JP3069396U - 宣伝用ブックエンド半製品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 嵩張ることがなく、ポケットティッシュのよ
うに街頭で頒布するのに好適な宣伝用ブックエンド半製
品を提供する。 【解決手段】 長方形の鉄製の平板１に、略Ｕ字状のス
リット２を、その直線部分を平板１の長辺と平行にして
設けた。このスリット２は、平板１の外縁から離れてい
て、平板１のほぼ中央部分に位置している。また、溝３
を、スリット２の両端部から相互に遠ざかる方向に平板
１の外縁まで同一直線上に設けた。そして、スリット２
の曲線部分が向いている方向に位置する部分１ａに宣伝
用の表示６を設けて、宣伝用ブックエンド半製品とし
た。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、屈折させることによりブックエンドとなる平板状の宣伝用ブックエ ンド半製品に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、街頭で頒布する宣伝用品としては、ポケットティッシュがよく使用され ている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、実際に街頭で頒布されている宣伝用品はポケットティッシュが ほとんどで、目新しさがなくなりつつあり、宣伝効果が低い可能性がある。 一方、ブックエンドをポケットティッシュのような宣伝用品とすることには、 種々の問題点がある。例えば、ブックエンドは、通常は立体的な形状（図２参照 ）を有していて嵩張るため取扱い性が悪く、運搬や保管等において問題がある。 また、立体的な形状であることとその大きさとから、ポケットティッシュのよう に街頭で頒布するには、まったく不向きである。

【０００４】 さらに、従来のブックエンドは金属製の物が多く、そのため装飾としては、塗 装を施したり、文字を単色か２色程度で印字する程度であったので、宣伝用品と して使用した場合に、宣伝効果が十分に高いとは言えなかった。 本考案は上記のような問題点を解決し、嵩張ることがなく、ポケットティッシ ュのように街頭で頒布するのに好適な宣伝用ブックエンド半製品を提供すること を課題とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

前記課題を解決するため、本考案は次のような構成からなる。すなわち本考案 の請求項１記載の宣伝用ブックエンド半製品は、宣伝用の表示を備えた平板から なる宣伝用ブックエンド半製品であって、前記平板上の２点を結ぶ直線から離れ た点を経由して該２点を結ぶ線上且つ前記平板の外縁より離れた位置にスリット を設けると共に、少なくとも表裏いずれかの板面に、前記２点から相互に遠ざか る方向に該平板の外縁まで同一直線上に溝を設けたことを特徴とする。

【０００６】 また、請求項２記載の宣伝用ブックエンド半製品は、屈折されて垂直部をなす 成分と水平部をなす成分とを有する平板からなる宣伝用ブックエンド半製品であ って、前記平板は、該平板に設けたスリット及び溝により、前記垂直部をなす部 分と前記水平部をなす部分との二つの部分に区分されていて、前記スリットは、 前記平板上の同一直線上にない３点を含み、２つの端部を有し、且つそれ自体が 交差しない線状をなし、さらに、前記両端部を通る直線と交差しない形状であっ て、前記平板の外縁より離れた位置に設けられており、また、前記溝は、前記平 板の少なくとも表裏いずれかの板面に、前記３点のうちの前記スリットにおける 端側の２点から相互に遠ざかる方向に前記平板の外縁まで同一直線上に設けられ ており、前記スリット及び前記溝により区分された二つの部分のうち、前記スリ ットの凸方向に位置する部分が、前記平板を屈折してブックエンドに形成した場 合に前記垂直部を構成すると共に、前記スリット及び前記溝により区分された二 つの部分のうち他部が、前記平板を屈折してブックエンドに形成した場合に、前 記垂直部を垂直に支持する前記水平部を構成していて、前記垂直部及び前記水平 部の少なくとも一方に、宣伝用の表示を設けたことを特徴とする。

【０００７】 このような構成の宣伝用ブックエンド半製品であれば、その形状が平板状で嵩 張らないので取扱い性が良好であり、運搬や保管等において大変有利である。ま た、ポケットティッシュのように街頭で頒布するのに極めて好適である。 また、本考案の宣伝用ブックエンド半製品は、前記溝に沿って約９０°屈折さ せれば、前記スリット及び前記溝により区分された二つの部分が、前記垂直部及 び前記水平部をなして、容易にブックエンドとすることができる。

【０００８】 さらに、宣伝用の表示を設けてある上、配布された人が自らの手で前記平板を 屈折させてブックエンドを組み立てる形態となっていることから、配布された人 の興味を大いに引いて、大きな宣伝効果を持つことが期待できる。 なお、本考案におけるスリットの形状は、本考案の前記構成を満たしていれば 、どのような形状であっても差し支えない。例えば、略Ｕ字状，略Ｃ字状，略Ｖ 字状等である。

【０００９】 また、前記平板におけるスリットを設ける位置は、前記平板の外縁より離れた 位置、すなわち、前記平板の外縁に接しないような位置であれば、特に限定され るものではない。 ただし、屈折してブックエンドに形成した際にブックエンドとして実用的に使 用できるような前記垂直部及び前記水平部となるように、前記スリットの形状や 設ける位置等を選択することが好ましい。例えば、前記水平部が前記垂直部を垂 直に支持可能な面積及び形状になるようなスリットの形状等である。

【００１０】 さらに、溝の幅及び深さに関しては、前記平板を人が手で容易に屈折させるこ とができる程度に設定することが好ましい。そして、屈折させブックエンドとし て使用する際には、その屈折状態が通常の使用下において維持可能であることが 必要である。また、該溝は、前記スリットの両端部から前記平板の外縁まで設け てもよいし、前記スリット上の前記両端部以外の任意の２点から前記外縁まで設 けてもよい。すなわち、前記スリットが含む前記３点のうちの前記スリットにお ける端側の２点は、前記スリットの両端部と同一であってもよいし、同一でなく てもよい。

【００１１】 このようなスリット及び溝により、前記平板は二つの部分に区分されている。 前記スリットは上記のように様々な形状を取り得るが、本考案の前記構成を満た していれば、全体的にはおおよそ凸状の形状となる。二つに区分された部分のう ち、上記のようなスリットの凸状部分が向いている方向（前記凸方向）に位置す る部分が、ブックエンドとして使用した際に書籍を垂直に保持し倒れることを防 ぐ前記垂直部を構成する。そして、二つに区分された部分のうち他部が、前記垂 直部を垂直に支持する前記水平部を構成する。

【００１２】 さらに、本の宣伝用ブックエンド半製品の大きさ，厚さ，及び重さは、特に限 定されるものではないが、街頭において頒布する宣伝用品として使用するという 使用目的から、街頭において配布が容易で、また、配布された人が受け取って持 ち帰りやすい大きさ，厚さ，及び重さであることが好ましい。例えば、衣服のポ ケットに入る程度の大きさ，厚さ，及び重さである。

【００１３】

【考案の実施の形態】

本考案に係る宣伝用ブックエンド半製品を、図面を参照しながら説明する。図 １は本考案に係る宣伝用ブックエンド半製品の第一実施形態を示す平面図であり 、図２は、第一実施形態の宣伝用ブックエンド半製品を屈折して形成したブック エンド１０の斜視図である。

【００１４】 長方形の鉄製の平板１には、略Ｕ字状のスリット２が、その直線部分を平板１ の長辺と平行にして設けられている。このスリット２は、平板１の外縁から離れ ていて、平板１のほぼ中央部分に位置している。また、このスリット２の両端部 からは、相互に遠ざかる方向に平板１の外縁まで同一直線上に溝３が設けられて いる。なお、溝３は、平板１の少なくとも表裏いずれかの板面に設けられていれ ばよい。

【００１５】 このように、平板１は、スリット２及び溝３により二つの部分に区分されてい る。すなわち、略Ｕ字状のスリット２の曲線部分が向いている方向（図１におけ る上方）に位置する部分１ａ（略Ｕ字状のスリット２の外側の部分）と、その他 部１ｂとの二つの部分である。スリット２の曲線部分が向いている方向に位置す る部分１ａが、平板１を屈折してブックエンド１０に形成した場合に垂直部４を 構成し、他部１ｂが、平板１を屈折してブックエンド１０に形成した場合に、垂 直部４を垂直に支持する水平部５を構成する。

【００１６】 そして、スリット２の曲線部分が向いている方向に位置する部分１ａには、宣 伝用の文字が複数の色を用いて印刷されていて、宣伝用の表示６をなしている。 また、宣伝用の表示６が施されていない部分には、宣伝効果をさらに向上させる ために、鮮やかな模様や花，動物等の写真などがカラー印刷してある（図示せず ）。

【００１７】 上記のような平板１が、宣伝用ブックエンド半製品をなしている。 次に、第一実施形態の宣伝用ブックエンド半製品の使用法を説明する。 図１の宣伝用ブックエンド半製品のスリット２の曲線部分が向いている方向に 位置する部分１ａを、溝３に沿って他部１ｂに対して約９０°屈折させて（図１ においては紙面前方に起こす方向に屈折させる）、図２のようなブックエンド１ ０に形成する。

【００１８】 ブックエンド１０に形成された場合には、スリット２の曲線部分が向いている 方向に位置する部分１ａは、書籍を垂直に保持し倒れることを防ぐ垂直部分４を 構成し、他部１ｂは、垂直部分４を垂直に支持する水平部分５を構成する。 スリット２が略Ｕ字状であり且つ平板１のほぼ中央部分に設けてあるので、垂 直部４は、書籍を垂直に保持し倒れることを防ぐために十分な面積及び形状を有 している。

【００１９】 また、スリット２が上記の構成であることに加えて、溝３がスリット２の両端 部から設けてあるので、水平部５は、垂直部４を垂直に支持するのに十分な面積 及び形状を有している。 これらのことから、第一実施形態の宣伝用ブックエンド半製品から形成された ブックエンド１０は、ブックエンドとして有用に使用することが可能である。

【００２０】 図３及び図４は本考案に係る宣伝用ブックエンド半製品の第二及び第三実施形 態を示す平面図である。なお、これら第二及び第三実施形態の宣伝用ブックエン ド半製品は、基本的な構成については第一実施形態の宣伝用ブックエンド半製品 とほぼ同様であるので、同一又は相当する部分には図１と同一の符合を付してあ る。

【００２１】 第二実施形態の宣伝用ブックエンド半製品は、円形の鉄製の平板１に、略Ｃ字 状のスリット２が、その曲線部分を平板１の円周と同心に設けられており、また 、第三実施形態の宣伝用ブックエンド半製品は、三角形の鉄製の平板１に、略Ｖ 字状のスリット２が、その直線部分を平板１の二辺と平行に設けられている。 その他の構成及び使用法に関しては、第一実施形態の宣伝用ブックエンド半製 品と同様であるので、その説明は省略する。

【００２２】 このように、第一，第二，及び第三実施形態の宣伝用ブックエンド半製品は、 形状が平板状で嵩張らないので取扱い性が良好であり、運搬や保管等において大 変有利である。また、ポケットティッシュのように街頭で頒布するのに極めて好 適である。 また、宣伝用の表示６が設けてある上、配布された人が自らの手で平板１を屈 折させてブックエンド１０を組み立てる形態となっていて、さらに、ポケットテ ィッシュ等と比較して宣伝用品としては目新しく新鮮であるので、高い宣伝効果 が期待できる。

【００２３】 なお、本実施形態は本考案の一例を示したものであり、本考案は本実施形態に 限定されるものではない。 例えば、平板１の外形形状は、本実施形態においては長方形，円形，三角形で あったが、本考案における平板の外形形状は特に限定されるものではなく、屈折 してブックエンドに形成した際に、ブックエンドとして実用的に使用できれば、 どのような形状でも問題ない。例えば、三角形，矩形，五角形等の多角形、円形 、楕円形、星形、人の形状、犬，猫等の動物の形状、木，花，草等の植物の形状 、自動車，飛行機，船等の乗物の形状などを例示することができる。

【００２４】 また、スリット２の形状は、本実施形態においては略Ｕ字状，略Ｃ字状，略Ｖ 字状であったが、本考案におけるスリット２の形状は、本考案の前記構成を満た していて、屈折してブックエンドに形成した際に、ブックエンドとして実用的に 使用できれば（例えば、水平部５が垂直部４を垂直に支持可能な面積及び形状に なるようなスリット２の形状等）、どのような形状であっても差し支えない。例 えば、略Ｕ字状、略Ｖ字状、略Ｃ字状、略Ｍ字状、略コ字状、略五角形状、星形 状、人の形状、犬，猫等の動物の形状、木，花，草等の植物の形状、自動車，飛 行機，船等の乗物の形状などを例示することができる。平板１の外形形状やスリ ット２の形状を、人の形状，動物の形状，植物の形状，乗物の形状等とすること により、場合によっては、宣伝効果をより向上させることも可能である。なお、 スリット２の形状は、平板１の外形形状と同一であってもよいし、異なっていて もよい。

【００２５】 さらに、溝３は、本実施形態においてはスリット２の両端部から平板１の外縁 まで設けられていたが、前記両端部から若干離れたスリット２上の点から前記外 縁まで設けられていてもよい。 さらに、宣伝用の表示６は、本実施形態においては複数の色を使用して文字を 印刷した例を示したが、本考案の宣伝用ブックエンド半製品に設ける宣伝用の表 示は、特に限定されるものではなく、文字の他、絵，模様，マーク，写真等を、 単独または２種以上組み合わせて使用することができる。また、このような表示 は、単色で行ってもよいし、複数の色を組み合わせて行ってもよい。さらに、表 示の方法としては、印刷の他，手書き，刻印，宣伝用表示を備えた紙，フィルム 等の添付などの方法を、単独または２種以上組み合わせて使用することができる 。

【００２６】 さらに、本実施形態においては、宣伝用ブックエンド半製品の材質は鉄であっ たが、平板１を溝３に沿って屈折させた際に、平板１が溝３に沿って切断されな いような物性を有していれば、他の種類の金属や樹脂等を使用しても差し支えな い。 なお、本実施形態の宣伝用ブックエンド半製品は、書籍の代わりにケースに入 れたコンパクトディスク（ＣＤ），ケースに入れたフロッピーディスク（ＦＤ） 等を立てて並置するために使用することも可能である。

【００２７】

【考案の効果】

以上のように、本考案の宣伝用ブックエンド半製品によれば、その形状が平板 状で嵩張らないので取扱い性が良好であり、運搬や保管等において大変有利であ る。また、ポケットティッシュのように街頭で頒布するのに極めて好適である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る宣伝用ブックエンド半製品の第一
実施形態を示す平面図である。

【図２】図１の宣伝用ブックエンド半製品を屈折して形
成したブックエンドの斜視図である。

【図３】本考案に係る宣伝用ブックエンド半製品の第二
実施形態を示す平面図である。

【図４】本考案に係る宣伝用ブックエンド半製品の第三
実施形態を示す平面図である。

【符号の説明】

１ 平板 １ａ スリットの曲線部分が向いている方向に位置する
部分 １ｂ 他部 ２ スリット ３ 溝 ４ 垂直部 ５ 水平部 ６ 宣伝用の表示

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 宣伝用の表示（６）を備えた平板（１）
   からなる宣伝用ブックエンド半製品であって、前記平板
   （１）上の２点を結ぶ直線から離れた点を経由して該２
   点を結ぶ線上且つ前記平板（１）の外縁より離れた位置
   にスリット（２）を設けると共に、少なくとも表裏いず
   れかの板面に、前記２点から相互に遠ざかる方向に該平
   板（１）の外縁まで同一直線上に溝（３）を設けたこと
   を特徴とする宣伝用ブックエンド半製品。
2. 【請求項２】 屈折されて垂直部（４）をなす部分（１
   ａ）と水平部（５）をなす部分（１ｂ）とを有する平板
   （１）からなる宣伝用ブックエンド半製品であって、 前記平板（１）は、該平板（１）に設けたスリット
   （２）及び溝（３）により、前記垂直部（４）をなす部
   分（１ａ）と前記水平部（５）をなす部分（１ｂ）との
   二つの部分に区分されていて、 前記スリット（２）は、前記平板（１）上の同一直線上
   にない３点を含み、２つの端部を有し、且つそれ自体が
   交差しない線状をなし、さらに、前記両端部を通る直線
   と交差しない形状であって、前記平板（１）の外縁より
   離れた位置に設けられており、 また、前記溝（３）は、前記平板（１）の少なくとも表
   裏いずれかの板面に、前記３点のうちの前記スリット
   （２）における端側の２点から相互に遠ざかる方向に前
   記平板（１）の外縁まで同一直線上に設けられており、 前記スリット（２）及び前記溝（３）により区分された
   二つの部分のうち、前記スリット（２）の凸方向に位置
   する部分（１ａ）が、前記平板（１）を屈折してブック
   エンド（１０）に形成した場合に前記垂直部（４）を構
   成すると共に、 前記スリット（２）及び前記溝（３）により区分された
   二つの部分のうち他部（１ｂ）が、前記平板（１）を屈
   折してブックエンド（１０）に形成した場合に、前記垂
   直部（４）を垂直に支持する前記水平部（５）を構成し
   ていて、 前記垂直部（４）及び前記水平部（５）の少なくとも一
   方に、宣伝用の表示（６）を設けたことを特徴とする宣
   伝用ブックエンド半製品。