JP3063979B1 - 洗濯物用網袋およびそれを利用した洗濯方法 - Google Patents
洗濯物用網袋およびそれを利用した洗濯方法Info
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Abstract
な洗浄が行え、また洗濯物全体が十分に乾燥できる洗濯
物用網袋を提供する。 【解決手段】 洗濯物取込口4を一辺とする区画を形成
するように非水溶性の網袋本体2を折り畳み、そして、
その両側端を水溶性糸6で縫着してなる洗濯物用網袋
1。 取込口4は、巾着7と緊結具8からなる開閉手段
を具備している。
Description
良に関し、特に、水洗い方式によるクリーニング(ウェ
ットクリーニング)での使用に適した洗濯物用網袋に関
する。
の洗濯業(クリーニング業)における洗濯機器・洗濯技
術の進歩や、営業店網(クリーニング店網)の発達など
も相俟って、今や、一般家庭にあっても、洗濯の依頼を
クリーニング店などに外部依頼することが日常化してい
る。
可能な洗濯物でもクリーニング店にて取り扱い可能なら
しめる目的で、通水性・通気性の網材から構成された単
一の収容区画を備えた洗濯物用網袋(図4参照)が利用
されている。 このような従来の洗濯物用網袋は、主
に、独身者や共働き家庭のように洗濯時間の確保が難し
い世帯(家庭)や、老人世帯、病院の入院患者および老
人ホームの入居者のように、洗濯に不自由を感じられて
いる方々が利用している。
できるような洗濯物(ドライクリーニングを必要としな
い洗濯物)、例えば、下着類、ワイシャツ、ズボン、靴
下、パジャマ、タオルケット、シーツ、タオル、ハンカ
チなどの洗濯物を、予めクリーニング店から購入した洗
濯物用網袋10の取込口12から網袋10に袋詰めする。そし
て、袋詰めされ、開閉手段(巾着11)で閉封した洗濯物
用網袋10を、クリーニング店に持ち込むか、あるいはク
リーニング店に回収してもらい、次いで、クリーニング
店に預けられたこれら洗濯物用網袋は、そのまま洗濯工
場に搬送され、そこで網袋ごと洗濯機に投入してクリー
ニングされ、そして、乾燥の工程を終えた後に、洗濯物
が入った洗濯物用網袋は袋ごと利用者に返却される、と
の一連の工程からなるシステムであった。
を確実に区別できることから、プライバシー保護の観点
から取り扱いが難しいとされる下着類のような、日常的
に家庭で洗濯されている洗濯物でもクリーニング店での
取り扱いが可能となり、とりわけ、独身者、共働き家
庭、老人世帯、病院の入院患者および老人ホームの入居
者の方々など、日常の洗濯に苦労されている方々にとっ
ては、安心してクリーニング店に洗濯を外部依頼できる
点で、簡便なシステムでもあった。
用にあっては、洗濯物が隙間無く詰め込まれた洗濯物用
網袋が、クリーニング店に預けられることが往々にして
あり、このような場合、通常の洗濯工程にこれら網袋を
適用しても、洗濯液が洗濯物全体に均等に行き渡らない
ため十分な洗浄が行えない上に、洗濯物全体が均等に乾
燥できないなどの問題点があった。
物用網袋を、通常のクリーニング工程に適用すると、洗
濯中に洗濯物用網袋が破れたり、取込口12が開口するな
どして、袋内の洗濯物が散出したり、他の利用者の洗濯
物と混在したり、さらには洗濯物の紛失などの不都合な
事態を招くなど、結果として、利用者のプライバシーが
保護できない場合があった。
みの程度によっても、洗濯の質にバラツキが生じるな
ど、均質なサービスを提供する点からも好ましくなかっ
た。
用網袋での上掲の問題点に鑑みて発明されたものであっ
て、その要旨とするところは、洗濯物がその中で分散す
る非水溶性の網材からなる網袋本体と該網袋本体の周縁
の一部に設けられた開閉可能な洗濯物取込口を含み、か
つ該網袋本体が該取込口を一辺とする区画を形成するよ
うに折り畳まれ、そして、該取込口部分を除く該区画の
周縁の少なくとも一部が水溶性糸で縫着されてなる洗濯
物用網袋にある。
袋に洗濯物を詰め、そしてこの洗濯物用網袋を洗濯機に
投入する、工程を含んだ洗濯物の洗濯方法も提供され
る。
が詰め込まれた洗濯物用網袋が、洗濯機中の洗濯水に浸
れば、網袋本体に縫い付けられた水溶性糸が溶解して縫
い付けが解消し、網袋本体が折り畳まれる以前の形態に
まで展開し、同時に袋詰めされた洗濯物の収容空間が拡
張されて、洗濯物が袋の中で分散する。 洗濯槽中で生
ずるこのような作用によって、網袋本体に負荷されてい
た張力がまず減少し、そして、洗濯液が洗濯物全体に均
等に行き渡って十分な洗浄が行え、また、洗濯物全体が
均等に乾燥できるようになる。
洗濯物用網袋への洗濯物の詰め込みの程度にかかわら
ず、洗濯物が良好に洗濯でき、均質なクリーニングサー
ビスの提供が実現できるのである。
用網袋の破損や開口が効果的に防止できるので、下着類
などの日常的に家庭で洗濯されている洗濯物のように、
利用者のプライバシーの保護が特に重視される洗濯物で
あっても、クリーニング店に安心して預け入れることが
できるようになる。
展開図を参照すれば、本発明の洗濯物用網袋の網袋本体
2とは、一枚の長尺ネットから形成される非水溶性の網
袋本体である。 すなわち、長尺ネットを、その長手方
向中央部(折返端3)で折り合わせ、次いで、折返端3
と洗濯物取込口4を除く網袋本体2の周縁を、縫付用糸
で縫着して網袋本体2を形成する。 好ましくは、洗濯
物取込口4に隣接する区画Cの端部を、網袋本体2に折
り重なるようにして縫着して折返5を形成する。 つま
り、この折返5を形成することで、折返5の剛性が強化
されるのみならず、取込口4の強度も補強されるのであ
る。
ト)の素材としては、非水溶性の素材であって、縫着が
可能で、通水性と通気性を兼ね備えたものであれば、特
に限定されるものでないが、量産性、加工の容易さ、そ
れにコスト面などを考慮すれば、ポリエステルが好まし
い。
溶性の網袋本体2から、本発明の洗濯物用網袋1を形成
する。 まず、網袋本体2の区画CおよびDが、区画A
およびBに折り重なるように折り畳む(黒塗矢印)。
次に、区画Bが、区画Aに折り重なるように折り畳む
(白抜矢印)。
成された本発明の洗濯物用網袋1は、図1を参照する
と、その両側端を水溶性糸6でさらに縫着して一体化さ
れる。
水溶性糸、水溶性繊維、水解性糸、水解性繊維などと同
義的に使用される語であって、水との接触によって溶解
する糸や繊維の総称である。 これら水溶性糸として
は、セルロース系繊維(例えば、ポリビニルアルコール
繊維、カルボキシメチルセルロースなど)、ポリアルギ
ン酸系繊維、ポリアルキレン系繊維、およびこれら繊維
から製造された糸などが、本発明において利用可能であ
る。
には、開閉手段が具備されている。
された洗濯物の袋外への漏出を防ぐ機能を備えるもので
あれば、特に限定されるものでないが、耐蝕性、取り付
け易さ、それにコスト面などを考慮すれば、巾着、ファ
スナー、ボタン、フック、緊結具などが、本発明におい
て利用可能である。 例えば、図1にて例示したよう
に、巾着7と緊結具8を併用し、まず、巾着7で取込口
4を閉口した後に、さらに閉口した取込口4の首部を緊
結具8で縛る。 これによって、取込口4が二重に堅牢
に縛られることとなり、洗濯物用網袋1内の洗濯物の袋
外への漏出を効果的に防ぐことが可能となる。 あるい
は、これら開閉手段を利用せずに、単に、取込口を縛っ
て閉口することも当然に可能である。
を、洗濯機に投入する。 洗濯槽中の洗濯水に洗濯物用
網袋が浸ると、網袋本体に縫着された水溶性糸が溶解し
て縫い付けが解消し、網袋本体が折り畳まれる以前の形
状にまで展開し、同時に網袋に詰められた洗濯物の収容
空間が拡張されて、洗濯物が網袋中に分散する。 これ
により、洗浄液が洗濯物全体に均等に行き渡って十分な
洗浄が行え、また洗濯物全体が均等に乾燥できるように
なるのである。
用した網袋本体(空袋)は、改めて網袋本体の折り畳み
を行った後に、その両側端を水溶性糸で縫着して一体化
することで、次回のクリーニングに再利用することがで
きる。
利用者別に洗濯物を整理・収容することができるので、
他の利用者の洗濯物との取り間違えや、洗濯物の逸失を
効果的に防止することができる。
ば、洗濯中に洗濯物用網袋の破損や開口が効果的に防止
できるので、下着類などの日常的に家庭で洗濯されてい
る洗濯物のような、利用者のプライバシーの保護が特に
重視される洗濯物でも、クリーニング店に安心して預け
入れることも可能となる。
網袋本体の周縁の一辺の約1/2の場合について説明し
てきたが、この他にも、洗濯物取込口の口幅が、網袋本
体の周縁の一辺の約1/3としても(図3の展開図参
照)、同様の洗濯物用網袋を得ることができる。
るが、この実施例の開示に基づいて本発明が限定的に解
釈されるべきでないことは勿論である。
用網袋を作成し(洗濯物収容区画:26cm×37cm)、ま
た、洗濯物取込口の開閉手段として巾着を取り付けた。
下着類をはじめとする様々な洗濯物を隙間無く詰め込ん
だ。 洗濯物を詰め込んだこれら洗濯物用網袋を; (1) 35℃の温水で予洗し、(2) 洗剤や漂白剤を添加した
50℃の温水で本洗いし、(3) 常温の水ですすぎ(3回実
施、3回目には柔軟剤と抗菌剤を添加した)を行い、
(4) 脱水して、そして(5) 乾燥する、一連のクリーニン
グ工程に適用した。
洗濯物用網袋が洗濯槽中の温水に浸ると、網袋本体に縫
い付けられた水溶性糸が溶解して縫い付けが解消し、網
袋本体が折り畳まれる以前の形態にまで展開し、同時に
袋詰めされた洗濯物の収容空間が拡張されて、洗濯物が
袋の中で分散した。
て十分な汚れ落としができ、また洗濯物全体が均等に乾
燥して、良好に仕上がっていた。
的であった、洗濯物用網袋によっても、洗浄液が洗濯物
全体に均等に行き渡って十分な洗浄が行え、また洗濯物
が全体にわたって十分に乾燥できるのである。
濯物用網袋への洗濯物の詰め込みの程度にかかわらず、
洗濯物全体にわたって良好に洗濯でき、また、均質なク
リーニングサービスの提供をも実現できるのである。
洗濯中に洗濯物用網袋の破損や開口が効果的に防止でき
るので、下着類などの日常的に家庭で洗濯されている洗
濯物のような、利用者のプライバシーの保護が特に重視
される洗濯物であっても、クリーニング店に安心して預
け入れできる、などの効果をも相乗的に奏するのであ
る。
す展開図である。
示す展開図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 洗濯物用網袋であって、洗濯物がその中
で分散する非水溶性の網材からなる網袋本体、および該
網袋本体の周縁の一部に設けられた開閉可能な洗濯物取
込口を含み、かつ該網袋本体が該取込口を一辺とする区
画を形成するように折り畳まれ、そして、該取込口部分
を除く該区画の周縁の少なくとも一部が水溶性糸で縫着
されてなる、ことを特徴とする洗濯物用網袋。 - 【請求項2】 前記取込口が、巾着、ファスナー、ボタ
ン、フック、緊結具およびこれらの組み合わせからなる
グループから選択される開閉手段を具備している請求項
1に記載の洗濯物用網袋。 - 【請求項3】 前記取込口の口幅が、前記網袋本体の周
縁の一辺の1/3〜1/2の長さである請求項1または
2に記載の洗濯物用網袋。 - 【請求項4】 洗濯物の洗濯方法であって、請求項1乃
至3のいずれかに記載の洗濯物用網袋に洗濯物を詰め、
および該洗濯物用網袋を洗濯機に投入する、工程を含む
ことを特徴とする洗濯物の洗濯方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP11160659A JP3063979B1 (ja) | 1999-06-08 | 1999-06-08 | 洗濯物用網袋およびそれを利用した洗濯方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP3063979B1 true JP3063979B1 (ja) | 2000-07-12 |
JP2000342888A JP2000342888A (ja) | 2000-12-12 |
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Family Applications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1999
- 1999-06-08 JP JP11160659A patent/JP3063979B1/ja not_active Expired - Fee Related
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