JP3065853U - 長さ調節を可能にした装身具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 服装や体型の変化に応じて、自由に長さ調節
を可能とした装身具を提供すること。 【解決手段】 一端に孔あきプレート３が取付けられ、
他端に止め輪４が取付けられたボールチェーン２と、前
記ボールチェーン２が挿通されるスプリング５ａに連結
環５ｂを溶着してなる長さ調節具５と、前記長さ調節具
５の連結環５ｂを介して取付けられる引き輪６とから構
成され、前記長さ調節具５は、その内径を前記ボールチ
ェーン２のボール径よりも短く設定することにより前記
ボールチェーン２上に固定し、一定以上の力を加えるこ
とにより前記ボールチェーン２上を摺動させることがで
きる長さ調節を可能にした装身具である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、長さ調節を可能にした装身具に関し、詳しくは、服装や体型の相違 に応じて、自由に長さ調節を可能とした装身具、特に、ネックレスとして好適な 装身具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

ネックレス等の装身具は、通常、購買率の高い購入者層の標準的な体型を基準 に、例えばネックレスであればチェーンの長さ４０ｃｍを基準として２ｃｍづつ 長短異なる長さ、・・・３８ｃｍ、４０ｃｍ、４２ｃｍ・・・として製作され、 販売されている。このため、購入者は、自分の体型に合った長さの装身具を選択 して購入することとなる。

【０００３】 しかし、装身具は日々着用する服装の変化に応じて長さ調節をする場合があり 、装身具の長さが一定であっては、日々着用する服装の変化に対応させることが できないという問題が生じた。 また、装身具は一般に高価なものであり、一生涯使用される場合もあるため、 この間に装着者が痩せたり、太ったりという体型に変化が生じた場合、装身具の 長さが体型に合わなくなってしまい、装着できなくなるといった問題が生じた。

【０００４】 このため、今日においては、図６及び図７に示すような長さ調節を可能とした 装身具が用いられている。図６は従来の長さ調節を可能にした装身具を示した図 であり、図７は図６に示す装身具の長さを調節した状態を示す図である。

【０００５】 図６及び図７において、１０はネックレス等の装身具を示し、この装身具１０ は引き輪式止め具を用いたものである。 詳しくは、チェーン１１の両端に連結環１１ａ、１１ｂを介して引き輪１２と 孔あきプレート１３とが取付けられ、チェーン１１の引き輪１２側から所定の位 置に調節環１４を設けて構成されたものである。

【０００６】 このような構成からなる装身具１０は、図６に示すように、引き輪１２の引き ピン１２ａを引き、引き軸１２ｂを移動させ、開閉部分を開いて孔あきプレート １３の孔に引き輪１２を挿入し、引きピン１２ａを戻すことにより引き軸１２ｂ が戻り、装身具１０が環状となり装着が可能となる。

【０００７】 また、装身具１０の長さ調節を行う場合には、図７に示すように、孔あきプレ ート１３の孔と調節環１４に引き輪１２を挿入することにより、装身具１０の長 さを孔あきプレート１３から調節環１４までの長さに短縮することにより、装身 具１０の長さ調節を可能としている。

【０００８】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、前述した従来の長さ調節を可能にした装身具を用いた場合、装 身具を所定の長さまで短縮できるものの、装身具を装着する者の日々の服装や体 型の変化に合わせて自由な長さ調節を行うことができないという課題があった。

【０００９】 本考案は前記した問題点を解決せんとするもので、その目的とするところは、 服装や体型の変化に応じて、自由に長さ調節を可能とした装身具を提供せんとす るものである。

【００１０】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するためになされた本考案は、一端に孔あきプレートが取付け られ、他端に止め輪が取付けられたボールチェーンと、前記ボールチェーンが挿 通されるスプリングに連結環を溶着してなる長さ調節具と、前記長さ調節具の連 結環を介して取付けられる引き輪とから構成され、前記長さ調節具は、その内径 を前記ボールチェーンのボール径よりも短く設定することにより前記ボールチェ ーン上に固定され、一定以上の力を加えると前記ボールチェーン上を摺動するこ とができるようにしたものである。

【００１１】

【考案の実施の形態】

以下、本考案にかかる長さ調節を可能とした装身具の実施形態について図１乃 至図５に基づいて説明する。 ここで、図１は本考案にかかる長さ調節を可能にした装身具を示す図、図２は 本考案にかかる長さ調節を可能にした装身具の使用状態を示す図、図３は図１の 部分拡大図、図４は長さ調節具の斜視図、図５は長さ調節具の断面図を示してい る。

【００１２】 図において、符号１はネックレス等の装身具を示している。この装身具１は、 所定長さのボールチェーン２の一端に連結環２ａを介して孔あきプレート３が取 付けられ、他端には後述する長さ調節具５がボールチェーン２からの抜け落ちる ことを防止するための止め輪４が取付けられている。

【００１３】 前記長さ調節具５は、図３乃至図５に示すように、ボールチェーン２が挿通さ れるスプリング５ａを有し、このスプリング５ａの外側中央部に連結環５ｂが溶 着されて構成されている。また、連結環５ｂには引き輪６が連結環７を介して取 付けられている。 尚、後述する理由により、スプリング５ａの内径は、ボールチェーン２のボー ル径よりも短く設定されている。

【００１４】 次に、本考案にかかる長さ調節を可能とした装身具を用いて長さ調節を行った 場合について説明する。 まず、上述したように、スプリング５ａの内径は、ボールチェーン２のボール 径よりも短く設定されている。これは、長さ調節具５をボールチェーン２上に固 定するためである。従って、長さ調節を行う場合には、長さ調節具５に一定以上 の力を加えてボールチェーン２上を任意の位置まで摺動させる。

【００１５】 ここで、孔あきプレート３が取付けられるボールチェーン２の端部から引き輪 ６までの長さが装身具１の長さとなるため、前記した任意の位置とは、装着者が 服装や体型の変化に合わせた設定する位置をいう。

【００１６】 また、長さ調節具５を摺動させるための一定以上の力は、スプリング５ａの内 径とボールチェーン２のボール径との関係によって定まる。即ち、スプリング５ ａの内径がボールチェーン２のボール径より小さくなるにつれて、長さ調節具５ を摺動させるための力も大きくなる。

【００１７】 そして、連結環５ｂを介して取付けた引き輪６の引きピン６ａを引き、引き軸 ６ｂを移動させ、開閉部分を開いて引き輪６に孔あきプレート３を挿入し、引き ピン６ａを戻すことにより引き軸６ｂが戻って環状となり、装着者の服装や体型 に合わせて装身具１の長さを調節して装着することができる。

【００１８】

【考案の効果】

本考案にかかる長さ調節を可能とした装身具は、長さ調節具は、その内径を前 記ボールチェーンのボール径よりも短く設定することにより前記ボールチェーン 上に固定され、一定以上の力を加えると前記ボールチェーン上を摺動することが できるようにしたので、服装や体型の変化に合わせて、装身具の長さを自由に調 節することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、本考案にかかる長さ調節可能な装身具
を示す図である。

【図２】図２は、本考案にかかる長さ調節可能な装身具
の使用状態を示す図である。

【図３】図３は、図１の部分拡大図である。

【図４】図４は、長さ調節具の斜視図である。

【図５】図５は、長さ調節具の断面図である。

【図６】図６は、従来の長さ調節可能な装身具を示す図
である。

【図７】図７は、従来の長さ調節可能な装身具の使用状
態を示す図である。

【符号の説明】

１ 装身具 ２ ボールチェーン ２ａ 連結環 ３ 孔あきプレート ４ 止め輪 ５ 長さ調節具 ５ａ スプリング ５ｂ 連結環 ６ 引き輪 ６ａ 引きピン ６ｂ 引き軸 ７ 連結環

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 一端に孔あきプレート３が取付けられ、
   他端に止め輪４が取付けられたボールチェーン２と、前
   記ボールチェーン２が挿通されるスプリング５ａに連結
   環５ｂを溶着してなる長さ調節具５と、前記長さ調節具
   ５の連結環５ｂを介して取付けられる引き輪６とから構
   成され、前記長さ調節具５は、その内径を前記ボールチ
   ェーン２のボール径よりも短く設定することにより前記
   ボールチェーン２上に固定され、一定以上の力を加える
   と前記ボールチェーン２上を摺動することができるよう
   にしたことを特徴とする長さ調節を可能にした装身具。