JP3063100U - 地図学習用下敷き - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 地図の学習において補助教材として利用でき
る下敷きを提供する。 【解決手段】 地図学習用下敷き１の表側の面１Ａに
は、学校、神社、橋などの建築物を表す地図記号１１ｂ
が、その名称１１ｃ及び写真１１ｄと対応させて表示さ
れ、その下側に、他の建築物を表す複数の地図記号１１
ｅが、その名称１１ｆと共に表示されている。更にその
下側には土地の種類を表す地図記号１２ｂが、それぞれ
の名称１２ｃ及び写真１２ｄと対応させて表示され、そ
の下側には、その他の地図記号１２ｅ，１３ｂが、その
名称１２ｆ，１３ｃと共に表示されている。裏側の面１
Ｂには、地形図に市街地、主な建築物、土地の種類など
の地図記号１４ｄ〜１４ｈが表示された地図１４が表示
されており、その下側には、過去に使われていた地図記
号から現在の地図記号までの変遷の例を表示したコラム
１６や、象形的な地図記号について、何を象形化したも
のであるかを例示したコラム１７が設けられている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ノート等での筆記に用いられ、特に地図の学習に便利な下敷きに関 するものである。

【０００２】

【従来の技術】

小学生（例えば小学３年生）を対象とする社会科の地図学習用教材は一冊の冊 子からなるのが普通である。一方、ノート等への鉛筆による筆記に際しては、通 常、下敷きが用いられるが、従来、地図の学習に便利な下敷きはなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、上記のような理由から、地図の学習に便利な下敷きを提供すること によって、地図への興味を喚起し、地図学習の効果を向上させることを課題とし てなされたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

すなわち本考案に係る地図学習用下敷きは、一面に複数の地図記号とその名称 が対照して表示され、他面に地図記号を用いた地図が表示されたものである。こ の構成において付加される一層好ましい手段としては、前記地図記号にはその名 称と共に対象物の写真又は図が表示され、他の手段としては、前記他面には地図 記号の変遷や成り立ちを解説したコラムが表示される。また、更に他の好ましい 手段としては、この地図学習用下敷きは社会科の地図学習用教材に添付される。 なお、ここでいう「地図学習用教材」とは、地図学習帳や絵地図など、地図の学 習に使用される教材のことである。

【０００５】 本考案の地図学習用下敷きは、筆記の際に筆圧が下側の頁に伝達されないよう にするといった下敷き本来の機能のほか、ノート等に地図を書いたり、地図学習 帳に例示された地図に付記されている地図記号を読み取る場合等の補助教材とし ての機能を併せ持つものである。すなわち、地図の作成に使用する地図記号や、 地図に付記された地図記号の読み取りが分からなくなった場合は、前記地図学習 用下敷きを使用頁の下から横に引き出せば、その一面に割り付けられた地図記号 とその名称を直ちに参照することができる。この場合、前記地図記号には、その 名称と共に対象物の写真又は図が表示されることによって一層わかりやすいもの となる。

【０００６】 この地図学習用下敷きの他面には、地図記号を用いた地図が表示されているの で、地図の作成の仕方や地図記号を読み取る際の参考になり、しかも地図記号の 変遷や成り立ちを解説したコラムによって、地図学習への興味を喚起させ、地図 記号の暗記を中心とした学習の単調さを解消して学習効果を一層向上させること ができる。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下、本考案に係る地図学習用下敷きの好ましい一実施形態を、図１乃至図３ を参照しながら説明する。まず図１において、（Ａ）はこの実施形態による地図 学習用下敷き１の一面（表側の面）１Ａを示すものであり、（Ｂ）は他面（裏側 の面）１Ｂを示すものである。

【０００８】 すなわち、この地図学習用下敷き１は、両面が薄膜状の合成樹脂でコーティン グされた厚紙からなるもので、その表側の面１Ａには、図１（Ａ）に示されるよ うに、「たてものなどをあらわす地図記号」との小見出し１１ａが付された第一 の地図記号欄１１が設けられ、この第一の地図記号欄１１のうちの上側には、例 えば学校、神社、橋などの建築物を表す複数の地図記号１１ｂが、それぞれ前記 建築物の名称１１ｃ及び写真１１ｄと対応させて表示されている。また、この第 一の地図記号欄１１のうちの下側には、その他の建築物、例えば市役所、鉄道と 駅などを表す複数の地図記号１１ｅが、その建築物の名称１１ｆと共に表示され ている。

【０００９】 上記第一の地図記号欄１１の下側には、「土地のようすなどをあらわす地図記 号」との小見出し１２ａが付された第二の地図記号欄１２が設けられ、この第二 の地図記号欄１２のうちの上側には、例えば田、畑、果樹園などの土地を表す複 数の地図記号１２ｂが、それぞれ前記土地の種類の名称１２ｃ及び写真１２ｄと 対応させて表示されている。またこの第二の地図記号欄１２のうちの下側には、 その他の土地の種類、例えば茶畑、桑畑、荒れ地などを表す複数の地図記号１２ ｅが、その土地の種類の名称１２ｆと共に表示されている。

【００１０】 更に上記第二の地図記号欄１２の下側には、「ほかにもいろいろなおもしろい 記号があるよ。」との小見出し１３ａが付された第三の欄１３が設けられ、この 第三の地図記号欄１３には、例えば竹林、煙突、温泉などの種々の地図記号１３ ｂが、それぞれの名称１３ｃと対応させて表示されている。

【００１１】 一方、この地図学習用下敷き１の裏側の面１Ｂには、図１（Ｂ）に示されるよ うに、河川１４ａや海岸線１４ｂ、等高線１４ｃ等からなる地形図に、道路を表 す地図記号１４ｄ、鉄道や駅を表す地図記号１４ｅ、市街地を表す地図記号１４ ｆ、学校、消防署、工場等の建築物を表す地図記号１４ｇ、田や果樹園など土地 の種類を表す地図記号１４ｈなどが表示された地図１４が表示されており、その 横には、前記地図１４の読み方の解説１５が写真やイラストレーションと共に表 示されている。

【００１２】 また、上記地図の例１４及び解説１５の下側には、複数の地図記号について、 過去に使われていた地図記号から現在の地図記号までの変遷の例を表示したコラ ム１６や、象形的な地図記号については何を象形化したものであるかを例示した コラム１７が設けられている。すなわちコラム１６には、例えば郵便局を表す地 図記号の場合、郵便馬車の旗のマークや封筒の形を模したものが使用されていた ことなどが表示されており、コラム１７には、例えば神社を表す地図記号が鳥居 の形状を象形化したものであることなどが表示されている。

【００１３】 以上の構成を備える地図学習用下敷き１は、独立した商品として提供されるも のであるが、例えば小学三年生の社会科の学習資料である図２に示されるような 地図学習帳２の付属品として提供されることも好ましい。すなわちこの場合、各 児童は、図２に示されるように、本実施形態の地図学習用下敷き１を地図学習帳 ２に挟み込んだ状態で携帯する。

【００１４】 図３は、上記地図学習帳２の本文頁の一部が例示されている。すなわちこの地 図学習帳２には、例えば図３（Ａ）に示される本文頁２１のように地図２１ａに 付された地図記号を読み取る設問２１ｂや、図３（Ｂ）に示される本文頁２２の ように、地図記号を使って地図を作成する作図欄２２ａなど、地図学習に関する 種々の型式の設問が割り付けられている。そして、これらの問題を解答する際に は、その頁の裏に、本実施形態による地図学習用下敷き１を敷く。

【００１５】 上述のようにして地図学習用下敷き１を用いることによって、例えば、読み取 るべき地図記号や、あるいは作図に使用すべき地図記号が分からない場合には、 当該頁の下に敷いた前記下敷き１を地図学習帳２の横に引き出せば、その表側の 面１Ａに表示された第一〜第三の地図記号欄１１〜１３から、目的の地図記号を 検索し参照することができる。また、地図の作成においては、裏側の面１Ｂに表 示された地図１４を参考にすることができる。このため、社会科の教科書や地図 帳の特定の頁をいちいちめくって地図記号を探したり、他の資料で調べる煩雑さ がなく、地図の学習効率を向上させることができる。

【００１６】 また、地図記号の変遷や成り立ちを解説したコラム１６，１７等を読むことに よって、地図記号に関する知識の定着が図られると共に、地図の学習への興味が 喚起されるので、地図記号の暗記を中心とした従来の学習方法の単調さを解消す ることができる。

【００１７】 なお、本考案は図示の一実施形態によって限定されるものではなく、例えば表 示される地図記号の種類や、対応する写真等の掲載数や、割り付け様式等は、種 々の変更が可能である。

【００１８】

【考案の効果】

本考案の地図学習用下敷きは、地図に関する学習の際の下敷きとして用いるこ とによって、下敷き本来の機能のほか、地図の学習や地図作成の際の補助教材と しての機能を有するため、地図帳などの他の教材をめくって地図記号を探したり 、その使用例を調べるといった煩雑さがなくなり、しかも地図に対する興味を喚 起して学習効率を高めることができる。

【提出日】平成１１年６月９日

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０００４

【補正方法】変更

【補正内容】

【０００４】

【課題を解決するための手段】

すなわち本考案に係る地図学習用下敷きは、両面が薄膜状の合成樹脂でコーテ ィングされた厚紙からなり、 一面に複数の地図記号とその名称が対照して表示さ れ、他面に地図記号を用いた地図が表示されたものである。この構成において付 加される一層好ましい手段としては、前記地図記号にはその名称と共に対象物の 写真又は図が表示され、他の手段としては、前記他面には地図記号の変遷や成り 立ちを解説したコラムが表示される。また、更に他の好ましい手段としては、こ の地図学習用下敷きは社会科の地図学習帳に添付される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る地図学習用下敷きの好ましい一実
施形態を示すもので、（Ａ）は一面である表側の面を示
す表面図、（Ｂ）は他面である裏側の面を示す裏面図で
ある。

【図２】上記実施形態の地図学習用下敷きを、地図学習
帳に挟み込んだ状態で示す説明図である。

【図３】上記地図学習帳の本文頁の一部を示す説明図で
ある。

【符号の説明】

１ 地図学習用下敷き １Ａ 表側の面（一面） １Ｂ 裏側の面（他面） １１ｂ，１２ｂ，１３ｂ，１４ｄ〜１４ｈ 地図記号 １１ｃ，１２ｃ，１３ｃ 名称 １１ｄ，１２ｄ 写真 １４ 地図 １６，１７ コラム

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【手続補正書】

【提出日】平成１１年６月９日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 一面に複数の地図記号とその名称が対照
   して表示され、他面に地図記号を用いた地図が表示され
   たことを特徴とする地図学習用下敷き。
2. 【請求項２】 請求項１の記載において、 地図記号にはその名称と共に対象物の写真又は図が表示
   されたことを特徴とする地図学習用下敷き。
3. 【請求項３】 請求項１の記載において、 他面に地図記号の変遷や成り立ちを解説するコラムが表
   示されたことを特徴とする地図学習用下敷き。
4. 【請求項４】 請求項１の記載において、 社会科の地図学習用教材に併用して使用されることを特
   徴とする地図学習用下敷き。