JP3065484U - 屋台車の構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スライド動作により容易に且つ安定状態で、
荷台と地面との落差空間も取込んだ衛生的な調理空間を
張出すことができ、又商品提供台側の天板を補強支持具
なしに安定状態で引出して開放感が得られ、さらに天井
部を利用して照明広告効果を挙げられる屋台車を提供す
る。 【解決手段】 箱型車体１の荷台１ａより一側方向に
は、該箱型車体１の箱型本体２と連通状態に、底面開放
の内箱型調理囲い３を、伸縮支持枠４を介してスライド
自在に引出し又は格納可能に設けるとともに該内箱型調
理囲い３の底縁と地上との空間を塞ぐ遮断板５を昇降乃
至擺動可能に設け、箱型車体１の商品提供台が臨む他側
方向の軒部には、天板６を伸縮支持枠７を介してスライ
ド自在に引出し又は格納可能に設け、箱型車体１の天井
部１ｂを照明空間に形成して該天井部１ｂの側面を照明
広告板８とした屋台車の構造。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案が属する技術分野】

本考案は、焼鳥、焼肉、焼そば、タコ焼などを取扱う移動屋台車の構造に関す る。

【０００２】

【従来の技術】

屋台車においては、狭い空間で調理空間をどのように拡張するかが、重要なポ イントとなる。これまでに、アオリ型に張り出すもの、内箱引出し型のもの、ド ーム式のものなど各種態様が見られるが、組み立てが複雑であり、又荷台と地面 との落差部分が開放状態にあるものが多く、全密閉型のものでも底部を脚で支え るなど不安定なものが殆どであった（実開昭６４−３０７４３、実開昭６１−７ ８０４２、実開昭６１−２４４６３５、実開昭６３−２１９４３６、特開平１− １９５１５１、特開平３−２６２７４０）。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、このような実情に鑑みてなされたもので、スライド動作により容易 に且つ安定状態で、荷台と地面との落差空間も取込んだ衛生的な調理空間を張り 出すことができ、又、客席（商品提供台）側の天板が補強支持具なしに安定状態 で引出すことができて開放感が得られ、さらに天井部を利用して照明広告効果を 挙げられる、屋台車の構造を提供する。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため、本考案は、箱型車体１の荷台１ａより一側方向には 、該箱型車体１の箱型本体２と連通状態に、底面開放の内箱型調理囲い３を、伸 縮支持枠４を介してスライド自在に引出し又は格納可能に設けるとともに該内箱 型調理囲い３の底縁と地上との空間を塞ぐ遮断板５を昇降乃至擺動可能に設ける 。 又、箱型車体１の客席（商品提供台）が臨む他側方向の軒部には、天板６を伸 縮支持枠７を介してスライド自在に引出し又は格納可能に設ける。 さらに、箱型車体１の天井部１ｂを照明空間に形成して該天井部１ｂの側面を 照明広告板８として、屋台車を構成する。

【０００５】 又、上記構成において、底面開放の内箱型調理囲い３に囲われた地面に、床板 １０を敷設して成る屋台車の構造である。

【０００６】

【考案の作用並びに効果】

図２に走行移動状態の本考案に係る屋台車が示される。今この状態で営業場所 に停車したら、図１に示すように箱型本体２の一側方向から、底面開放の内箱型 調理囲い３を目一杯引出す。この内箱型調理囲い３は、伸縮支持枠４を介して箱 型本体２に対しスライド自在に引出し又は格納可能に設けられているから円滑に 且つ安定状態に張り出しが行える。

【０００７】 次いで、内箱型調理囲い３の底縁と地上との落差空間を塞ぐ遮断板５を、該内 箱型調理囲い３の内壁に沿って降下乃至擺動させ、特に扉１１の直下部の遮断板 ５は留め具１２を介して該扉１１と連動開閉可能とする。

【０００８】 次いで、箱型車体１の客席（商品提供台）が臨む他側方向の軒部より天板６を 、目一杯引出す。この天板６は伸縮支持枠７を介してスライド自在に引出し又は 格納可能に設けられているから、円滑に且つ安定状態に張り出しが行える。そし て補強支持具を不要としたから、開放感があり、機能性も増す。

【０００９】 そして日没以降にあっては、電源スイッチ（図示省略）を入れて天井部１ｂの 照明空間内の照明、ちょうちんなどの照明具を点灯させる。これにより天井部１ ｂの側面の照明広告板８を目立せることができる。

【００１０】

【考案の実施の形態】

箱型車体１の荷台１ａより一側方向には、該箱型車１の箱型本体２と連通状態 に、扉１１、窓１３を有する底面開放の内箱型調理囲い３を、伸縮支持枠４を介 してスライド自在に引出し又は格納可能に設けるとともに該内箱型調理囲い３の 底縁と地上との空間を塞ぐ遮断板５を昇降乃至擺動可能に設け、特に扉１１の直 下部の遮断板５は留め具１２を介して該扉１１と連動開閉可能にしてある。 そして、底面開放の内箱型調理囲い３に囲われた地面には、床板１０を敷設し て成る屋台車の構造である。

【００１１】 又、箱型車体１の客席（商品提供台）が臨む他側方向の軒部には、天板６を伸 縮支持枠７を介してスライド自在に引出し又は格納可能に設け、その先端部にち ょうちん照明用接続コード１４が吊設される。

【００１２】 さらに、箱型車体１の天井部１ｂを照明空間に形成して該天井部１ｂの側面を 照明広告板８として、屋台車を構成する。

【図面の簡単な説明】

【図１】営業状態における調理場側からの斜視図

【図２】走行移動時における客席側からの斜視図

【符号の説明】

１ 箱型車体 １ａ 荷台 １ｂ 天井部 ２ 箱型本体 ３ 内箱型調理囲い ４ 伸縮支持枠 ５ 遮断板 ６ 天板 ７ 伸縮支持枠 ８ 照明広告板 １０ 床板 １１ 扉 １２ 留め具 １３ 窓 １４ ちょうちん照明用接続コード

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 箱型車体（１）の荷台（１ａ）より一側
   方向には、該箱型車体（１）の箱型本体（２）と連通状
   態に、底面開放の内箱型調理囲い（３）を、伸縮支持枠
   （４）を介してスライド自在に引出し又は格納可能に設
   けるとともに該内箱型調理囲い（３）の底縁と地上との
   空間を塞ぐ遮断板（５）を昇降乃至擺動可能に設け、箱
   型車体（１）の客席が臨む他側方向の軒部には、天板
   （６）を伸縮支持枠（７）を介してスライド自在に引出
   し又は格納可能に設け、箱型車体（１）の天井部（１
   ｂ）を照明空間に形成して該天井部（１ｂ）の側面を照
   明広告板（８）としたスライド引出し屋台車の構造。
2. 【請求項２】 底面開放の内箱型調理囲い（３）に囲わ
   れた地面に床板（１０）を敷設して成る請求項１記載の
   屋台車の構造。