JP3063266U - 折畳み式自転車の構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 連結固定或いは折曲の操作が簡便で、且つ安
全性の高い設計の折畳み式自転車の構造を提供する。 【解決手段】 自転車の各パイプ間に設けてパイプ間を
折曲可能にし、内外タイプレート、トグルユニット及び
掣子ユニットからなり、内外両タイプレートはトグルユ
ニットの作動により嵌合、分離を行ない、連結パイプの
固定、折曲を制御し、掣子ユニットは内タイプレート外
側に設けトグルユニットに連接し、トグルユニットの動
作を制限、抑止する機能を有し、これにより内外タイプ
レートの移動範囲は限定され、衝撃によりトグルユニッ
トが作動し、両タイプレートが分離するような事態は発
生せず、操作が簡便な上、安全性に優れた設計である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、折畳み式自転車の構造を提供し、特に自転車の各パイプ間を連結す る設計の、安全性に優れる上操作が簡便であることを特徴とするものである。

【０００２】

【従来の技術】

現在自転車は交通手段として一般に広く普及しているだけでなく、スポーツの 道具としても用いられ、また、余暇を如何に過ごすかが重視される今日、レジャ ー用品としてますます注目を受けるようになった。自転車がこのように普及を続 ける主な原因は、交通手段としての本来有する機能を保持すると同時に、レジャ ー、スポーツ用品としての性能をも兼ね備えているからである。 しかし、一般的に現在自転車を収納できるだけの充分なスペースを備えること が困難をなる傾向になり、例えば例えば家の中の空間などは非常に限られている 。そこで、その狭い空間の大半を占めないよう、自転車をどのように納置するか 、という問題を解消するために折畳み式自転車が発明された。折畳み式自転車は その折畳み構造がキーポイントであるため、当然折曲可能である。 従来の折畳み式は、図８に示すように、二個の定位片９０、９１の一端が互い に枢接し、定位片９０は枢接端の反対端に穿孔９０１を有し、定位片９１の枢接 端の反対端にはノッチ９１１を設ける。止めねじ９３は、通孔が開設されたねじ 頭９３１及びねじ山を具えるシャンク９３２を有し、シャンク９３２はねじふた ９４が螺設され、さらにＬ型のシフトレバー９５を有し、偏心棒９５１を定位片 ９０の穿孔９０１及びねじ頭９３１の通孔に貫通させる。この使用原理は、シフ トレバー９５が止めねじ９３を連動して定位片９０の方向に移動させ、ねじふた ９４も同方向に移動すると、止めねじ９３のシャンク９３２は定位片９１のノッ チ９１１に挿入されることによりねじふた９４は定位片９１を緊合に挟扼され、 両定位片９０、９１はロック状態となり、これに連接する両定位片９０、９１に 固設した連結パイプ９６、９７の折曲、固定を行うというものである。 上記のような従来品の構造は、シフトレバー９５の作動により止めねじ９３の 動きを制御するため、不注意でシフトレバー９５に接触してしまった場合、両定 位片９０、９１が脱離する危険性があり、また、シャンク９３はねじふた９４に 圧迫されて定位片９１ノッチ９１１に固定されており、自転車運転時に路面状態 等により振動を受けると、止めねじ９３はノッチ９１１から脱離する可能性があ り、これも非常に危険である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の主要目的は、操作が便利で安全性の高い設計の折畳み式自転車の構造 を提供し、連結固定或いは折曲が容易に行え、その上安全性に優れた構造で、自 転車運転時における事故を防ぐことができる特徴を有する。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の問題点を解消するため、本考案の折畳み式自転車は、その折畳みシステ ムを折曲させたい自転車のパイプ間にそれぞれ設置し、折畳み時に各連結パイプ が折曲を行うもので、主に内タイプレート、外タイプレート、トグルユニット及 び掣子ユニットからなり、内、外タイプレートの開口はそれぞれ向き合い、その 一端にスリーブとボルトがそれぞれ枢接され、反対側は開放状の自由端を形成し 、両タイプレートの内部は収納空間となる。内タイプレートの両側にそれぞれ楕 円穿孔と螺孔を、板面上の適所に組立孔を開設し、組立孔両脇にはそれぞれ圧入 孔を設け、内タイプレートの板面外側は自転車の第一連結パイプに固設し、外プ レート両側に内タイプレートの楕円穿孔に対応する端子穴と螺孔に対応する弧形 スリットをそれぞれ設け、外タイプレートの板面外側は第二連結パイプに固設し 、トグルユニットは内外タイプレートの内部空間に収納され、その両端に溝を具 するさや管の中間部中央は、筒のこ穿孔を有する平面ブロックを形成し、内部の 両端にはそれぞれバネと立棒を有する位置決めピンを挿嵌し、位置決めピン立棒 はさや桿の溝において移動が行える。トグルユニットはさらに、押し棒、固定さ や管及びハンドルノブを含み、押し棒の一端部は広めの押圧面、もう一端部はね じ山部を形成し、固定さや管一端もまたねじ山部を有している。組立の際は、さ や管両端を内タイプレートの端子穴に挿入し、固定さや管はねじ山部が内タイプ レートの螺孔に螺合することで螺設され、さらに押し棒のねじ山部は外方向に向 かい固定さや管内部を貫通してハンドルノブに螺挿し、押圧面はちょうど位置決 めピンの立棒に当接し、外タイプレートの弧形スリーブは固定さや管の外縁が形 成する円弧上で移動が行える。また、掣子ユニットは、ロングスクリュー、鎖錠 ナット、押動バネ、キャップ、穿孔及び凹弧面を具するパッキン、偏心ヘッドを 具える押し棒及び螺孔を有する枢軸から構成され、ブロック筒のこ穿孔に対応す る定位ブロックを嵌設したロングスクリューの一端は、直接内タイプレートの組 立孔、鎖錠ナットを貫通し、定位ブロックは中央ブロックの筒のこ穿孔にぴった り嵌入され、さらに末端をもう一つの鎖錠ナットに螺合して固定し、もう一端は 、バネ、キャップ、パッキンの穿孔をこの順序で嵌装させてから、押し棒偏心ヘ ッドの枢軸に横設する螺孔と螺設する。 上記の構造より、トグルユニットのハンドルノブを押圧すると、押し棒は連動 され位置決めピンを押動して内側に移動させ、位置決めピンは外タイプレートの 端子穴から脱離し、内外タイプレートは分離し、第一連結パイプ及び第二連結パ イプは彎曲が出来る状態となり、ハンドルノブを解放すると、位置決めピンはバ ネの弾発力により外方向に戻り、外タイプレートの端子穴範囲内に進入し、内外 タイプレートは再び嵌合状態となり、第一連結パイプと第二連結パイプも連結固 定の状態にもどる。 掣子ユニットのレバーを押圧すると、ロングスクリューに外方向への牽引力が 生じ、これに連動されてさや管は同方向に移動し、位置決めピンも同方向へ移動 し、続いて位置決めピンは外タイプレートの端子穴内縁に緊接するため、位置決 めピンの位置はハンドルノブに押動されることなく限定され、安全制御の機能を 果たす。また、内タイプレートの圧入孔に押動バネを装備し、さや管はその牽引 力が解除されると、押動バネの弾発力により元の位置に戻ることを特徴とする。

【０００５】

【考案の実施の形態】

図１が示すように、本考案は主に内タイプレート１０、外タイプレート２０、 トグルユニット３０及び掣子ユニット４０の組立で構成される。自転車の骨組の 連結パイプ間に取り付け、各パイプ間を堅固に連結し、折曲、折畳みを可能とす る。内タイプレート１０に固設の第１連結パイプ５０及び外タイプレート２０に 固設の第二連結パイプ６０間は、半分に折曲することができ（図６参照）、また 、一体に連結することもできる（図７参照）。内タイプレート１０と外タイプレ ート２０は各開口がそれぞれ向き合って位置し、内タイプレート１０一端のスリ ーブ１１、外タイプレート２０一端のボルト２１で枢接しており、その反対端は 開放状の自由端となっている。内タイプレート１０と外タイプレート２０の内部 はトグルユニット３０を収納し作動させる空間が形成されている。内タイプレー ト１０両側にそれぞれ楕円形の穿孔１２及び螺孔１３を開設し、板面上の適所に 組立孔１４、その両脇にはそれぞれ圧入孔１５を設け、内タイプレート１０の外 側は第一連結パイプ１５に固設している。外タイプレート２０両側には内タイプ レート１０の楕円穿孔１２に対応する端子穴２２をそれぞれ設け、螺孔１３の対 応位置には弧形スリット２３をそれぞれ設ける。また、外タイプレート２０の板 面外側は第二連結パイプ６０に固設する。

【０００６】 トグルユニット３０は内タイプレート１０と外タイプレート２０が形成する空 間に内装され、両端に溝３１１を有するさや管３１、その中央位置に筒のこ穿孔 ３２を有する平面状のブロック３３、内部両端に設置のバネ３４及びその両側に 立棒３５１を有する位置決めピン３５からなる。位置決めピン３５立棒３５１は さや管３１の３１１内で移動する。押し棒３６の一端は広めの押圧面３６１、も う一端はねじ山部３６２を形成し、固定さや管３７の一端にもねじ山部３７１を 設け、これらはさや管３１の両端をそれぞれ内タイプレート１０の楕円穿孔１２ に挿嵌させる。よって位置決めピン３５端部も外タイプレート２０の端子穴２２ 内に挿嵌され、固定さや管３７と内タイプレート１０はねじ山部３７１と螺孔１ ３の螺合により螺嵌し、押し棒３６一端のねじ山部３６２は外方向に固定さや管 ３７内部を貫通してハンドルノブ３８を螺合し、もう一端の押圧面３６１はちょ うど位置決めピン３５の立棒３５１に当接する。外タイプレート２０の孤形スリ ット２３は固定さや管３７外縁が形成する円弧上を移動する。押動バネ３９は、 嵌装桿３９１が圧入孔１５に嵌入することによりさや管３１両端に当接する。 掣子ユニット４０は、ロングスクリュー４１、鎖錠ナット４２、４３、押動バ ネ４４、キャップ４５、穿孔４６１及び凹弧面４６２を具するパッキン４６、偏 心ヘッド４７１を具えるレバー４７及び螺孔４８１を有する枢軸４８から構成さ れる。ロングスクリュー４１のブロック３３筒のこ穿孔３２に対応する定位ブロ ック４１１嵌設した一端が、直接内タイプレート１０の組立て孔１１４、鎖錠ナ ット４２と中央ブロック３３の筒のこ穿孔３２を貫通した後、定位ブロック４１ １と筒のこ穿孔３２を係合させ、さらにロングスクリュー４１の末端はもう一つ の鎖錠ナット４３と螺合する。ロングスクリュー４１のもう一端はバネ４４、キ ャップ４５、パッキン４６の穿孔４６１をこの順序で嵌装してから、レバー４７ 偏心ヘッド４７１の枢軸４８に横設する螺孔４８１と螺設する。

【０００７】 図２及び図３が示すように、トグルユニット３０のハンドルノブ３８を押圧す ると、押し棒３６は連動されて位置決めピン３５の立棒３５１を押動して内方向 に移動させるため、位置決めピン３５は外タイプレート２０の端子穴２２の範囲 から脱離するので、内タイプレート１０と外タイプレート２０は自由端から分離 し、さらに第一連結パイプ５０及び第二連結パイプ６０が折曲可能な状態となる （図６参照）。また、ハンドルノブ３８を放すと、位置決めピン３５はバネ３４ の弾発力により外方向に戻り、外タイプレート２０端子穴２２の範囲内に進入し て再び内タイプレート１０と外タイプレート２０は嵌合状態となる。よって第一 連結パイプ５０と第二連結パイプ６０は連結固定する。（図７参照）。

【０００８】 図４及び図５が示すように掣子ユニット４０のレバー４７が押圧されると、ロ ングスクリュー４１は外方向に牽引されるため、これに連動して３１は同じ方向 に移動し、同時に位置決めピン３５も連動され、内タイプレート１０楕円穿孔１ ２内において同方向に移動し、外タイプレート２０の 端子穴２２内縁に緊着し て摩擦が生じる。故にハンドルノブ３８の押圧による位置決めピン３５の移動範 囲は限定されるため、安全制御の作用を果たす。また、内タイプレート１０の圧 入孔１５に挿嵌の押動バネ３９は、さや管３１が牽引力から解除された後、さや 管３１を元の位置に押し戻す。

【０００９】 図６及び図７が示すように、使用時は、簡単な操作で内タイプレート１０と外 タイプレート２０の分離と嵌装、第一連結パイプ５０と第二連結パイプ６０の折 曲と固定ができ、さらに掣子ユニット４０がトグルユニット３０に対して安全制 御の機能を果たすため、本考案が自転車の折畳み構造に使用される際、安全性が 高まると同時に、操作も非常に簡便である。

【００１０】

【考案の効果】

本考案は、安全制御の機能を具するユニットを用いたことを特徴とする安全性 の高い設計であり、自転車の各パイプ間に取り付けることで簡単に折曲及び固定 の操作が容易に行え、自転車運転時の事故を防止することもできる、折畳み式自 転車の構造を提供できた。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の立体構造分解図である。

【図２】本考案のトグルユニットの作動状態を示す説明
図である。

【図３】本考案のトグルユニットの作動状態を示す説明
図である。

【図４】本考案の掣子ユニットの作動状態を示す説明図
である。

【図５】本考案の掣子ユニットの作動状態を示す説明図
である。

【図６】本考案の操作状態を示す説明図である。

【図７】本考案の操作状態を示す説明図である。

【図８】従来品の立体構造図である。

【符号の説明】

１０ 内タイプレート １１ スリーブ １２ 楕円穿孔 １３ 螺孔 １４ 組立孔 １５ 圧入孔 ２０ 外タイプレート ２１ ボルト ２２ 端子穴 ２３ 弧形スリット ３０ トグルユニット ３１ さや管 ３１１ 溝 ３２ 筒のこ穿孔 ３３ ブロック ３４ バネ ３５ 位置決めピン ３５１ 立棒 ３６ 押し棒 ３６１ 押圧面 ３６２ ねじ山部 ３７ 固定さや管 ３７１ ねじ山部 ３８ ハンドルノブ ３９ 押動バネ ３９１ 嵌装桿 ４０ 掣子ユニット ４１ ロングスクリュー ４１１ 定位ブロック ４２ 鎖錠ナット ４３ 鎖錠ナット ４４ 押動バネ ４５ キャップ ４６ パッキン ４６１ 穿孔 ４６２ 凹弧面 ４７ レバー ４７１ 偏心ヘッド ４８ 枢軸 ４８１ 螺孔 ５０ 第一連結パイプ ６０ 第二連結パイプ ９０ 定位片 ９０１ 穿孔 ９１ 定位片 ９１１ ノッチ ９３ 止めねじ ９３１ ねじ頭 ９３２ シャンク ９４ ねじふた ９５ シフトレバー ９５１ 偏心棒 ９５ 連結パイプ ９６ 連結パイプ

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】主に内タイプレート、外タイプレート、ト
   グルユニット及び掣子ユニットからな折畳式自転車の構
   造において、折曲させたい各自転車のパイプ間にそれぞ
   れ設置することにより、折畳み時に各連結パイプが折曲
   可能になるものであり、内タイプレートと外タイプレー
   トの開口はそれぞれ向き合い、その一端にスリーブとボ
   ルトがそれぞれ枢接され、反対側は開放状の自由端とな
   っており、両タイプレートの内部は収納空間を形成し、
   内タイプレートの両側にそれぞれ楕円穿孔と螺孔を、板
   面上の適所に組立孔を開設し、該組立孔両脇にはそれぞ
   れ圧入孔を設け、内タイプレートの板面外側は自転車の
   連結パイプに固設し、外プレート両側に内タイプレート
   の楕円穿孔に対応する端子穴と螺孔に対応する弧形状の
   スリットをそれぞれ設け、外タイプレートの板面外側は
   別の連結パイプに固設し、前記トグルユニットは内外タ
   イプレートの内部空間に収納され、その両端に溝を設け
   るさや管の中央は筒のこ穿孔を具する平面ブロックを形
   成し、該内部の両端にはそれぞれバネと立棒を有する位
   置決めピンを挿嵌し、該位置決めピン立棒はさや桿の溝
   において移動を行うことができ、前記トグルユニットは
   さらに、押し棒、固定さや管及びハンドルノブを含み、
   該押し棒の一端部は広めの押圧面、もう一端部はねじ山
   部を形成し、前記固定さや管一端もまたねじ山部を有
   し、組立は、さや管両端を内タイプレートの端子穴に挿
   入し、前記固定さや管はねじ山部が内タイプレートの螺
   孔に螺合し両者は固定され、さらに前記押し棒のねじ山
   部が外方向に向かい固定さや管内部を貫通してハンドル
   ノブに螺挿すると、前記押圧面はちょうど位置決めピン
   の立棒に当接し、外タイプレートの弧形スリーブは固定
   さや管の外縁が形成する円弧上で移動が行え、また前記
   掣子ユニットは、ロングスクリュー、鎖錠ナット、押動
   バネ、キャップ、穿孔及び凹弧面を具するパッキン、偏
   心ヘッドを具える押し棒及び螺孔を有する枢軸から構成
   され、前記ブロックの筒のこ穿孔に対応する定位ブロッ
   クを嵌設したロングスクリューの一端は直接前記内タイ
   プレートの組立孔、鎖錠ナットを貫通し、該定位ブロッ
   クはブロック筒のこ穿孔にぴったり嵌入され、さらに末
   端をもう一つの鎖錠ナットに螺入して固定し、ロングス
   クリューのもう一端は、前記バネ、キャップ、パッキン
   の穿孔をこの順序で嵌装してから、押し棒偏心ヘッドの
   枢軸に横設する螺孔と螺設することを特徴とする、折畳
   み式自転車の構造。
2. 【請求項２】前記内タイプレートの圧入孔に押動バネを
   装備し、前記さや管はその牽引力が解除されると押動バ
   ネの弾発力により元の位置に戻ることを特徴とする、請
   求項１に記載の折畳み式自転車の構造。