JP3068290U - 葬儀用祭壇 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】彫刻を施してなる重厚、豪華な檜の一枚板と同
様の外観を呈する製造容易にして、製作費コストを抑制
でき、廉価に市場に提供できる葬儀用祭壇の新規構造を
提供する。 【解決手段】１又は複数の窓孔３を穿設した額板１の心
材を桐材その他の軽量木材で構成すると共にその表面に
檜の経木を接着一体化し、該額板１の窓孔３に動植物等
の任意図案を透かし彫りその他の彫刻を施したジルトン
その他の檜疑似木材からなる彫り板４を嵌合固定して構
成した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、葬儀用祭壇に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

近時、葬儀用祭壇は、葬儀の宗教的威厳を高めるためにより重厚、豪華な祭壇 として欄間の如き檜の一枚板に透かし彫り、隆起彫りその他の彫刻を施してなる ものが求められるに至っている。

【０００３】 しかしながら、その製作には熟練と手間とを要することから、人件費高騰並び に檜材の材料費高騰の昨今にあっては、製作費が嵩みすぎて実現困難とされてい た。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、叙上を背景として案出したものであって、彫刻を施してなる重厚、 豪華な檜の一枚板と同様の外観を呈する製造容易にして、製作費コストを抑制で き、廉価に市場に提供できる葬儀用祭壇の新規構造を提供することを目的とする ものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するための本考案の構成を図面を用いて説明すると、本考案の 葬儀用祭壇は、１又は複数の窓孔３を穿設した額板１の心材を桐材その他の軽量 木材で構成すると共にその表面に檜の経木を接着一体化し、該額板１の窓孔３に 動植物等の任意図案を透かし彫りその他の彫刻を施したジルトンその他の檜疑似 木材からなる彫り板４を嵌合固定して構成したことを特徴とするものである。

【０００６】

【考案の実施の形態】

本考案の実施の形態を実施例に基づき図面を参照して説明すると、１は葬儀用 祭壇における壇板主体を構成する額板であって、該額板１はその心材として桐材 その他の軽量木材を使用し、その表面に檜の経木を接着一体化したものであって 、恰も檜の厚板の如き外観を呈する。

【０００７】 ここにおいて、必要に応じ桐材等からなる額板１の心材の表面のみならず端面 にも檜の経木を接着一体化することは任意に設定し得ることである。そして、該 額板１には窓縁に段差２を有する１又は複数の窓孔３を穿設している。

【０００８】 ４は前記額板１の窓孔３における段差２に密着するように嵌合し、ネジ、釘等 の固定金具５で適宜に固定してなる彫り板であって、該彫り板４は仏彫刻材とし ても使用されているジルトンをはじめとする檜疑似木材からなるものであり、あ らかじめ前記額板１の窓孔３に嵌合し得る外形形状及び寸法に設定されている。

【０００９】 その上で、該彫り板４には前記額板１と別体、別作業をもって動植物等の任意 図案を透かし彫り、その他の隆起状等の彫刻を施している。該彫刻は手彫り或い は電子制御ドリルを用いた機械彫りのいずれであっても良い。

【００１０】

【考案の効果】

本考案は以上の如くなり、葬儀用祭壇を額板１と彫り板４とに二分割して各々 を別途に製作した後に嵌合一体化して彫刻を施した檜の一枚板と同様の外観を呈 する葬儀用祭壇を手軽に製作することができ、製作技術及び材料費の両面から全 体を一体製作する場合に比して製作コストを大幅に抑制でき、廉価に市場に提供 することができる。

【００１１】 更に、葬儀用祭壇における壇板主体を構成する額板１の心材を桐材その他の軽 量木材を使用していることから、全体を軽量に製作できて祭壇の運搬、組立、撤 去等の取扱い作業性を向上させることができる等の優れた実用的効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】祭壇の正面図である。

【図２】祭壇の中央部横断面図である。

【符号の説明】

１ 額板 ２ 段差 ３ 窓孔 ４ 彫り板 ５ 固定金具

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 １又は複数の窓孔３を穿設した額板１の
   心材を桐材その他の軽量木材で構成すると共にその表面
   に檜の経木を接着一体化し、該額板１の窓孔３に動植物
   等の任意図案を透かし彫りその他の彫刻を施したジルト
   ン等の檜疑似木材からなる彫り板４を嵌合固定して構成
   したことを特徴とする葬儀用祭壇。