JP3065464B2 - 熱間圧延線材の搬送方法 - Google Patents
熱間圧延線材の搬送方法Info
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- JP3065464B2 JP3065464B2 JP5238923A JP23892393A JP3065464B2 JP 3065464 B2 JP3065464 B2 JP 3065464B2 JP 5238923 A JP5238923 A JP 5238923A JP 23892393 A JP23892393 A JP 23892393A JP 3065464 B2 JP3065464 B2 JP 3065464B2
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- Japan
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- wire
- roll
- transport method
- hot rolled
- loose coil
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- Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、冷却媒体中にルーズコ
イル状の熱間圧延線材を導入して熱処理する際の搬送方
法に関するもので、特にルーズコイル状線材の全長及び
全断面に均一な冷却を施すことができる搬送方法に関す
るものである。
イル状の熱間圧延線材を導入して熱処理する際の搬送方
法に関するもので、特にルーズコイル状線材の全長及び
全断面に均一な冷却を施すことができる搬送方法に関す
るものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、上記のような熱処理において線材
を搬送する方法には、ローラテーブルを用いたものや旋
回コンベアを用いたものがある。ローラテーブルは、図
４に示すように直線状に配されたローラコンベア３上で
線材１をほぼ水平に保持して搬送するもので、旋回コン
ベアは図５に示すように円弧状のローラコンベア３上で
同様に線材１を搬送するものである。
を搬送する方法には、ローラテーブルを用いたものや旋
回コンベアを用いたものがある。ローラテーブルは、図
４に示すように直線状に配されたローラコンベア３上で
線材１をほぼ水平に保持して搬送するもので、旋回コン
ベアは図５に示すように円弧状のローラコンベア３上で
同様に線材１を搬送するものである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、いずれの方式
も線材を均一に冷却するには不十分である。即ち、ロー
ラテーブルを用いた場合、線材がルーズコイル状である
ため、線材の重なり程度によって鋼材密度が高いところ
と低いところができる。そのためルーズコイル内での冷
却速度がばらつき、線材長さ方向において機械的特性や
金属組織のばらつきが発生するといった問題があった。
この点、旋回コンベアでは円弧状に線材を搬送すること
で重なった線材を徐々にずらし、冷却速度の均一化を図
っている。しかし、線材をずらす速度や程度が小さく、
必ずしも均一な冷却速度を得られていないのが現状であ
る。
も線材を均一に冷却するには不十分である。即ち、ロー
ラテーブルを用いた場合、線材がルーズコイル状である
ため、線材の重なり程度によって鋼材密度が高いところ
と低いところができる。そのためルーズコイル内での冷
却速度がばらつき、線材長さ方向において機械的特性や
金属組織のばらつきが発生するといった問題があった。
この点、旋回コンベアでは円弧状に線材を搬送すること
で重なった線材を徐々にずらし、冷却速度の均一化を図
っている。しかし、線材をずらす速度や程度が小さく、
必ずしも均一な冷却速度を得られていないのが現状であ
る。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
を解消するためになされたもので、その特徴は、搬送中
のルーズコイル状熱間圧延線材を連続的に上下動させ、
線材の重なりを緩和して均一に冷却することにある。
を解消するためになされたもので、その特徴は、搬送中
のルーズコイル状熱間圧延線材を連続的に上下動させ、
線材の重なりを緩和して均一に冷却することにある。
【０００５】ルーズコイル状熱間圧延線材の連続的な上
下動は、ルーズコイル状線材のリング直径に対してロー
ラコンベアのロール径とロール間隔（ロール中心間の距
離）および隣接するロール間の隙間Ｌ1を所定の値に設
定することで実現できる。すなわち、３００＜Ｄ≦６０
０ｍｍ、６００≦Ｌ≦１０００ｍｍ、L1＜５００ｍｍと
する。尚、用いられる線材の直径ｄは一般に５≦ｄ≦１
６（ｍｍ）程度である。
下動は、ルーズコイル状線材のリング直径に対してロー
ラコンベアのロール径とロール間隔（ロール中心間の距
離）および隣接するロール間の隙間Ｌ1を所定の値に設
定することで実現できる。すなわち、３００＜Ｄ≦６０
０ｍｍ、６００≦Ｌ≦１０００ｍｍ、L1＜５００ｍｍと
する。尚、用いられる線材の直径ｄは一般に５≦ｄ≦１
６（ｍｍ）程度である。
【０００６】以下、図に基づいて具体例を説明する。図
１はコンベア上でルーズコイル状の線材１が搬送されて
いる状態を、ロール２の側面から見た本発明方法の説明
図である。図示のように、回転する複数のロールが所定
間隔で配置されており、その上をルーズコイル状の線材
が搬送される。ここで、各ロール２はルーズコイルの各
リングが隣接する２つのロールで水平に支持されること
がなく、かつロール間から落下しないような間隔に配置
されている。このため線材１は図のように連続的に上下
動しながら波状に搬送される。尚、ロール直径Ｄとロー
ル間隔Ｌは図２に示す通りである。
１はコンベア上でルーズコイル状の線材１が搬送されて
いる状態を、ロール２の側面から見た本発明方法の説明
図である。図示のように、回転する複数のロールが所定
間隔で配置されており、その上をルーズコイル状の線材
が搬送される。ここで、各ロール２はルーズコイルの各
リングが隣接する２つのロールで水平に支持されること
がなく、かつロール間から落下しないような間隔に配置
されている。このため線材１は図のように連続的に上下
動しながら波状に搬送される。尚、ロール直径Ｄとロー
ル間隔Ｌは図２に示す通りである。
【０００７】実際の熱処理において、このようなコンベ
アは温水等の冷却媒体を貯溜する冷却槽内に配置され、
順次ルーズコイル状線材を搬送し、冷却媒体内にこれを
浸漬して冷却する。従って、ルーズコイル状線材の重な
りは緩和され、特に線材進行方向と直交する方向のリン
グ両端部（エッジ）のように線材密度の高い部分も均一
な冷却速度で熱処理を施すことが可能になる。
アは温水等の冷却媒体を貯溜する冷却槽内に配置され、
順次ルーズコイル状線材を搬送し、冷却媒体内にこれを
浸漬して冷却する。従って、ルーズコイル状線材の重な
りは緩和され、特に線材進行方向と直交する方向のリン
グ両端部（エッジ）のように線材密度の高い部分も均一
な冷却速度で熱処理を施すことが可能になる。
【０００８】
【実施例】上記の方法により実際に線材の熱処理を行っ
た。化学成分が、Ｃ：０．８２，Ｓｉ：０．２，Ｍｎ：
０．７０，Ｃｒ：０．０５（重量％）で、１３ｍｍφの
熱間圧延鋼線を、リング径１２００ｍｍのルーズコイル
状とし、８５０℃まで予備冷却した後、上記のように上
下動させながら搬送して沸騰水で冷却した。ロール間隔
Ｌ＝８００ｍｍ、ロール直径Ｄ＝５００ｍｍ、搬送速度
＝４００mm/secである。そして、図３に示すようにリン
グをほぼ八等分し（〜）、各部分の抗張力のばらつ
きを調べた。，が線材進行方向に、，が線材進
行方向と直交する方向に位置する。その結果も併せて図
３に示す。
た。化学成分が、Ｃ：０．８２，Ｓｉ：０．２，Ｍｎ：
０．７０，Ｃｒ：０．０５（重量％）で、１３ｍｍφの
熱間圧延鋼線を、リング径１２００ｍｍのルーズコイル
状とし、８５０℃まで予備冷却した後、上記のように上
下動させながら搬送して沸騰水で冷却した。ロール間隔
Ｌ＝８００ｍｍ、ロール直径Ｄ＝５００ｍｍ、搬送速度
＝４００mm/secである。そして、図３に示すようにリン
グをほぼ八等分し（〜）、各部分の抗張力のばらつ
きを調べた。，が線材進行方向に、，が線材進
行方向と直交する方向に位置する。その結果も併せて図
３に示す。
【０００９】図３のグラフに示すように、平均抗張力＝
１３５０Ｎ／ｍｍ2 ，標準偏差＝１１Ｎ／ｍｍ2 と良好
な結果を示した。尚、比較のため、線材が上下動され
ず、ほぼ水平に保持して搬送される従来の方法でも同様
に熱処理を行ったが、抗張力のばらつきにおける標準偏
差は約２０Ｎ／ｍｍ2 であった。
１３５０Ｎ／ｍｍ2 ，標準偏差＝１１Ｎ／ｍｍ2 と良好
な結果を示した。尚、比較のため、線材が上下動され
ず、ほぼ水平に保持して搬送される従来の方法でも同様
に熱処理を行ったが、抗張力のばらつきにおける標準偏
差は約２０Ｎ／ｍｍ2 であった。
【００１０】さらにロール直径Ｄとロール間隔Ｌを種々
変えて上記の線材（リング径１２００ｍｍ）を搬送し、
搬送状況を調べてみた。その結果を表１に示す。評価基
準として、搬送不良はほぼ水平に搬送され十分な上下動
ができなかった場合、搬送不能はロールの隙間に線材が
落下した場合を示している。
変えて上記の線材（リング径１２００ｍｍ）を搬送し、
搬送状況を調べてみた。その結果を表１に示す。評価基
準として、搬送不良はほぼ水平に搬送され十分な上下動
ができなかった場合、搬送不能はロールの隙間に線材が
落下した場合を示している。
【００１１】
【表１】
【００１２】同表に示すように、ロール径Ｄとロール間
隔Ｌが３００＜Ｄ≦６００ｍｍ，６００≦Ｌ≦１０００
ｍｍで、さらに隣接するロールの隙間L1（図２参照）が
L1＜５００ｍｍの場合線材を確実に上下動させて搬送で
きることが確認できた。尚、サンプルＮｏ１は従来の搬
送方法である。
隔Ｌが３００＜Ｄ≦６００ｍｍ，６００≦Ｌ≦１０００
ｍｍで、さらに隣接するロールの隙間L1（図２参照）が
L1＜５００ｍｍの場合線材を確実に上下動させて搬送で
きることが確認できた。尚、サンプルＮｏ１は従来の搬
送方法である。
【００１３】
【発明の効果】以上説明したように、本発明方法によれ
ば、ルーズコイル状の線材を上下動させながら搬送する
ことによって、線材の重なりを緩和し、線材の全長，全
断面にわたって均一な冷却を施すことができる。従っ
て、機械的性質のばらつきが小さい線材の製造に有効で
ある。
ば、ルーズコイル状の線材を上下動させながら搬送する
ことによって、線材の重なりを緩和し、線材の全長，全
断面にわたって均一な冷却を施すことができる。従っ
て、機械的性質のばらつきが小さい線材の製造に有効で
ある。
【図１】本発明方法の説明図である。
【図２】ロール径及びロール間隔を示す説明図である。
【図３】本発明実施例により得られた線材のリング内に
おける抗張力のばらつきを示すグラフである。
おける抗張力のばらつきを示すグラフである。
【図４】従来のローラテーブルによる搬送方法の説明図
である。
である。
【図５】従来の旋回コンベアによる搬送方法の説明図で
ある。
ある。
１ 線材 ２ ロール ３ ローラコンベア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) C21D 1/26,9/52,9/573
Claims (1)
- 【請求項１】 冷却媒体内にルーズコイル状の熱間圧延
線材を浸漬し、これを搬送する方法であって、線材の重
なりを緩和するため、ルーズコイル状線材のリング径に
対してロール直径Ｄとロール間隔Ｌおよび隣接するロー
ル間の隙間Ｌ1を下記のように調整して線材を連続的に
上下動させながら搬送し、線材重なり部分に接触と分離
を繰り返し生じさせることを特徴とする熱間圧延線材の
搬送方法。３００＜Ｄ≦６００ｍｍ ６００≦Ｌ≦１０００ｍｍ L1＜５００ｍｍ
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5238923A JP3065464B2 (ja) | 1993-08-30 | 1993-08-30 | 熱間圧延線材の搬送方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5238923A JP3065464B2 (ja) | 1993-08-30 | 1993-08-30 | 熱間圧延線材の搬送方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0762449A JPH0762449A (ja) | 1995-03-07 |
| JP3065464B2 true JP3065464B2 (ja) | 2000-07-17 |
Family
ID=17037287
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5238923A Expired - Fee Related JP3065464B2 (ja) | 1993-08-30 | 1993-08-30 | 熱間圧延線材の搬送方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3065464B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101536621B1 (ko) * | 2014-07-31 | 2015-07-14 | 정우이앤이 주식회사 | 선박용 연료가스 이중배관의 점검장치 |
-
1993
- 1993-08-30 JP JP5238923A patent/JP3065464B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101536621B1 (ko) * | 2014-07-31 | 2015-07-14 | 정우이앤이 주식회사 | 선박용 연료가스 이중배관의 점검장치 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0762449A (ja) | 1995-03-07 |
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Legal Events
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