JP3065968U - 標本作成装置用スライドガラス支持クリップ - Google Patents

標本作成装置用スライドガラス支持クリップ

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JP3065968U
JP3065968U JP1999005492U JP549299U JP3065968U JP 3065968 U JP3065968 U JP 3065968U JP 1999005492 U JP1999005492 U JP 1999005492U JP 549299 U JP549299 U JP 549299U JP 3065968 U JP3065968 U JP 3065968U
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JP
Japan
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slide glass
holding
base
support clip
clip
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JP1999005492U
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English (en)
Inventor
照國 薮
孝二 斉藤
Original Assignee
株式会社日本コアテック
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易に製造できるにも拘らず、スライドガラ
ス10の確実な保持を可能とする。 【解決手段】 標本作成装置用スライドガラス支持クリ
ップ1は、基部2と、凹溝状部4と、係止段部5と、挟
持片6、6と、透孔7、7と、を備える。上記凹溝状部
4は、基部2の一半部に形成され、その底面の一部を保
持部3とする。係止段部5は、凹溝状部4の基端部に形
成され、上記スライドガラス10の一端縁を当接させ
る。挟持片6、6は、上記基部2の表面側から延出し、
上記保持部3に向けて付勢されている。更に、透孔7、
7は、上記凹溝状部4の底面部分で、上記挟持片6、6
と対向する部分に形成される。この透孔7、7を設ける
ことにより、成形作業が容易になるとともに、挟持片
6、6の挟持力を任意に設定できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案に係る標本作製装置用スライドガラス支持クリップは、標本作成装置 を用いてスライドガラス上に検査用の血液標本や細胞等の被検査物の標本を作製 する場合に、このスライドガラスの一端部を支持し、標本作成に必要な各種行程 を施すのに利用する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、病気診断のために血液検査を行う場合、従来から標本作製装置を利用 して、採取した血液をスライドガラス上面に添着し、更に塗抹して標本とするこ とが広く行われている。尚、標本作成に際しては、各種染色を行う等、種々の行 程を経る必要があり、このために、血液を添着させてから最終的に標本として完 成するまでの間、スライドガラスを、移動させたり染色槽に浸すべく昇降させた りする。このために、上記スライドガラスは、必要に応じてクリップにより支持 して上記移動或いは昇降を行わせるようにしている。
【0003】 上記スライドガラスを支持するためのクリップとしては、例えば、実公平7− 25668号公報に記載されているようなものが知られている。この公報に記載 されたクリップは、図8、図9に示すように、基端側の両端にそれぞれ移送手段 等(図示せず)に吊り下げられる張り出し部9、9を有する平板状の第一保持板 14と、この第一保持板14に基部を一体として、その基部から複数個の爪状に 分岐され先端が第一保持板14側に付勢された第二保持板15、15と、から構 成されている。そして、両保持板14、15間で血液等の被検査物が添着された スライドガラス10、10の一端部を挟持するようにしている。
【0004】 上述のように構成される上記公報に記載の考案の場合、第二保特板15、15 の先端は、常に第一保持板14側に付勢されているため、スライドガラス10、 10を第一保持板14と第二保持板15、15との間の間隙に挿入する(差し込 む)のみで、このスライドガラス10、10を圧接保持することができる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上述したようなクリップにおいては、以下のような不都合が存在す る。すなわち、上記クリップは一般に合成樹脂材を成形することで構成するが、 上記公報に記載のクリップの場合、第二保持板15、15を、上記第一保持板1 4に基部を一体として、その基部から複数個の爪状に分岐された状態で形成する ため、成形作業が困難である。このような成形作業の困難さは、コスト増大に繋 がるため、好ましくない。又、上記第二保持板15、15は、第一保持板14と 対向し、且つ、その先端が第一保持板14側に付勢された状態で形成されるが、 このような条件を満たして第二保持板15、15を成形することは困難であり、 上述したように製造コストの増大を将来してしまうばかりか、スライドガラス1 0、10に対する支持力を所定値以上とすることが難しく、スライドガラス10 、10を確実に支持できないものが製造される恐れがある。スライドガラス10 、10を確実に支持できないと、確実な染色等が行われない等、作成した標本の 検査が不確実となってしまうため、検査の信頼性を損ない、適切な医療行為に支 障を来してしまう。
【0006】 この考案に係る標本作製装置用スライドガラス支持クリップは、上述のような 事情に鑑みて創案されたもので、容易に構成されるにも拘らず、確実にスライド ガラスを支持できるクリップを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この考案に係る標本作製装置用スライドガラス支持クリップは、請求項1に記 載したように、スライドガラスの長手方向一端部を挟持することにより、このス ライドガラスを支持するものである。このような請求項1に記載した標本作成装 置用スライドガラス支持クリップにおいては、基部と、この基部の一半部に形成 され、その底面の一部を保持部とする凹溝状部と、この凹溝状部の基端部に形成 され、上記スライドガラスの一端縁を当接させる係止段部と、上記基部の他の面 側から延出し、上記保持部に向けて付勢された少なくとも一の挟持片と、上記凹 溝状部の底面部分で、上記挟持片と対向する部分に形成された透孔と、を備えて いる。
【0008】 上述のように構成される請求項1に記載の標本作製装置用スライドガラス支持 クリップを用いて、スライドガラスの一端部を支持する際の作用は、次のとおり である。すなわち、上記スライドガラスの一端部を、上記凹溝状部と挟持片との 間の間隙に挿入する。これにより、上記挟持片はその弾性力に抗して凹溝状部か ら遠ざかる向きに変位した状態でスライドガラスの一端部を挟持する。特に、こ の挟持片と対向する保持部の一部分には透孔を設けた構成とするために成形作業 が容易になり、その結果、このクリップを安価に製造可能となる。しかも、上記 透孔を設けることにより、上記挟持片の製造が容易になるとともに、その傾き加 減を任意に設定可能となり、その弾性力の調整を容易に設定可能となる。このた め、スライドガラスを挟持する際の挟持力を十分なものとでき、スライドガラス の確実な保持が可能となる。
【0009】 尚、請求項2に記載したように、上記挟持片の先端部に、上記スライドガラス を押圧する押圧部を設けた構成を採用してもよい。このような押圧片を設けるこ とにより、挟持力の増大を図ることができる。又、請求項3に記載したように、 上記基部の裏面側に、肉抜き部を設けたても良い。このような肉抜き部を設けれ ば、材料費の節減、クリップの軽量化を図れ、一層のコスト低減に寄与する。
【0010】
【考案の実施の形態】
次に、この考案の実施の形態例について、図面を参照しつつ説明する。図1乃 至図4は、第一形態例を示している。この第一形態例に係る標本作製装置用スラ イドガラス支持クリップ1は、図1乃至図4に示すように、基部2と、この基部 2の一半部(図1の右下半部、図2及び図3の下半部、図4(A)(B)の右半 部)に形成され、その底面の一部を保持部3とする凹溝状部4と、この凹溝状部 4の基端部(図1の右上半部、図2及び図3の上半部、図4(A)(B)の左半 部)に形成され、スライドガラス10の一端縁(図2の上端縁)を当接させる係 止段部5と、上記基部2の表面側(図1の上面側)から延出し、上記保持部3に 向けて付勢された一対の挟持片6、6と、上記凹溝状部4の底面部分で、上記挟 持片6、6と対向する部分に形成された透孔7、7と、を備えている。又、図3 に示すように、上記基部2の裏面側には肉抜き部8を設けている。尚、図1乃至 図3で符号9、9は、前述した従来構成と同様の張り出し部である。
【0011】 上述のように構成される本形態例に係る標本作製装置用スライドガラス支持ク リップ1を用いて、スライドガラス10の一端部を支持する際の作用は、次のと おりである。すなわち、図2に示すように、上記スライドガラス10の一端部を 、上記凹溝状部4と挟持片6、6との間の間隙11(図4(A)参照)に挿入す る。これにより、上記挟持片6、6はその弾性力に抗して凹溝状部4から遠ざか る向きに変位した状態で(間隙11が押し広げられた状態で)、スライドガラス 10の一端部を挟持する。上記挟持片6、6は、予め上記保持部3に向けて付勢 されているため、この弾性力によって、スライドガラス10の一端部は強く挟持 される。保持部3と挟持片6、6との間でスライドガラス10の一端部を挟持す ることによりスライドガラス10を保持することは、従来のクリップと同様であ るが、本形態例の構造の場合、この挟持力が大きく、スライドガラス10の挟持 を確実なものとできる。
【0012】 すなわち、上記透孔7、7を設けることにより、上記挟持片6、6の成形が容 易になるとともに、その傾き加減を任意に設定できるようになって、その弾性力 の調整を容易に設定可能となる。このため、スライドガラス10を挟持する際の 挟持力を十分なものとでき、スライドガラス10の確実な保持が可能となる。更 には、上記透孔7、7を設けた構成とするために、全体としての成形作業が容易 になり、クリップ1を安価に製造可能となる。
【0013】 更には、上記基部2の裏面側に肉抜き部8を設けているため、材料費の節減、 クリップ1の軽量化を図れ、一層のコスト低減に寄与する。
【0014】 本形態例に係るクリップ1は、標本作成装置において利用されるものである。 このような標本作成装置においては、上記スライドガラス10を、各種行程を行 う位置に搬送したり、特に染色行程においてスライドガラス10を染色槽(図示 せず)内に出し入れする必要がある。このようなスライドガラス10の移動や昇 降を行う場合、図示しない移動手段や昇降手段に、上記クリップ1の張り出し部 9、9を吊り下げる等によって行う。
【0015】 次に、図5乃至図6は、この考案の実施の第二形態例を示している。本形態例 においては、挟持片6aを単一のものとしている。又、基部2の一部で、上記単 一の挟持片6aと対向する部分には、当該挟持片6aの投影面積よりもやや大き い透孔7aを形成している。この透孔7aを設ける理由は、上述した第一形態例 の場合と同様である。又、保持部3と挟持片6aとの間でスライドガラス10( 図2、図4(B)参照)の一端部を挟持する際の作用も、上記第一形態例と同様 である。
【0016】 尚、上記各形態例において、挟持片6、6aの形状は種々考えられる。例えば 、図7(A)に示すように、単なる直線状の中間部の先端部に基部2の底面と略 平行な押圧片12aを設けた構成であっても、同図(B)に示すように、その先 端部に大きく反った押圧片12bを設けた構成であっても良い。上記押圧片12 a、12bが実用新案登録請求の範囲に記載した押圧部である。更には、同図( C)に示すように、全体を湾曲させた形状であっても良い。この図7(C)に示 した例の場合、湾曲した挟持片6(6a)の先端部が押圧部をなす。又、同図( D)に示すように、挟持片6(6a)の先端部下面に突部13を設けた構成を採 用することもできる。この突部13が、実用新案登録請求の範囲に記載した押圧 部に相当する。要は、スライドガラス10を十分な強度押圧し挟持できる構成で あればいずれの構成のものも採用できる。
【0017】
【考案の効果】 この考案に係る標本作製装置用スライドガラス支持クリップは、上述のように 構成され作用するため、成形作業が容易になり、その結果、このクリップを安価 に製造可能となる。しかも、上記透孔を設けることにより、上記挟持片の製造が 容易になるとともに、その傾き加減を任意に設定可能となり、その弾性力の調整 を容易に設定可能となる。このため、スライドガラスを挟持する際の挟持力を十 分なものとでき、スライドガラスの確実な保持が可能となる。
【0018】 更に、上記挟持片の先端部に、上記スライドガラスを押圧する押圧部を設けた 構成(請求項2)の場合、挟持力の増大を図ることができる。又、上記基部の裏 面側に肉抜き部を設けた(請求項3)構成の場合、材料費の節減、クリップの軽 量化を図れ、一層のコスト低減に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の第一形態例を示す斜視図であ
る。
【図2】同じく平面図である。
【図3】同じく底面図である。
【図4】図2のA―A断面図を示しており、(A)はス
ライドガラス支持前の状態を(B)はスライドガラスを
支持している状態を、それぞれ示す図である。
【図5】この発明の実施の第二形態例を示す斜視図であ
る。
【図6】同じく平面図である。
【図7】挟持片の変形例をそれぞれ示す、挟持片先端部
の側面図である。
【図8】従来構造を示す斜視図である。
【図9】同じくスライドガラスを保持した状態で示す斜
視図である。
【符号の説明】
1 クリップ 2 基部 3 保持部 4 凹溝状部 5 係止段部 6、6a 挟持片 7、7a 透孔 12a、12b、12c 押圧片 13 突部

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スライドガラスの長手方向一端部を挟持
    することにより、このスライドガラスを支持する標本作
    成装置用スライドガラス支持クリップであって、基部
    と、この基部の一半部に形成され、その底面の一部を保
    持部とする凹溝状部と、この凹溝状部の基端部に形成さ
    れ、上記スライドガラスの一端縁を当接させる係止段部
    と、上記基部の他の面側から延出し、上記保持部に向け
    て付勢された少なくとも一の挟持片と、上記凹溝状部の
    底面部分で、上記挟持片と対向する部分に形成された透
    孔と、を備えたことを特徴とする、標本作成装置用スラ
    イドガラス支持クリップ。
  2. 【請求項2】 前記挟持片の先端部に、前記スライドガ
    ラスを押圧する押圧部を設けたことを特徴とする、請求
    項1に記載の標本作成装置用スライドガラス支持クリッ
    プ。
  3. 【請求項3】 前記基部の裏面側に、肉抜き部を設けた
    ことを特徴とする、請求項1乃至請求項2のいずれかに
    記載の標本作成装置用スライドガラス支持クリップ。
JP1999005492U 1999-07-23 1999-07-23 標本作成装置用スライドガラス支持クリップ Expired - Lifetime JP3065968U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110608936A (zh) * 2019-10-24 2019-12-24 广州江元医疗科技有限公司 一种多玻片夹具
CN110608936B (zh) * 2019-10-24 2024-03-22 广州江元医疗科技有限公司 一种多玻片夹具

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