JP3065365B2 - 液体分取器具 - Google Patents

液体分取器具

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JP3065365B2 JP3041167A JP4116791A JP3065365B2 JP 3065365 B2 JP3065365 B2 JP 3065365B2 JP 3041167 A JP3041167 A JP 3041167A JP 4116791 A JP4116791 A JP 4116791A JP 3065365 B2 JP3065365 B2 JP 3065365B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、減圧採血管の
ような液体試料を収納する有底管より液体試料を分取す
る液体分取器具に関する。
【0002】
【従来の技術】理化学的検査、臨床検査、生化学検査等
のために、種々の液体試料、例えば、血液が採取されて
いる。
【0003】血液の採取に際しては、一端が開放し、他
端が閉塞した有底管の開口を封止部材により気密的に封
止し、内部を減圧状態にした減圧採血管が用いられる。
この減圧採血管をにより採血を行なうときは、両端にそ
れぞれ採血針および穿刺針を有する採血器具の採血針を
被採血者の血管に穿刺するとともに、穿刺針を減圧採血
管の前記封止部材に刺通し、減圧状態による吸引作用に
より血液を採血管内に導入する。
【0004】また、減圧採血管に採血された血液を分取
するときは、次のような操作を行なう。
【0005】前記封止部材が、減圧採血管の開口に嵌入
されたゴム栓である場合には、このゴム栓を取り外し、
次いで、ゴム栓の裏側に付着した血液をスライドガラス
上に塗着するか、または、採血管内に毛細管を挿入し、
この毛細管により血液を吸引し、これをスライドガラス
上に滴下する。
【0006】また、封止部材が、減圧採血管の開口を封
止するガスバリヤ性を有するフィルムである場合には、
このフィルムを剥して開口を露出させ、次いで、採血管
内に毛細管を挿入し、この毛細管により血液を吸い上
げ、これをスライドガラス上に滴下する。
【0007】このようにしてスライドガラス上に付着し
た血液は、カバーガラスの一辺によりスクイズされて転
延され、スライドガラス上に血液の薄い層が形成され、
そこへ前記カバーガラスを載せて塗抹標本(プレパラー
ト)とされる。
【0008】しかしながら、このような分取方法では、
いずれも、分取の際に採血管より封止部材を除去し、採
血管の開口を露出させるため、検査のクローズド化が図
れないという欠点がある。また、ゴム栓はフィルムの除
去操作、ゴム栓による血液の塗着操作、毛細管により血
液を吸引および滴下する操作は、煩雑であり、これらの
操作中に、血液が周囲に飛散し、汚染するという問題も
ある。
【0009】さらに、塗抹標本を作製する際に、カバー
ガラスを用いて血液をスライドガラス上に転延する操作
も、器具の持ち替え等が必要なため、手間がかかる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、検査
のクローズド化が図れ、液体試料の飛散等による汚染を
防止し、操作性に優れる液体分取器具を提供することに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(5)の本発明により達成される。
【0012】(1) 液体試料を収納する有底管より液
体試料を分取する液体分取器具であって、前記有底管の
開口を封止する封止部材に穿刺される穿刺部を先端に有
する管体で構成され、前記管体の内径が0.4〜1.0
mmであり、前記管体の全長が8〜30mmであり、前記管
体の内面が親水性を有するものであることを特徴とする
液体分取器具。
【0013】(2) 前記管体の周囲に把持部を設けた
上記(1)に記載の液体分取器具。
【0014】(3) 前記管体の基端部付近に、分取し
た液体試料を展延するヘラ部材を設けた上記(1)また
は(2)に記載の液体分取器具。
【0015】(4) 前記管体の構成材料はアクリル系
樹脂である上記(1)〜(3)のいずれかに記載の液体
分取器具。
【0016】(5) 前記封止部材は、ガスバリヤ性を
有する膜である上記(1)〜(4)のいずれかに記載の
液体分取器具。
【0017】
【作用】本発明によれば、液体試料を収納する有底管の
開口を封止する封止部材に、管体先端の穿刺部を穿刺
し、管体の内腔を介して有底管内の液体試料を管体基端
から流出させることにより液体試料を分取するので、有
底管の開口より封止部材を除去する操作が不要であり、
液体試料の飛散等も生じない。
【0018】また、管体を親水性を有するアクリル系樹
脂、特に、ポリメチルメタアクリレートで構成し、かつ
管体の寸法を、内径0.4〜1.0mm、全長8〜30mm
としたことにより、液体試料、特に、血液の流出速度が
速く、分取作業を短時間で行なうことができる。
【0019】
【発明の構成】以下、本発明の液体分取器具を、添付図
面に示す好適実施例に基づいて詳細に説明する。
【0020】図1は、本発明の液体分取器具の構成例を
示す部分縦断面図である。同図に示すように、液体分取
器具1Aは、管体2で構成されている。
【0021】この管体2の先端部には、テーパ状をなす
鋭利な穿刺部4が形成されている。この穿刺部4は、後
述する有底管21の開口23を封止する封止部材25お
よびシール部材26に穿刺される。穿刺部4のテーパ角
度(管体2の軸線と穿刺部4の外周面とのなす角度)
は、平均5〜30°程度、特に、10〜20°程度とす
るのが好ましい。
【0022】また、穿刺部4の側面には、管体2の内腔
3と連通する少なくとも1つの側孔5が形成されてい
る。なお、この側孔5は複数個形成されているのが好ま
しい。
【0023】管体2の基端部6には、液体試料が流出す
る開口7が形成されている。
【0024】このような管体2の内面は、親水性を有し
ている。そのためには、管体2の構成材料として、例え
ば各種アクリル系樹脂や、ポリカーボネイト、ポリスチ
レン、ポリエチレンテレフタレート、ABS樹脂等の親
水性を有する樹脂を用いるか、または疎水性樹脂(例え
ば、ポリプロピレン、ポリエチレン)の表面に、例えば
界面活性剤の塗布や、親水性樹脂のグラフト重合等の親
水化処理を施したものを用いるのがよい。特に、管体2
は、各種アクリル系樹脂で構成されているのが好まし
く、さらには、ポリメチルメタアクリレート(PMM
A)で構成されているのが好ましい。PMMAに代表さ
れるアクリル系樹脂は、親水性に富み、液体試料、特
に、血液の流出速度が速く、分取時間の短縮を図ること
ができ、また成形性にも優れているからである。
【0025】管体2の内径は、0.4〜1.0mm程度と
され、特に、0.7〜0.9mm程度とするのが好まし
い。管体2の内径が0.4mm未満であるか、または1.
0mmを超えると、血液のような液体試料(以下、血液で
代表する)の流出速度が遅くなるからである。
【0026】管体2の外径は、1.0〜2.0mm程度、
特に、1.3〜1.7mm程度とするのが好ましい。
【0027】管体2の全長(基端面から穿刺部先端まで
の長さ)は、8〜30mm程度とされ、特に、12〜23
mm程度とするのが好ましい。管体2の全長が8mm未満で
あると、封止部材25等に穿刺する際の穿刺長さが十分
に確保されず、また、管体2の全長が30mmを超える
と、管体2の内径を上記範囲とした場合、血液の流出速
度が遅くなるからである。
【0028】管体2の穿刺部4の先端から鍔部9の外側
面までの長さは、5〜20mm程度、特に、7〜13mm程
度とするのが好ましい。この長さが5.0mm未満である
と、封止部材25等に穿刺する際の穿刺長さが短くな
り、また、20.0mmを超えると、穿刺操作がしにくく
なるからである。
【0029】このような管体2の周囲には、鍔部9によ
り管体2の外周面と連結されたほぼ円筒状の把持部8が
形成されている。管体2の穿刺部4を封止部材25等に
穿刺する際等には、この把持部8を把持して操作する。
これにより、穿刺操作が容易となり、誤操作も防止され
る。また、この把持部8を設けることにより、封止部材
25およびシール部材26の穿刺孔から血液が漏れ出し
た場合でも、この血液が手指に付着すること等が防止さ
れる。
【0030】把持部8の外径は、5.0〜15mm程度と
するのが好ましい。
【0031】把持部8の全長(管体2の軸線方向の長
さ)は、5〜10mm程度とするのが好ましい。
【0032】なお、把持部8は、別部材を管体2に固着
してもよいが、管体2と一体的に成形するのが製造上有
利であり好ましい。この場合、管体2と把持部8とを同
一材料で一体成形するか、または、管体2と、これと異
る材料(例えば各種ゴム等)による把持部8とを2色成
形により同時に成形することができる。
【0033】図示の例では、把持部8は中空となってい
るが、中実であってもよい。また、把持部8の横断面形
状は、円形に限らず、例えば、楕円形や多角形等でもよ
い。
【0034】なお、図示されていないが、把持部8の外
周面に、すべり止めのための微小な凹凸や溝を形成して
もよい。
【0035】次に、液体分取器具1Aの使用方法を図4
に基いて説明する。液体分取器具1Aは、例えば、採血
管20内に収納された血液30を分取するのに用いられ
る。
【0036】図4に示すように、採血管20は、半球状
の底部22を有し、この底部22以外の部分がほぼ円筒
状をなす有底管21で構成されている。なお、有底管2
1は、ガラスや各種硬質樹脂で構成されており、内部の
視認性を得るために、透明であるのが好ましい。
【0037】有底管21の底部22と反対側の端部に
は、開口23が形成され、この開口23の外周には、環
状のフランジ24が形成されている。このフランジ24
には、フランジ24の外径とほぼ等しい径の封止部材2
5が接着または融着され、開口23を封止している。こ
の封止部材25は、好ましくはガスバリヤ性を有する膜
である。これにより、採血管20内は、気密状態が保持
され、採血前においては、減圧状態が保持される。
【0038】ガスバリヤ性を有する膜の具体例として
は、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニリデ
ン、エチレン−ビニルアルコール共重合体等の樹脂フィ
ルムや、アルミ箔のような金属箔、またはこの金属箔と
前記樹脂フィルムとの積層体等が挙げられる。
【0039】なお、封止部材25は、このようなガスバ
リヤ性を有する膜に限らず、開口23に嵌入されるゴム
栓のような栓体または蓋体であってもよい。
【0040】封止部材25のほぼ中央には、シール部材
26が貼着されている。このシール部材26は、針管を
穿刺し抜去したとき、その穿刺孔が自己閉塞して気密性
を保持する機能を有するものである。シール部材26の
具体例としては、天然ゴム、イソプレンゴム、クロロプ
レンゴム、シリコーンゴム、ブタジエンゴム等の各種ゴ
ム、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体
等熱可塑性エラストマー等が挙げられる。
【0041】このよな採血管20に採血した後、一方の
手で採血管20を把持し、他方の手で液体分取器具1A
の把持部8を把持して穿刺部4をシール部材26および
封止部材25に刺通し、把持部8の鍔部9がシール部材
26に当接するまで押入する。この状態で、図4に示す
ように、採血管20の底部22を上方に向けると、採血
管20内の血液30は、側孔5および管体2の内腔3を
経て、開口7より流出する。この流出した血液30を、
例えば、スライドガラス35上に滴下する。
【0042】図2および図3は、それぞれ、本発明の液
体分取器具の他の構成例を示す斜視図である。
【0043】図2に示す液体分取器具1Bは、前記を同
様の管体2の基端部6付近に、分取した血液を展延する
ヘラ部材10が、好ましくは管体2と一体的に設けられ
ている。このヘラ部材10は、板状の部材である。図示
のヘラ部材10は、その先端に向って厚さが漸減するブ
レード部11を有している。このブレード部11は、可
撓性(柔軟性)を有しているのが好ましい。
【0044】なお、液体分取器具1Bでは、管体2の途
中に、穿刺深さを規制するための鍔状のストッパー12
が形成されている。
【0045】図3に示す液体分取器具1Cは、前記液体
分取器具1Aに同様のヘラ部材10を装着したものであ
る。この場合、把持部8に溝を形成し、この溝にヘラ部
材10の基端部を嵌入することにより、ヘラ部材10を
把持部8に対し、好ましくは着脱自在に固定している。
なお、この溝は、ヘラ部材10の基端部、または把持部
8とヘラ部材10の基端部の双方に形成されていてもよ
い。
【0046】このようなヘラ部材10は、例えば、前記
管体2と同様の材料または、各種ガラス、金属、セラミ
ックスのような硬質材料で構成されているものでも、ま
た、下記のような柔軟性を有する材料で構成されている
ものでもよい。
【0047】柔軟性を有する材料としては、例えば、天
然ゴム、イソプレンゴム、クロロプレンゴム、ネオプレ
ンゴム、ブチルゴム、フッ素ゴム、ブタジエンゴム、ス
チレンブタジエンゴム、エチレンプロピレンゴム、シリ
コーンゴム、ウレタンゴム、多硫化ゴム、アクリルゴ
ム、エピクロルヒドリンゴム等の各種ゴム、スチレン−
ブタジエン−スチレンブロック共重合体等の熱可塑性エ
ラストマー、シリコーン樹脂、軟質ポリ塩化ビニル、ポ
リエチレン(特に、中密度または低密度PE)、ポリプ
ロピレン、フッ素樹脂、アイオノマー樹脂等の軟質樹脂
等が挙げられる。少なくともブレード部11をこのよう
な材料で構成すれば、スライドガラス35上での液体試
料の展延がより均一になされる。
【0048】なお、血液の展延性を良好にするために
は、ブレード部11の表面は親水性であるのが好ましい
が、ブレード部11の構成材料が親水性に乏しい場合に
は、ブレード部11の表面に親水化処理を施すこともで
きる。
【0049】この親水化処理としては、ブレード部11
の表面に、界面活性剤のような親水性物質をコーティン
グするかまたは、ブレード部11の表面に親水性樹脂を
グラフト重合する方法がある。
【0050】図5は、ヘラ部材10が柔軟な材料で構成
されている場合の液体分取器具1Cの使用状態を示す部
分断面側面図である。同図に示すように、穿刺部4をシ
ール部材26および封止部材25に刺通し、血液30を
スライドガラス35上に滴下した後、ヘラ部材10のス
クイズ部11をスライドガラス35に圧着するととも
に、液体分取器具1Cを採血管20ごと図中矢印A方向
に移動する。これにより、血液30は、スクイズ部11
によりスライドガラス35上に展延され、薄い血液層3
1が形成される。その後、血液層31上にカバーガラス
(図示せず)を載せ、塗抹標本(プレパラート)とす
る。
【0051】図6は、ヘラ部材10が、硬質材料で構成
されている場合の液体分取器具1Cの使用状態を示す部
分断面側面図である。同図に示すように、穿刺部4をシ
ール部材26および封止部材25に刺通し、血液30を
スライドガラス35上に滴下した後、ヘラ部材10の先
端をスライドガラス35に接触させるとともに、液体分
取器具1Cを採血管20ごと図中矢印B方向に移動す
る。これにより、血液30は、表面張力によりスライド
ガラス35上に展延され、薄い血液層31が形成され
る。その後、血液層31上にカバーガラス(図示せず)
を載せ、塗抹標本(プレパラート)とする。
【0052】以上のべたような、ヘラ部材10を有する
液体分取器具によれば、血液の滴下後、そのまま、血液
を転延する操作を行なうことができ、カバーガラスのよ
うな別途に用意した器具に持ち替えて血液を転延しなく
てもよいため、操作性が向上する。
【0053】
【実験例】以下、本発明の液体分取器具を具体的実施例
に基いてさらに詳述する。
【0054】図1に示す構造の液体分取器具を製造し
た。液体分取器具の構成材料および管体の内径、外径お
よび全長は、下記表1に示す通りとし、管体の先端から
鍔部の外側面までの長さは、10.0mm、把持部の外径
は、10.0mmとした。
【0055】図4に示す構造の減圧採血管(容量5ml)
に2mlの血液を採血し、各液体分取器具の穿刺部を減圧
採血管の封止部材(PET製フィルムにアルミ箔をラミ
ネートしたもの)およびシール部材(イソプレンゴム製
の膜)に刺通し、この刺通から管体の基端開口より血液
が流出するまでの時間(流出時間)を測定した。その結
果を下記表1に示す。
【0056】
【表1】
【0057】表1に示すように、管体の構成材料が親水
性を有する樹脂(ポリメチルメタアクリレート)であ
り、管体の内径が0.4〜1.0mm、特に、0.7〜
0.9mmであり、管体の全長が8〜30mm、特に、12
〜23mmである液体分取器具については、血液の流出時
間が短い。
【0058】これに対し、管体ののサイズが上記以外、
または、管体の構成材料が疎水性を有する樹脂(親水化
処理を施していないポリプロピレン)である液体分取器
具は、血液の流出時間が長い。
【0059】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の液体分取器
具によれば、採血管等開口を封止する封止部材を除去す
ることなく液体試料を分取することができるので、検査
のクローズド化が図れ、液体試料の飛散等により周囲を
汚染することもなく、分取の操作も容易である。しか
も、液体試料の流出速度が速いので、検査時間の短縮を
図ることができる。また、液体分取器具に把持部を設け
た場合には、穿刺操作が容易となり、誤操作も防止され
る。また、液体分取器具にヘラ部材を設けた場合には、
塗抹標本の作製の作業が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液体分取器具の構成例を示す部分縦断
面図である。
【図2】本発明の液体分取器具の他の構成例を示す斜視
図である。
【図3】本発明の液体分取器具の他の構成例を示す斜視
図である。
【図4】図1に示す液体分取器具の使用状態を示す部分
断面側面図である。
【図5】図3に示す液体分取器具の使用状態を示す部分
断面側面図である。
【図6】図3に示す液体分取器具の他の使用状態を示す
部分断面側面図である。
【符号の説明】
1A、1B、1C 液体分取器具 2 管体 3 内腔 4 穿刺部 5 側孔 6 基端部 7 開口 8 把持部 9 鍔部 10 ヘラ部材 11 ブレード部 12 ストッパー 20 採血管 21 有底管 22 底部 23 開口 24 フランジ 25 封止部材 26 シール部材 30 血液 31 血液層 35 スライドガラス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 5/15 G01N 1/00 101

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体試料を収納する有底管より液体試料
    を分取する液体分取器具であって、前記有底管の開口を
    封止する封止部材に穿刺される穿刺部を先端に有する管
    体で構成され、前記管体の内径が0.4〜1.0mmであ
    り、前記管体の全長が8〜30mmであり、前記管体の内
    面が親水性を有するものであることを特徴とする液体分
    取器具。
  2. 【請求項2】 前記管体の周囲に把持部を設けた請求項
    1に記載の液体分取器具。
  3. 【請求項3】 前記管体の基端部付近に、分取した液体
    試料を展延するヘラ部材を設けた請求項1または2に記
    載の液体分取器具。
  4. 【請求項4】 前記管体の構成材料はアクリル系樹脂で
    ある請求項1〜3のいずれかに記載の液体分取器具。
  5. 【請求項5】 前記封止部材は、ガスバリヤ性を有する
    膜である請求項1〜4のいずれかに記載の液体分取器
    具。
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