JP3064987U - 護岸乃至海岸施設のシ―ト敷設作業構台。 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 護岸乃至海岸施設のシート敷設作業のための
構台２を作業台船１上に張り出して設けた。 【効果】 作業台船上にシートの融着接合のために必要
な作業場が確保され、また作業台船が十分な大きさがあ
れば、若干の波浪があっても、或は干満の水位差があっ
ても、陸上施工と同様な能率で作業が可能である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、護岸乃至海岸施設のシート敷設作業構台に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来より護岸乃至海岸施設の設置の際には繊維質シートを敷設することが行わ れていたが、近年環境保護の観点より護岸乃至海岸施設の設置に際の有害物質の 海洋溶出が問題となるに至って従来より使用されている繊維質シートではこれら の海洋溶出を防止することができず、したがって最近では護岸乃至海岸施設の工 事個所に塩化ビニル製シートをよう融着接合して敷設することが行われてきた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

これらのシート敷設は従来陸上で行われていたが、シートの融着接合には可な りの面積の平坦な場所を必要とするが、護岸乃至海岸施設の工事個所近くの陸上 にこららのための場所を確保することは極めて困難である。

【０００４】 陸上の施工では地面の凸凹或は石などにより融着されたシートが痛められる等 の心配もある。

【０００５】 そこで、この考案は護岸乃至海岸施設の設置する際の適当なシート敷設作業場 所を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

この考案は、以上の目的に適うものとして護岸乃至海岸施設のシート敷設作業 のための構台を作業台船上に張り出して設けた護岸乃至海岸施設のシート敷設作 業構台を提供するものである。

【０００７】

【作用】 即ち、この考案によれば作業台船を、作業構台が例えば海岸堤防上に張り出す ように海洋上に係留し、作業構台上で塩化ビニル製シートの融着接合を行うもの である。

【０００８】 したがって、この考案では作業台船上にシートの融着接合のために必要な作業 場が確保され、また作業台船が十分な大きさがあれば、若干の波浪があっても、 或は干満の水位差があっても、陸上施工に近い能率で作業が可能である。

【０００９】

【実施例】

以下、この考案を図示の実施例に基づいて詳細に説明すると、１は船上に休憩 所１ａ等を有する作業台船、２はその先端を作業台船１より張り出して設けられ た作業構台である。

【００１０】 作業構台２は、機枠３上に足場板を敷き並べて作業床４を形成してなるもので あり、機枠３はこの実施例では、底材５，５、底材５，５に対して所定の傾斜角 度で設けられた上材６，６，底材５，５と上材６，６の鋼製の単管からなる連結 縦材７，…、上材６と６及び底材５と５の連結横材８，…、で構成され、底材５ ，５及び上材６，６は作業床４が先端で揺れたり、撓んだりしないように大型Ｈ 型鋼材で構成する。

【００１１】 なお、作業台船１上には台船1を移動したり、ストッパー９を引き抜くための ウインチ10がある。

【００１２】 作業台船1はストッパー９により海岸堤防Ａ上に作業構台２を張り出して海Ｂ 上に係留し、このような状態で塩化ビニルシートの融着接合作業を行うものであ る。

【００１３】

【考案の効果】

したがって、この考案によれば作業台船上にシートの融着接合のために必要な 作業場が確保され、また作業台船が十分な大きさがあれば、若干の波浪があって も、或は干満の水位差があっても、陸上施工と同様の能率で作業が可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例を示す概略図

【図２】同上の平面図

【符号の説明】

１は作業台船 1ａは休憩所 ２は作業構台 ３は機枠 4は作業床 ５は底材 ６は上材 ７は連結縦材 ８は連結横材 ９はストッパー 10はウインチ Ａは海岸堤防 Ｂは海上

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 護岸乃至海岸施設のシート敷設作業のた
   めの構台を作業台船上に張り出して設けたことを特徴と
   する護岸乃至海岸施設のシート敷設作業構台。