JP3062969U - 誘電共振子 - Google Patents

誘電共振子

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JP3062969U
JP3062969U JP1999002363U JP236399U JP3062969U JP 3062969 U JP3062969 U JP 3062969U JP 1999002363 U JP1999002363 U JP 1999002363U JP 236399 U JP236399 U JP 236399U JP 3062969 U JP3062969 U JP 3062969U
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dielectric resonator
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dielectric
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resonator according
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JP1999002363U
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宏宜 張
冠錚 莊
運▲貞▼ 鍾
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凱宣科技股▲分▼有限公司
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単一材質および一体成型で製作され、電磁場
結合の均一性および効率を高め、また製造コストを低減
して製造過程を簡略化させる誘電共振子を提供する。 【解決手段】 本考案の誘電共振子20は、高誘電率お
よび低誘電損失のマイクロウェーブ誘電共振材を一体成
型して製作され、その誘電共振子20には厚みが極めて
薄い円筒状の支持突起23が設けられる。誘電共振子2
0は、マイクロウェーブ回路の基板上に支え立てられ、
従来の誘電共振子のような材質の違いによって起こる電
磁場の偏折を避け、効果がよくする。また製作時には、
互いに異なる材質を同一軸心に位置決めして貼付けると
いう従来の製作方法の難しさから免れ、従来の誘電共振
子と形状は完全に同じであるが、従来の誘電共振子より
もよい共振効果を提供することができ、かつその製造コ
ストを低減することができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、電子素子に関し、特に高誘電率セラミックによって製作され、金属 共振腔と類似した特性をもつが、容積は金属共振腔よりもかなり小さく、マイク ロウェーブ発振器、ウェーブフィルタ、レーダディテクタ、速度測定器、スイッ チセンサ、携帯電話、直放送衛星テレビ(TVRO/DBS)またはグローバル ポジショニングシステム(GPS)の波数変換器等の電子装置のマイクロウェー ブ回路中およびマイクロウェーブ回路中のストリップ伝送線路に使用され、力率 の損失を低減し、発振周波数を制御する誘電共振子に関する。
【0002】
【従来の技術】
図1に示すように、従来のマイクロウェーブ誘電共振子10は主として共振層 11および支持層13から組成され、通常、その二者は貼り合わせ法をもって同 一中心軸に結合され、さらにそれはマイクロウェーブ回路中のストリップ伝送線 路の傍らに設けられてストリップ伝送線路と結合されている。そのうち、共振層 は高誘電率材料から製成され、支持層は低誘電率材料から製成される。
【0003】 従来のマイクロウェーブ誘電共振子10の共振層11および支持層13には通 常、固体円柱状または中空円柱状等の形状があり、それは容積が小さいので共振 層11と支持層13を組立てる場合、その二者を同一中心軸に位置決めすること が難しく、そのために製作時に常に不良品が生じる。 さらに、共振層11および支持層13は異なる材料を使用しているので、従来 のマイクロウェーブ誘電共振子10の製造は面倒であり、かつその二者を組み合 わせる場合は接着剤を使うので、従来のマイクロウェーブ誘電共振子10は少な くとも三種類の異なる材料を含み、異なる材質は異なる磁気特性をもつので、従 来の誘電共振子10とストリップ伝送線路とが結合して共振が発生すると、その 従来の共振子10を通る電磁場には偏折が二回発生し、その偏折はそれぞれ共振 層11と接着物質12との間、および接着物質12と支持層13との間に現れる 。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
このように、従来の誘電共振子10の使用時、その電磁場には二回の偏折が現 れるので、次の欠点がある。すなわち共振子10の共振特性を制御しにくく、結 合効率が悪くなり、また電磁場が偏折して付近の回路を干渉し、かつ同調するの が難しく、そのために従来の共振子10は設計者の希望通りにストリップ伝送線 路と結合して必要な共振特性を提供することができない。
【0005】 したがって、本考案の目的は、単一材質および一体成型で製作され、ストリッ プ伝送線路と結合された場合、多種材料で製作されているために起こる電磁場の 偏折による力率の損失または結合効果の低下という従来の問題を避け、電磁場結 合の均一性および効率を高め、また製造コストを低減して製造過程を簡略化させ 、同調を簡単容易にする誘電共振子を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するための本考案の手段によれば、主として高誘電率および 低誘電損失の単一材料を一体成型して誘電共振子を製成し、その誘電共振子には 厚みが極めて薄い円柱状または円筒状の突起が設けられ、その突起によってその 共振子はマイクロウェーブの基板に支え立てられる。このマイクロウェーブ誘電 共振子は、従来の誘電共振子のような異なる材質間で発生する電磁場の偏折を避 けることができ、それによって共振結合効果をよくし、また異なる材料を同一軸 心に位置決めして貼り合わせる、従来の誘電共振子の製作時における難しさから 免除され、従来の誘電共振子と形状が完全に同じである状況においては、従来の 誘電共振子よりよい共振効果を提供し、かつ生産コストは低く、同調し易い。
【0007】 つまり、本考案のマイクロウェーブの誘電共振子とマイクロウェーブ回路とが 結合したときの損失は低減され、電磁場結合の均一性および能率は高まり、従来 の誘電共振子とストリップ伝送線路とが連結したときの電磁場の離散は避けられ 、それと同時にコストは低減されて製造過程は簡略化され、かつ誘電共振子の据 付は便利であり、ストリップ伝送線路の結合能率は高まる。
【0008】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図2から図4に示すように、本実施例の共振子20はマイクロウェーブ誘電共 振材、例えば金属酸化物Ba2Ti920等から製成され、それには共振本体21 および支持突起23が含まれ、その支持突起23は共振子20をマイクロウェー ブ回路の基板状に支え立たせることに使用され、図面に示すように、共振子20 の共振本体21および支持突起23は互いに異なる二段の高さd、Dと、三種の 異なる直径R、φ、rを有する。
【0009】 図2中の共振本体21は実体の円柱状で、その外径はR、高さはDである。支 持突起23は中空の円柱状で、外径はφ、内径はr、高さはdであり、共振本体 21および支持突起23は一体成型されている。 図3中の共振本体21は中空の円筒状で、その外径はR、内径はr、高さはD である。支持突起23も中空の円筒状で、その外径はφ、内径はr、高さはdで あり、共振本体21および支持突起23は一体成型されている。
【0010】 図4中の共振本体21は実体の円柱状で、その外径はR、高さはDである。支 持突起23も実体の円柱状で、その外径はφ、高さはdであり、共振本体21お よび支持突起23は一体成型されている。 図2、図3および図4から分かるように、共振本体21および支持突起23は 実体のものでも中空のものでもよく、両者の高さは同じであっても違ってもよく 、また一体成型されて分割不能である。
【0011】 共振本体21の高さDおよび支持突起23の高さdを含む、共振子20の高さ を変えた場合、共振周波数はそれに伴って変化するが、共振本体21および支持 突起23は同じ材料のものを一体成型しているので、共振子20の共振周波数と その高さの関係は線形対応に近く、その共振子20の典型的な共振周波数と高さ との関係は図7に示すとおりである。共振子20の高さの増加に伴って、共振周 波数は降下する。
【0012】 マイクロウェーブ誘電共振子の共振周波数は高さに伴って変化するので、同一 材料を使って一体成型で製作された共振子20は、同一材質の誘電率および品質 要素が固定である特性によって簡単に共振周波数を制御および調整することがで きる。 ここに、マイクロウェーブ回路中にマイクロウェーブ誘電共振子を使用した状 況を説明し、従来の共振子10と本実施例の共振子20とを比較する。図5に示 すように、従来の共振子10をマイクロウェーブ回路に使用する状態では、その マイクロウェーブ回路にはストリップ伝送線路31および金属共振腔32が含ま れ、そのうち、従来の共振子10はストリップ伝送線路31の片側に設けられて そのストリップ伝送線路31と結合している。この他、共振腔32はストリップ 伝送線路31および従来の共振子10を囲い、かつその共振腔32において従来 の共振子10の真上側には、従来の共振子10の共振周波数の調整に使われる調 整つまみ33が設けられている。
【0013】 図5に示すように、従来の共振子10は共振層11、接着物質12および支持 層13の三種の誘電率および品質要素の異なる材料を含むので、従来の共振子1 0がストリップ伝送線路31と結合した場合、電磁場の分布はある程度の拡散を 呈して結合の能率を有効に制御し、または力率の損失を減少し、発振周波数を制 御することができず、また調整つまみ33を廻して従来の共振子10の共振周波 数を調整した場合、三種の異なる材料の調整つまみ33による影響の程度はそれ ぞれ違うので、従来の共振子10の発振周波数を精確に調整することは難しい。
【0014】 さらに、図6に示すように、本実施例の共振子20をマイクロウェーブ回路中 に使用した状態は、同一材料で製作された共振子20が図5中の三種異なる材料 を含む従来の共振子10に入れ替わったもので、共振子20は同一材料で製作さ れており、その誘電率および品質要素が固定している特性があるので、共振子2 0とストリップ伝送線路31とが結合した場合、その電磁場の分布は図5中に示 されたものよりも集中しており、そのために力率の損失を有効に減少し、発振周 波数を制御することができ、また調整つまみ33を廻して共振子20の共振周波 数を調整した場合、その発振周波数は精確に調整される。
【0015】 上述の従来の共振子10と本実施例の共振子20との比較から分かるように、 同一材料で一体成型されたマイクロウェーブ誘電共振子は、従来の支持層のある マイクロウェーブ誘電共振子よりもより薄く設計することができ、回路結合時は 、図5および図6中に示すLのように、共振腔内の調整つまみと共振子との距離 を増すことができ、またストリップ伝送回路の設計はよりフレキシブルになり、 共振周波数の調整幅はより広くより便利になり、甚だしくは、調整つまみと共振 子との距離Lがより小さくなった状況において、ストリップ伝送線路の共振腔の 体積を小さくすることができ、製品を小型化する目的が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の誘電共振子を示す分解斜視図である。
【図2】本考案の実施例による誘電共振子を示す斜視図
および断面図である。
【図3】本考案の実施例による誘電共振子を示す斜視図
および断面図である。
【図4】本考案の実施例による誘電共振子を示す斜視図
および断面図である。
【図5】従来の誘電共振子がマイクロウェーブ回路に使
用された状態を示す斜視図である。
【図6】本考案の実施例による誘電共振子がマイクロウ
ェーブ回路に使用された状態を示す斜視図である。
【図7】本考案の実施例による誘電共振子の共振周波数
とその高さの関係を示す図である。
【符号の説明】
20 共振子 21 共振本体 23 支持突起 31 ストリップ伝送線路 32 共振腔 33 調整つまみ

Claims (20)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高誘電率および低誘電損失の単一のマイ
    クロウェーブ誘電共振材を一体成型して製作される誘電
    共振子であって、 高さが極めて小さく、円柱状または円筒状であって、前
    記誘電共振子をマイクロウェーブ回路の基板に支え立て
    るのに使用される突起を備えることを特徴とする誘電共
    振子。
  2. 【請求項2】 前記誘電共振子は、マイクロウェーブ誘
    電材である金属酸化物から製成されることを特徴とする
    請求項1記載の誘電共振子。
  3. 【請求項3】 前記金属酸化物は、バリウム−チタン系
    の金属化合物であることを特徴とする請求項2記載の誘
    電共振子。
  4. 【請求項4】 前記金属酸化物は、チタン酸塩化合物で
    あることを特徴とする請求項2記載の誘電共振子。
  5. 【請求項5】 前記金属酸化物は、複合ペロブスカイト
    系であることを特徴とする請求項2記載の誘電共振子。
  6. 【請求項6】 前記金属酸化物は、鉛系ペロブスカイト
    系であることを特徴とする請求項2記載の誘電共振子。
  7. 【請求項7】 前記金属酸化物は、BaO−Nd23
    TiO2であることを特徴とする請求項2記載の誘電共
    振子。
  8. 【請求項8】 前記金属酸化物は、BaO−Sm23
    TiO2であることを特徴とする請求項2記載の誘電共
    振子。
  9. 【請求項9】 前記金属酸化物は、BaO−Gd23
    TiO2であることを特徴とする請求項2記載の誘電共
    振子。
  10. 【請求項10】 前記金属酸化物は、BaO−Dy23
    −TiO2であることを特徴とする請求項2記載の誘電
    共振子。
  11. 【請求項11】 前記金属酸化物は、Ba2Ti920
    あることを特徴とする請求項3記載の誘電共振子。
  12. 【請求項12】 前記金属酸化物は、BaTi49であ
    ることを特徴とする請求項3記載の誘電共振子。
  13. 【請求項13】 前記金属酸化物は、CaTiO3であ
    ることを特徴とする請求項4記載の誘電共振子。
  14. 【請求項14】 前記金属酸化物は、MgTiO3であ
    ることを特徴とする請求項4記載の誘電共振子。
  15. 【請求項15】 前記金属酸化物は、Ba(Zn1/3
    3/2)O3であることを特徴とする請求項5記載の誘電
    共振子。
  16. 【請求項16】 前記金属酸化物は、Ba(Mg1/3
    3/2)O3であることを特徴とする請求項5記載の誘電
    共振子。
  17. 【請求項17】 前記金属酸化物は、Ba(Mg1/3
    2/3)O3であることを特徴とする請求項5記載の誘電
    共振子。
  18. 【請求項18】 前記金属酸化物は、(PbCa)Zr
    3であることを特徴とする請求項6記載の誘電共振
    子。
  19. 【請求項19】 前記金属酸化物は、(PbCa)Hf
    3であることを特徴とする請求項6記載の誘電共振
    子。
  20. 【請求項20】 前記金属酸化物は、(PbCa)(F
    1/2Nb1/2)O3であることを特徴とする請求項6記
    載の誘電共振子。
JP1999002363U 1998-11-06 1999-04-12 誘電共振子 Expired - Lifetime JP3062969U (ja)

Applications Claiming Priority (2)

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TW87118549 1998-11-06
TW87118549A TW393802B (en) 1998-11-06 1998-11-06 Improved dielectric resonator

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JP3062969U true JP3062969U (ja) 1999-10-15

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