JP3063121B2 - トルクリップルの低減方法 - Google Patents

トルクリップルの低減方法

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JP3063121B2 JP2191277A JP19127790A JP3063121B2 JP 3063121 B2 JP3063121 B2 JP 3063121B2 JP 2191277 A JP2191277 A JP 2191277A JP 19127790 A JP19127790 A JP 19127790A JP 3063121 B2 JP3063121 B2 JP 3063121B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、位置及び速度制御を行うサ−ボコントロー
ラと同期形ACサーボ電動機とを工作機械の位置決め等を
行う手段に用いた場合に発生する回転リップル等のトル
クリップルを低減させる方法に関する。
〔従来の技術〕
従来、この種の方法を実施するものとしては、第2図
に表す手段がある。第2図は、現在の代表的なPI(比例
積分)制御の伝達関数を用いたブロック線図[以下、こ
れを従来例という]である。
速度指令νrefがこの制御系に与えられ、出力νから
の速度フィードバックsbが負帰還されて、演算点2で速
度偏差εが算出され、利得Gνで積分時定数Tiの1次遅
れ増幅回路3で増幅されてトルク指令値τが導出し、出
力段および負荷7で速度νとなるはずである。なお、8
は負荷の同期形ACサーボ電動機の回転軸に搭載された絶
対値エンコーダである。
また、文献として特開昭63−314194号公報[以下、こ
れを従来例という]がみられる。この従来例は、ト
ルク指令に対し同期電動機の電流のみを制御する制御回
路が構成されている同期電動機のトルク制御装置におい
て、トルク指令に対し同期電動機の速度に起因する損失
および無効分を補償することにより電流指令を発生させ
る同期電動機のトルク制御装置であり、トルク指令およ
び速度検出器の出力に基づき速度に起因する損失および
無効分を補償する演算をして電流指令を得る無効電流補
償回路の出力と、同期電動機の流入電流からトルク電流
を得る変換器の出力を比較し、さらにコギングトルクを
打ち消すコギングトルク補正回路の出力を差し引くよう
にしてある。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、これらの各従来例についてはそれぞれ
以下に述べる難点がある。
従来例の第2図に表したPI制御系については公知で
ある。ここで理想的負荷で外乱TL=0とすれば、トル
クリップルは電流ループの特性など他の要因がない限り
発生しない。しかし現状では、電動機のコギングトルク
分を回転リップルに出ないように制御するのは、ゲイン
の限界,演算遅れ等で難しくなっている。オブザーバな
どの現代制御理論の適用も考えられるが、ソフトウェア
のボリュームや演算時間を考えると、汎用サーボには不
向きである。
また、機械負荷に比べ、トルク変動が微小なため、操
作量(偏差)が小さいので実効トルクとなるまで長い時
間を必要とするから、コギングトルクを制御できない。
第3図(a)は同期形ACサーボ電動機の展開図であ
る。ステータ(界磁極)31に卷回した巻線33V−V′,W
−W′,U−U′…へ与える3相交流電流に基づく回転磁
界により、ロータの外周面に装着したマグネット32が例
えば矢印方向に回転する。
ここで、各ステ−タ31と一極のロ−タ(マグネット)
32の間に発生するコギングトルクについて考えると、第
3図(b)のようになる。
理想的な電動機の回転負荷トルクはτ=一定(a)と
なるが、実際には磁束密度が均一ではなく、各ステータ
31の鉄心中心付近で大きく、巻線33付近では小さくなる
ので、滑らかに移動することができない。よって実際は
第3図(b)の曲線bのように負荷トルク変動があると
考えられる。
また、従来例においては磁極検出とコギングトルク
補正回路の方法とそれらの対象となるシステムが不明瞭
であり、かつこの手段では決め細かなコギングトルク補
正はできないと考えられる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、同
期電動機のコギングトルクによるトルクリップルを補正
して滑らかな回転を実現させるトルクリップルの低減方
法を提供することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決するための手段として、請求項1記載
の発明は、 位置検出に絶対値エンコーダを設けた同期電動機を駆
動するサーボコントローラにおいて、 電動機ポール数と、前記エンコーダ1回転あたりのパ
ルス数と、コギングトルクの変動の上限と下限との差の
平均値とをコギングトルクTKとして予めメモリに記憶し
ておき、 前記エンコーダの1回転あたりパルス数と前記エンコ
ーダの出力パルス数の計数値と、前記電動機ポール数と
から、コギングトルクの位相データを演算し、前記コギ
ングトルクTKを振幅とし且つ前記位相データを用いた正
弦波関数によりトルク補正値を演算し、この演算したト
ルク補正値をトルク指令に加える、 ことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明におい
て、 制御対象となる各種類の絶対値エンコーダ付3相同期
電動機の特性パラメータとして 電動機ポール数をPM, 絶対値エンコーダの1回転毎のパルス数をECPN絶対値
エンコーダからのパルスの設定されたサンプリング時間
内の計数値をCNT[ただし、後記するPTとの論理積をと
り上位データを切り捨てCNTとする], 各種類の同期電動機のコキングトルクの変動の上限,
下限との差の平均値をとり、これをコキングトルクT
K, コキングトルクTKの1周期あたりのCNTの位置を位相
データとして表してこれをx, トルクの補正値をa, とすれば、コキングトルク1周期(360゜)あたりのパ
ルス数のPTであるxを x=CNT×360゜/[ECPN×4/PM×3] ……(1式) と導出してから、トルク補正値aを a=TK−Sin(x+90゜)×TK ……(2式) にて演算して、この同期電動機のトルク指令値に加える
ようにした、 ことを特徴とする。
〔作 用〕
本発明は、上記の方法を行うから、同期電動機のパラ
メータと単純な計算によって、各同期電動機のその負荷
状態および種別に対応して、トルクリップルを効果的に
適確に減少させることが可能となり、高速高精度のいわ
ゆる高性能サーボシステムを構成できる。
〔実施例〕
本発明の一実施例の信号伝達関数を適用した回路ブロ
ック線図を第1図に示す。
全ての図面において、同一符号は同一部材を表す。
同期電動機のコギングトルクは第3図(b)の曲線b
のように発生すると予想されるので、これを打ち消すよ
うな第4図の点線曲線で示す補正トルクdを1次遅れ増
幅回路3の出力段のトルク指令τに演算点4で加算する
トルク補正手段1のaの係数に与えればよい。
ここでは、対象とする電動機は3相絶対値エンコーダ
8付同期電動機とする。先の係数aは、次のコキングト
ルク1周期(360゜)あたりのパルス数のPTであるxを
(1式)に基づき導出してから、トルク補正値aを(2
式)に基づき求めることができる。
x=CNT×360゜/[ECPN×4/PM×3] ……(1式) a=TK−Sin(x+90゜)×TK ……(2式) まず、パラメータとして、同期電動機のポール数をP
M、コギングトルクをTk、絶対値エンコーダ8からの1
回転毎のパルス数の計数値をECPN、絶対値エンコーダ8
からある設定されたサンプリング期間内のパルス数の計
数値をCNT、としてこれらを設定する。
コギングトルクは各種同期電動機のコギングトルクの
変動の上限,下限との差の平均値をとる。絶対値エンコ
ーダ8の同期電動機への駆動方法において、CNT=0で
は、第4図でのcの位置にコギングトルクの値は設定さ
れる。
(1式)では、コギングトルク1周期(360゜)あた
りのパルス数のPTを算出する。CNTはPTとの論理積を
とり、上位データを切り捨てて、これをCNTとする。
(1式)によりxはコキングトルク1周期当たりのCNT
の位置を位相データとして表す。
さらに、(2式)では、Tk/2から位相によって変動す
るコキングトルク分を引算することで、最終的な補正値
を求めることができる。この補正値を内部演算の単位に
変換して加算する。よって、コキングトルクと補正トル
クとが互いに打ち消し合い、トルクリップルは減少し、
滑らかな回転を得ることができる。
なお、本発明の他の実施例として、イニシャル時に組
み合わせ同期電動機を何回転かすることで、各同期電動
機固有のコキングトルクをメモリに格納して、操作制御
卓と比較調整して、最適の特性パラメータとして使用す
る手段がある。この一実施例は3相同期電動機で説明し
たが、この手段はこれに限るものではないことは明らか
である。
〔発明の効果〕
かくして、本発明によれば、予めメモリに記憶させて
あるパラメータと、エンコーダパルスの計数値とからコ
ギングトルクの位相データを求め、この位相データに基
づきトルク補正量を容易に演算することができる。
すなわち、絶対値エンコーダ付の同期電動機のパラメ
ータと、絶対値エンコーダからの計数値とを用いた単純
な計算によって、補正データを制御卓からのロードする
というソフトウェア的な操作が可能となり、各同期電動
機の機種、容量、特性さらににその負荷状態に応じてパ
ラメータを1つの制御卓に持たせることができ、フレキ
シブルな対応がなされるとともに、トルクリップルを効
果的に適確に減少させることが可能となる。したがっ
て、高速高精度のいわゆる高性能ソフトウェアサーボシ
ステムを構成できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例のブロック線図、第2図は従
来例の説明図、第3図(a)は同期電動機の展開図、
第3図(b)はそのコギングトルクの発生状態図、第4
図は補正トルクの説明図である。 1……トルク補正手段 2,4,5……演算点 3……1次遅れ増幅回路 6……外乱伝達関数 7……出力段と負荷 8……絶対値エンコーダ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】位置検出に絶対値エンコーダを設けた同期
    電動機を駆動するサーボコントローラにおいて、 電動機ポール数と、前記エンコーダ1回転あたりのパル
    ス数と、コギングトルクの変動の上限と下限との差の平
    均値とをコギングトルクTKとして予めメモリに記憶して
    おき、 前記エンコーダの1回転あたりパルス数と前記エンコー
    ダの出力パルス数の計数値と、前記電動機ポール数とか
    ら、コギングトルクの位相データを演算し、前記コギン
    グトルクTKを振幅とし且つ前記位相データを用いた正弦
    波関数によりトルク補正値を演算し、この演算したトル
    ク補正値をトルク指令に加える、 ことを特徴とするトルクリップルの低減方法。
  2. 【請求項2】制御対象となる各種類の絶対値エンコーダ
    付3相同期電動機の特性パラメータとして 電動機ポール数をPM, 絶対値エンコーダの1回転毎のパルス数をECPN, 絶対値エンコーダからのパルスの設定されたサンプリン
    グ時間内の計数値をCNT[ただし、後記するPTとの論理
    積をとり上位データを切り捨てCNTとする], 各種類の同期電動機のコキングトルクの変動の上限,下
    限との差の平均値をとり、これをコキングトルクTK, コキングトルクTKの1周期あたりのCNTの位置を位相デ
    ータとして表してこれをx, トルクの補正値をa, とすれば、コキングトルク1周期(360゜)あたりのパ
    ルス数のPTであるxを x=CNT×360゜/[ECPN×4/PM×3] ……(1式) と導出してから、トルク補正値aを a=TK−Sin(x+90゜)×TK ……(2式) にて演算して、この同期電動機のトルク指令値に加える
    ようにした、 ことを特徴とする請求項1記載のトルクリップルの低減
    方法。
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JP4676551B1 (ja) * 2009-12-22 2011-04-27 ファナック株式会社 コギングトルク補正量算出機能を有するモータ制御装置
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