JP3065468U - スライサ― - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スライサーを構成する底部に対し、台部を前
方端部を最も低く、後方端部を最も高くせしめたいわゆ
る傾斜状をもって形成して、スライスする際に押え込ん
でいる野菜等を押し出す手首に負荷がかからないように
し、且作業性を改めて良好にしたスライサーを提供す
る。 【解決手段】 スライサーａを構成する水平状底部１１
に対し、載せ台部８の構造を、後方端部１３を最も高
く、前方端部１２に行くに従って漸次低く形成せしめた
傾斜状台部にした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、スライサーの技術分野に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来のスライサーは、野菜等の千切り、けんつまみ切り、おろし等がなされる 被スライサー物体の載せ台部が、底部と平行状になっていた。そのためスライス するときは、スライサーの手前を摘んでいる手指で若干高くした状態で、野菜等 を前方向に押し出しながら行うことが往々にしてあった。

【０００３】 従って、前記のような作業は、手指に大きな負担がかかり、さらにスライサー 全体を、ぐらつかせ作業性が良くなかった。

【０００４】

【本考案が解決しようとする課題】

しかるに本考案は、前記した従来の欠陥を次のよう改良するものである。

【０００５】 第一に考案は、スライサーを構成する底部に対し、台部を前方端部を最も低く 、後方端部を最も高くせしめたいわゆる傾斜状をもって形成して、スライスする 際に押え込んでいる野菜等を押し出す手首に負荷がかからないようにし、且作業 性を極めて良好にした。

【０００６】 第２に本考案は、スライサーを容体に嵌脱せしめる蓋体と一体に形成して、ス ライサーを手指で握持し、適宜スライサーの高さを手加減することを解消した。 第３に本考案は、容体の把手を握持することによって、スライサーの安定を確 保し、且スライス作業を極めて容易にした。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

請求項１記載の考案は、両サイドに若干高目の流出防止部を設けた野菜等の太 い千切り用刃体及び細い千切り用刃体、けんつま切り用刃体、おろし用刃体等が 、取替え自在にして、且左右両サイドに若干高目のはみ出し防止用突出部を設け た被スライサー物体の載せ台部を有するスライサーにおいて、 前記スライサーを構成する水平状底部に対し、前記載せ台部の構造を、後方端 部を最も高く、前方端部に行くに従って漸次低く形成せしめた傾斜状台部にした ことを特徴とするスライサーである。

【０００８】 請求項２記載の考案は、前記台部が傾斜するスライサーを、容体の開口部に対 し嵌脱自在な蓋体と一体に形成せしめたことを特徴とする請求項１記載のスライ サーである。

【０００９】 請求項３記載の考案は、前記容体を構成する外側壁部に把手を取着し、且蓋体 と一体のスライサーを嵌脱自在にし作業性を良好にしたことを特徴とする請求項 １又は請求項２記載のスライサーである。

【００１０】

【考案の実施の形態】

請求項１記載の考案に関する実施の形態を説明する。

【００１１】 ａは本考案のスライサーであり、以下の構成からなっている。１は両サイドに 若干高目の流出防止部２を設けた野菜等の太い千切り用刃体である。３は細い千 切り用刃体、４はけんつま切り用刃体、５はおろし用刃体である。６は各刃体の 嵌挿部、７は薄切り用刃体である。

【００１２】 ８は前記各刃体が、取替えることが自在で、しかも左右両サイドに若干高目の はみ出し防止用突出部９を設けた被スライサー物体１０の載せ台部である。

【００１３】 さらに本考案の前記スライサーａを構成する水平状底部１１に対し、前記載せ 台部８の構造を、後方端部１３を最も高く、前方端部１２に行くに従って漸次 低く形成する傾斜状の載せ台部とする。

【００１４】 前記台部８の傾斜角度は作業性が良好となる角度とする。

【００１５】 請求項２記載の考案に関する実施の形態は以下のとおりである。

【００１６】 前記スライサーａを、容体ｂの開口部１４に対し嵌脱自在な蓋体ｃと一体に形 成せしめてもよい。前記の一体とは、蓋体ｃと予め一体成型にするか、別個に形 成し嵌込み式にしてもよい。容体ｂと蓋体ｃの嵌着手段については、限定しない 。

【００１７】 請求項３記載の考案に関する実施の形態を説明する。

【００１８】 前記容体ｂを構成する外側壁部１５に把手１６を取着する。前記把手１６の構 造については限定しない。

【００１９】 ｄは手指、１７は被スライサー物体１０を押え付ける安全ホルダーである。こ のホルダー１７の使用方法については限定しない。

【００２０】 本考案において、前記各刃体をスライサーａに嵌脱する手段は、台部８に設け た孔部１８に手指を入れて押出すか、引き出すかにすれば、前記刃体は容易に嵌 脱できる。

【００２１】

【考案の効果】

請求項１記載の考案は、両サイドに若干高目の流出防止部を設けた野菜等の太 い千切り用刃体及び細い千切り用刃体、けんつま切り用刃体、おろし用刃体等が 、取替え自在にして、且左右両サイドに若干高目のはみ出し防止用突出部を設け た被スライサー物体の載せ台部を有するスライサーにおいて、前記スライサーを 構成する水平状底部に対し、前記載せ台部の構造を、後方端部を最も高く、前方 端部に行くに従って漸次低く形成せしめた傾斜状台部にしたスライサーなので、 手指で野菜等を前方向に送り出す押出し力が傾斜状によって倍加し、従って押出 す作用力を小にして、スライスができる。

【００２２】 さらに前述のとおり、押出す作用力が小で十分足りるので、手指等に余り負荷 がかからず、疲労感がない利点を有している。

【００２３】 請求項２記載の考案は、前記台部が傾斜するスライサーを、容体の開口部に対 し嵌脱自在な蓋体と一体に形成せしめたスライサーなので、台部を傾斜状態を確 保したまま野菜等をスライスできる。従って従来品のように、スライサーを手指 で握持することなく、スライスできるので、作業が極めてスムーズにできる利点 がある。

【００２４】 請求項３記載の考案は、前記容体を構成する外側壁部に把手を取着し、且蓋体 と一体のスライサーを嵌脱自在にし作業性を良好にしたスライサーなので、前記 把手を握持するだけでスライス作業が極めてスムーズにできる利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案スライサーの使用状態を示す斜視図であ
る。

【図２】容体にスライサー付き蓋体を被せた状態の斜視
図である。

【図３】容体と一体のスライサーの側面図である。

【図４】Ａは薄切り刃体の斜視図、Ｂはけんつき切り刃
体の斜視図、Ｃは太い千切り刃体の斜視図、Ｄは細い千
切り刃体の斜視図である。

【符号の説明】

ａ スライサー ｂ 容体 ｃ 蓋体 ｄ 手指 １ 太い千切り刃体 ２ 流出防止部 ３ 細い千切用刃部 ４ 太い千切り刃部 ５ おろし用刃部 ６ 刃体嵌挿部 ７ 薄切り用刃体 ８ 台部 ９ 突出部 １０ 被スライサー物体 １１ 底部 １２ 前方端部 １３ 後方端部 １４ 開口部 １５ 外側壁部 １６ 把手 １７ ホルダー １８ 孔部

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】両サイドに若干高目の流出防止部を設けた
   野菜等の太い千切り用刃体及び細い千切り用刃体、けん
   つま切り用刃体、おろし用刃体等が、取替え自在にし
   て、且左右両サイドに若干高目のはみ出し防止用突出部
   を設けた被スライサー物体の載せ台部を有するスライサ
   ーにおいて、 前記スライサーを構成する水平状底部に対し、前記載せ
   台部の構造を、後方端部を最も高く、前方端部に行くに
   従って漸次低く形成せしめた傾斜状台部にしたことを特
   徴とするスライサー。
2. 【請求項２】前記台部が傾斜するスライサーを、容体の
   開口部に対し嵌脱自在な蓋体と一体に形成せしめたこと
   を特徴とする請求項１記載のスライサー。
3. 【請求項３】前記容体を構成する外側壁部に把手を取着
   し、且蓋体と一体のスライサーを嵌脱自在にし作業性を
   良好にしたことを特徴とする請求項１又は請求項２記載
   のスライサー。