JP3066601B2 - 化合物半導体装置の製造方法 - Google Patents

化合物半導体装置の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔概 要〕 化合物半導体装置の製造方法に関し、 光通信素子のコルゲーションのような微細な凹凸部を
有するInP基板上に、この凹凸を維持しながら他の層を
適正に成長させることを可能とした、有機金属気相成長
法を用いた化合物半導体装置の製造方法を提供すること
を目的とし、 凹凸部を有するInP結晶基板上に、有機金属気相成長
法を用いて、In1-xGaxAs1-yPyまたはIn1-xGax-yAlyAs
(ただし、0≦x≦1,0≦y≦1)の層をエピタキシャ
ル成長させる際に、上記基板上に、上記凹凸の高さより
小さい膜厚を有し、且つ上記In1-xGaxAs1-yPyまたはIn
1-xGax-yAlyAs層とな異なる組成のInuGa1-uAs、InuGa
1-uAsvP1-vまたはIn1-uGau-vAlvAs層(ただし、0≦u
≦1、0≦v≦1)から成り、上記In1-xGaxAs1-yPy
たはIn1-xGax-yAlyAs層のエピタキシャル成長温度での
上記基板凹凸部の熱変形を防止する化合物半導体の層
を、上記In1-xGaxAs1-yPyまたはIn1-xGax-yAlyAs層のエ
ピタキシャル成長温度より低い温度でエピタキシャル成
長させた後に、この熱変形防止層上に上記In1-xGaxAs
1-yPyまたはIn1-xGax-yAlyAs層のエピタキシャル成長を
行なうように構成する。
〔産業上の利用分野〕
本発明は、化合物半導体装置の製造方法に関し、詳し
くは、InP結晶基板上に形成した回折格子(コルゲーシ
ョン)等の微細な凹凸部の熱変形を防止して半導体素子
を成長させるたの有機金属気相成長法(MOVPE法)を用
いた化合物半導体装置の製造方法に関する。
〔従来の技術〕
近年の光通信素子の量産化の要求に伴ない量産化に適
した結晶成長法であるMOVPE法による光通信素子の成長
技術の確立が要請されている。特に、分布帰還型レーザ
ダイオード(DFB−LD)あるいは光導波路型素子のMOVPE
法による成長が要求されているが、たとえば、DFB−LD
では結晶基板上のコルゲーション形状が非常に重要なデ
バイスパラメータであり、このためコルゲーションを変
形させずに結晶を成長する必要がある。すなわち、石英
ファイバーの光分散特性によって、光通信に用いられる
光の波長は1.3あるいは1.5μmに選ばれ、光半導体素子
はInP結晶基板上に結晶成長したInGaAsP半導体膜よりな
る。さて、光通信の大容量化に伴い、光パルスの単1モ
ード化が図られ、レーザ、また光導波路半導体素子の内
部に回折格子(コルゲーション)を形成する技術が開発
されてきた。回折格子を内部に有する素子中を伝搬する
光は回折格子によって回折され、特定の波長の光だけが
素子中を伝搬することができる。こうした素子において
は、光と回折格子の結合の強さ、すなわち、回折格子の
形状が素子中の光の伝搬特性を決定する最も基本的なパ
ラメータである。そのために設計通りに作製した回折格
子上に回折格子を変形させることなく必要な素子構造を
作製する必要がある。
また、化合物半導体装置の製造において、素子のメサ
構造部を形成し、次にこのメサ構造部の溝部分に他の層
を成長させたり、あるいは素子の段差部を形成し、次の
この段差部上に他の層を成長させたりすることが一般に
必要となる。その際、メサ構造部や段差部の特に角部分
(電流ブロック層となる)が次の層の成長温度で熱変形
し電流のリークパスとなる。このような変形も素子の動
作不良の原因となるのでやはり防止する必要がある。
これらの熱変形のうち、素子機能な致命的な影響を及
ぼすDFB−LDのコルゲーションの熱変形を例として更に
詳しく説明する。
従来のInPコルゲーション基板上への光素子のMOVPE波
長においては、第2図に示したように、InP基板2を約6
00℃まで昇温し、InGaAsP四元混晶ガイド層3からInGaA
sP活性層4、InPクラッド層5、InGaAsPコレクタ層6ま
での多層膜成長を行なっていた。
ところが約450℃以上の温度領域においてはコルゲー
ション1は熱変形を受け、ガイド層3の成長温度である
約600℃まで昇温したときには、第3図(a)に示した
形状のコルゲーション1′が第3図(b)に示したよう
に熱的に変形(1″)してしまう。その結果設計通りの
回折格子効果が実現されなかった。そこで熱変形が余り
生じない低温下でのガイド層の成長が行なわれたが、MO
VPE法では約500℃以下ではPとASの混った混晶、すなわ
ちInGaAsP四元混晶の組成制御が困難であり、今度は再
現性よくガイド層を成長することができなかった。
従って、当初に作製したコルゲーションの形状を維持
したままで光通信素子結晶をMOVPE法で成長できず、素
子歩留りが悪いといった問題が生じていた。
また、一般にメサ構造部や段差部の上に次の層を成長
させる場合についても、熱変形によって前記のような素
子動作不良を生ずる恐れがあった。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、光通信素子のコルゲーションのような微細
な凹凸を形成したInP基板上に、この凹凸を維持しなが
ら他の層を適正に成長させることを可能とした、有機金
属気相成長法を用いた化合物半導体装置の製造方法を提
供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的は、本発明によれば、凹凸部を有するInP
結晶基板上に、有機金属気相成長法を用いて、In1-xGax
As1-yPyまたはIn1-xGax-yAlyAs(ただし、0≦x≦1,0
≦y≦1)の層をエピタキシャル成長させる際に、上記
基板上に、上記凹凸の高さより小さい膜厚を有し、且つ
上記In1-xGaxAs1-yPyまたはIn1-xGax-yAlyAs層とな異な
る組成のInuGa1-uAs、InuGa1-uAsvP1-vまたはIn1-uGa
u-vAlvAs層(ただし、0≦u≦1、0≦v≦1)から成
り、上記In1-xGaxAs1-yPyまたはIn1-xGax-yAlyAs層のエ
ピタキシャル成長温度での上記基板凹凸部の熱変形を防
止する化合物半導体の層を、上記In1-xGaxAs1-yPyまた
はIn1-xGax-yAlyAs層のエピタキシャル成長温度より低
い温度でエピタキシャル成長させた後に、この熱変形防
止層上に上記In1-xGaxAs1-yPyまたはIn1-xGax-yAlyAs層
のエピタキシャル成長を行なうことを特徴とする化合物
半導体装置の製造方法によって達成される。
本発明においては、表面に回折格子としてのコルゲー
ションを形成したInP基板上に、熱変形防止層としてInx
Ga1-xAs(但し、0≦x≦1)の層を成長させると特に
有利である。
この場合、第1段階として、コルゲーションが実質的
に熱変形しない約450℃以下の温度T1にInP結晶基板を昇
温し、この基板上に熱変形防止層としてInxGa1-xAs(0
≦x≦1)三元混晶層を回折格子コルゲーションの高さ
(通常は20〜50nm)より薄い膜厚、望ましくは1〜5nm
程度の膜厚で薄膜成長し、少なくともInとGaの原料の供
給を停止することによって成長を中断する。
次に第2段階として、続いて上記基板をInGaAsP四元
混晶成長に都合のよい温度である約600℃に昇温し、そ
の温度で上記In1-xGaxAs熱変形防止層上にInGaAsP四元
混晶ガイド層で始まる光通信素子構造を成長する。
上記の場合、コルゲーションが変形しない温度でInxG
a1-xAs薄膜の成長を行なっている。本発明者が実験的に
見い出した結果によれば、400℃程度の低温成長でもInx
Ga1-xAs薄膜はコルゲーション上の全面にエピタキシャ
ル成長する。従ってコルゲーション上にInxGa1-xAs保護
膜を作製した状態がこの第1段階で作られる。
本発明者が実験的に見い出した結果によればこのInxG
a1-xAs保護膜をかぶせたコルゲーションは熱変形を受け
にくく、厚さ3nmの保護膜の場合でさえ、600℃程度の高
温下でもその形状は変化しない。
従って低温下でInxGa1-xAs薄膜を成長したあとて通常
の成長温度である約600℃に昇温し、InGaAsP四元混晶ガ
イド層を成長することにより、コルゲーションの変形な
く、しかもInGaAsP層の組成制御を精度よく行なって光
通信素子結晶を成長できる。
熱変形防止層の厚さを回折格子コルゲーションの高さ
より小さくするのは、コルゲーションによる回折作用を
確保するためである。他の微細凹凸部たとえばメサ構造
や段差部についても、その凹凸プロファイルを熱変形防
止層の形として残したい場合には、回折格子コルゲーシ
ョンの場合と同様に、対象とする凹凸高さより小さい厚
さで熱変形防止層を成長させる。
一般に熱変形防止層の厚さは、凹凸部の熱変形を防止
できる厚さであればよく、予め実験により適当に設定す
ることができる。
望ましくは、熱変形防止層の厚さは、この層とInP基
板との格子定数の違いによる格子不整合転位が発生する
臨界膜厚より薄くする。本発明者が実験的に見出した結
果によれば、最も格子不整合の大きなGaAs保護膜の場
合、その厚さを3nm程度に薄くすることによって、格子
不整合転位の発生をおさえられる。
更に望ましくは、製造された化合物半導体装置で発生
させもしくはこの装置に入射させる光の波長よりも短波
長側に吸収端波長を有するように(例えば十分薄く)形
成する。これは、下記の理由による。
すなわち、InxGa1-xAs熱変形防止層(但し、0≦x≦
1)の組成として、基板InP結晶に格子整合した組成を
用いると、光素子で発生させるレーザ光や光素子への入
射光がこの熱変形防止層でかなり吸収され好ましくな
い。そのような不都合を避けるためには、基板InP結晶
に格子整合しない組成のInxGa1-xAs熱変形防止層を用い
ることが有利である。ところが本発明者の実験によれ
ば、このような格子不整合層を熱変形防止層として用い
た場合、例えば第7図に模式的に示したように、レーザ
発振しきい値の増大など素子特性の劣化が生じ、用途に
よっては障害になる場合がある。そこで、このような不
都合を回避するには、InGaAs熱変形防止層は基板である
InPとガイドであるInGaAsPではさまれた量子井戸となる
ように、十分に薄くし、量子サイズ効果によってその吸
収端波長をバルクうのInGaAsよりも短波長のものとし、
半導体光素子の活性層から出た光や素子に入射される光
の波長よりも吸収端が短波長にくるようにすることが有
効である。
熱変形防止層を成長させる温度は一般に450℃以下と
すれば、この層の成長中のInP基板の凹凸部の熱変形を
防止できる。
熱変形防止層としては、前記のIn1-xGaxAsの代りに、
これにAlを添加したIn1-xGax-yAlyAs(0≦x≦1,0≦y
≦1)を用いても同様の効果が得られる。
〔実施例1〕 本発明に従って、第1図に示した発光波長1.55μmの
DFB−LDを作製する例を説明する。
第3図(a)に示すようなコルゲーションを有するn
型InP基板2上への成長を行なう。コルゲーション1
は干渉露光法により作製し、コルゲーション周期は約24
0nm、高さは20〜50nmの程度とする。
上記の基板2を硫酸系処理液で前処理したあとMOVPE
装置にセットし、成長を行なう。
結晶成長に際し、成長圧力は約0.1気圧、反応室に導
入する主なガスのH2の流量は5〜10slm程度とする。
第1段階としてH2ガスに2ccm程度PH3ガスを加えたガ
スを反応室に流しながら10分程度以下の時間で基板温度
を約400℃に昇温する。ここにPH3ガスは基板表面からの
Pの脱離をふせぐために微量流している。
温度が安定したら、PH3ガスの導入を停止し、続い
て、例えばGaAsの原料である(C2H53GaとAsH3の導入
を行ない熱変形防止層としてGaAs薄膜7を成長する。こ
の膜7はInGaAsP四元混晶層のバンドギャップより大き
なバンドギャップを有するInGaAsP膜であればどのよう
な組成でもよい。またこの薄膜7の膜厚はコルゲーショ
ン1の高さより薄く、しかもInP基板2との格子不整
合に起因する不整合転移が発生する臨界膜厚より薄くす
るのがよい。実験によれば数分子層程度のGaAs薄膜が都
合よい。
第2段階として上記GaAs薄膜7のIII族原料の供給を
停止し、結晶成長を止め、InGaAsPガイド層3からInGaA
sP活性層4、InPクラッド層5、InGaAsPコレクタ層6ま
での成長温度である約600℃へ約10分以下の時間で基板
を昇温する。昇温中はH2ガスにAsH3ガスを2ccm程度混合
したガスを反応室に供給する。ここにAsH3ガスは結晶表
面からのAsの脱離をふせぐために流す。
次にAsH3ガスの供給を停止し、続いてn型InGaAsP四
元混晶層の原料を反応室へ供給しガイド層に続く結晶の
層すなわちInGaAsP活性層4、p型InPクラッド層5、p
型InGaAsPコレクタ層6を成長させる。
本発明によってコルゲーションの変形はほぼ完全に防
止できるがInxGa1-xAs薄膜をPをわずかに混ぜたInGaAs
P薄膜に置き換えた場合でも同様の効果が得られる。
また、成長方法としては、有機金属気相成長法の他、
分子線エピタキシャル成長法(MBE)を用いても同様の
効果が得られる。
〔実施例2〕 本発明の望ましい態様に従い、第1図に示した発光波
長1.55μmのDFB−LDを作製する例を説明する。本実施
例では、基板InP結晶との格子不整合の程度が大きいGaA
s熱変形防止層でも、素子特性劣化を生じないように特
にその厚さを考慮した。
n型InP(100)基板上に干渉露光法によって高さ約40
0Å、ピッチ約2400Åの回折格子形状を作製する。
この結晶基板上に、例えばMOVPE法によって素子構造
を成長する。
第1段階で結晶基板はH2とPH3の混合ガスの雰囲気中
で約400℃に昇温する。成長室の圧力は約0.1気圧、H2
量は約5/分、PH3流量は基板からの脱リンが生じな
い範囲で減らすのが、回折格子の変形防止に対して有効
であり、約10cc/分の程度とする。
昇温は約10分以下で行ない、設定成長温度に達したあ
と、InGaAs熱変形防止層の成長を行なう。In,Ga,Asの原
料は例えばIn(CH33,Ga(C2H53,AsH3とする。良好
なInGaAs成長を実現するするためにV/III比は約100以上
とし、InGaAs膜厚を約20Å成長する。この程度の薄膜で
回折格子形状の熱変形は完全に防止される。
次の段階で上記結晶を約600℃に昇温する。昇温雰囲
気はH2とAsH3の混合ガスとし、AsH3流量は約5cc/分とす
る。
InGaAsPガイド層の成長温度に達したあと、InGaAsPガ
イド層、続いてInGaAsP活性層、InPクラッド層等の成長
を行なう。
本構造は全てInP基板に格子整合した結晶のみからな
り、ひずみのない構造となっており、またレーザ発光光
がInGaAs熱変形防止層で吸収されない。
〔実施例3〕 次に、本発明に従って、第4図に示したレーザ素子の
メサ埋め込み成長を作製する例を示す。
埋め込み型レーザ素子は、第1図に示したメサ構造10
をメサエッチングし、その両側をp−n−p(p型InP
層9,9′、n型InP層8、)あるいは高抵抗のInP層で埋
め込むことによって作製する。通常メサ幅は2μm、メ
サ高さは3μmの程度とする。
上記メサエッチングを施した結晶を硫酸系処理液で前
処理したあと、MOVPE装置にセットし、埋め込み成長を
行う。
上記結晶をPH3雰囲気で600℃程度まで昇温し、埋め込
み成長した場合、第5図に示すように、メサの頭と底の
形状が昇温前のものから変形してしまう。そこで回折格
子上の成長と同じく、In1-xGaxAs変形保護膜でメサの両
サイドを覆ったあとに、埋め込み層の成長をおこなう。
(第6図) 本発明によってメサ形状の変形はほぼ防止される。
以上の各実施例において、熱変形防止層としてIn1-xG
axAs変形保護膜の場合を例に示したが、同様の効果は熱
変形防止層として、In1-xGax-yAlyAs膜を用いても得ら
れる。この材料を用いた場合は変形保護膜の格子定数を
InPのものと揃えながら、自由に変形保護膜の屈折率、
あるいはバンドギャップ幅を変えられる利点がある。
In1-xGax-yAlyAs膜を用いる場合は原料として例え
ば、Alの原料に(CH33Alを使う。
In1-xGaxAs変形保護膜の場合と同様に約400℃以下の
温度で昇温時に流すPH3の導入を停止し、In1-xGax-yAly
As原料の成長室への導入を行い熱変形防止層としてのIn
1-xGax-yAlyAs薄膜の成長を行う。このとき、x,y値を調
節し、バンドギャップをInPより大きく、しかも、格子
定数をInPと同じにするのがよい。熱変形防止層の形成
後、少なくともIn,Ga,Alの原料供給を停止し、In1-xGax
Asの場合と同じく、微量AsH3雰囲気のものとで約600℃
への昇温を行い、ガイド層の成長を行う。
〔発明の効果〕
以上に説明したように、本発明によれば有機金属気相
成長法によって、InP基板上に形成したコルゲーション
等の微細な凹凸部の熱変形を生じさせることなく、再現
性よく光通信素子等の結晶を成長でき、光通信素子の量
産化に寄与するところが大きい。
特に、上記熱変形を防止する層の厚さを、本発明の望
ましい態様に従って十分薄くすることにより、熱変形防
止効果と素子特性とを同時に高水準で得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に従って作製したDFB−LDの例を示す
断面図、 第2図は、従来の方法で作製したDFB−LDの例を示す断
面図、 第3図(a)および(b)は、それぞれ(a)形成され
たままの回折格子コルゲーションおよび(b)熱変形し
た回折格子コルゲーションを示す断面図、 第4図は、メサ埋め込み構造を有するレーザ素子の例を
示す断面図、 第5図は、第4図のメサ埋め込み構造を従来の方法で作
製した場合のメサのプロファイルの変形状態を示す断面
図、 第6図は、第4図のメサ埋め込み構造を本発明に従って
作製した状態を示す断面図、および 第7図は、InP基板に格子整合しないGaAs熱変形防止層
の厚さとレーザ発信しきい値電流密度との関係を示すグ
ラフである。 1……従来法で成長したあとのコルゲーション、 2……InP基板、3……InGaAsPガイド層、 4……InGaAsP活性層、または量子井戸活性層、 5……InPクラッド層、 6……InGaAsPコンタクト層、 1′……形成されたままのコルゲーション、 1″……従来法の場合の昇温後のコルゲーション、 1……本発明により成長したあとのコルゲーション、 7……InxGa1-xAs薄膜熱変形防止層。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】凹凸部を有するInP結晶基板上に、有機金
    属気相成長法を用いて、In1-xGaxAs1-yPyまたはIn1-xGa
    x-yAlyAs(ただし、0≦x≦1,0≦y≦1)の層をエピ
    タキシャル成長させる際に、上記基板上に、上記凹凸の
    高さより小さい膜厚を有し、且つ上記In1-xGaxAs1-yPy
    またはIn1-xGax-yAlyAs層とな異なる組成のInuGa1-uA
    s、InuGa1-uAsvP1-vまたはIn1-uGau-vAlvAs層(ただ
    し、0≦u≦1、0≦v≦1)から成り、上記In1-xGax
    As1-yPyまたはIn1-xGax-yAlyAs層のエピタキシャル成長
    温度での上記基板凹凸部の熱変形を防止する化合物半導
    体の層を、上記In1-xGaxAs1-yPyまたはIn1-xGax-yAlyAs
    層のエピタキシャル成長温度より低い温度でエピタキシ
    ャル成長させた後に、この熱変形防止層上に上記In1-xG
    axAs1-yPyまたはIn1-xGax-yAlyAs層のエピタキシャル成
    長を行うことを特徴とする化合物半導体装置の製造方
    法。
  2. 【請求項2】前記基板凹凸部の熱変形を防止する化合物
    半導体の層を、前記製造された化合物半導体装置で発生
    させもしくは該装置に入射させる光の波長よりも短波長
    側に吸収端波長を有するように形成することを特徴とす
    る請求項1記載の方法。
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