JP3066207B2 - 電熱変換器及びその製造方法 - Google Patents

電熱変換器及びその製造方法

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JP3066207B2
JP3066207B2 JP4321682A JP32168292A JP3066207B2 JP 3066207 B2 JP3066207 B2 JP 3066207B2 JP 4321682 A JP4321682 A JP 4321682A JP 32168292 A JP32168292 A JP 32168292A JP 3066207 B2 JP3066207 B2 JP 3066207B2
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正勝 有原
古史郎 中島
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は電熱変換器、特にアー
クプラズマの発生熱を利用する電熱変換器の放電陰極部
構造ならびにその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば従来の電気式瞬間湯沸器等に用い
られる電熱変換器としては、電気抵抗体による発熱を利
用するものが大部分であるが、例えば通常の家庭用等に
利用するためには極めて大形となるため、貯湯形式とす
るのが一般であった。これに対して、特開平1−988
54号公報にこの種の瞬間湯沸器を大幅に小形化し得る
特徴を有するアークプラズマ発生熱を利用する新規の電
気加熱瞬間湯沸器が開示されている。図3に、その電熱
変換部の原理を示す概要構成の軸方向中心断面図を示
す。
【0003】この電熱変換部は、互に同心状に配設され
た2重の円筒部材1,2及び外側容器3によりそれぞれ
内側より第1,第2,第3の3層の各空間9,4,10
を形成するよう構成されており、1は内側円筒部材、2
は外側円筒部材、3は外周容器を示す。内側及び外側円
筒部材1,2は、例えばCu等のそれぞれ高い熱伝導性
を有する材料で構成され、相互の間に形成された環状断
面の第2の空間4は放電空間として使用され、それぞれ
内側円筒部材1の外側長手方向中央部ならびに外側円筒
部材2の内側の長手方向中央部には、互に凸状に対向す
るCu材料より成る円環状の放電電極部5,6が設けら
れ、また両円筒部材1,2の各両端部は円環状の絶縁物
の蓋部材7により互に密封固定され、内部空間には空気
や不活性ガス、あるいは不活性ガスとその他のガスの混
合物、例えばArとNeのガス等が充填されている。な
お、外周容器3の一端部は円板8により閉鎖されてお
り、内側円筒部材1の内部空間(第1の空間)は水路9
として図示矢印方向に被加熱媒体としての冷水12が供
給され、外側/内側各円筒部材3/2間に形成された環
状断面空間(第3の空間)の水路10を通って図示矢印
方向に流出するよう構成されている。
【0004】各放電電極5,6に、外部電源13より直
流高電圧を印加すると、これら電極5,6間にはアーク
プラズマ11が形成される。このアークプラズマ11
は、例えば外周容器3の電極2,3対応外周位置に配設
した不図示のリング状永久磁石等により発生する磁界1
4により、この磁界14,アークプラズマ11との相互
作用により円周方向に連続的に移動するよう構成されて
いる。
【0005】以上のような構成により、内側円筒部材1
内の水路9に導入された例えば市水等の被加熱水12
は、アークプラズマ11の発生熱を両円筒部材1,2の
各表面から吸収して瞬間的に熱水となり、水路10を通
って矢印方向に外部へ供給し得るように構成したもので
ある。
【0006】以上のような構成において、放電用電極
5,6を各円筒部材1,2と同一の銅材料で構成する
と、特に陰極側の電極6の損耗がはげしいため寿命が短
く、また、放電空間4内のガス圧の増加、金属粉の発生
等による短絡等を生ずる傾向があるため、この対策とし
て陰極6をタングステンを主成分とする合金製とするこ
とが試みられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】銅製の外側円筒部材2
の内側表面に、陰極6として、例えば粉末冶金法で作製
したタングステン合金のリング状部材Wを固着するに
は、図4に、要部の垂直半断面を示すように、予め作製
したリング状部材(陰極)Wを銅製の外側円筒部材2の
内径部に挿入して、ろう材Bを盛ってろう付けを行う方
法がとられていた。
【0008】しかしながら、以上のような固着方法にあ
っては、円筒部の内側において、ろう付けするため作業
が困難であり、すきまができ易く、電気的な接触が不十
分になり勝ちである。また、そのすきまや異材料の接合
により熱伝導性が悪化するため性能/寿命上の悪影響が
あった。この発明は、以上のような従来例構成/方法の
問題点にかんがみてなされたもので、電気及び熱伝導特
性に優れ、かつ製造の容易なこの種の外側円筒部材の構
成/製造方法の提供を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】このため、この発明にお
いては、同心状に配設した内外2重円筒部材及びその外
周容器により、それぞれ内側から順次に第1,第2及び
第3の各空間を形成し、この第1及び第3空間に被加熱
流体を流すと共に、前記第2空間に直流電圧を印加して
アークプラズマを形成し、その発生熱により前記被加熱
流体を昇温するよう構成した電熱変換器において、前記
外側円筒部材を放電用陰極側,内側円筒部材を放電用陽
極側とすると共に、前記陰極用として、銅製の前記外側
円筒部材の内側表面上に凹設された円周みぞ内に、その
表面が露出するよう埋設されたタングステン合金製リン
グ状部材を有するよう構成すると共に、この電熱変換器
の放電用陰極を備えた前記外側円筒部材の製造方法とし
て、その内側円周表面上に矩形断面リング状陰極部材が
凸設された状態の前記外側円筒部材の外形に対応するキ
ャビティを有する鋳込み用の上下分割型を用い、予め製
作された前記陰極としてのタングステン合金製リング状
部材を、前記上下分割型間にその外周部が前記キャビテ
ィの円筒部内側表面より突出するよう介装して両型を閉
鎖したのち、前記キャビティの頂部に穿設された注入孔
より溶融銅を注入することにより鋳造するよう構成する
ことにより、前記目的を達成しようとするものである。
【0010】
【作用】以上のような本発明構成/製造方法により、作
業が容易であり、また、この一体鋳造の冷却中の銅の熱
収縮により、銅とタングステン系電極との嵌合/接触が
完全に行われるため、電気的/熱的伝導特性に優れ、性
能/寿命が向上する。
【0011】
【実施例】以下に、この発明を実施例に基づいて説明す
る。図1に、本発明に係る陰極付き外側円筒部材の製造
方法の一実施例の説明図を、図2にこの方法により製造
された外側円筒部材の垂直半断面図を示す。図1(a)
は、予め粉末冶金法等により製作された陰極用のタング
ステン合金製リング状部材Wを示す。(b)図は、この
リング状部材Wを上下に分割された鋳型としての上型M
1 及び下型M2 の内部のキャビティC内に載置して閉鎖
した状態の垂直半断面図で、上型M1 上に設けられた湯
口Maから溶融した銅を注入する前の状態を示す。
(c)図は、この注入を行って銅が固化した後、上/下
型M1 /M2 (断面図を示す)を分離し鋳造製品として
の外側円筒部材2(斜視図を示す)を取出した状態を示
す。上/下型M1 /M2 は、それぞれ両側を閉鎖したと
き陰極を含む外側円筒部材2の外形に相当するキャビテ
ィCを形成する各キャビティC1 /C2 を備えており、
また、下型M2 の陰極部はリング状部材Wの外周部がキ
ャビティC2 の円筒部内側表面より小寸法lだけ突出す
るよう構成してある。
【0012】(b)図の状態で一体鋳造された製品は、
図2に示すように、冷却時陰極リングWは外側円筒部材
2の内周の円周みぞ2a中に一体に鋳込まれ、Cuの大
きい熱収縮により、タングステンを主体とする陰極リン
グWとは極めて緊密に密着嵌合し、良好な電気的及び熱
的伝導度が期待でき、稼働中陰極先端部の温度が低下し
て粉体の発生により損耗が減り、長寿命が得られる。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、この発明構造及び
製造方法によれば、この種の電熱変換器の外側円筒部材
とタングステン合金の陰極電極とは極めて良好な電気的
及び熱的伝導度を有するようになるため、安定した放電
状態が得られると共に、極めて損耗の少い長寿命の陰極
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 陰極付き外側円筒部材の製造方法の一実施例
説明図
【図2】 この方法により製造された外側円筒部材の垂
直半断面図
【図3】 電熱変換器の概要構成図
【図4】 従来方法による図2相当図
【符号の説明】
1/2 内/外側円筒部材 2a 円周みぞ 3 外周容器 9/4/10 第1/第2/第3空間 5/6 +/−放電電極 C,C1 ,C2 キャビティ M1 /M2 上/下型 W タングステン合金リング状部材

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同心状に配設した内外2重円筒部材及び
    その外周容器により、それぞれ内側から順次に第1,第
    2及び第3の各空間を形成し、この第1及び第3空間に
    被加熱流体を流すと共に、前記第2空間に直流電圧を印
    加してアークプラズマを形成し、その発生熱により前記
    被加熱流体を昇温するよう構成した電熱変換器におい
    て、前記外側円筒部材を放電用陰極側,内側円筒部材を
    放電用陽極側とすると共に、前記陰極用として、銅製の
    前記外側円筒部材の内側表面上に凹設された円周みぞ内
    に、その表面が露出するよう埋設されたタングステン合
    金製リング状部材を有することを特徴とする電熱変換
    器。
  2. 【請求項2】 同心状に配設した内外2重円筒部材及び
    その外周容器により、それぞれ内側から順次に第1,第
    2及び第3の各空間を形成し、この第1及び第3空間に
    被加熱流体を流すと共に、前記第2空間に直流電圧を印
    加してアークプラズマを形成し、その発生熱により前記
    被加熱流体を昇温するよう構成した電熱変換器の放電用
    陰極を備えた前記外側円筒部材の製造方法として、その
    内側円周表面上に矩形断面リング状陰極部材が凸設され
    た状態の前記外側円筒部材の外形に対応するキャビティ
    を有する鋳込み用の上下分割型を用い、予め製作された
    前記陰極としてのタングステン合金製リング状部材を、
    前記上下分割型間にその外周部が前記キャビティの円筒
    部内側表面より突出するよう介装して両型を閉鎖したの
    ち、前記キャビティの頂部に穿設された注入孔より溶融
    銅を注入することにより鋳造するよう構成したことを特
    徴とする電熱変換器の製造方法。
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