JP3069413U - 二経路動力伝達装置 - Google Patents
二経路動力伝達装置Info
- Publication number
- JP3069413U JP3069413U JP1999009211U JP921199U JP3069413U JP 3069413 U JP3069413 U JP 3069413U JP 1999009211 U JP1999009211 U JP 1999009211U JP 921199 U JP921199 U JP 921199U JP 3069413 U JP3069413 U JP 3069413U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hydraulic cylinder
- hydraulic
- oil
- oil tank
- pressure
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Supply Devices, Intensifiers, Converters, And Telemotors (AREA)
- Actuator (AREA)
- Fluid-Pressure Circuits (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 安定した大きな動力を出力して動力の節約お
よび拡大効果を図る二経路動力伝達装置を提供する。 【解決手段】 メインオイルタンク1と、モータ2と、
油圧ポンプ3と、二経路油圧シリンダ4と、蓄圧タンク
5と、戻りオイルタンク6と、主動力機器7とを備え、
小循環系統および大循環系統を構成し、その大循環系統
の油圧動力により主動力機器7を運転して大負荷機器の
主動力源となる。メインオイルタンク1に貯蔵された油
圧オイルは油圧ポンプ3およびモータ2により前部油圧
シリンダ41に圧送され、メインオイルタンク1、油圧
ポンプ3、モータ2および前部油圧シリンダ41は小循
環系統を構成し、主動力機器7に送り込まれた利用済み
の油圧オイルは戻り配管71より戻りオイルタンク6に
送られ、後部油圧シリンダ47、蓄圧タンク5、主動力
機器7および戻りオイルタンク6は大循環系統を構成し
ている。
よび拡大効果を図る二経路動力伝達装置を提供する。 【解決手段】 メインオイルタンク1と、モータ2と、
油圧ポンプ3と、二経路油圧シリンダ4と、蓄圧タンク
5と、戻りオイルタンク6と、主動力機器7とを備え、
小循環系統および大循環系統を構成し、その大循環系統
の油圧動力により主動力機器7を運転して大負荷機器の
主動力源となる。メインオイルタンク1に貯蔵された油
圧オイルは油圧ポンプ3およびモータ2により前部油圧
シリンダ41に圧送され、メインオイルタンク1、油圧
ポンプ3、モータ2および前部油圧シリンダ41は小循
環系統を構成し、主動力機器7に送り込まれた利用済み
の油圧オイルは戻り配管71より戻りオイルタンク6に
送られ、後部油圧シリンダ47、蓄圧タンク5、主動力
機器7および戻りオイルタンク6は大循環系統を構成し
ている。
Description
【0001】
本考案は、二経路動力伝達装置に関する。
【0002】
ガソリンエンジンおよびディーゼルエンジンに細分される燃料型動力装置は、 ガソリンまたはディーゼルオイルを燃料としているので、動力の利用において高 熱により大量のエネルギーを消費し、その出力が極めて不安定であり、トルクの 激増または激減が全動力機器の金属疲労を導き、さらには騒音や空気汚染などの 問題を引き起こす。
【0003】
本考案の目的は、安定した大きな動力を出力して動力の節約および拡大効果を 図り、さらに出力が不安定で騒音や空気汚染を引き起こすなどの従来の多くの欠 点を解決する二経路動力伝達装置を提供することにある。
【0004】
上述の課題を解決するための本考案の請求項1記載の二経路動力伝達装置は、 メインオイルタンクと、モータと、油圧ポンプと、二経路油圧シリンダと、蓄圧 タンクと、戻りオイルタンクと、主動力機器とを備え、小循環系統および大循環 系統を構成し、その大循環系統の油圧動力により主動力機器を運転して大負荷機 器の主動力源となる二経路動力伝達装置である。
【0005】 メインオイルタンクは、油圧オイルを貯蔵し、高圧配管によって油圧ポンプお よびモータに接続されている。 二経路油圧シリンダは、前、後部油圧シリンダ、高圧シールリング、高緊密隔 離板、連通ピストンロッドおよび前、後部ピストンを有する。前、後部油圧シリ ンダは、長さが同じであって口径は後部油圧シリンダの方が前部油圧シリンダよ りも大きく、頂部外縁には前、後部油圧シリンダを一体的に締付けるために互い に接合される縁部がそれぞれ設けられ、後部油圧シリンダは前部油圧シリンダと の締付部分に内縁リップが設けられ、前部油圧シリンダはメインオイルタンクか ら輸送された油圧オイルを受け取り、後部油圧シリンダは戻りオイルタンクから 供給された油圧オイルを受け取り、後部油圧シリンダのオイル入口およびオイル 出口にはともにチェックバルブが取付けられている。高圧シールリングは内縁リ ップに取付けられており、高緊密隔離板は前部油圧シリンダの端部に取付けられ 、前、後部油圧シリンダを二つの区域に完全に区分し、シールリングが嵌設され ている中孔を有する。連通ピストンロッドは、中孔を貫通し、シールリングによ って中孔の壁との間の隙間がシールされ、直線往復運動を行うことが可能である 。前、後部ピストンは、それぞれ連通ピストンロッドの両端に締付けられ、前、 後部油圧シリンダの内部にそれぞれ設けられ、後部ピストンは前部油圧シリンダ の油圧動力に伴って後部油圧シリンダの中の油圧オイルを加圧して蓄圧タンクに 送り込む。
【0006】 蓄圧タンクは、外縁に設けられる耐圧性の補強リブと、圧力計と、高圧リリー フ配管と、高圧出力配管とを有し、補強リブによって二経路油圧シリンダから供 給される油圧オイルを絶えず受け入れ、高圧リリーフ配管は戻りオイルタンクに 接続され自動圧力調整リリーフバルブを含み、高圧出力配管は主動力機器を作動 する。主動力機器には戻り配管が接続されている。
【0007】 メインオイルタンクに貯蔵された油圧オイルは油圧ポンプおよびモータにより 前部油圧シリンダに圧送され、メインオイルタンク、油圧ポンプ、モータおよび 前部油圧シリンダは小循環系統を構成し、主動力機器に送り込まれた利用済みの 油圧オイルは戻り配管により戻りオイルタンクに送られ、後部油圧シリンダ、蓄 圧タンク、主動力機器および戻りオイルタンクは大循環系統を構成している。
【0008】 請求項2記載の二経路動力伝達装置は、請求項1記載の二経路動力伝達装置で あって、二経路油圧シリンダは前、後部油圧シリンダの間に設けられる往復型油 圧シリンダと、ピストンとをさらに有する。往復型油圧シリンダは、前、後部油 圧シリンダと長さが同じであって前、後部油圧シリンダと直列かつ一体的に締付 けられ、口径は前、後部油圧シリンダの口径よりも小さく、頂部外縁に縁部を有 する。
【0009】 前、後部油圧シリンダの縁部は往復型シリンダの縁部にそれぞれ締付けられて 間接的に接合され、前部油圧シリンダは往復型油圧シリンダとの締付部分に内縁 リップが設けられ、後部油圧シリンダの内縁リップは前部油圧シリンダとの締付 部分に代わり往復型油圧シリンダとの締付部分に設けられている。高圧シールリ ングは、前、後部油圧シリンダの内縁リップに取付けられている。高緊密隔離板 は、前部油圧リップの端部に代わり往復型油圧シリンダの両側端部に締付けられ 、前、後部油圧シリンダおよび往復型油圧シリンダを三つの区域に区分けしてい る。
【0010】 往復型油圧シリンダは前部油圧シリンダに代わりメインオイルタンクの油圧オ イルを受け取り、前、後部油圧シリンダは戻りオイルタンクから供給される油圧 オイルを受け取る。 請求項3記載の二経路動力伝達装置は、請求項1記載の二経路動力伝達装置で あって、前、後部油圧シリンダの後部には、前、後部ピストンが往復運動した場 合に前、後部油圧シリンダの中の油圧オイルを送り出すためのオイル出、入口の チェックバルブがさらに設置されている。
【0011】 以上の本考案の二経路動力伝達装置によれば、複数台の二経路油圧シリンダの により油圧が貯蔵されるとともに流量が増加するという二重効果がある。それに よって、高負荷の機器、例えば高負荷砂利コンベア、小型発電機などを安定して 作動し、安定した出力ならびに力の節約の効果を得ることができる。出力される 力はガソリンエンジンよりも安定性があり、高デシベルの騒音ならびに空気汚染 の問題を解決することができる。さらに、機器に負荷がかかり過ぎて失速してし まう(負荷がかかり過ぎて失速することは油圧オイルがタンク内に漏れて力を失 うことである)のを予防でき、一定した力の出力を維持し、駆動される機器を保 護して機器全体の使用寿命を延ばすことができる。
【0012】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 (第1実施例) まず図1に本考案の第1実施例による二経路動力伝達装置を示す。この装置は 概してメインオイルタンク1、モータ2、油圧ポンプ3、二経路油圧シリンダ4 、蓄圧タンク5、戻りオイルタンク6および主動力機器7などの部材から構成さ れる。そのうち、メインオイルタンク1は油圧オイルを貯蔵し、そのメインオイ ルタンク1に設けられたサイドガラス11から油圧オイルを検査することができ 、側辺位置にある油圧オイル充填孔12からオイルを補充することができる。こ の他、メインオイルタンク1は高圧パイプ13によって油圧ポンプ3およびモー タ2に連通され(1組以上でもよい)、モータ2の動力によって油圧ポンプ3が 高速回転し、メインオイルタンク1内の油圧オイルが二経路油圧シリンダ4の前 部油圧シリンダ41内に送り込まれ、大動力の往復運動を発生させる。図3およ び図6に示すように、前述の油圧オイルの輸送は主として油圧オイルを送り込ん だり戻したりする循環往復性運動を形成するもので、輸送される油圧オイルは二 経路油圧シリンダ4の前部油圧シリンダ41内において出力する。
【0013】 続いて図2に示すように、本実施例の二経路油圧シリンダ4は主に前部油圧シ リンダ41、前部ピストン42、連通ピストンロッド43、高緊密隔離板44、 後部ピストン45、高圧シールリング46および後部油圧シリンダ47などの部 材から構成される。そのうち、前部油圧シリンダ41および後部油圧シリンダ4 7は長さが同じであるが、後部油圧シリンダ47の口径は前部油圧シリンダ41 の口径よりも大きい。圧送時、それらのストロークおよび速度は同じであるが、 両者の油圧オイルの流量は後部油圧シリンダ47の方が前部油圧シリンダ41よ りも大きく、それによって流量のバランスが得られる。
【0014】 次に、前、後部油圧シリンダ41、47の頂部外縁には互いに接合される縁部 411、471がそれぞれあり、この縁部411、471の接合によって二つの シリンダを一体的に締付けることができ、後部油圧シリンダ47の内縁リップ4 72上には高圧シールリング46が設置され、高圧シールの効果が得られる。こ の他、高緊密隔離板44は前部油圧シリンダ41の端部に緊密に締付けられ、こ れによって二つのシリンダを二つの区域に完全に区分することができる。この二 つに区分されたシリンダの油圧オイルはそれぞれメインオイルタンク(前部シリ ンダへ供給)および戻りオイルタンク(後部シリンダへ供給)から供給される。 なお、連通ピストンロッド43は高緊密隔離板44の中孔441を貫通し、隔離 板の中孔441内にはシールリング442が嵌付けられ、これによってピストン ロッド43と中孔441壁との間の隙間は完全になくなるが、ピストンロッド4 3には直線的往復運動の能力がある。前部ピストン42および後部ピストン45 はそれぞれピストンロッド43の両端に取付けられ、各シリンダ内に位置し、前 部油圧シリンダ41の油圧動力の作動に伴って、図3および図6に示すように後 部ピストン45が油圧オイルを加圧して蓄圧タンク5内へ送り込む。
【0015】 次に、図4および図5に示すように、後部油圧シリンダ47のオイル入口およ びオイル出口にはともにチェックバルブ8が取付けられ、それらチェックバルブ 8はボール型チェックバルブであって、圧力ばね81、シートリング82および ボール83が設けられているが、その取付方向はオイル入口に設けられたものと オイル出口に設けられたものとでは反対である。そのうち、オイル入口のチェッ クバルブ8は、後部ピストンが後退して真空を形成し戻りオイルタンク6内に少 々圧力がある状況がボール83に及んで開放状態を形成し、戻りオイルタンク6 内の油圧オイルは後部油圧シリンダ47に急速に充満し、このときオイル出口の チェックバルブ8は密閉状態を呈する。なお、オイル出口に取付けられているチ ェックバルブ8は、オイルの流出は可能であるが流入は不可能であるという機能 を有する。後部ピストン45が圧縮前進した場合、そのオイル入口のチェックバ ルブ8は密閉状態を呈し、オイル出口のチェックバルブ8は開放状態を呈する。 このように、両バルブの組合せにより、後部油圧シリンダ47は安定かつ規律的 に油圧オイルを蓄圧タンク5内に送り込むことができる。
【0016】 図18および図19に示すように、蓄圧タンク5の外縁には圧力に耐えられる 補強リブ51が設けられ、その補強リブ51をもって二経路油圧シリンダ4から 供給された油圧オイルを絶えず受け入れることができる。この他、蓄圧タンク5 の系統には圧力計52および高圧リリーフ配管9が設けられており、もしタンク 5内の圧力が最大設定値よりも大きい場合は自動圧力調整リリーフバルブ91か ら戻りオイルタンク6内に油圧オイルを戻して安定を保つ。
【0017】 図20に示すように、前述の本実施例の装置は、二経路油圧シリンダを中心と して主動力を発生し、油圧シリンダ、メインオイルタンク1、モータ2および油 圧ポンプ3をもって小循環系統を形成し、さらに後部油圧シリンダ47、蓄圧タ ンク5、主動力機器7および戻りオイルタンク6をもって大循環系統を形成して いる。この大循環系統の油圧動力を利用すれば、主動力機器7を作動して大負荷 機器の主動力を発生することができる。利用が終わった油圧オイルはオイル戻り 配管71を経て戻りオイルタンク6内に送り込まれ、循環による利用効果がある 。
【0018】 (第2実施例) 図7および図8は、本考案の第2実施例を示す。この第2実施例による二経路 油圧シリンダA4は主として中央にある往復型油圧シリンダA41、ピストンA 411、連通ピストンロッドA412、高緊密隔離板A413、前、後部油圧シ リンダA42、高圧シールリングA421および前、後部ピストンA422など の部材から構成される。そのうち、中央にある往復型油圧シリンダA41と前、 後部油圧シリンダA42とは長さが同じであって直列に一体的に取付けられ、中 央にある往復型油圧シリンダA41の口径は前、後部油圧シリンダA42の口径 よりも小さい。圧送時、往復型油圧シリンダA41および前、後部油圧シリンダ A42のストロークおよびスピードは同じであるが油圧オイルの流量は異なり、 送り出す流量を増すのがその目的である。この他、中央にある往復型油圧シリン ダA41および前、後部油圧シリンダA42の三者の頂部外縁には互いに締付け られる縁部A414、A423がそれぞれあり、これら縁部A414、A423 の組合せにより三者のシリンダは一体的に組付けることができ、前、後部油圧シ リンダA42の内縁リップA424上には高圧シールリングA421が取付けら れ、密閉漏れ防止の効果が得られる。
【0019】 図9に示すように、高緊密隔離板A413は中央にある往復型油圧シリンダA 41両側の端部に緊密に締付けられ、それによって三つのシリンダを完全に三つ の区域に区分する。連通ピストンロッドA412はそれぞれ両側にある高緊密隔 離板A413の中孔A4131を貫通して前、後部ピストン422にねじ付けら れ、隔離板の中孔A4131内にはシールリングA4132が嵌入されてピスト ンロッドA412と中孔A4131壁との間の隙間を完全になくすが、ピストン ロッドA412には依然として直線往復運動の能力がある。このように、前、後 部油圧シリンダA42は中央にある往復型油圧シリンダA41の油圧オイルを送 り出す動力の駆動に伴い、同時に前、後部油圧シリンダA42を駆動する。言い 換えれば、単一往復ストロークの運転において、前進ストロークまたは後退スト ロークに関わらず全て同量の高圧油圧オイルを提供することができる。
【0020】 図10に示すように、前、後部油圧シリンダのオイル出口、入口のチェックバ ルブA8は、第1実施例と同じくボール型チェックバルブを採用しており、圧力 ばねA81、シートリングA82およびボールA83などの部材から構成されて いるが、そのオイル出口のチェックバルブとオイル入口のチェックバルブとは反 対方向に取付けられ、それぞれ異なる運転の機能を有する。
【0021】 (第3実施例) 図12に本考案の第3実施例を示す。この第3実施例の全体的構造は第2実施 例とほぼ同じであるが、第2実施例の前、後部油圧シリンダA42の後部位置に さらにオイル出口、入口のチェックバルブA8が加設されており、このチェック バルブA8は前、後部油圧シリンダA42が往復運動を行った場合ともに油圧オ イルを送り出すことができ、より高流量の油圧オイルを送り出すことができる。
【0022】 (第4実施例) 図13および図14に本考案の第4実施例を示す。この第4実施例による二経 路油圧シリンダB4は、内、外部油圧シリンダの構造形態を呈し、両端部にはそ れぞれ二本の高圧オイル進入配管B13および二本の高圧オイル流出配管B13 が設けられ、それらはそれぞれ戻りオイルタンクB6、油圧儲蔵タンクB5に接 続され、それによって二経路油圧シリンダB4を形成し、油圧動力を出力する。
【0023】 本実施例の二経路油圧シリンダB4は外部油圧シリンダB41、内部油圧シリ ンダB42、内部油圧ピストンB421、オイル配管B43およびチェックバル ブB8などの部材から構成される。そのうち内部油圧シリンダB42は外部油圧 シリンダB41内に組み込まれており、内部油圧シリンダB42は両端が一体的 であるピストンB420をもって外部油圧シリンダB41のピストンB420を 構成し、内部油圧シリンダB42の往復移動を利用すれば外部油圧シリンダB4 1両端空間内の油圧オイルを圧迫することができる。この他、オイル配管B43 は内部油圧シリンダB42の案内配管である。オイル配管B43は外部油圧シリ ンダB41の端部を貫通し、その貫通部にはシールリングB431が取付けられ ている。外部油圧シリンダB41の両端の定位置には止め縁B432が設けられ て外部油圧シリンダB41の内部にあるオイル配管B43を位置決めし、オイル 配管B43の両端はそれぞれ油圧ポンプB3に接続されており、それによってメ インオイルタンク内の油圧オイルは油圧ポンプB3より内部油圧シリンダB42 へ輸送され、内部油圧シリンダB42は往復運動の能力を有する。
【0024】 図14に示すように、内部油圧シリンダB42内ではオイル配管B43が内部 油圧ピストンB421に嵌付けられ、ピストンB421の両側に位置するオイル 配管B43にはオイル案内口B433が設けられ、前述の油圧ポンプB3が送り 出す油圧オイルはこの二つのオイル案内口B433を経て送り込まれ、内部油圧 シリンダB42に往復運動の動力が形成される。
【0025】 さらに、図15および図16に示すように、二経路油圧シリンダB4に設けら れた二つのオイル入口、出口にはともにチェックバルブB8が取付けられ、それ らチェックバルブB8は前述の第1から第3実施例と同じくボール型チェックバ ルブを採用している。そのチェックバルブB8の内部は圧力ばねB81、シート リングB82およびボールB83などの部材から構成されているが、オイル入口 、出口の両チェックバルブB8は互いに反対方向に取付けられている。これらの 部材の良好な作動により、油圧オイルは安定かつ規則的に蓄圧タンクB5内に送 り込まれる。
【0026】 本実施例の作動ストロークは次のとおりである。油圧ポンプB3が油圧オイル を内部油圧シリンダB42内に輸送した場合、その内部油圧シリンダB42中に ある内部油圧ピストンB421は固定されて移動しないので、内部油圧シリンダ B42は往復移動する。このように、内部油圧シリンダB42が移動すると同時 に外部油圧シリンダB420を押し動かし、さらに外部油圧シリンダB41の両 端空間内に油圧オイルを押し出すので、単一ストロークにおいて二方向のオイル 供給能力があり、オイル供給の能率を倍に高めることができる。
【0027】 (第5実施例) 図17に本考案の第5実施例を示す。この第5実施例の二経路油圧シリンダC 4はより簡単な二方向ピストン油圧シリンダの構造であって、上述の第1から第 4実施例と同じく二経路機構の効果を有し、主として油圧ポンプC3が二方向自 動制御バルブC80によって二経路油圧シリンダC4の内部のピストンC41に 往復運動を行わせ、オイル供給の基本機能が達成されるが、主動力機器7を作動 したあとの戻りオイルは戻りオイルタンク6を経由せずに直接メインオイルタン ク1に戻って循環系統を形成する。また、本実施例の両端オイル出口には自動制 御型ソレノイドバルブC8が設けられて開閉動作が行われる。
【図1】本考案の第1実施例による二経路動力伝達装置
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図2】本考案の第1実施例による二経路油圧シリンダ
を示す分解斜視図である。
を示す分解斜視図である。
【図3】本考案の第1実施例による油圧オイルの戻りス
トローク状態における二経路油圧シリンダを示す断面図
である。
トローク状態における二経路油圧シリンダを示す断面図
である。
【図4】本考案の第1実施例による二経路油圧シリンダ
のオイル入口のチェックバルブを示す断面図である。
のオイル入口のチェックバルブを示す断面図である。
【図5】本考案の第1実施例による二経路油圧シリンダ
のオイル出口のチェックバルブを示す断面図である。
のオイル出口のチェックバルブを示す断面図である。
【図6】本考案の第1実施例による油圧オイルの加圧ス
トローク状態における二経路油圧シリンダを示す断面図
である。
トローク状態における二経路油圧シリンダを示す断面図
である。
【図7】本考案の第2実施例による二経路油圧シリンダ
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図8】本考案の第2実施例による二経路油圧シリンダ
を示す分解斜視図である。
を示す分解斜視図である。
【図9】本考案の第2実施例におる二経路油圧シリンダ
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図10】本考案の第2実施例による二経路油圧シリン
ダのチェックバルブを示す断面図である。
ダのチェックバルブを示す断面図である。
【図11】本考案の第2実施例による二経路油圧シリン
ダのチェックバルブを示す断面図である。
ダのチェックバルブを示す断面図である。
【図12】本考案の第3実施例による二経路油圧シリン
ダを示す断面図である。
ダを示す断面図である。
【図13】本考案の第4実施例による二経路油圧シリン
ダを示す斜視図である。
ダを示す斜視図である。
【図14】本考案の第4実施例による二経路油圧シリン
ダを示す断面図である。
ダを示す断面図である。
【図15】本考案の第4実施例による二経路油圧シリン
ダのオイル入口のチェックバルブを示す断面図である。
ダのオイル入口のチェックバルブを示す断面図である。
【図16】本考案の第4実施例による二経路油圧シリン
ダのオイル出口のチェックバルブを示す断面図である。
ダのオイル出口のチェックバルブを示す断面図である。
【図17】本考案の第5実施例による二経路油圧シリン
ダを示す断面図である。
ダを示す断面図である。
【図18】本考案の第1実施例による蓄圧タンクを示す
正面図である。
正面図である。
【図19】本考案の第1実施例による蓄圧タンクを示す
側面図である。
側面図である。
【図20】本考案の第1実施例による二経路動力伝達装
置を示す側面図である。
置を示す側面図である。
1 メインオイルタンク 2 モータ 3 油圧ポンプ 4 二経路油圧シリンダ 5 蓄圧タンク 6 戻りオイルタンク 7 主動力機器 8 チェックバルブ 9 高圧リリーフ配管 41 前部油圧シリンダ 42 前部ピストン 43 連通ピストンロッド 44 高緊密隔離板 45 後部ピストン 46 高圧シールリング 47 後部油圧シリンダ 51 補強リブ 52 圧力計 71 戻り配管 91 自動圧力調整リリーフバルブ 411、471 縁部 441 中孔 442 シールリング 472 内縁リップ
Claims (3)
- 【請求項1】 メインオイルタンクと、モータと、油圧
ポンプと、二経路油圧シリンダと、蓄圧タンクと、戻り
オイルタンクと、主動力機器とを備え、小循環系統およ
び大循環系統を構成し、その大循環系統の油圧動力によ
り前記主動力機器を運転して大負荷機器の主動力源とな
る二経路動力伝達装置であって、 前記メインオイルタンクは、油圧オイルを貯蔵し、高圧
配管によって前記油圧ポンプおよび前記モータに接続さ
れ、 前記二経路油圧シリンダは、前部油圧シリンダ、後部油
圧シリンダ、高圧シールリング、高緊密隔離板、連通ピ
ストンロッド、前部ピストンおよび後部ピストンを有
し、 前記前部油圧シリンダおよび前記後部油圧シリンダは、
長さが同じであって口径は前記後部油圧シリンダの方が
前記前部油圧シリンダよりも大きく、頂部外縁には前記
前部油圧シリンダおよび前記後部油圧シリンダを一体的
に締付けるために互いに接合される縁部がそれぞれ設け
られ、前記後部油圧シリンダの前記前部油圧シリンダと
の締付部分には内縁リップが設けられ、前記前部油圧シ
リンダは前記メインオイルタンクから輸送された油圧オ
イルを受け取り、前記後部油圧シリンダは前記戻りオイ
ルタンクから供給された油圧オイルを受け取り、前記後
部油圧シリンダのオイル入口およびオイル出口にはとも
にチェックバルブが取付けられ、 前記高圧シールリングは、前記内縁リップに取付けら
れ、 前記高緊密隔離板は、前記前部油圧シリンダの端部に取
付けられ、前記前部油圧シリンダおよび前記後部油圧シ
リンダを二つの区域に完全に区分し、シールリングが嵌
設されている中孔を有し、 前記連通ピストンロッドは、前記中孔を貫通し、前記シ
ールリングによって前記中孔の壁との間の隙間がシール
され、直線往復運動を行うことが可能であり、 前記前部ピストンおよび前記後部ピストンは、それぞれ
前記連通ピストンロッドの両端に締付けられ、前記前部
油圧シリンダおよび前記後部油圧シリンダの内部にそれ
ぞれ設けられ、前記後部ピストンは前記前部油圧シリン
ダの油圧動力に伴って前記後部油圧シリンダの中の油圧
オイルを加圧して前記蓄圧タンクに送り込み、 前記蓄圧タンクは、外縁に設けられる耐圧性の補強リブ
と、圧力計と、高圧リリーフ配管と、高圧出力配管とを
有し、前記補強リブによって前記二経路油圧シリンダか
ら供給される油圧オイルを絶えず受け入れ、前記高圧リ
リーフ配管は前記戻りオイルタンクに接続され自動圧力
調整リリーフバルブを含み、前記高圧出力配管は前記主
動力機器を作動し、 前記主動力機器には、戻り配管が接続され、 前記メインオイルタンクに貯蔵された油圧オイルは前記
油圧ポンプおよび前記モータにより前記前部油圧シリン
ダに圧送され、前記メインオイルタンク、前記油圧ポン
プ、前記モータおよび前記前部油圧シリンダは前記小循
環系統を構成し、 前記主動力機器に送り込まれた利用済みの油圧オイルは
前記戻り配管により前記戻りオイルタンクに送られ、前
記後部油圧シリンダ、前記蓄圧タンク、前記主動力機器
および前記戻りオイルタンクは前記大循環系統を構成し
ていることを特徴とする二経路動力伝達装置。 - 【請求項2】 前記二経路油圧シリンダは、前記前部油
圧シリンダおよび前記後部油圧シリンダの間に設けられ
る往復型油圧シリンダと、ピストンとをさらに有し、 前記往復型油圧シリンダは、前記前部油圧シリンダおよ
び前記後部油圧シリンダと長さが同じであって前記前部
油圧シリンダおよび前記後部油圧シリンダと直列かつ一
体的に締付けられ、口径は前記前、後部油圧シリンダの
口径よりも小さく、頂部外縁には縁部を有し、 前記前部油圧シリンダおよび前記後部油圧シリンダの縁
部は前記往復型油圧シリンダの縁部にそれぞれ互いに締
付けられて間接的に接合され、前記前部油圧シリンダは
前記複合型油圧シリンダとの締付部分に内縁リップが設
けられ、前記後部油圧シリンダの内縁リップは前記前部
油圧シリンダとの締付部分に代わって前記複合型油圧シ
リンダとの締付部分に設けられ、 前記高圧シールリングは、前記前部油圧シリンダおよび
前記後部油圧シリンダの内縁リップに取付けられ、 前記高緊密隔離板は、前記前部油圧シリンダの端部に代
わって前記往復型油圧シリンダの両側端部に取付けら
れ、前記往復型油圧シリンダおよび前記前部油圧シリン
ダおよび前記後部油圧シリンダを三つの区域に区分け
し、 前記往復型油圧シリンダは前記前部油圧シリンダに代わ
って前記メインオイルタンクの油圧オイルを受け取り、
前記前、後部油圧シリンダは前記戻りオイルタンクから
供給される油圧オイルを受け取ることを特徴とする請求
項1記載の二経路動力伝達装置。 - 【請求項3】 前記前部油圧シリンダおよび前記後部油
圧シリンダの後部には、前記前部ピストンおよび前記後
部ピストンが往復運動した場合に前記前、後部油圧シリ
ンダの中の油圧オイルを送り出すためのオイル出、入口
のチェックバルブが設置されていることを特徴とする請
求項1記載の二経路動力伝達装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1999009211U JP3069413U (ja) | 1999-12-03 | 1999-12-03 | 二経路動力伝達装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1999009211U JP3069413U (ja) | 1999-12-03 | 1999-12-03 | 二経路動力伝達装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3069413U true JP3069413U (ja) | 2000-06-23 |
Family
ID=43202877
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1999009211U Expired - Lifetime JP3069413U (ja) | 1999-12-03 | 1999-12-03 | 二経路動力伝達装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3069413U (ja) |
-
1999
- 1999-12-03 JP JP1999009211U patent/JP3069413U/ja not_active Expired - Lifetime
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
DE69910821T2 (de) | Verdichtervorrichtung | |
DE69919309T2 (de) | Kraftstoffeinspritzpumpe | |
CA1147205A (en) | Tandem long stroke reciprocating mud pump assembly | |
EP0914553B1 (en) | Fluid pump with integrated solenoid control valve for by-pass | |
CN206625947U (zh) | 一种双作用液压缸的泥浆泵 | |
CN1950615B (zh) | 一种液压缸装置及内置液压系统 | |
US20140007568A1 (en) | Power capture of wave energy converters | |
DE2613596A1 (de) | Hydrostatische kraftuebertragungsvorrichtung | |
DE60307662T2 (de) | Kompressor mit leistungsregelung | |
JPS5879681A (ja) | 流体圧力で作動する複合された燃料/油ポンプ | |
US4784579A (en) | Hydraulic-pneumatic power transfer unit | |
CN109458325B (zh) | 一种应用于双作用往复泵的组合阀 | |
CN110185671A (zh) | 一种双泵源并联供油的四足机器人液压动力系统 | |
CN101495750B (zh) | 可变排量的高压泵 | |
CN206017110U (zh) | 一种多级压缩换向阀式隔膜压缩机 | |
CN106224198B (zh) | 一种伺服电机直驱往复式高压空气压缩机 | |
CN104329165B (zh) | 一种两缸四冲程液压自由活塞发动机 | |
CN106224310A (zh) | 一种闭式多单柱塞泵重组控制液压缸系统 | |
JP3069413U (ja) | 二経路動力伝達装置 | |
US3462074A (en) | Air compressor apparatus and method | |
US4404800A (en) | Gas energized engine system | |
US11035356B2 (en) | High pressure pump and method for compressing a fluid | |
US2293915A (en) | Counterbalanced pumping unit | |
KR940022987A (ko) | 펌프기계 및 이를 이용하는 발전기시스템 | |
CA2031034C (en) | Self lubricating, two stage variable compressor |