JP3068502U - 鉄道用ｉ型電球交換形ｌｅｄユニット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単にＬＥＤ化が可能で、信号灯の長寿命化
が期待でき、しかも工事費等も安価に抑えることができ
る鉄道用Ｉ型電球交換形ＬＥＤユニットを提供するこ
と。 【解決手段】 鉄道用Ｉ型電球の接続用接触部が信号灯
の灯箱内に設けられている受座３の接続用接触部と着脱
可能に接触して取り付けられるようになっているＩ型電
球と交換可能なＬＥＤユニット21であって、ユニット本
体22に受座３の接続用接触部と着脱可能に接触する接続
用接触部25が設けられているとともに、Ｉ型電球の光度
・色度と同等の光度・色度をもつように複数個のＬＥＤ
31が設けられていることを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、入換信号機、入換標識、中継信号機など鉄道用Ｉ型電球を使用し ているすべての信号灯に用いられる鉄道用Ｉ型電球交換形ＬＥＤユニットに関す るものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、前記のような信号機には地上式と柱上式があり、例えば柱上式のものと しては図３〜５のようなものが知られている。この信号機１は灯箱２内にＩ型電 球用の受座３を有し、この受座３の上面中央部に凹所４が複数個形成され、ばね 性の接触片からなる接続用接触部５が配設されている。受座３の接続用接触部５ にはＩ型電球６の複数の接触片からなる接続用接触部７が凹所４に嵌入して着脱 可能に接触して取り付けられている。８は受座３を支持する取付金具で、灯箱２ 内に取り付けられている。受座３の上面外周部には突起状のものからなる取付部 ９が環状壁10の外側の周りに所定間隔で複数個設けられ、該取付部と環状壁10間 にはＩ型電球６の口金11を保持する抜け防止用キャップ12が外周フランジ部13で 嵌合可能になっており、この嵌合されたキャップ12の内側段部と環状壁10の上面 との間でＩ型電球６の口金11の下端より張り出したフランジ部14を波形ばね座金 15を介して保持するようになっている。16はレンズ、17は灯箱台である。

【０００３】 ところで、従来のＩ型電球６はフィラメントを使用しているため、旧ＪＲＳ規 格での規格寿命が3000hとなっており、短周期での交換が必要であり、そのため の人員の確保など人件費が増えるという問題があった。また、Ｉ型電球方式の信 号灯をＬＥＤ方式の信号灯にするには灯箱２の全体にＬＥＤを取り付ける必要が あるため、灯箱２そのものの取替えが必要となり、その工事が煩雑で、時間がか かり工事費が多額となるという問題もあった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】 そこで、この考案は前記従来の問題点を解決し、簡単にＬＥＤ化が可能で、信 号灯の長寿命化が期待でき、しかも工事費等も安価に抑えることができる鉄道用 Ｉ型電球交換形ＬＥＤユニットを提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

前記目的を達成するため、請求項１の考案は、鉄道用Ｉ型電球の接続用接触部 が信号灯の灯箱内に設けられている受座の接続用接触部と着脱可能に接触して取 り付けられるようになっているＩ型電球と交換可能なＬＥＤユニットであって、 ユニット本体に受座の接続用接触部と着脱可能に接触する接続用接触部が設けら れているとともに、Ｉ型電球の光度・色度と同等の光度・色度をもつように複数 個のＬＥＤが設けられていることを特徴とする。請求項２の考案は、請求項１に おいて、取付時に受座の上面外周部に設けた取付部と外周フランジ部で嵌合する ことにより口金を保持する抜け防止用キャップ部が、ユニット本体に対して回転 可能に設けられていることを特徴とする。請求項３の考案は、請求項１又は２に おいて、ＬＥＤが、そこから発する光が灯箱に設けたレンズ面に向けて効率よく 拡散していくようにレンズと同じ向きの平面状に配置されていることを特徴とす る。

【０００６】

【考案の実施の形態】

この考案の一実施の形態を図面を参照して説明する。図１は従来の図４と対応 するＩ型電球交換形ＬＥＤユニットの取付状態を示す縦断正面図、図２はその回 路図である。21はＩ型電球６と交換可能なＬＥＤユニットで、ユニッ本体22を有 し、該本体の下面にはＩ型電球６の口金11の同様な構造の口金23が設けられ、該 口金の内側中央部には受座３の凹所４に嵌入して接続用接触部５と着脱可能に接 触する複数の接触片からなる接続用接触部25が設けられている。また、口金23の 外側となるユニッ本体22の下面にはＩ型電球６のキャップ12と同じ機能をもつ抜 け防止用キャップ部26がユニッ本体22に対して回転可能に設けられている。キャ ップ部26の下端部外周には取付時に受座３の取付部９と嵌合する外周フランジ部 27が波形ばね座金28を介して設けられている。

【０００７】 ユニッ本体22の灯箱２のレンズ16側を向いた面にはＬＥＤ31が複数個、ユニッ トとなってレンズ16側からみて円形の取付凹所32に収容されて配設されている。 すなわち、これらＬＥＤ31はＩ型電球６の光度・色度と同等の光度・色度をもち 、レンズ16と同じ向きの平面状に配置され、図１で鎖線で示すようにそこから発 する光がレンズ16面に向けて効率よく拡散していくようになっている。ＬＥＤ31 はその仮想発光点がＩ型電球６のフィラメント位置と等しくなるように該フィラ メント位置とレンズ位置の途中の位置に配置されている。

【０００８】 図２は前記のＬＥＤ31を点灯するための回路である。この点灯回路33ではＴ１ が詳細図は省略したがそのコアとコアの間に適当なギャップが設けられており、 このギャップにより電源側に100mA以下の電流が迷流として流れてもＬＥＤ31が 誤点灯しないようになっている。

【０００９】 この考案のＬＥＤユニット21は前記のような構成となっているので、従来のＩ 型電球６に寿命がきてこれと交換する必要が生じたときは、Ｉ型電球６を受座３ から取り外した後、接続用接触部25を受座３の凹所４に位置合わせしたうえ、キ ャップ部26を回転してその外周フランジ部27が受座３の取付部９と嵌合可能な位 置にする。しかる後、接続用接触部25を凹所４に嵌入して接続用接触部５と接触 させるとともに、外周フランジ部27を波形ばね座金28を介して取付部９としっか りと嵌合する。これによりＬＥＤユニット21は図１のように従来のＩ型電球６が 取り付けられていたのと全く同様に受座３に取り付けられた状態になり、かつ点 灯回路33により従来のＩ型電球６と同等の光度・色度で点灯することとなる。Ｌ ＥＤユニット21を取り外すときはキャップ部26を回転して外周フランジ部27と取 付部９との嵌合を外し、接続用接触部25を凹所４から引き抜けばよい。

【００１０】

【考案の効果】

請求項１ないし３の考案は前記のようであって、ユニット本体に受座の接続用 接触部と着脱可能に接触する接続用接触部が設けられているとともに、Ｉ型電球 の光度・色度と同等の光度・色度をもつように複数個のＬＥＤが設けられている ので、寿命がきた従来のＩ型電球を取り外したうえ、既存の受座をそのまま利用 してＬＥＤユニットに交換することができ、簡単にＬＥＤ化が可能で、信号灯の 長寿命化が期待できる。しかも交換に際して格別の工具も必要なく、容易に行う ことができるとともに、従来の配線や灯箱もそのまま利用でき、工事費等も安価 に抑えることができ、きわめて実用的であるという優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施の形態を示す従来の図４と対
応するＩ型電球交換形ＬＥＤユニットの取付状態を示す
縦断正面図である。

【図２】同上の回路図である。

【図３】従来の柱上式信号機を一部破断して示す正面図
である。

【図４】同上のＩ型電球の取付状態を示す要部縦断正面
図である。

【図５】図４の平面図である。

【符号の説明】

１ 信号機 ２ 灯箱 ３ 受座 ４ 凹所 ５ 接続用接触部 ８ 取付金具 ９ 取付部 10 環状壁 16 レンズ 21 ＬＥＤユニット 22 ユニッ本体 23 口金 25 接続用接触部 26 抜け防止用キャップ部 27 外周フランジ部 28 波形ばね座金 31 ＬＥＤ 32 取付凹所 33 点灯回路

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 鉄道用Ｉ型電球の接続用接触部が信号灯
   の灯箱内に設けられている受座の接続用接触部と着脱可
   能に接触して取り付けられるようになっている前記Ｉ型
   電球と交換可能なＬＥＤユニットであって、ユニット本
   体に前記受座の接続用接触部と着脱可能に接触する接続
   用接触部が設けられているとともに、Ｉ型電球の光度・
   色度と同等の光度・色度をもつように複数個のＬＥＤが
   設けられていることを特徴とする鉄道用Ｉ型電球交換形
   ＬＥＤユニット。
2. 【請求項２】 取付時に受座の上面外周部に設けた取付
   部と外周フランジ部で嵌合することにより口金を保持す
   る抜け防止用キャップ部が、ユニット本体に対して回転
   可能に設けられている請求項１記載の鉄道用Ｉ型電球交
   換形ＬＥＤユニット。
3. 【請求項３】 ＬＥＤが、そこから発する光が灯箱に設
   けたレンズ面に向けて効率よく拡散していくようにレン
   ズと同じ向きの平面状に配置されている請求項１又は２
   記載の鉄道用Ｉ型電球交換形ＬＥＤユニット。