JP3064308U - 医療用粘着テープ - Google Patents
医療用粘着テープInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】スポーツテーピングの固定能力を保持したま
ま、冷却、温罨法、皮膚かぶれ防止、香料による経皮吸
収作用効率をはかる医療用粘着テープを作る事を課題と
する。 【解決手段】人の関節や筋肉、靱帯、腱等軟部組織の固
定に用いるテーピング用の医療粘着テープの粘着性を失
わせない為、テープの布面の布自体に薬剤を単液剤又は
複合液剤記憶させ、テープを貼ることによって運動痛に
対する緩和効果を加えたテープ湿布。医療用粘着テープ
は例としてキネシオテープやマッスルテープが望ましい
が、テーピング用の医療用粘着テープ効果を表すものを
含む。薬剤は既存の湿布効果を表すもの、アロマエキ
ス、かぶれ止めが望ましい。記憶させた薬剤の酸化反応
防止の為、布面上に粘着層を塗布した剥離紙をつける。
キネシオテープでは既存の剥離紙裏面に接着剤を塗布し
テープ布面の薬剤酸化反応を防止する。
ま、冷却、温罨法、皮膚かぶれ防止、香料による経皮吸
収作用効率をはかる医療用粘着テープを作る事を課題と
する。 【解決手段】人の関節や筋肉、靱帯、腱等軟部組織の固
定に用いるテーピング用の医療粘着テープの粘着性を失
わせない為、テープの布面の布自体に薬剤を単液剤又は
複合液剤記憶させ、テープを貼ることによって運動痛に
対する緩和効果を加えたテープ湿布。医療用粘着テープ
は例としてキネシオテープやマッスルテープが望ましい
が、テーピング用の医療用粘着テープ効果を表すものを
含む。薬剤は既存の湿布効果を表すもの、アロマエキ
ス、かぶれ止めが望ましい。記憶させた薬剤の酸化反応
防止の為、布面上に粘着層を塗布した剥離紙をつける。
キネシオテープでは既存の剥離紙裏面に接着剤を塗布し
テープ布面の薬剤酸化反応を防止する。
Description
【0001】
この考案は、医療用粘着テープの布面に湿布効果、アロマテラピー効果、かぶ れ止め効果等薬剤を記憶させた医療用粘着テープに関するものである。
【0002】
従来、関節や筋肉、靱帯、腱等軟部組織の固定を目的に作られた医療用粘着テ ープは、関節の可動域を軽減したり、筋肉や靱帯、腱等軟部組織の可動を制限し 、組織を休ませることにより、治癒効果の期待できるものである。
【0003】
しかしながら、治癒に当たり、運動痛の残る多くの場合、固定と共に患部の冷 却が必要である。このため、従来の医療用粘着テープには、次のような欠点があ った。 イ.従来テープングを施した後、テープの上から氷をつけることによる冷却方 法がとられており、受傷直後やひどい炎症期には有用であるが、長時間の 氷によるアイシングは患者の負担を伴うものである。 ロ.テープの上からでは既存の布製湿布を貼っても経皮まで浸透しないため、 湿布効果が期待できない。 ハ.テープを取った後、布製湿布を貼ると固定効果が期待できない。 ニ.テープの粘着性がともすれば皮膚かぶれを起こす。
【0004】 上述した課題を解決するため、発明者等は様々な方法を試みた。 特開昭62−159649号「自己粘着性寒冷剤内臓テーピング部材」では、開 口穴を持つ伸縮性自在な基材にゲル剤を充填した冷却用の発明がなされた。 実公平6−50501号「医療用粘着テープ」では、貼り薬の経皮吸収速度を向 上させる機能を有し、粘着性の高い医療用テープで主に温罨法用の考案がなされ た。
【0005】 まず、うちみ、打撲、捻挫等、損傷が急性であり、損傷直後から一般的には24 時間までの炎症期においては安静と共に患部を冷やすことが必要となる。 炎症がおさまり損傷治癒において最も長時間必要とされるのは、組織が復活し正 常に戻るまでのしっかりとした固定であり、これは数週間である。 特開昭62−159649号「自己接着性寒冷剤内臓テーピング部材」では、冷 却に重点を置き、ゲル剤自体の粘着度の弱さによる固定力の低下という課題が存 在した。
【0006】 次に、損傷が慢性であり、軽微な外力が繰り返し反復して起こる場合において、 温療法は有効である。 実公平6−50501号「医療用粘着テープ」では、温療法には有効であるが、 多層の積層シートからなり、特に発熱体通気袋により厚みが増すことから冷罨法 に対してこの方法を用いる場合には以下のような課題が残る。 まず、既存の医療用粘着テープと比べ、多層の積層シートからなる厚みは、衣服 の離脱着を困難なものにする。 次に、通常テーピングによって関節の動きを固定する場合では環行状に一所に重 ね貼りをしたり、螺旋状に貼る。発熱体通気袋をクッションとした厚みは従来の 関節に密着し、固定するというテーピング本来機能の妨げとなる。
【0007】 組織損傷治癒に対する関節の固定はギプスのように強固でなければならない。 しかし、ギプスによる固定は関節の動き全体を制限してしまう。 例えば、足関節内反捻挫で内返しのみ制御したいという場合、ギプスよりテーピ ングによる固定が有効となる。 内返しを制御するが外返しは許すといった固定方法はギプスではなくテーピング において可能となる。そしてこのテーピングは固定保持能力を高めるためにも前 述した実公平6−50501号「医療用粘着テープ」のクッション素材は微小な 可動を許す可能性があるためテーピング本来の機能の妨げとなる。 本考案は以上の課題を解決するためになされたものである。
【0008】
人の関節や筋肉、靱帯、腱等軟部組織の固定に用いるテーピング用の医療粘着テ ープの粘着性を失わせない為、テープの布面の布自体に薬剤を単液剤又は複合液 剤記憶させ、テープを貼ることによって運動痛に対する緩和効果を加えたテープ 湿布。 医療用粘着テープは例としてキネシオテープやマッスルテープが望ましいが、テ ーピング用の医療用粘着テープ効果を表すものを含む。 薬剤は既存の湿布効果を表すもの、アロマエキス、かぶれ止めが望ましい。 記憶させた薬剤の酸化反応防止の為、布面上に粘着層を塗布した剥離紙をつける 。 キネシオテープでは既存の剥離紙裏面に接着剤を塗布しテープ布面の薬剤酸化 反応を防止する。
【0009】 テープで固定したい部分にテーピングをしただけで、疼痛緩和効果を期待でき る。 また、さらなる湿布効果を望む場合、医療用粘着テープの布部分にメントール等 湿布効果の出る物と塩化ナトリウムを配合させ、着用後、そのままお風呂に入っ ても、テープの布面からの水分蒸発時の熱放散による肌面温度低下と水和性温度 低下により、水性湿布同様の冷却効果が期待できる。
【00010】
以下、本考案の実施の形態を説明する。 (イ)医療用粘着テープ布面全体に液状湿布剤、又はアロマエキス、又は皮膚か ぶれ止め等薬剤を湿らせて記憶させ、液体は蒸発させておく。 (ロ)医療用粘着テープの布面に水性の薬剤を染み込ませ、乾いた時点で、酸化 による反応を防止するために、粘着剤を塗布した剥離紙を貼っておく。 キネシオテープでは既存の剥離紙裏面に接着剤を塗布しテープ布面の薬剤酸化反 応を防止する。 本発明は、以上の構成よりなっている。
【0011】 本発明を使用すると、損傷部位の固定のみでなく、布に記憶させた薬剤により冷 却も可能となり、粘着物による皮膚かぶれも防止できる。 又、臭いが気になる場合や運動痛による心身疲労にはアロマエキスによるリラク ゼイションが可能となる。 又、テープを貼った後、テープの布面に水を吹きかけることにより、水和性湿布 同様の効果をもたらす。
【0012】
本考案を使用することにより、テープを取って湿布を貼ったりする手間が省け 、患部の固定と冷却を同時に行うことができる。 長い組織損傷治癒期間において、大がかりな固定や安静を強いられず、損傷組織 関連部のみを固定するという、テーピング本来の機能を充分期待できる。 同時に布面に記憶させた薬剤により、経皮吸収による治癒も期待できる。 テープの厚みが従来の医療用粘着テープと変わらないため、衣服の離脱着にも影 響を与えない。
【図1】本発明の構造を示す断面図
【図2】本発明の剥離紙を剥離した斜視図
【図3】本発明の使用状態を示す斜視図
1 剥離紙 2 粘着層 3 薬剤を染み込ませた伸縮性のある布 4 粘着層 5 剥離紙
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年6月23日(1999.6.2
3)
3)
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【実用新案登録請求の範囲】
Claims (2)
- 【請求項1】人の関節や筋肉、靱帯、腱等軟部組織の固
定に用いるテーピング用の医療粘着テープの粘着性を失
わせない為、テープの布面の布自体に薬剤を単液剤又は
複合液剤記憶させ、テープを貼ることによって運動痛に
対する緩和効果を加えたテープ湿布。医療用粘着テープ
はキネシオテープやマッスルテープが望ましいが、テー
ピング用の医療用粘着テープ効果を表すものを含む。薬
剤は既存の湿布効果を表すもの、アロマエキス、かぶれ
止めが望ましい。 - 【請求項2】記憶させた薬剤の酸化反応防止の為、布面
上に粘着層を塗布した剥離紙をつける。キネシオテープ
では既存の剥離紙裏面に接着剤を塗布しテープ布面の薬
剤酸化反応を防止する。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1999003099U JP3064308U (ja) | 1999-03-30 | 1999-03-30 | 医療用粘着テープ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1999003099U JP3064308U (ja) | 1999-03-30 | 1999-03-30 | 医療用粘着テープ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3064308U true JP3064308U (ja) | 2000-01-14 |
Family
ID=43197968
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1999003099U Expired - Lifetime JP3064308U (ja) | 1999-03-30 | 1999-03-30 | 医療用粘着テープ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3064308U (ja) |
-
1999
- 1999-03-30 JP JP1999003099U patent/JP3064308U/ja not_active Expired - Lifetime
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