JP3064462U - 振動撹拌機用撹拌羽根 - Google Patents

振動撹拌機用撹拌羽根

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JP3064462U
JP3064462U JP1999003843U JP384399U JP3064462U JP 3064462 U JP3064462 U JP 3064462U JP 1999003843 U JP1999003843 U JP 1999003843U JP 384399 U JP384399 U JP 384399U JP 3064462 U JP3064462 U JP 3064462U
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vibration
stirring blade
stirrer
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vibration generator
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清一郎 白幡
裕二 北子
保 傍田
俊典 渡邊
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Trinity Industrial Corp
Nippon Paint Co Ltd
Nippon Paint Holdings Co Ltd
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Trinity Industrial Corp
Nippon Paint Co Ltd
Nippon Paint Holdings Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 充分な流動攪拌効果を有し、かつ、耐食性、
耐久性に優れた振動攪拌機用攪拌羽根を提供する。 【解決手段】 振動発生装置本体と、上記振動発生装置
本体から外方に突出した少なくとも1本の振動棒と、上
記振動棒に固定された少なくとも1枚の攪拌羽根とを備
え、上記振動発生装置本体は、上記振動棒を長さ方向に
振動させるように構成された振動攪拌機に用いられる上
記攪拌羽根であって、上記攪拌羽根は、炭素繊維強化樹
脂シートからなる振動攪拌機用攪拌羽根。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、振動攪拌機用攪拌羽根に関する。
【0002】
【従来の技術】
振動攪拌機は、塗料、化粧品、食品、薬剤等の化学製品の製造過程や、浸漬塗装 処理、脱脂処理、めっき処理等の表面処理等の分野において広く用いられている 。振動攪拌機は、振動発生装置と攪拌羽根とが単数又は複数の振動軸を介して接 続された構成を有しており、振動発生装置からの振動を振動攪拌対象液中の振動 羽根に伝達することにより、振動攪拌対象液の流動、攪拌を行うものである。こ のような振動攪拌機は、攪拌羽根を回転させる方式の攪拌機に比べ、低消費電力 で、均一かつ充分な攪拌を行うことができる。
【0003】 振動攪拌機が充分な流動攪拌効果を発揮するためには、攪拌羽根が適度な弾性を 有するものである必要がある。また、攪拌羽根には、各種の振動攪拌対象液に対 する耐久性が要求される。このため、従来は、ステンレス鋼等の薄い金属製の羽 根が一般に用いられていた。
【0004】 しかしながら、振動攪拌対象液がリン酸亜鉛処理液等のように金属に対する腐食 性を有するものであると、薄い金属製の攪拌羽根が腐食疲労し、短期間で亀裂、 破断に至る場合があった。 このため、振動攪拌対象液が金属に対する腐食性を有するものである場合には、 非腐食性を有し、かつ、適度な弾性を有する合成樹脂製の攪拌羽根や、上記金属 性の羽根を保護フィルムで覆ったもの等が用いられていた。
【0005】 しかしながら、合成樹脂製の攪拌羽根では、金属製の攪拌羽根に比して、充分な 流動攪拌効果が得にくかった。 また、保護フィルムで覆われた攪拌羽根では、製造工程に保護フィルムで金属性 の羽根を覆う工程を要することがコストアップに繋がっており、また、金属性の 羽根を用いているため、保護フィルムが破損した際に、腐食により羽根が破損す るという問題点があった。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、上記現状に鑑み、充分な流動攪拌効果を有し、かつ、耐食性、耐久性 に優れた振動攪拌機用攪拌羽根を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
第一の本考案は、振動発生体と、上記振動発生体から外方に突出した少なくとも 1本の振動軸と、上記振動軸に固定された少なくとも1枚の攪拌羽根とを備え、 上記振動発生体は、上記振動軸を長さ方向に振動させるように構成された振動攪 拌機において用いられる上記攪拌羽根であって、上記攪拌羽根は、炭素繊維強化 樹脂シートからなることを特徴とする振動攪拌機用攪拌羽根である。
【0008】 第二の本考案は、振動発生体と、上記振動発生体から外方に突出した少なくとも 1本の振動軸と、上記振動軸に固定された少なくとも1枚の攪拌羽根とを備え、 上記振動発生体は、上記振動軸を長さ方向に振動させるように構成された振動攪 拌機において用いられる上記攪拌羽根であって、上記攪拌羽根は、炭素繊維強化 樹脂シートからなり、振動時の曲げ運動方向の曲げ弾性率が、6000〜280 00kgf/mm2 であることを特徴とする振動攪拌機用攪拌羽根である。
【0009】 第三の本考案は、振動発生体と、上記振動発生体から外方に突出した少なくとも 1本の振動軸と、上記振動軸に固定された少なくとも1枚の攪拌羽根とを備え、 上記振動発生体は、上記振動軸を長さ方向に振動させるように構成された振動攪 拌機において用いられる上記攪拌羽根であって、上記攪拌羽根は、炭素繊維強化 樹脂シートからなり、その厚さが、0.4〜1.2mmであることを特徴とする 振動攪拌機用攪拌羽根である。
【0010】 第四の本考案は、振動発生体と、上記振動発生体から外方に突出した少なくとも 1本の振動軸と、上記振動軸に固定された少なくとも1枚の攪拌羽根とを備え、 上記振動発生体は、上記振動軸を長さ方向に振動させるように構成された振動攪 拌機において用いられる上記攪拌羽根であって、上記攪拌羽根は、炭素繊維強化 樹脂シートからなり、その厚さが、0.4〜1.2mmであり、かつ、振動時の 曲げ運動方向の曲げ弾性率が、6000〜28000kgf/mm2 であること を特徴とする振動攪拌機用攪拌羽根である。
【0011】 第五の本考案は、振動発生体と、上記振動発生体から外方に突出した少なくとも 1本の振動軸と、上記振動軸に固定された少なくとも1枚の攪拌羽根とを備え、 上記振動発生体は、上記振動軸を長さ方向に振動させるように構成された振動攪 拌機において用いられる上記攪拌羽根であって、上記攪拌羽根は、炭素繊維強化 樹脂シートからなり、実質的に振動運動する部分の長さが、50〜100mmで あることを特徴とする振動攪拌機用攪拌羽根である。
【0012】 第六の本考案は、振動発生体と、上記振動発生体から外方に突出した少なくとも 1本の振動軸と、上記振動軸に固定された少なくとも1枚の攪拌羽根とを備え、 上記振動発生体は、上記振動軸を長さ方向に振動させるように構成された振動攪 拌機において用いられる上記攪拌羽根であって、上記攪拌羽根は、炭素繊維強化 樹脂シートからなり、実質的に振動運動する部分の長さが、50〜100mmで あり、かつ、振動時の曲げ運動方向の曲げ弾性率が、6000〜28000kg f/mm2 であることを特徴とする振動攪拌機用攪拌羽根である。
【0013】 第七の本考案は、振動発生体と、上記振動発生体から外方に突出した少なくとも 1本の振動軸と、上記振動軸に固定された少なくとも1枚の攪拌羽根とを備え、 上記振動発生体は、上記振動軸を長さ方向に振動させるように構成された振動攪 拌機において用いられる上記攪拌羽根であって、上記攪拌羽根は、炭素繊維強化 樹脂シートからなり、その厚さが、0.4〜1.2mmであり、かつ、実質的に 振動運動する部分の長さが、50〜100mmであることを特徴とする振動攪拌 機用攪拌羽根である。
【0014】 第八の本考案は、振動発生体と、上記振動発生体から外方に突出した少なくとも 1本の振動軸と、上記振動軸に固定された少なくとも1枚の攪拌羽根とを備え、 上記振動発生体は、上記振動軸を長さ方向に振動させるように構成された振動攪 拌機において用いられる上記攪拌羽根であって、上記攪拌羽根は、炭素繊維強化 樹脂シートからなり、その厚さが、0.4〜1.2mmであり、実質的に振動運 動する部分の長さが、50〜100mmであり、かつ、振動時の曲げ運動方向の 曲げ弾性率が、6000〜28000kgf/mm2 であることを特徴とする振 動攪拌機用攪拌羽根である。
【0015】 第九の本考案は、振動発生体と、上記振動発生体から外方に突出した少なくとも 1本の振動軸と、上記振動軸に固定された少なくとも1枚の攪拌羽根とを備え、 上記振動発生体は、上記振動軸を長さ方向に振動させるように構成された振動攪 拌機において用いられる上記攪拌羽根であって、上記攪拌羽根は、炭素繊維強化 樹脂シートからなり、上記攪拌羽根に与える振動力の周波数は、20〜60Hz であることを特徴とする振動攪拌機用攪拌羽根である。
【0016】 第十の本考案は、振動発生体と、上記振動発生体から外方に突出した少なくとも 1本の振動軸と、上記振動軸に固定された少なくとも1枚の攪拌羽根とを備え、 上記振動発生体は、上記振動軸を長さ方向に振動させるように構成された振動攪 拌機において用いられる上記攪拌羽根であって、上記攪拌羽根は、炭素繊維強化 樹脂シートからなり、振動時の曲げ運動方向の曲げ弾性率が、6000〜280 00kgf/mm2 であり、かつ、上記攪拌羽根に与える振動力の周波数は、2 0〜60Hzであることを特徴とする振動攪拌機用攪拌羽根である。
【0017】 第十一の本考案は、振動発生体と、上記振動発生体から外方に突出した少なくと も1本の振動軸と、上記振動軸に固定された少なくとも1枚の攪拌羽根とを備え 、上記振動発生体は、上記振動軸を長さ方向に振動させるように構成された振動 攪拌機において用いられる上記攪拌羽根であって、上記攪拌羽根は、炭素繊維強 化樹脂シートからなり、実質的に振動運動する部分の厚さが、0.4〜1.2m mであり、上記攪拌羽根に与える振動力の周波数は、20〜60Hzであること を特徴とする振動攪拌機用攪拌羽根である。
【0018】 第十二の本考案は、振動発生体と、上記振動発生体から外方に突出した少なくと も1本の振動軸と、上記振動軸に固定された少なくとも1枚の攪拌羽根とを備え 、上記振動発生体は、上記振動軸を長さ方向に振動させるように構成された振動 攪拌機において用いられる上記攪拌羽根であって、上記攪拌羽根は、炭素繊維強 化樹脂シートからなり、実質的に振動運動する部分の厚さが、0.4〜1.2m mであり、振動時の曲げ運動方向の曲げ弾性率が6000〜28000kgf/ mm2 であり、かつ、上記攪拌羽根に与える振動力の周波数は、20〜60Hz であることを特徴とする振動攪拌機用攪拌羽根である。
【0019】 第十三の本考案は、振動発生体と、上記振動発生体から外方に突出した少なくと も1本の振動軸と、上記振動軸に固定された少なくとも1枚の攪拌羽根とを備え 、上記振動発生体は、上記振動軸を長さ方向に振動させるように構成された振動 攪拌機において用いられる上記攪拌羽根であって、上記攪拌羽根は、炭素繊維強 化樹脂シートからなり、実質的に振動運動する部分の長さが、50〜100mm であり、かつ、上記攪拌羽根に与える振動力の周波数は、20〜60Hzである ことを特徴とする振動攪拌機用攪拌羽根である。
【0020】 第十四の本考案は、振動発生体と、上記振動発生体から外方に突出した少なくと も1本の振動軸と、上記振動軸に固定された少なくとも1枚の攪拌羽根とを備え 、上記振動発生体は、上記振動軸を長さ方向に振動させるように構成された振動 攪拌機において用いられる上記攪拌羽根であって、上記攪拌羽根は、炭素繊維強 化樹脂シートからなり、実質的に振動運動する部分の長さが、50〜100mm であり、振動時の曲げ運動方向の曲げ弾性率が、6000〜28000kgf/ mm2 であり、かつ、上記攪拌羽根に与える振動力の周波数は、20〜60Hz であることを特徴とする振動攪拌機用攪拌羽根である。
【0021】 第十五の本考案は、振動発生体と、上記振動発生体から外方に突出した少なくと も1本の振動軸と、上記振動軸に固定された少なくとも1枚の攪拌羽根とを備え 、上記振動発生体は、上記振動軸を長さ方向に振動させるように構成された振動 攪拌機において用いられる上記攪拌羽根であって、上記攪拌羽根は、炭素繊維強 化樹脂シートからなり、その厚さが、0.4〜1.2mmであり、実質的に振動 運動する部分の長さが、50〜100mmであり、かつ、上記攪拌羽根に与える 振動力の周波数は、20〜60Hzであることを特徴とする振動攪拌機用攪拌羽 根である。
【0022】 第十六の本考案は、振動発生体と、上記振動発生体から外方に突出した少なくと も1本の振動軸と、上記振動軸に固定された少なくとも1枚の攪拌羽根とを備え 、上記振動発生体は、上記振動軸を長さ方向に振動させるように構成された振動 攪拌機において用いられる上記攪拌羽根であって、上記攪拌羽根は、炭素繊維強 化樹脂シートからなり、その厚さが、0.4〜1.2mmであり、実質的に振動 運動する部分の長さが、50〜100mmであり、振動時の曲げ運動方向の曲げ 弾性率が、6000〜28000kgf/mm2 であり、かつ、上記攪拌羽根に 与える振動力の周波数は、20〜60Hzであることを特徴とする振動攪拌機用 攪拌羽根である。
【0023】
【考案の実施の形態】
本考案の振動攪拌機用攪拌羽根を用いた振動攪拌機の実施の形態について図面を 用いて説明する。
【0024】 本考案の振動攪拌機用攪拌羽根を用いた振動攪拌機の一実施形態を図1に示す。 図1に示すように、振動攪拌機10では、複数の振動攪拌機用攪拌羽根1が、そ れぞれ、その両端部近傍で振動軸2,2により支持されている。振動軸2,2は 、その上方において振動発生体3と接続されている。振動発生体3は、振動を発 生する振動モーター、振動発生体3の枠である振動板、振動を吸収するための振 動吸収バネ付き架台等から構成されている。
【0025】 本実施形態においては振動軸を2軸としたが、単軸であってもよく、3軸以上で あってもよい。また、インバーターを設けることにより、電源周波数(50又は 60Hz)を、任意の振動数に調整することができる。上記振動軸の振動力の周 波数(以下、羽根の固有振動数ともいう)は、20〜60Hzの範囲が好ましい 。
【0026】 さらに、モータの極数や外部への共振の影響を考慮すると、羽根の固有振動数は 、35〜45Hzの範囲がより好ましい。すなわち、通常、モータの極数として は2極を使用しており、45Hzより低い周波数でモータを使用すると流れる電 流が大きくなり、サーマルスイッチが作動するおそれがあり、一方、固有振動数 が20Hz程度であると、周囲の付帯装置、工場の窓や壁等が震えることがあり 、環境公害に繋がるおそれがある。
【0027】 振動攪拌機10は、各種の処理液が入った処理槽に設置される。振動発生体3か ら発生した振動は、振動軸2,2を介して、処理液中に浸漬された振動攪拌機用 攪拌羽根1を振動させ、処理液の攪拌が行われる。この場合において、振動攪拌 機用攪拌羽根1は、図2に示すように、1〜2mm程度の幅で振動し、また、そ の先端は、5〜7mm程度でしなることが好ましい。 また、振動軸2,2に支持される振動攪拌機用攪拌羽根1の枚数は特に限定され ず、一枚であってもよいし、複数枚であってもよい。
【0028】 振動攪拌機用攪拌羽根1の一実施形態を図3に示す。振動攪拌機用攪拌羽根1は 、炭素繊維強化樹脂シートからなるものであり、上記炭素繊維強化樹脂シートが 積層されたものである。 上記炭素繊維強化樹脂シートとしては特に限定されず、例えば、不飽和ポリエス テル樹脂、エポキシ樹脂、エポキシ/アクリレート系樹脂等に炭素繊維を配合し た炭素繊維強化樹脂シートを挙げることができる。 また、振動攪拌機用攪拌羽根1の表面には、振動攪拌機用攪拌羽根1に適切な弾 性を発揮させるための押さえ板4が設けられていることが好ましい。
【0029】 上記炭素繊維強化樹脂シートからなる振動攪拌機用攪拌羽根は、振動時の曲げ運 動方向の曲げ弾性率が6000〜28000kgf/mm2 であるものが好まし く、その厚さは、0.4〜1.2mmが好ましく、その長さは、50〜100m mが好ましい。
【0030】 上記曲げ弾性率が6000kgf/mm2 未満では、羽根の厚みを1.2mmを 超える値としなければ羽根の固有振動を上記範囲に入れることができないが、こ の厚みでは、液の流動性が大きく減少してしまう。一方、上記曲げ弾性率が28 000kgf/mm2 を超えたものとするためには、炭素繊維強化樹脂シートの 繊維方向を曲げ方向に一列に揃える必要があるが、この場合、組み立て時の軸ナ ット締め付け圧力(押さえ板の圧力)による炭素繊維方向の曲げ応力に耐えるこ とができず、軸周辺に部分的な割れを生じてしまう。
【0031】 また、本考案の場合のように、弾性率の高いものを振動攪拌機用攪拌羽根の材料 として選定した場合、固有振動数が適切な範囲内となるように設計しようとする と、羽根を長くするか、厚みを薄くするか、どちらかで調整する必要がある。薄 くすると振動攪拌機用攪拌羽根の長さを短くする必要があるが、振動攪拌機用攪 拌羽根の長さが50mm未満であると、羽根として充分に機能せず、逆に振動攪 拌機用攪拌羽根の長さを長くしようとすると、充分に流動しない場合が生ずる。 従って、上述したように、振動攪拌機用攪拌羽根の長さは、50〜100mmが 好ましく、その厚さは、0.4〜1.2mmが好ましい。
【0032】 なお、上記長さとは、羽根が実質的に振動する部分の長さであり、図2に示すL の部分のことである。
【0033】 上記したような範囲の曲げ弾性率、厚さ、及び長さを有する炭素繊維強化樹脂シ ートからなる振動攪拌機用攪拌羽根は、上記振動数での使用に好適な共振振動特 性を有する。 また、上記炭素繊維強化樹脂シートからなる振動攪拌機用攪拌羽根1の幅は、上 記共振振動特性に影響を及ぼさないため、任意に選択すればよい。
【0034】
【実施例】
以下に実施例を掲げて本考案を更に詳しく説明するが、本考案はこれら実施例の みに限定されるものではない。
【0035】 実施例1 幅400mm、長さ56mm(全体の幅:145mm)、厚さ1.0mmの炭素 繊維強化樹脂シート(曲げ弾性率:6400kgf/mm2 、比重:1.6)か らなる振動攪拌機用攪拌羽根を図4に示した振動攪拌機に取り付けた後、この振 動攪拌機を水槽に設置し、振動攪拌機を運転周波数40で運転し、a〜oの位置 で平均流速を計測し、この振動攪拌機の流動攪拌能力を評価した。
【0036】 具体的には、流速計として、3次元電磁流速計を用い、信号フィルタ0.5秒時 定数の条件で測定した。その結果を下記の表1に示した。 なお、表1に示したた平均流速は、48秒間におけるx、y、z方向成分の流速 を合成した流速の平均値である。
【0037】 比較例1 実施例1で用いた振動攪拌機用攪拌羽根と同じ形状のステンレス製攪拌羽根を、 実施例1で用いた振動攪拌機に取り付けた後、この振動攪拌機を水槽に設置し、 振動攪拌機を運転周波数42で運転し、実施例1の場合と同じくa〜oの位置で 平均流速を計測し、この振動攪拌機の流動攪拌能力を評価した。その結果を下記 の表1に示した。
【0038】
【表1】
【0039】 表1に示した結果より明らかなように、炭素繊維強化樹脂シートからなる振動攪 拌機用攪拌羽根を取り付けた振動攪拌機は、ステンレス製の振動攪拌機用攪拌羽 根を取り付けた振動攪拌機とほぼと同様の流体攪拌能力を有していた。
【0040】 実施例2 実施例1で用いた振動攪拌機を用い、この振動攪拌機をリン酸亜鉛処理槽に設置 した。続いて、この振動攪拌装置を運転周波数38〜43Hzで運転し、リン酸 亜鉛処理液(40℃)を8時間×25日間攪拌した。
【0041】 攪拌終了後、押さえ板を取り除き羽根の表面の状態を観察したところ、損傷及び 腐食は全く認められなかった。 また、攪拌中に、リン酸亜鉛処理槽内に自動車車体を搬送し、上記自動車車体を リン酸亜鉛処理液に浸漬した。その後、上記自動車車体をリン酸亜鉛処理槽から 引き上げ、上記自動車車体の表面を観察したところ、均一にコーティング層が形 成されていた。
【0042】
【考案の効果】
本考案の振動攪拌機用攪拌羽根は、上述の構成からなるので、充分な流動攪拌効 果を有し、かつ、耐食性、耐久性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の振動攪拌機用攪拌羽根を用いた振動攪
拌機の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】本考案の振動攪拌機用攪拌羽根の動作状態を示
す断面図である。
【図3】本考案の振動攪拌機用攪拌羽根の一実施形態を
示す平面図である。
【図4】(a)は、本考案の振動攪拌機用攪拌羽根を用
いた振動攪拌機の一実施形態を示す正面図であり、
(b)は、側面図である。
【符号の説明】
1 振動攪拌機用攪拌羽根 2 振動軸 3 振動発生体 4 押さえ板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 北子 裕二 大阪府寝屋川市池田中町19番17号 日本ペ イント株式会社内 (72)考案者 傍田 保 大阪府寝屋川市池田中町19番17号 日本ペ イント株式会社内 (72)考案者 渡邊 俊典 愛知県豊田市柿本町1丁目9番地 トリニ ティ工業株式会社内

Claims (16)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動発生体と、前記振動発生体から外方
    に突出した少なくとも1本の振動軸と、前記振動軸に固
    定された少なくとも1枚の攪拌羽根とを備え、前記振動
    発生体は、前記振動軸を長さ方向に振動させるように構
    成された振動攪拌機において用いられる前記攪拌羽根で
    あって、前記攪拌羽根は、炭素繊維強化樹脂シートから
    なることを特徴とする振動攪拌機用攪拌羽根。
  2. 【請求項2】 振動発生体と、前記振動発生体から外方
    に突出した少なくとも1本の振動軸と、前記振動軸に固
    定された少なくとも1枚の攪拌羽根とを備え、前記振動
    発生体は、前記振動軸を長さ方向に振動させるように構
    成された振動攪拌機において用いられる前記攪拌羽根で
    あって、前記攪拌羽根は、炭素繊維強化樹脂シートから
    なり、振動時の曲げ運動方向の曲げ弾性率が、6000
    〜28000kgf/mm2 であることを特徴とする振
    動攪拌機用攪拌羽根。
  3. 【請求項3】 振動発生体と、前記振動発生体から外方
    に突出した少なくとも1本の振動軸と、前記振動軸に固
    定された少なくとも1枚の攪拌羽根とを備え、前記振動
    発生体は、前記振動軸を長さ方向に振動させるように構
    成された振動攪拌機において用いられる前記攪拌羽根で
    あって、前記攪拌羽根は、炭素繊維強化樹脂シートから
    なり、その厚さが、0.4〜1.2mmであることを特
    徴とする振動攪拌機用攪拌羽根。
  4. 【請求項4】 振動発生体と、前記振動発生体から外方
    に突出した少なくとも1本の振動軸と、前記振動軸に固
    定された少なくとも1枚の攪拌羽根とを備え、前記振動
    発生体は、前記振動軸を長さ方向に振動させるように構
    成された振動攪拌機において用いられる前記攪拌羽根で
    あって、前記攪拌羽根は、炭素繊維強化樹脂シートから
    なり、その厚さが、0.4〜1.2mmであり、かつ、
    振動時の曲げ運動方向の曲げ弾性率が、6000〜28
    000kgf/mm2 であることを特徴とする振動攪拌
    機用攪拌羽根。
  5. 【請求項5】 振動発生体と、前記振動発生体から外方
    に突出した少なくとも1本の振動軸と、前記振動軸に固
    定された少なくとも1枚の攪拌羽根とを備え、前記振動
    発生体は、前記振動軸を長さ方向に振動させるように構
    成された振動攪拌機において用いられる前記攪拌羽根で
    あって、前記攪拌羽根は、炭素繊維強化樹脂シートから
    なり、実質的に振動運動する部分の長さが、50〜10
    0mmであることを特徴とする振動攪拌機用攪拌羽根。
  6. 【請求項6】 振動発生体と、前記振動発生体から外方
    に突出した少なくとも1本の振動軸と、前記振動軸に固
    定された少なくとも1枚の攪拌羽根とを備え、前記振動
    発生体は、前記振動軸を長さ方向に振動させるように構
    成された振動攪拌機において用いられる前記攪拌羽根で
    あって、前記攪拌羽根は、炭素繊維強化樹脂シートから
    なり、実質的に振動運動する部分の長さが、50〜10
    0mmであり、かつ、振動時の曲げ運動方向の曲げ弾性
    率が、6000〜28000kgf/mm2 であること
    を特徴とする振動攪拌機用攪拌羽根。
  7. 【請求項7】 振動発生体と、前記振動発生体から外方
    に突出した少なくとも1本の振動軸と、前記振動軸に固
    定された少なくとも1枚の攪拌羽根とを備え、前記振動
    発生体は、前記振動軸を長さ方向に振動させるように構
    成された振動攪拌機において用いられる前記攪拌羽根で
    あって、前記攪拌羽根は、炭素繊維強化樹脂シートから
    なり、その厚さが、0.4〜1.2mmであり、かつ、
    実質的に振動運動する部分の長さが、50〜100mm
    であることを特徴とする振動攪拌機用攪拌羽根。
  8. 【請求項8】 振動発生体と、前記振動発生体から外方
    に突出した少なくとも1本の振動軸と、前記振動軸に固
    定された少なくとも1枚の攪拌羽根とを備え、前記振動
    発生体は、前記振動軸を長さ方向に振動させるように構
    成された振動攪拌機において用いられる前記攪拌羽根で
    あって、前記攪拌羽根は、炭素繊維強化樹脂シートから
    なり、その厚さが、0.4〜1.2mmであり、実質的
    に振動運動する部分の長さが、50〜100mmであ
    り、かつ、振動時の曲げ運動方向の曲げ弾性率が、60
    00〜28000kgf/mm2 であることを特徴とす
    る振動攪拌機用攪拌羽根。
  9. 【請求項9】 振動発生体と、前記振動発生体から外方
    に突出した少なくとも1本の振動軸と、前記振動軸に固
    定された少なくとも1枚の攪拌羽根とを備え、前記振動
    発生体は、前記振動軸を長さ方向に振動させるように構
    成された振動攪拌機において用いられる前記攪拌羽根で
    あって、前記攪拌羽根は、炭素繊維強化樹脂シートから
    なり、前記攪拌羽根に与える振動力の周波数は、20〜
    60Hzであることを特徴とする振動攪拌機用攪拌羽
    根。
  10. 【請求項10】 振動発生体と、前記振動発生体から外
    方に突出した少なくとも1本の振動軸と、前記振動軸に
    固定された少なくとも1枚の攪拌羽根とを備え、前記振
    動発生体は、前記振動軸を長さ方向に振動させるように
    構成された振動攪拌機において用いられる前記攪拌羽根
    であって、前記攪拌羽根は、炭素繊維強化樹脂シートか
    らなり、振動時の曲げ運動方向の曲げ弾性率が、600
    0〜28000kgf/mm2 であり、かつ、前記攪拌
    羽根に与える振動力の周波数は、20〜60Hzである
    ことを特徴とする振動攪拌機用攪拌羽根。
  11. 【請求項11】 振動発生体と、前記振動発生体から外
    方に突出した少なくとも1本の振動軸と、前記振動軸に
    固定された少なくとも1枚の攪拌羽根とを備え、前記振
    動発生体は、前記振動軸を長さ方向に振動させるように
    構成された振動攪拌機において用いられる前記攪拌羽根
    であって、前記攪拌羽根は、炭素繊維強化樹脂シートか
    らなり、実質的に振動運動する部分の厚さが、0.4〜
    1.2mmであり、前記攪拌羽根に与える振動力の周波
    数は、20〜60Hzであることを特徴とする振動攪拌
    機用攪拌羽根。
  12. 【請求項12】 振動発生体と、前記振動発生体から外
    方に突出した少なくとも1本の振動軸と、前記振動軸に
    固定された少なくとも1枚の攪拌羽根とを備え、前記振
    動発生体は、前記振動軸を長さ方向に振動させるように
    構成された振動攪拌機において用いられる前記攪拌羽根
    であって、前記攪拌羽根は、炭素繊維強化樹脂シートか
    らなり、実質的に振動運動する部分の厚さが、0.4〜
    1.2mmであり、振動時の曲げ運動方向の曲げ弾性率
    が6000〜28000kgf/mm2 であり、かつ、
    前記攪拌羽根に与える振動力の周波数は、20〜60H
    zであることを特徴とする振動攪拌機用攪拌羽根。
  13. 【請求項13】 振動発生体と、前記振動発生体から外
    方に突出した少なくとも1本の振動軸と、前記振動軸に
    固定された少なくとも1枚の攪拌羽根とを備え、前記振
    動発生体は、前記振動軸を長さ方向に振動させるように
    構成された振動攪拌機において用いられる前記攪拌羽根
    であって、前記攪拌羽根は、炭素繊維強化樹脂シートか
    らなり、実質的に振動運動する部分の長さが、50〜1
    00mmであり、かつ、前記攪拌羽根に与える振動力の
    周波数は、20〜60Hzであることを特徴とする振動
    攪拌機用攪拌羽根。
  14. 【請求項14】 振動発生体と、前記振動発生体から外
    方に突出した少なくとも1本の振動軸と、前記振動軸に
    固定された少なくとも1枚の攪拌羽根とを備え、前記振
    動発生体は、前記振動軸を長さ方向に振動させるように
    構成された振動攪拌機において用いられる前記攪拌羽根
    であって、前記攪拌羽根は、炭素繊維強化樹脂シートか
    らなり、実質的に振動運動する部分の長さが、50〜1
    00mmであり、振動時の曲げ運動方向の曲げ弾性率
    が、6000〜28000kgf/mm2 であり、か
    つ、前記攪拌羽根に与える振動力の周波数は、20〜6
    0Hzであることを特徴とする振動攪拌機用攪拌羽根。
  15. 【請求項15】 振動発生体と、前記振動発生体から外
    方に突出した少なくとも1本の振動軸と、前記振動軸に
    固定された少なくとも1枚の攪拌羽根とを備え、前記振
    動発生体は、前記振動軸を長さ方向に振動させるように
    構成された振動攪拌機において用いられる前記攪拌羽根
    であって、前記攪拌羽根は、炭素繊維強化樹脂シートか
    らなり、その厚さが、0.4〜1.2mmであり、実質
    的に振動運動する部分の長さが、50〜100mmであ
    り、かつ、前記攪拌羽根に与える振動力の周波数は、2
    0〜60Hzであることを特徴とする振動攪拌機用攪拌
    羽根。
  16. 【請求項16】 振動発生体と、前記振動発生体から外
    方に突出した少なくとも1本の振動軸と、前記振動軸に
    固定された少なくとも1枚の攪拌羽根とを備え、前記振
    動発生体は、前記振動軸を長さ方向に振動させるように
    構成された振動攪拌機において用いられる前記攪拌羽根
    であって、前記攪拌羽根は、炭素繊維強化樹脂シートか
    らなり、その厚さが、0.4〜1.2mmであり、実質
    的に振動運動する部分の長さが、50〜100mmであ
    り、振動時の曲げ運動方向の曲げ弾性率が、6000〜
    28000kgf/mm2 であり、かつ、前記攪拌羽根
    に与える振動力の周波数は、20〜60Hzであること
    を特徴とする振動攪拌機用攪拌羽根。
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