JP3067026B2 - 偏光子一体型ファラデー回転子 - Google Patents

偏光子一体型ファラデー回転子

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JP3067026B2 JP1328649A JP32864989A JP3067026B2 JP 3067026 B2 JP3067026 B2 JP 3067026B2 JP 1328649 A JP1328649 A JP 1328649A JP 32864989 A JP32864989 A JP 32864989A JP 3067026 B2 JP3067026 B2 JP 3067026B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、光通信・光計測等において、戻り光を防止
するために用いられる光アイソレータに関し、特に該光
アイソレータを構成する部品である磁気光学結晶と偏光
子とを一体化した偏光子一体型ファラデー回転子に関す
るものである。
〔従来の技術〕
従来の光アイソレータは、偏光子、磁性ガーネット等
を用いたファラデー回転子、検光子、ファラデー回転子
に光軸と平行な磁界を印加する磁石等によって構成され
ている。
第4図はこの種の従来の光アイソレータの主要な構成
部分を示す図である。
同図に示すように、従来の光アイソレータは、偏光子
1とファラデー回転子3と検光子2を、光軸上に直列に
配置して構成されている。
そして偏光子1に入射した入射光は、特定の直線偏光
のみを通過し、磁石(図示せず)によって光軸方向(同
図に示す矢印A方向)に磁界を印加されているファラデ
ー回転子3に入射する。ここで該ファラデー回転子3
は、その光軸方向の厚みを、入射直線偏光の偏波面が光
軸の回りに45゜回転するように調整されている。
そして、該ファラデー回転子3に入射し、偏波面を45
゜回転させられた光は、検光子2に入射する。この検光
子2は、予め前記偏光子1と、その透過する光の偏光方
向が光軸回りに45゜の角度をなすように配置されてい
る。従ってファラデー回転子3を通過してきた光はこの
検光子2をそのまま通過する。
一方、第5図に示すように、逆方向から進行してきた
光(戻り光)は、まず検光子2でその直線偏光のみを通
過してファラデー回転子3に入射する。そしてファラデ
ー回転子3に入射した光は、その偏波面を光軸回りに45
゜回転させられる。しかし、ファラデー回転子は非相反
であるため、その回転は光線の向きによらず磁界の向き
で決まる。従って結局該ファラデー回転子を通過した光
は、偏光子1の偏光方向と90゜を成す直線偏光となり、
偏光子1を通過できず、この戻り光は遮断される。
なお偏光子1と検光子2は同じもので構成してよく、
方解石やルチルなどを成形したものやPBS等のプリズム
が一般に使用されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら上述のような従来の光アイソレータは、
バルク状の多数の部品で構成されているため、大きくか
さばり、また方解石やルチル等の複屈折板やPBSが高価
であるという問題点があった。
また従来、光アイソレータを構成する偏光子と検光子
を小型にし、量産にも適する積層型の偏光素子が提案さ
れている(例えば特開昭60−184225号)。
第6図はこの種の偏光素子4を示す斜視図である。同
図に示すようにこの偏光素子4は、薄い誘電体層41と、
より薄い金属層43とを交互に積層して構成されている。
そして同図に示すX軸方向に電界を持つ光は、この偏
光素子4に入射することによって著しく減衰され、これ
を殆ど透過しない。これに対してY軸方向に電界を持つ
光は、偏光素子4に入射しても減衰されにくく、これを
殆ど透過する。これによって偏光素子が構成されている
のである。
しかしながらこの偏光素子4を用いて光アイソレータ
を構成しても、上記第4図に示す光アイソレータと同様
に偏光子と検光子とファラデー回転子はともに別部品と
して必要であり、部品数は変わらなかった。しかもこの
偏光素子4は薄膜の積層構造であるため、その積層数に
限度があり(積層を重ねる数が増えると各層間の平行度
が低下し、また強度も低下する等の理由による)、光の
入射面が大きくとれない(第6図中のY軸方向の幅tに
限度がある)という問題点もあった。
本発明は上述の点に鑑みてなされたものであり、偏光
子と検光子とファラデー回転子を一体に構成することに
よって小型化が図れ、しかもその製造が容易な偏光子一
体型ファラデー回転子を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記問題点を解決するため本発明は、まずファラデー
効果を有する磁気光学結晶の片面(光の入射面、あるい
は出射面)若しくは両面に、エッチング等により所定幅
(例えば約数10nm程度)で所定深さ(例えば約数μm程
度)の平行な多数の溝を形成する。そしてこの溝内にA
u,Ag,Al等からなる金属層を蒸着等によって形成すれ
ば、本発明にかかる偏光子一体型ファラデー回転子が構
成される。
ここでこの溝内に金属層を形成した部分が偏光子,検
光子としての機能を持つ。
なお両面に溝を形成する場合は、両面の溝の走る方向
が相互に45゜の角度をなすようにする。
〔作用〕
上記の如く構成することにより、ファラデー回転子を
構成する磁気光学結晶自体に偏光子や検光子が形成でき
る。
従って光アイソレータの小型化が図れる。
しかも従来のように偏光子とファラデー回転子の間
や、ファラデー回転子と検光子の間において生じる光の
反射もない。
なおこの偏光子,検光子は、原理的には上述した第6
図に示す金属・誘電体薄膜積層型の偏光素子4と同様の
偏光機能を持つものであるが、本発明にあっては、金属
層と誘電体層を多数積層してゆく必要がないので、偏光
子や検光子の面を容易に広く作成できる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明
する。
第1図は本発明にかかる偏光子一体型ファラデー回転
子5を示す斜視図である。
同図に示すようにこの偏光子一体型ファラデー回転子
5は、ファラデー効果を有する磁気光学結晶を円柱状に
形成したファラデー回転子51を具備し、該ファラデー回
転子51の上面と下面にそれぞれ形成した平行な多数の溝
の中に、金属層53,55を形成して構成されている。
ここでこの偏光子一体型ファラデー回転子5の各構成
部分を、その製造方法と共に説明する。
第2図はこの偏光子一体型ファラデー回転子5の作成
方法を示す図である。
同図(a)に示すように、まず磁性ガーネットを円柱
状に形成してファラデー回転子51を構成する。
ここでこの磁性ガーネットはファラデー効果を有する
磁気光学結晶の一種である。但しこのファラデー回転子
51を構成する材料としてはこれに限られず他の材料でも
よく、要はファラデー効果を有する磁気光学結晶であれ
ばどのような材料でもよい。
次に同図(b)に示すように、このファラデー回転子
51の上面にエッチングによって平行な多数の直線状の溝
57を形成する。
ここでこの溝57は、幅約数10nm程度、深さ約数μm程
度としている。
次に同図(c)に示すように、この溝57を形成した面
上に、Au,Ag,Al等の金属59を蒸着等の技術によって形成
する。
そして同図(d)に示すように、このファラデー回転
子51の上面に形成した金属59の内、溝57内の金属59のみ
を残して、その上面を研摩することにより、金属層53が
構成される。
このようにして同図(e)に示すように、多数の金属
層53とこの金属層53に挾まれる誘電体層(磁気光学結
晶)によって偏光子(又は検光子)が構成されるのであ
る。
即ちこの偏光子(又は検光子)は、誘電体層と金属層
を交互に多層化した構成となっているので、原理的には
上述した第6図に示す金属・誘電体薄膜積層型の偏光素
子4と同様の偏光機能を持つこととなるのである。
また第1図に示すように、このファラデー回転子51の
下面側に金属層55を設ける場合も、第2図に示すと同様
の方法を用いればよい。
但しこの金属層55の形成方向は、前記金属層53の形成
方向と45゜の角度を成すように形成される。
第3図はこのように構成した偏光子一体型ファラデー
回転子5を用いて光アイソレータを構成した例を示す図
である。
同図に示すようにこの光アイソレータは、円筒状の磁
石6の内部に前記偏光子一体型ファラデー回転子5を挿
入して構成される。
ここでこの磁石6は、偏光子一体型ファラデー回転子
5に光軸方向への磁界を与えるように磁化されている。
〔発明の効果〕 以上詳細に説明したように、本発明に係る偏光子一体
型ファラデー回転子によれば、以下のような優れた効果
を有する。
ファラデー回転子を構成する磁気光学結晶自体に偏光
子,検光子を形成したので、従来と比較し、光アイソレ
ータの小型化が図れる。
また従来のように偏光子とファラデー回転子と検光子
は別部品ではなく、1つの磁器光学結晶上にこれらを一
体に形成したので、偏光子とファラデー回転子の間やフ
ァラデー回転子と検光子の間において光の反射が生ぜ
ず、光アイソレータとしての機能が向上する。
また本発明においては、従来のように金属層と誘電体
層を順次積層してゆく必要がなく、エッチング等の溝形
成手段と蒸着等による金属形成手段だけで製造できるの
で、偏光子や検光子の面を広く作成でき、しかもその作
成が容易である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にかかる偏光子一体型ファラデー回転子
5を示す斜視図、第2図はこの偏光子一体型ファラデー
回転子5の作成方法を示す図、第3図はこの偏光子一体
型ファラデー回転子5を用いて光アイソレータを構成し
た例を示す図、第4図,第5図は従来の光アイソレータ
の主要な構成部分を示す図、第6図は従来の偏光素子4
を示す斜視図である。 図中、5……偏光子一体型ファラデー回転子、51……フ
ァラデー回転子、53,55……金属層、57……溝、59……
金属、である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ファラデー効果を有する磁気光学結晶を具
    備し、該磁気光学結晶の光入射面及び/または光出射面
    自体に形成した、所定幅で所定深さの平行な多数の溝内
    に、金属層を充填した構造の偏光子を一体的に具備した
    ことを特徴とする偏光子一体型ファラデー回転子。
JP1328649A 1989-12-18 1989-12-18 偏光子一体型ファラデー回転子 Expired - Lifetime JP3067026B2 (ja)

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