JP3067883B2 - センサ装置 - Google Patents

センサ装置

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JP3067883B2
JP3067883B2 JP4033703A JP3370392A JP3067883B2 JP 3067883 B2 JP3067883 B2 JP 3067883B2 JP 4033703 A JP4033703 A JP 4033703A JP 3370392 A JP3370392 A JP 3370392A JP 3067883 B2 JP3067883 B2 JP 3067883B2
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宏志 山田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はセンサ装置に係り、特
に、極めて微小な流体の流量を検出する場合に好適なセ
ンサ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開昭60−142268
号公報に記載の流量センサ(マイクロフローセンサ)が
提供されている。この種の流量センサは、図4、図5に
示す如く、基板1に凹部2を形成すると共に、該凹部2
の中央部上面に、流体の流れ方向(図中矢印方向)の上
流側から下流側に向って順に第1測温抵抗体3、発熱体
4、第2測温抵抗体5を薄膜の橋桁状に形成し、この第
1測温抵抗体3、発熱体4、及び第2測温抵抗体5を、
凹部2で形成される空間によって、半導体基板1に対し
て熱的絶縁を図ってなるものである。そして、上流側の
第1測温抵抗体3と下流側の第2測温抵抗体5とにより
構成したブリッジ回路で流量信号を測定することによ
り、流体の流量を計測するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の流量センサは、微細構造かつ薄膜構造であるた
め、流体に含有されているゴミが凹部2に詰まるゴミ詰
まりにより熱的短絡が発生したり、薄膜の破損等が発生
すると、薄膜の橋桁構造とされている測温抵抗体・発熱
体の温度分布が変化するため、正確な流量信号を得るこ
とができず、この結果、流体の流量を正確に計測するこ
とができないという問題があった。また、流量センサの
薄膜の温度分布に異常が発生したか否かは、該流量セン
サによる計測流量と、別の流量計による計測流量とを比
較しなければ判明しないため、該流量センサに異常が発
生した状態で動作させる恐れがあり、この結果、正確な
流量を計測することができないという問題があった。
【0004】本発明は前記課題を解決するもので、異常
が発生した状態での動作を防止すると共に、ゴミが多い
状況や風圧が高い状況等の種々の測定条件下における適
応性を向上させることを達成したセンサ装置の提供を目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、基板上に薄膜の発熱体と該発熱体の両側
に薄膜の第1、第2の測温抵抗体とを形成し、該発熱体
及び第1、第2の測温抵抗体下方の基板部には該発熱体
及び第1、第2の測温抵抗体を熱絶縁するための空間部
を形成してなるセンサ素子を複数個設けてなるセンサ装
置において、前記複数個のセンサ素子の第1の測温抵抗
体同士及び第2の測温抵抗体同士を直列に接続するとと
もに、直列接続された各センサ素子の測温抵抗体の接続
点の信号出力を用い、各センサ素子同士の対応する測温
抵抗体の抵抗値の関係が予め設定されている正常時の各
センサ素子同士の対応する測温抵抗体の関係を逸脱して
いるか否かを比較することにより異常の有無を判定し、
逸脱しているときには異常信号を出力する異常信号出力
手段を具備することを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明によれば、各センサ素子の第1の測温抵
抗体同士を直列に接続すると共に、第2の測温抵抗体同
士を直列に接続することにより、複数のセンサ素子をあ
たかも1つのセンサ素子として使用して検出信号を得な
がら、直列に接続した上記測温抵抗体の接続点の信号を
用い、各センサ素子同士の対応する測温抵抗体の抵抗値
の関係が予め接続されている正常時の各センサ素子同士
の対応する測温抵抗体の抵抗値の関係を逸脱しているか
否かを比較することにより、各センサ素子の測温抵抗体
の温度分布に異常が無いか否かを判定する。これによ
り、上記センサ装置を用いた場合は、計測時における、
空間部のゴミ詰まりや薄膜(測温抵抗体、発熱体)への
ゴミ付着、薄膜の破損等により、薄膜の温度分布が変化
するといった異常が発生した場合は、異常を即座に検知
することができる。従って、センサ素子に異常が発生し
た状態でのセンサ装置の動作を防止することができ、ま
た、計測対象雰囲気中にゴミが多い状況下や計測対象雰
囲気中の圧力が高い状況下等の種々の測定条件下におい
ても、センサ素子により的確な計測を行うことができる
ため、センサ装置の適応性を向上させることができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明のセンサ装置を流量センサ装置
に適用してなる第1実施例及び第2実施例を図面に基づ
いて説明する。
【0008】第1実施例。 図1は第1実施例及び第2実施例に共通のセンサ装置の
概略平面図であり、該センサ装置は、一の半導体基板1
0に第1の流量センサ11及び第2の流量センサ12を
流体の流れ方向(図中矢印方向)に対して並列に一体的
に配置して構成されている。前記第1の流量センサ11
は、半導体基板10に形成した凹部13の中央部上面
に、流体の流れ方向の上流側から下流側に向って順に第
1測温抵抗体14、発熱体15、第2測温抵抗体16を
薄膜の橋桁状に形成してなるものである。同様に前記第
2の流量センサ12は、基板10に形成した凹部17の
中央部上面に、流体の流れ方向の上流側から下流側に向
って順に第1測温抵抗体18、発熱体19、第2測温抵
抗体20を薄膜の橋桁状に形成してなるものである。
【0009】また、前記センサ装置の流量信号及びセン
サ異常測定回路は図2に示す如く構成されている。即
ち、第1の流量センサ11の上流側の測温抵抗R1u、
下流側の測温抵抗R1d、第2の流量センサ12の上流
側の測温抵抗R2u、下流側の測温抵抗R2d、抵抗R
3、R3によりブリッジ回路を構成し、該ブリッジ回路
には所定電圧VS1が印加されている。測温抵抗R1
u、測温抵抗R2uの分岐部はオペアンプ30の入力側
(+端子)へ接続され、オペアンプ30の出力側は抵抗
R6を介してオペアンプ31の入力側(−端子)と、抵
抗R8を介してオペアンプ32の入力側(−端子)とへ
各々接続されている。また、オペアンプ31の出力側は
抵抗(2R2/R1−1)R7を介してオペアンプ32
の入力側(+端子)へ接続され、オペアンプ32の出力
側はオペアンプ33の入力側(+端子)と、オペアンプ
34の入力側(−端子)とへ各々接続されている。ま
た、オペアンプ33の入力側(−端子)は抵抗R9を介
してオペアンプ35の入力側(−端子)と、所定電圧V
S2が印加された可変抵抗Rxの可変調節端とへ各々接
続され、オペアンプ35の出力側はオペアンプ34の入
力側(+端子)へ接続されている。また、オペアンプ3
3の出力側はオア回路36の第4入力端へ接続され、オ
ペアンプ34の出力側はオア回路36の第3入力端へ接
続されている。また、測温抵抗R2u、抵抗R3の分岐
部はオペアンプ37の入力側(+端子)へ接続され、オ
ペアンプ37の出力側は抵抗R6を介してオペアンプ3
1の入力側(+端子)と、抵抗R4を介してオペアンプ
38の入力側(−端子)とへ各々接続されている。
【0010】他方、測温抵抗R1d、測温抵抗R2dの
分岐部はオペアンプ39の入力側(+端子)へ接続さ
れ、オペアンプ39の出力側は抵抗R6を介してオペア
ンプ40の入力側(−端子)と、抵抗R8を介してオペ
アンプ41の入力側(−端子)とへ各々接続されてい
る。また、オペアンプ40の出力側は抵抗(2R2/R
1−1)R7を介してオペアンプ41の入力側(+端
子)へ接続され、オペアンプ41の出力側はオペアンプ
42の入力側(+端子)と、オペアンプ43の入力側
(−端子)とへ各々接続されている。また、オペアンプ
42の入力側(−端子)は抵抗R9を介してオペアンプ
35の入力側(−端子)と、オペアンプ33の入力側
(−端子)と、可変抵抗Rxとへ各々接続され、オペア
ンプ43の入力側(+端子)は抵抗R9を介してオペア
ンプ35の入力側(−端子)と、オペアンプ34の入力
側(+端子)とへ各々接続されている。また、オペアン
プ42の出力側はオア回路36の第1入力端へ接続さ
れ、オペアンプ43の出力側はオア回路36の第2入力
端へ接続されている。また、測温抵抗R2d、抵抗R3
の分岐部はオペアンプ44の入力側(+端子)へ接続さ
れ、オペアンプ44の出力側は抵抗R6を介してオペア
ンプ40の入力側(+端子)と、抵抗R4を介してオペ
アンプ38の入力側(+端子)とへ各々接続されてい
る。
【0011】第1実施例によるセンサ装置の流量信号及
びセンサ異常測定回路のオペアンプ31は、測温抵抗R
2uの電圧降下に相当するVR2uを出力するものであ
り、また、オペアンプ32は、測温抵抗R1uの電圧降
下に相当するVR1uと、測温抵抗R2uの電圧降下に
相当するVR2u(=測温抵抗R2uと抵抗R3との接
続点の電圧V−電圧VR1u)との差を出力するもので
ある。この場合、オペアンプ32の入力側(+端子)に
接続した抵抗の抵抗値を、(2R2/R1−1)R7な
る抵抗値に設定してある。これは、一の半導体基板10
に流量センサ11、12に一体的に配置製造する際や、
また一の半導体基板10に流量センサ11、12に一体
的に配置製造してセンサ装置を製造する代わりに、各々
別の半導体基板(ウェハ)から形成した第1の流量セン
サ(センサチップ)と第2の流量センサ(センサチッ
プ)を一の流量センサチップ実装基板に実装してセンサ
装置を製造した際に、両流量センサチップの測温抵抗値
が等しくならずに差が生じた場合を考慮し、測温抵抗R
1uを基準として測温抵抗R2uを補正するためであ
る。
【0012】前記式において、第1の流量センサ11の
測温抵抗R1uによる電圧降下と、第2の流量センサ1
2の測温抵抗R2uによる電圧降下との、両者の比が例
えば1:1の場合は、(2R2/R1−1)R7=R7
となり、両者の比が例えば2:3の場合は、(2R2/
R1−1)R7=2R7となり、両者の比が例えば3:
2の場合は、(2R2/R1−1)R7=R7/3とな
る。また、オペアンプ35は、両流量センサ11、12
の異常有無の測定基準とする電圧を反転させ、オペアン
プ33、34は、両流量センサ11、12における異常
の有無を比較するようになっている。そして、オペアン
プ38の出力側からは、計測対象流体の流量に対応した
流量信号が出力され、オア回路36の出力側からは、流
量センサの薄膜部(測温抵抗体、発熱体)の温度分布に
変化が生ずる等の異常が発生した場合に、センサ異常信
号が出力されるようになっている。尚、前記R1、R2
は各々無風状態時における第1の流量センサ11、第2
の流量センサ12の測温抵抗であり、また、両流量セン
サ11、12の異常の有無を測定するための異常有無測
定基準レベルは、上記図2の電源VS2から作るように
なっている。
【0013】上記と同様に、オペアンプ40は、測温抵
抗R2dの電圧降下に相当するVR2dを出力するもの
であり、また、オペアンプ41は、測温抵抗R1dの電
圧降下に相当するVR1dと、測温抵抗R2dの電圧降
下に相当するVR2d(=測温抵抗R2dと抵抗R3と
の接続点の電圧V−電圧VR1d)との差を出力するも
のである。また、上記と同様に、オペアンプ41の入力
側(+端子)に接続した抵抗の抵抗値を、(2R2/R
1−1)R7なる抵抗値に設定してある。これは、各々
別のウエハから形成した第1の流量センサチップと第2
の流量センサチップとを同一基板に実装してセンサ装置
を製造した際に、両流量センサチップの測温抵抗値が等
しくならずに差が生じた場合を考慮し、測温抵抗R1d
を基準として測温抵抗R2dを補正するためである。
【0014】次に、上記の如く構成した第1実施例の動
作について説明する。センサ装置による流体の流量計測
時において、第1の流量センサ11の発熱体15に通電
して発熱させることにより流体を加熱すると共に、第2
の流量センサ12の発熱体19に通電して発熱させるこ
とにより流体を加熱する。流体の加熱に伴い、加熱流体
からの熱が第1の流量センサ11の測温抵抗体14(R
1u)、測温抵抗体16(R1d)へ流出入するため、
測温抵抗体14、16により流体の温度が検出され、加
熱流体からの熱が第2の流量センサ12の測温抵抗体1
8(R2u)、測温抵抗体20(R2d)へ流出入する
ため、測温抵抗体18、20により流体の温度が検出さ
れる。そして、第1の流量センサ11における測温抵抗
体14、16の抵抗値の差、第2の流量センサにおける
測温抵抗体18、20の抵抗値の差に基づき、流体の流
量に対応した流量信号がオペアンプ38から出力され
る。
【0015】他方、第1の流量センサ11の上流側の測
温抵抗R1uと、第2の流量センサ12の上流側の測温
抵抗R2uとの合計による電圧降下から、第1の流量セ
ンサ11の上流側の測温抵抗R1uによる電圧降下を減
算することにより、第2の流量センサ12の上流側の測
温抵抗R2uによる電圧降下を演算し、該演算した電圧
降下をR1/R2倍した値と、第1の流量センサ11の
上流側の測温抵抗R1uによる電圧降下との差を、基準
検出レベルと比較する。同様に、第1の流量センサ11
の下流側の測温抵抗R1dと、第2の流量センサ12の
下流側の測温抵抗R2dとの合計の電圧降下から、第1
の流量センサ11の下流側の測温抵抗R1dの電圧降下
を減算することにより、第2の流量センサ12の下流側
の測温抵抗R2dの電圧降下を演算し、該演算した電圧
降下をR1/R2倍した値と、第1の流量センサ11の
下流側の測温抵抗R1dの電圧降下との差を、基準検出
レベルと比較する。そして、流量センサが正常な場合、
即ち、(R1−R1u)/R1=(R2−R2u)/R
2及び(R1d−R1)/R1=(R2d−R2)/R
2の場合は、オア回路36からはセンサ異常信号が出力
されないが、流量センサに異常がある場合、即ち、前記
式が成立しない場合は、オア回路36からセンサ異常信
号が出力される結果、流量センサに異常が発生したと判
定される。
【0016】第2実施例。 図3は第2実施例のセンサ装置における流量信号及びセ
ンサ異常測定回路の構成であり、第1の流量センサ11
の上流側の測温抵抗R1u、下流側の測温抵抗R1d、
第2の流量センサ12の上流側の測温抵抗R2u、下流
側の測温抵抗R2d、抵抗R3、R3によりブリッジ回
路を構成している。測温抵抗R1u、測温抵抗R2uの
分岐部はオペアンプ50の入力側(+端子)へ接続さ
れ、オペアンプ50の出力側は抵抗R4を介してオペア
ンプ51の入力側(−端子)へ接続されている。また、
測温抵抗R1d、測温抵抗R2dの分岐部はオペアンプ
52の入力側(+端子)へ接続され、オペアンプ52の
出力側は抵抗R4を介してオペアンプ51の入力側(+
端子)へ接続されている。また、測温抵抗R2u、抵抗
R3の分岐部はオペアンプ53の入力側(+端子)へ接
続され、オペアンプ53の出力側は抵抗R4を介してオ
ペアンプ54の入力側(−端子)へ接続されている。ま
た、測温抵抗R2d、抵抗R3の分岐部はオペアンプ5
5の入力側(+端子)へ接続され、オペアンプ55の出
力側は抵抗R4を介しオペアンプ54の入力側(+端
子)へ接続されている。尚、第2実施例のセンサ装置の
外観構成は第1実施例のセンサ装置と同一構成のため、
説明を省略する。
【0017】更に、オペアンプ54の出力側からは流量
信号が取り出されると共に、該出力側は抵抗(1+2R
2/R1)R6を介してオペアンプ56の入力側(+端
子)へ接続され、オペアンプ51の出力側は抵抗R7を
介してオペアンプ56の入力側(−端子)へ接続されて
いる。また、オペアンプ56の出力側はオペアンプ57
の入力側(+端子)と、オペアンプ58の入力側(−端
子)とへ各々接続されている。また、オペアンプ57の
入力側(−端子)は抵抗R8を介してオペアンプ59の
入力側(−端子)と、可変抵抗Rxとへ各々接続され、
オペアンプ59の出力側はオペアンプ58の入力側(+
端子)へ接続されている。更に、オペアンプ57の出力
側はオア回路60の第1入力端へ接続され、オペアンプ
58の出力側はオア回路60の第2入力端へ接続されて
いる。
【0018】第2実施例によるセンサ装置の流量信号及
びセンサ異常測定回路のオペアンプ56も、上記第1実
施例のオペアンプ32と同様に、測温抵抗R1u(R1
d)の電圧降下に相当するVR1u(VR1d)と、測
温抵抗R2u(R2d)の電圧降下に相当するVR2u
(VR2d)との差を出力するものである。この場合、
オペアンプ56の入力側(+端子)に接続した抵抗の抵
抗値を、(1+2R2/R1)R6なる抵抗値に設定し
てある。これは、各々別のウエハから形成した第1の流
量センサチップと第2の流量センサチップとを同一基板
に実装してセンサ装置を製造した際に、両流量センサチ
ップの測温抵抗値が等しくならずに差が生じた場合を考
慮し、測温抵抗R1u(R1d)を基準として測温抵抗
R2u(R2d)を補正するためである。また、オペア
ンプ57、オペアンプ58は、両流量センサ11、12
における異常の有無を比較するようになっている。そし
て、オペアンプ54の出力側からは、計測対象流体の流
量に対応した流量信号が出力され、オア回路60の出力
側からは、流量センサの薄膜部(測温抵抗体、発熱体)
の温度分布に変化が生ずる等の異常が発生した場合に、
センサ異常信号が出力されるようになっている。
【0019】上記の如く構成した第2実施例では、(R
1−R1u)/R1=(R2−R2u)/R2及び(R
1d−R1)/R1=(R2d−R2)/R2の条件以
外に、流体内のゴミが流路に詰まるゴミ詰まりや薄膜
(測温抵抗体、発熱体)の破損が、流量センサの上流側
の測温抵抗もしくは下流側の測温抵抗の何れか一方にだ
け影響を及ぼすといった条件下において、流量センサの
流量信号の正確な測定や、流量センサの異常の有無の的
確な測定を行う場合に好適である。
【0020】即ち、上記第1実施例及び第2実施例によ
れば、第1の流量センサ11の上流側の測温抵抗体と第
2の流量センサ12の上流側の測温抵抗体を直列接続す
ると共に、第1の流量センサ11の下流側の測温抵抗体
と第2の流量センサ12の下流側の測温抵抗体を直列接
続することにより、2つの流量センサ11、12をあた
かも1つの流量センサとして使用して流量信号を得なが
ら、両流量センサの測温抵抗体の各接続点から信号を取
り出し、両流量センサの測温抵抗体の温度を比較して温
度分布に異常が無いか否かを判定するため、流量センサ
に異常が発生した状態での動作を防止することができる
と共に、計測対象流体内にゴミが多い状況下や風圧が高
い状況下等の種々の測定条件下においても、流量センサ
の適応性を向上させることができる。
【0021】尚、本発明には下記の変形例がある。 上記実施例では第1の流量センサの発熱体と第2の流
量センサの発熱体とを別個に配設する構成としたが、こ
れに限定されず、第1の流量センサの発熱体と第2の流
量センサの発熱体とを直列に接続する構成としてもよ
い。 上記実施例では1つの基板上に流量センサを2個配設
する構成としたが、これに限定されず、流量センサを別
々の基板に配設する構成としてもよい。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、下
記の効果を奏する。 空間部のゴミ詰まりや薄膜(測温抵抗体、発熱体)へ
のゴミ付着、薄膜の破損等により、薄膜の温度分布が変
化するといった異常がセンサ素子に発生した場合には、
センサ異常信号が出力されるため、従来のようにセンサ
装置に異常が発生した状態での動作を防止することがで
きる。 計測対象雰囲気中にゴミが多い状況下や計測対象雰囲
気の圧力が高い状況下等の種々の測定条件下において
も、センサ素子により的確な計測を行うことができるた
め、センサ装置の適応性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1及び第2実施例に共通のセンサ装
置の概略平面図である。
【図2】第1実施例の流量センサの流量信号及びセンサ
異常測定回路図である。
【図3】第2実施例の流量センサの流量信号及びセンサ
異常測定回路図である。
【図4】従来例の流量センサの概略断面図である。
【図5】従来例の流量センサの概略平面図である。
【符号の説明】
10 半導体基板 11 第1の流量センサ 12 第2の流量センサ 13 凹部 14 第1測温抵抗体 15 発熱体 16 第2測温抵抗体 17 凹部 18 第1測温抵抗体 19 発熱体 20 第2測温抵抗体 32 オペアンプ 36 オア回路(異常信号出力手段) 38 オペアンプ 54 オペアンプ 56 オペアンプ 60 オア回路(異常信号出力手段)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に薄膜の発熱体と該発熱体の両側
    に薄膜の第1、第2の測温抵抗体とを形成し、該発熱体
    及び第1、第2の測温抵抗体下方の基板部には該発熱体
    及び第1、第2の測温抵抗体を熱絶縁するための空間部
    を形成してなるセンサ素子を複数個設けてなるセンサ装
    置において、 前記複数個のセンサ素子の第1の測温抵抗体同士及び第
    2の測温抵抗体同士を直列に接続するとともに、直列接
    続された各センサ素子の測温抵抗体の接続点の信号出力
    を用い、各センサ素子同士の対応する測温抵抗体の抵抗
    値の関係が予め設定されている正常時の各センサ素子同
    士の対応する測温抵抗体の関係を逸脱しているか否かを
    比較することにより異常の有無を判定し、逸脱している
    ときには異常信号を出力する異常信号出力手段を具備す
    ることを特徴とするセンサ装置。
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