JP3071692U - 移動用車輪付きボンベ立て - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベッドの移動とボンベの移動とを同時に行う
ことができ、かつ前記ボンベを単独で安全かつ容易に移
動が可能なボンベ立てを提供すること。 【解決手段】 ボンベを立てた状態で収納するボンベ立
て本体と、該本体の底部に設けられた移動用車輪４とで
構成された移動用車輪付きボンベ立て１であって、前記
ボンベ立て１の本体上部近傍に、病院用ベッド１０の両
端部に設けられたパイプ製枠の上部１１などに該ボンベ
立て１を引っ掛けて吊り下げるための鉤状部材２を設け
たものである。更に、抗菌樹脂コート又はクロームメッ
キで表面処理してもよい。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、病院などにおいて用いるボンベを収納して移動できる移動用車輪付 きボンベ立てに関する。

【０００２】

【従来の技術】

病院などにおいては、治療等の目的から酸素ボンベなど種々のボンベが用いら れている。この種のボンベは、通常重量があるので、その移動には移動用車輪付 きボンベ立てが用いられている。移動用車輪付きボンベ立ては、ボンベを立てた 状態で収納するボンベ立て本体と、該本体の底部に設けられた移動用の車輪とで 構成されている。患者等に対し酸素などのガスの必要性が生じた場合、看護婦や 介護人などが該当するボンベをボンベ立て本体に収納し、ボンベ立て本体の上部 に形成された把持部を掴み移動用車輪を利用して転がして、患者のベッドの傍ま で移動させ、そこに配置するのが一般的である。 また、上記のような移動用車輪が設けられてはいなく、ボンベ立て本体のみの ものもある。この種のものを、ベッドに寝ている患者等に用いる場合には、ベッ ドとともに移動させることができるようにボンベ立て本体をベッドの両端部に設 けられているパイプ製枠（ベッドヘッド）に吊り下げられるように構成されたも のである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、前者の場合、患者が寝た状態のままベッドを移動する必要が生じた 際には、ベッドを移動させる者と、移動用車輪付きボンベ立てを移動させる者と の複数の人間が必要になり、人手不足の現状では非常に困る場合がある。 また、後者の場合、ベッドとともに移動させるのは容易となるが、ボンベ自体 の重量がかなりあるので、ボンベを収納したボンベ立て本体を手で吊り下げてベ ッドまで運んだりあるいは撤去したりする作業が大変になる。

【０００４】 本考案は前記問題点を解決するためになされたもので、ベッドの移動とボンベ の移動とを同時に行うことができ、かつ前記ボンベを単独で安全かつ容易に移動 が可能なボンベ立てを提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、ボンベを立てた状態で収納するボンベ立て本体と、該本体の底部に 設けられた移動用車輪とで構成された移動用車輪付きボンベ立てであって、前記 ボンベ立ての本体上部近傍に、病院用ベッドの両端部に設けられたパイプ製枠の 上部などに該ボンベ立てを引っ掛けて吊り下げるための鉤状部材を設けたもので ある。更に、抗菌樹脂コート又はクロームメッキで表面処理してもよい。

【０００６】

【考案の実施の形態】

本考案の一実施形態について図１〜４を用いて説明する。図１〜３はそれぞれ 、本考案による移動用車輪付きボンベ立ての実施形態を示す正面図、側面図と平 面図である。図４は本考案による移動用車輪付きボンベ立ての実施形態の使用例 を示す図である。

【０００７】 図１〜３に示すように、本考案の実施形態の移動用車輪付きボンベ立て１は、 パイプ製の背面枠７、把持部３、押さえ枠８、底部６と底部枠９からなる本体に 、パイプ製で側面逆Ｌ字型の鉤状部材２と移動用車輪４が取り付けられているも のである。押さえ枠８にはボンベを固定するための固定ネジ５が設けられている 。移動用車輪付きボンベ立て１にボンベ１２を収納する場合は、ボンベ１２を押 さえ枠８を通して底部６上に置き、押さえ枠８に設けられた固定ネジ５によりボ ンベ１２を固定する。そして、ボンベ１２を移動用車輪付きボンベ立て１に収納 して移動する場合は、把持部３を掴んで背面側に少し傾斜させ、移動用車輪４を 利用して移動させる。尚、収納するボンベの大きさおよびベッドヘッドの高さに 応じて、適当な位置に鉤状部材２が取り付けられた移動用車輪付きボンベ立て１ を使用すればよい。また、前記鉤状部材２の形状は、前記ベッドヘッドに引っ掛 けて吊り下げることができればどのような形状でもよい。

【０００８】 さて、病院などにおいて、ボンベをベッドと共に移動する場合には、図４に示 すように、ボンベ１２を収納した移動用車輪付きボンベ立て１の鉤状部材２をベ ッドヘッド１１に引っ掛けて、該移動用車輪付きボンベ立て１をベッドヘッド１ １に吊り下げればよい。この状態で、ベッド１０とボンベ１２を収納した移動用 車輪付きボンベ立て１とを一緒に移動することができる。目的の場所まで移動し た後は、ベッドヘッド１１からボンベ１２を収納した移動用車輪付きボンベ立て １を外し、移動用車輪４を利用してボンベ１２を収納した移動用車輪付きボンベ 立て１を他の目的場所まで移動させれば、安全かつ容易に移動することが可能で ある。

【０００９】 尚、前記移動用車輪付きボンベ立て１は、各メーカーの病院用ベッドのベッド ヘッドに引っ掛けて吊り下げることが可能であり、把持部３は持ち易く、院内移 動が楽に行える。更に、移動用車輪付きボンベ立て１は抗菌樹脂コート又はクロ ームメッキにより表面処理がなされているので、清潔感があり、院内環境を良化 する効果がある。また、移動用車輪付きボンベ立て１は、ボンベを使用しない時 に、ボンベ立てとして省スペースでの管理が可能である。

【００１０】

【考案の効果】

本考案によれば、ベッドの移動とボンベの移動とを同時に行うことができ、か つ前記ボンベを単独で安全かつ容易に移動することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による移動用車輪付きボンベ立ての実施
形態を示す正面図である。

【図２】本考案による移動用車輪付きボンベ立ての実施
形態を示す側面図である。

【図３】本考案による移動用車輪付きボンベ立ての実施
形態を示す平面図である。

【図４】本考案による移動用車輪付きボンベ立ての実施
形態の使用例を示す図である。

【符号の説明】

１ 移動用車輪付きボンベ立て ２ 鉤状部材 ３ 把持部 ４ 移動用車輪 ５ 固定ネジ ６ 底部 ７ 背面枠 ８ 押さえ枠 ９ 底部枠 １０ ベッド １１ ベッドヘッド １２ ボンベ

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ボンベを立てた状態で収納するボンベ立
   て本体と、該本体の底部に設けられた移動用車輪とで構
   成された移動用車輪付きボンベ立てであって、 前記ボンベ立ての本体上部近傍に、病院用ベッドの両端
   部に設けられたパイプ製枠の上部などに該ボンベ立てを
   引っ掛けて吊り下げるための鉤状部材を設けたことを特
   徴とする移動用車輪付きボンベ立て。
2. 【請求項２】 抗菌樹脂コート又はクロームメッキで表
   面処理したことを特徴とする請求項１記載の移動用車輪
   付きボンベ立て。