JP3067398U

JP3067398U - 遠心回転式衣類乾燥機

Info

Publication number: JP3067398U
Application number: JP1999007046U
Authority: JP
Inventors: 泰和楊
Original assignee: 泰和楊
Priority date: 1999-09-14
Filing date: 1999-09-14
Publication date: 2000-03-31
Anticipated expiration: 2005-09-14

Abstract

(57)【要約】【課題】風力乾燥および温熱乾燥の二重速乾効果があ
る遠心回転式衣類乾燥機を提供する。【解決手段】回転出力装置４０の周沿に衣類吊り下げ
部材を設置し、衣類を直接的または間接的に吊り下げ、
周期的な正、逆回転をして衣類を風により乾燥させる。
モータ吊り下げ装置２０またはモータ吊り下げ装置２０
が設置される固定体１０に防水カバーを設置し、吊り下
げ型の遠心回転式衣類乾燥機としてもよい。また防水カ
バーを地上据付型にし、その上に駆動モータ３０、回転
出力装置４０およびモータ制御装置１００を設置して、
地上据付型の遠心回転式衣類乾燥機にしてもよい。防水
カバーは集水機能を提供し、通気孔や窓形蓋が設置され
る。さらに補助電熱装置を取付けたりＵＶランプを使用
したりして熱による乾燥効果を得る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、衣類乾燥機に関し、特に電力モータの駆動によって一方向または二方向の周期的な正、逆回転を行い、回転時の遠心性によって衣類を動かし、気流および遠心力によって衣類の水分を発散させて乾燥させる遠心回転式衣類乾燥機に関する。

【０００２】

【従来の技術】

衣類は洗濯、脱水されたあと、その多くは吊り下げられて日光または風によって乾燥されたり、電熱式ドライヤによって乾燥されたりする。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、自然乾燥には長い時間が必要であり、もし雨や曇りの天候になると困ってしまう。また、電熱式ドライヤは電気を大量に消費し、かつ衣類を傷付け易く、高湿度の空気や水分を排出することが難しいという欠点がある。したがって、本考案の目的は、従来の電熱式ドライヤが大量に消費する電気を節約し、衣類を傷付けたり水分の排出が難しい等の電気ドライヤの欠点を解決し、さらに殺菌効果を有し、衣類が回されると同時に風力乾燥および温熱乾燥の二重速乾効果が得られる遠心回転式衣類乾燥機を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上述の課題を解決するための本考案の遠心回転式衣類乾燥機は、モータの回転による回転部の周沿に衣類吊り下げ部材としての吊り下げ孔、溝、吊りフック、挟みまたは支持枠等を設置し、直接衣類を挟み掛けたり間接的に衣類を吊り下げるためのハンガを掛けたりし、一方向または二方向の周期的な正、逆回転中において衣類を挟み持ち、吊り下げた衣類または間接的に吊り下げたハンガを回して風による乾燥の効果を獲得することができるので、観測不可能な自然風および価値の高い電気エネルギーを多く消費する電熱ドライヤに代替することができ、衣類は迅速に乾燥され、電気エネルギーを節約するだけでなく、衣類を傷付けるおそれがない。

【０００５】また、本考案はモータの吊り下げ装置または吊り下げ装置の設置に供される固定体に環状または円錐形等を呈する防水カバーを設置し、吊り下げ型の遠心回転式衣類乾燥機としてもよい。また防水カバーを地上据付型にし、その上に駆動モータ、回転出力装置およびモータ制御装置を設置して、地上据付型の遠心回転式衣類乾燥機にしてもよい。前述の防水カバーは衣類が回されたときに水が飛び散るのを防いだり、集水機能を提供したりする。また、前述の防水カバーに通気孔を設けたり、必要に応じて開けられる窓形蓋を設置したりして、防水カバーを通気効果のあるものにしたり、窓形蓋を開けて容易に衣類を出し入れしたりすることができる。

【０００６】また、本考案はさらに補助電熱装置を取付けたりＵＶランプを使用したりして日光の殺菌効果を模擬し、衣類が回転されると同時に風による乾燥と熱による乾燥との二重乾燥効果が得られる。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。図１に示すように、本考案の一実施例による遠心回転式衣類乾燥機は、主として電力モータに回される回転部の周沿に吊り下げ孔、溝、掛けフック、挟み、環または支持枠等が設けられ、直接衣類を挟み掛けたり間接的に衣類を吊り下げるためのハンガが連結されたりし、一方向または二方向の周期的な正、逆回転中に直接挟んだり吊り下げたりした衣類、または間接的に吊り下げた衣類を回し動かし、風による乾燥効果を得る。遠心回転式衣類乾燥機は、駆動モータ３０と、一組以上の回転出力装置４０と、モータ制御装置１００と、支持構造とを備える。

【０００８】駆動モータ３０は、交流、直流または交直流両用モータから構成された内ロータ式、外ロータ式、ギヤ、摩擦ホイールまたはプーリ等の減速装置によって回転出力を行う。一組以上の回転出力装置４０は、モータのロータに直接構成されるか、または図２から図４に示すように、モータのロータが減速されたあとに駆動される回転出力装置から形成され、衣類吊り下げ部材としての掛け孔４１、溝、掛けフック、挟み４２、環または支持枠等が設けられ、直接衣類を挟んだり吊り下げたり、あるいはハンガを掛けて間接的に衣類を掛けたりする。

【０００９】モータ制御装置１００は、モータ本体またはモータの吊り下げ構造に設置されるか、または他に独立して設けられた手動制御装置またはリモートコントロール型制御装置として構成され、電源と駆動モータとの間に設置され、モータの起動および停止、回転の正逆の設定、正、逆回転の周期の設定、回転速度の設定およびモータ駆動運転時間の設定機能中のうち一項目以上の機能に供される。この制御装置は市販の吊り下げ式扇風機の制御装置と同じ技術によるものであるため、ここでは詳細な説明をしない。

【００１０】支持構造は、遠心回転式衣類乾燥機を吊り下げる固定体１０であって、例えば天井、壁、梁、支柱、支持枠またはその他の吊り下げに供される固定体を含み、モータ吊り下げ装置２０の駆動モータを吊り下げることに供される。あるいは、ケーシングから構成されて、前述の駆動モータ３０、回転出力装置４０およびモータ制御装置１００等の設置に供され、ケーシングには支点または支柱があって、装置全体が地上据付型の構造であってもよい。

【００１１】図５に示すように、上述の回転出力装置４０には表面に複数のブレード４３をさらに設け、回転時に補助的な気流を発生させて風力乾燥の効果を強め、湿気を排除するようにしてもよい。なお、別に補助ブレードを設けてもよい。上述の遠心回転式衣類乾燥機にはさらに防水カバー５０を取付けることができる。図６から図８はそれぞれ、環状を呈する防水カバー５０を取付けたいろいろな実施例を示す図であるが、防水カバー５０の実際の形状は図に示したものに限らず、図９および図１０に示すような円錐形防水カバー５０Ａであれば、衣類が回された場合に水の飛び散りを防ぐことができる。また、ここに述べた防水カバーの取付形態は、吊り下げに拘わることなくもちろん図７または図１０に示す地面据え置き型の形態にしてもよい。

【００１２】上述の防水カバー５０、５０Ａはさらに下側に、排水部材として内向きまたは上向きに折曲げられる環状垣５１、５１Ａ、排水孔５２、５２Ａおよび排水プラグ５２１、５２１Ａを設けるか、または排水用蛇口を設け、初め衣類が湿っていて水滴が飛び散る場合、水を集めたり排水の機能を提供したりするようにしてもよい。上述の水を集める機能は、環状防水カバー５０、円錐形防水カバー５０Ａの下側に水受けとしての集水カップ５３、または少量の水を集めることができるバケツ等を置いて、その機能を果たしてもよい。このほか、防水カバー５０、５０Ａの適当箇所に通気孔５４、５４Ａを設けたり、必要に応じて開けられる窓形蓋５５、５５Ａを設けたりして、防水カバー５０、５０Ａを通気効果のあるものにする。このとき窓形蓋５５、５５Ａを開けることによって、衣類の出し入れは容易である。

【００１３】また、図１１および図１２に示すように、出力装置の一端または任意に選ばれた箇所に補助電熱装置６０を設けてもよく、その電熱装置６０は図１１に示すような電気エネルギーによる発熱体、または図１２に示すような太陽光線の殺菌効果を模擬したＵＶランプを設け、外縁には保護カバー６１、６１Ａを設け、衣類が回転されたと同時に微量な熱風で風力乾燥を助け、二重乾燥効果を発生させる。

【００１４】前述のモータ吊り下げ装置２０と駆動モータ３０との間には、図１４に示すように、駆動モータ３０をバランスよく安定して吊り下げるのに使用する可動吊り玉２５を設けてもよい。もちろん図１３に示すように、駆動モータ３０を直接モータ吊り下げ装置２０に固定連結してもよく、駆動モータ３０は出力装置４０を直接駆動して回転させ、その回転中、吊り掛けられた衣類は遠心力によって水分が蒸発し、風力乾燥の効果を得る。また、図１４に示すように、本実施例の出力装置４０の中央下側にある安全カバー６１Ｂは下向きに延伸し、筒柱形を呈する隔離体であり、その隔離体は軸方向に輻射状隔離翼を有し、環状に吊り掛けられた衣類は回転時に互いに隔てられるので互いにからみ合わない。

【００１５】また、図１５および図１６に示すように、安全カバー６１Ｃ、６１Ｄは三角柱、四角柱またはその他の形状の隔離翼を有し、その隔離翼がちょうど吊り掛けられる衣類の隔離体をなし、衣類が回転中、互いにからみ合うことがないようにする。このほか、前述の支持構造の外殻は、図１８に示すように脚架７０に複数の支持棒７１を合わせて構成し、駆動モータ３０および回転出力装置４０をその支持棒７１に接合して全体を地上据付型の構造にしてもよい。支持棒７１は、図１９に示すように少なくとも３本設けられ、図１７および図１８に示すように４本でもよく、またはそれ以上の本数にしてもよい。

【００１６】また、前述の駆動モータ３０は必要に従って逆様の構造にしてもよい。すなわち図２０に示すように、駆動モータ３０を外殻の脚架７０の底端に設け、モータ伝動軸３０１を延伸し、そのモータ伝動軸３０１の上端に出力装置４０を取付け、出力装置４０と駆動モータ３０との間にはやはり安全カバー６１、６１Ａ、６１Ｃまたは６１Ｄを設置して隔離する。上述の実施例の遠心回転式衣類乾燥機は、衣類が風によって乾燥される原理に基づき、モータを回して衣類を回転させ、風により乾燥させる。その乾燥効果は観測不可能な自然風および価値の高い電気エネルギーを多く消費する電熱ドライヤに代替し、衣類は風によって乾燥され、電気エネルギーを節約するだけでなく、衣類は傷付かない。

【００１７】

【考案の効果】

本考案の遠心回転式衣類乾燥機は、主として電力モータの駆動によって一方向または二方向の周期的な正、逆回転を行う回転式衣類乾燥機であり、回転中は挟み掛けられた衣類を遠心力によって動かして水分を発散させ、乾燥の効果を得るもので、従来の電熱式ドライヤが大量に消費する電気を節約し、衣類を傷付けたり水分の排出が難しい等の電気ドライヤの欠点を解決することができる。さらに、選択的に補助電熱装置を設けたりＵＶランプを利用して太陽光線の殺菌効果を模擬したりして、衣類が回されると同時に風力乾燥および温熱乾燥の二重速乾効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例による遠心回転式衣類乾燥機
を示す模式図である。

【図２】本考案の一実施例による回転出力装置を示す斜
視図である。

【図３】本考案の一実施例による回転出力装置に挟みが
取付けられた状態を示す斜視図である。

【図４】本考案の一実施例による駆動モータおよび回転
出力装置を示す分解斜視図である。

【図５】本考案の一実施例による回転出力装置にブレー
ドが設けられた状態を示す分解斜視図である。

【図６】本考案の別の実施例による遠心回転式衣類乾燥
機を示す断面図である。

【図７】本考案の別の実施例による遠心回転式衣類乾燥
機を示す断面図である。

【図８】本考案の別の実施例による遠心回転式衣類乾燥
機を示す断面図である。

【図９】本考案の別の実施例による遠心回転式衣類乾燥
機を示す断面図である。

【図１０】本考案の別の実施例による遠心回転式衣類乾
燥機を示す断面図である。

【図１１】本考案の別の実施例による遠心回転式衣類乾
燥機を示す模式図である。

【図１２】本考案の別の実施例による遠心回転式衣類乾
燥機を示す模式図である。

【図１３】本考案の別の実施例による遠心回転式衣類乾
燥機を示す模式図である。

【図１４】本考案の別の実施例による遠心回転式衣類乾
燥機を示す模式図である。

【図１５】本考案の別の実施例による安全カバーを示す
上面図である。

【図１６】本考案の別の実施例による安全カバーを示す
上面図である。

【図１７】本考案の別の実施例による遠心回転式衣類乾
燥機を示す模式図である。

【図１８】本考案の別の実施例による遠心回転式衣類乾
燥機を示す模式図である。

【図１９】本考案の別の実施例による遠心回転式衣類乾
燥機を示す模式図である。

【図２０】本考案の別の実施例による遠心回転式衣類乾
燥機を示す模式図である。

【符号の説明】

１０固定体２０モータ吊り下げ装置３０駆動モータ４０回転出力装置４１掛け孔４２挟み１００モータ制御装置

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】回転出力を発生する駆動モータと、前記駆動モータのロータに設けられ、衣類吊り下げ部材
を有し、その衣類吊り下げ部材に衣類を直接吊り下げた
りハンガによって間接的に吊り下げたりし、周期的な
正、逆回転をして前記衣類を乾燥させる回転出力装置
と、電源と前記駆動モータとの間に設置され、前記駆動モー
タの起動、停止、回転の正逆の設定、正、逆回転の周期
の設定、回転速度および運転時間の設定という機能のう
ち少なくとも一つの機能を提供するモータ制御装置と、支点を有する固定体であって、吊り下げ装置を含み、前
記駆動モータ、回転出力装置およびモータ制御装置の設
置に供される支持構造と、を備えることを特徴とする遠
心回転式衣類乾燥機。
【請求項２】予め決められた形状であって、衣類が回
された場合に水滴が飛び散るのを防ぐ防水カバーをさら
に備えることを特徴とする請求項１記載の遠心回転式衣
類乾燥機。
【請求項３】前記回転出力装置は、表面にブレードを
有し、回転時に補助風力を発生させ、さらに補助ブレー
ドが設けられることを特徴とする請求項１記載の遠心回
転式衣類乾燥機。
【請求項４】前記吊り下げ装置または固定体に設けら
れて吊り下げ型の遠心回転式衣類乾燥機を形成し、また
は地面据付型の形態にされて上に前記駆動モータ、回転
出力装置およびモータ制御装置を設置して地面据付型の
遠心回転式衣類乾燥機を形成する防水カバーをさらに備
えることを特徴とする請求項１または２記載の遠心回転
式衣類乾燥機。
【請求項５】前記防水カバーは、下側に排水部材を有
し、衣類が濡れていて水滴が飛び散る場合、その水滴を
集めて排水することを特徴とする請求項２記載の遠心回
転式衣類乾燥機。
【請求項６】前記防水カバーは、下側に水受けが設け
られることを特徴とする請求項２記載の遠心回転式衣類
乾燥機。
【請求項７】前記防水カバーは、通気孔を有し、通気
効果があることを特徴とする請求項２記載の遠心回転式
衣類乾燥機。
【請求項８】前記防水カバーは、必要に応じて開けら
れる窓形蓋を有することを特徴とする請求項２記載の遠
心回転式衣類乾燥機。
【請求項９】前記回転出力装置に選択的に設けられ、
外縁に安全カバーが設置される補助電熱装置をさらに備
えることを特徴とする請求項１または２記載の遠心回転
式衣類乾燥機。
【請求項１０】前記回転出力装置に選択的に設けら
れ、安全カバーを有し、殺菌効果を有するＵＶランプを
さらに備えることを特徴とする請求項１または２記載の
遠心回転式衣類乾燥機。
【請求項１１】前記吊り下げ装置は、前記駆動モータ
をバランスよく安定して連結するのに使用される可動吊
り玉を前記駆動モータとの間に有することを特徴とする
請求項１記載の遠心回転式衣類乾燥機。
【請求項１２】前記駆動モータは、前記吊り下げ装置
に直接連結されていることを特徴とする請求項１記載の
遠心回転式衣類乾燥機。
【請求項１３】前記回転出力装置の中央下側に下向き
に延伸するように設けられ筒柱形を呈する安全カバーを
さらに備えることを特徴とする請求項１記載の遠心回転
式衣類乾燥機。
【請求項１４】前記回転出力装置の中央下側に設けら
れ、隔離翼を有し、前記回転出力装置に吊り掛けられる
衣類の隔離体をなす安全カバーをさらに備えることを特
徴とする請求項１記載の遠心回転式衣類乾燥機。
【請求項１５】前記支持構造は、脚架と複数の支持棒
とを有する外殻を有し、その外殻に前記駆動モータおよ
び前記回転出力装置が取付けられ地上据置型の遠心回転
式衣類乾燥機を形成することを特徴とする請求項１記載
の遠心回転式衣類乾燥機。
【請求項１６】前記駆動モータは、前記脚架の底端に
取付けられ、モータ伝動軸を有し、前記回転出力装置と前記駆動モータとの間を隔離するよ
うに設けられる安全カバーをさらに備えることを特徴と
する請求項１５記載の遠心回転式衣類乾燥機。