JP3068444U - 付け爪 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】携帯電話機の使用に伴い発光する新規な付け爪
を提供する。 【解決手段】携帯電話機１０の送受話信号を高周波電流
として受信し、これを整流して発光素子２に与えること
で、発光素子２が点滅するので、携帯電話機を持つ手２
０の爪に装着しておけば、携帯電話機１０に呼出着信が
あった時や送受話信中に爪先が点滅する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は付け爪に関し、詳しくは、携帯電話機の呼出し着信状態、通話状態を 視覚的に表示できる機能を備えた付け爪に関する。

【０００２】

【従来の技術】

最近、若い女性の間で付け爪が流行している。付け爪は、硬質合成樹脂材等で 成形された本体の表面に、所望の着色，絵柄，模様，色彩，図形，キャラクター 等を、成形時点や成形後の印刷，手描き等により付したもので、両面テープなど により爪の表面に貼り着け、マニキュアに代わり指先の装飾，化粧効果を得るも のである。

【０００３】 一方、近年における携帯電話の普及には目を見張るものがあり、前述した付け 爪の購買層においても、携帯電話は必需品と言っても過言では無い。 このような状況に着目し、携帯電話機用の付属機器も各種提案され、商品とし て大量に販売されているものもある。

【０００４】 例えば、呼出し着信があった時にこれを報知する機器として、携帯電話機のア ンテナ先端に取付けるタイプやキーホルダータイプのもので、着信時に点滅する 発光式や振動式のものが知られている。 しかし乍ら、これら報知機器は何れも、呼出し着信時における呼出音を発する とまずい場所において、呼出音を発することなく着信状態を知らせることに主眼 が置かれ、前述したような付け爪購買層（主に十代から二十代の女性）の遊び感 覚、ファッション感覚、美的感覚に訴える機能を備えているとは言えなかった。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は上述したような従来事情に鑑みてなされたもので、その目的とする処 は、主として十代から二十代の女性の感性を刺激し、遊び感覚、ファッション感 覚、美的感覚を満足することが出来る新規な携帯電話機用の表示機を提供するこ とにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

以上の目的を達成するために本考案は、請求項１記載のように、アンテナを介 して送受話信号を無線方式で送受する携帯電話機用の表示機能を備えた付け爪で あって、携帯電話機の送受話信号を高周波電流として受信する受信部と、該受信 部で受信した高周波電流を整流して発光素子に与えるダイオード部と、該ダイオ ード部から与えられる整流された高周波電流により点滅する発光素子を備えてな ることを要旨とする。

【０００７】 このような構成からなる本発明の付け爪は、携帯電話機の呼出着信時の着信信 号を含む送受話信号を高周波電流として受信部で受信し、これを整流して発光素 子に与えることで、発光素子が点滅する。よって、携帯電話機を持つ手の爪に本 発明の付け爪を装着しておけば、携帯電話機に呼出着信があった時及び送受話信 時に爪先の発光素子が点滅する。

【０００８】 このような機能を奏する本考案の付け爪のより好ましい態様として、請求項２ 〜４の何れか１項記載の構成をあげることができる。

【０００９】 請求項２では、上記受信部とダイオード部と発光素子を実装したフィルム状基 板を付け爪に内蔵したことを特徴とする。 このように構成した場合、付け爪が大型化したり重量化せず、よって、付け爪 本来の機能を損なうことなく請求項１による発光素子点滅機能を奏することが出 来る。

【００１０】 請求項３では、上記受信部は、アンテナと、該アンテナで受信した信号のうち 携帯電話機の送受話信号のみ選択するインダクターからなる同調部で形成し、上 記ダイオード部は、互いに逆方向になるように一端が接続された第１及び第２の 整流用ダイオードで形成したことを特徴とする。 このように構成することで、請求項１による発光素子点滅機能をより確実に得 ることが出来る。

【００１１】 請求項４では、発光素子は付け爪本体の表面に露出する発光ダイオードであり 、付け爪本体の表面には、前記発光ダイオードの周囲を飾る所望の着色、模様、 色彩、装飾を施したり、所望の絵柄、図形、キャラクター等が描かれていること を特徴とする。 このように構成することで、付け爪本来の装飾，化粧機能に加え、発光ダイオ ードの点滅によって装飾効果が増幅される。

【００１２】

【考案の実施の形態】

以下、本考案に係る付け爪の実施の形態の一例を、図面を参照して説明する。 図１において、１は付け爪本体、２は発光ダイオード（ＬＥＤ）からなる発光 素子を示す。

【００１３】 付け爪本体１は、例えば硬質プラスチック材などで爪形状に成形したもので、 成形時に着色料を添加したり或いは成形後に印刷，手描き等を施すことで、必要 に応じて所望の着色や模様が付されたり、絵柄，図形，キャラクター等が描かれ ている。

【００１４】 付け爪本体１は、携帯電話機１０の送受話信号を高周波電流として受信する受 信部３と、受信部３で受信した高周波電流を整流して発光素子２に与えるダイオ ード部４と、ダイオード部４から与えられる整流された高周波電流により点滅す る発光素子（ＬＥＤ）２を備えている。

【００１５】 これら受信部３、ダイオード部４、発光素子２は図２に示すようにフィルム状 基板５に実装して付け爪本体１に内蔵されている。

【００１６】 受信部３は、アンテナ３ａと、該アンテナ３ａで受信した信号のうち携帯電話 機の送受話信号のみ選択するチップインダクター３ｂからなる同調部で形成する 。 チップインダクター３ｂとしては、例えば800MHzに対応するものであれば47nH のもの、1.5GHzに対応するものであれば15nHのもの、その両方に対応するもので あれば22nH〜32nHのものを用いることができる。

【００１７】 ダイオード部４は、互いに逆方向になるように一端が接続された第１の整流ダ イオード４ａ及び第２の整流用ダイオード４ｂから形成する。

【００１８】 発光素子２は付け爪本体の表面１ａに露出する発光ダイオードであり、本例で は付け爪本体の表面１ａに、発光素子２の周囲を飾る星型の図形６を描いており 、且つ付け爪本体表面１ａ、図形６、発光素子２は夫々異なる色彩としたり、付 け爪本体表面１ａにラメ材を付着するなどの装飾を施している。

【００１９】 以上のように構成した本例の付け爪を使用する場合は、図５に示すように、付 け爪本体１の裏面に不図示の両面テープを張ったり接着力の弱い接着剤を塗布す るなどして、携帯電話機１０を持つ手２０の指２１の爪２２に装着する。 そうして、携帯電話機１０に呼出着信があるか、又は送受話状態において、呼 出着信信号、送受話信号が携帯電話機１０のアンテナ１１に送られると、アンテ ナ１１上に分布する高周波電流が受信部３のアンテナ３ａに受信され、これをチ ップインダクター３ｂで同調し、整流ダイオード４ａ、４ｂで整流して発光素子 ２に与えられ、発光素子２が点滅する。 よって、携帯電話機１０の着信時や通話中、付け爪を装着した指２１を携帯電 話機１０のアンテナ１１付近に添わせておけば、発光素子２が点滅し続ける。 尚、本例の付け爪は、携帯電話機１０のアンテナ１１から所定範囲内（受信部 ３の受信可能範囲内）にある場合、携帯電話機１０の着信を視覚的に知らせる報 知器として機能することもできる。

【００２０】 以上、本考案に係る付け爪の実施の形態の一例を説明したが、本考案は本例に 限定されず、請求項１〜４の各々に記載される技術的思想の範囲内において、適 宜変更可能であることは言うまでもない。

【００２１】

【考案の効果】

本考案に係る付け爪は請求項１記載のように、携帯電話機の送受話信号を高周 波電流として受信する受信部と、その高周波電流を整流して発光素子に与えるダ イオード部と、整流された高周波電流により点滅する発光素子を備えた構成を要 旨とし、携帯電話機を持つ手の爪に装着しておくことで、携帯電話機に呼出着信 があった時及び送受話信時に爪先の発光素子を点滅させることが出来る。 よって、携帯電話機の使用者の多くを占める若年層や付け爪を好んで装着する 女性層等の遊び感覚，ファッション感覚，美的感覚を満足し得る新規な携帯電話 機用表示機兼装飾具兼アクセサリー等として、幅広い利用が可能である。

【００２２】 また、請求項２記載の構成とすることで、付け爪本来の機能を損なうことなく 、請求項１による効果を奏することが出来る。

【００２３】 請求項３記載の構成とすることで、請求項１による発光素子点滅機能をより確 実に得ることが出来る。

【００２４】 請求項４記載の構成とすることで、付け爪本来の装飾，化粧機能と発光ダイオ ードの点滅により、より顕著な装飾，化粧効果を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る付け爪の実施の形態の一例を示す
斜視図。

【図２】内蔵するフィルム状基板の平面図。

【図３】受信部、ダイオード部、発光素子の回路図。

【図４】使用状態を示す斜視図。

【図５】装着状態を示す斜視図。

【符号の説明】

１：付け爪本体 ２：発光素子 ３：受信部 ３ａ：アンテナ ３ｂ：チップインダクター（同調部） ４：ダイオード部 ４ａ，４ｂ：整流用ダイオード ５：フィルム状基板

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 アンテナを介して送受話信号を無線方式
   で送受する携帯電話機用の表示機能を備えた付け爪であ
   って、携帯電話機の送受話信号を高周波電流として受信
   する受信部と、該受信部で受信した高周波電流を整流し
   て発光素子に与えるダイオード部と、該ダイオード部か
   ら与えられる整流された高周波電流により点滅する発光
   素子を備えてなる付け爪。
2. 【請求項２】 上記受信部とダイオード部と発光素子を
   実装したフィルム状基板を付け爪本体に内蔵してなる請
   求項１記載の付け爪。
3. 【請求項３】 上記受信部は、アンテナと、該アンテナ
   で受信した信号のうち携帯電話機の送受話信号のみ選択
   するインダクターからなる同調部で形成し、上記ダイオ
   ード部は、互いに逆方向になるように一端が接続された
   第１及び第２の整流用ダイオードで形成した請求項１又
   は２記載の付け爪。
4. 【請求項４】 発光素子は付け爪本体の表面に露出する
   発光ダイオードであり、付け爪本体の表面には、前記発
   光ダイオードの周囲を飾る所望の着色、模様、色彩、装
   飾を施したり、所望の絵柄、図形、キャラクター等が描
   かれている請求項１〜３の何れか１項記載の付け爪。