JP3062514U - アングルパンチャ―ヘッド - Google Patents

アングルパンチャ―ヘッド

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JP3062514U
JP3062514U JP1999001886U JP188699U JP3062514U JP 3062514 U JP3062514 U JP 3062514U JP 1999001886 U JP1999001886 U JP 1999001886U JP 188699 U JP188699 U JP 188699U JP 3062514 U JP3062514 U JP 3062514U
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力夫 西田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】構造物に既設のアングルパンチャーに対して、
構造物に極力接近した位置に速やかに穴をあけることの
できる一層安価なアングルパンチャーヘッドを提供す
る。 【解決手段】着脱自在に取り付けられる油圧ポンプ50
を駆動源、ポンチ6及びダイス5の一方を固定型、他方
を可動型とし、片口フレーム2の下顎に固定型が固定さ
れ、上顎に第一の油圧シリンダー3が設けられるととも
に、第一シリンダー3のラムの先端に可動型が取り付け
られて、油圧ポンプ50によって駆動させられるシリン
ダーの作動に伴って可動型が固定型に対して往復移動す
ることにより、固定型と可動型との間に置かれたアング
ルWに穴をあけるパンチャー100のヘッド1におい
て、中心軸線が第一シリンダー3と直交する第二の油圧
シリンダー4を第一シリンダーの側面に一体的に連結
し、第一シリンダーの油室32と第二シリンダーの油室
42を直結させ、この第二シリンダー4に油圧ポンプ5
0との連結部を設けたことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、油圧ポンプを駆動源とし、ポンチとダイスとの互いの嵌合により アングルに穴をあけるパンチャーのヘッドに属する。
【0002】
【従来の技術】
この種のパンチャーヘッドは、建造物等の建造作業現場において、アングルや 鋼板等の被加工物にボルトや配管を通すための携帯用孔開け加工具として用いら れる。その構成は、一般に油圧ポンプの先端に連結されるC型フレームと、C型 フレームの上顎部分に装着されてポンプの出力をポンチに伝える油圧シリンダー と、C形フレームの下顎部分に固定されたダイスと、油圧シリンダーのラム先端 に取り付けられたポンチとからなる。
【0003】 また、油圧ポンプは、プランジャー及びモーターを内蔵する筒状の胴体部分と 、オイルタンクを内蔵する小ハンドルと、バッテリーあるいはモーター駆動回路 を内蔵する大ハンドルとを備える。胴体部分は、その出力を最短距離でポンチに 伝達する必要上、パンチャーヘッドの油圧シリンダーと同心状に形成されている 。一方、各ハンドルは、取り扱いの便宜上、胴体部分と交差する方向に一体的に 延びている。
【0004】 上記のパンチャーヘッドと油圧ポンプを組み合わせてパンチングするに際して 作業空間は作業するのに十分広いとは限らない。特に穴あけ加工しようとするア ングルが既に壁や他のアングルなどの現場の構造物に固定されている場合、油圧 ポンプの胴体が当該構造物に当たるので、油圧ポンプの胴体の半径よりも当該構 造物に近い位置に穴をあけることは不可能であった。
【0005】 そこで、狭い環境でも油圧ポンプの胴体に制限されることなく穴あけ加工を可 能にするパンチャーとして、パンチャーヘッドのシリンダーにブースターシリン ダーをヒンジ結合し、このブースターシリンダーを介して油圧ポンプの出力をパ ンチャーヘッドのシリンダーに伝達する構造のものが提案されている(特開平1 0−216857号公報)。この構造のパンチャーヘッドは、油圧ポンプをシリ ンダーに対して作業空間に応じて都合の良い角度に固定することができるので、 作業環境にかかわらず快適且つ安全に孔開けを行うことができる点で優れている 。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上記特開平10−216857号公報に記載のパンチャーヘッドは、 圧力伝達に時間がかかるので作業効率が低い、構造が複雑であるのでコストが高 い等の課題を有する。 それ故、この考案の目的は、構造物に既設のアングルパンチャーに対して、構 造物に極力接近した位置に速やかに穴をあけることのできる一層安価なアングル パンチャーヘッドを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本件第一考案のアングルパンチャーヘッドは、 着脱自在に取り付けられる油圧ポンプを駆動源、ポンチ及びダイスの一方を固 定型、他方を可動型とし、片口フレームの下顎に固定型が固定され、上顎に第一 の油圧シリンダーが設けられるとともに、第一シリンダーのラムの先端に可動型 が取り付けられて、油圧ポンプによって駆動させられるシリンダーの作動に伴っ て可動型が固定型に対して往復移動することにより、固定型と可動型との間に置 かれたアングルに穴をあけるパンチャーのヘッド(以下、単に「ヘッド」ともい う。)において、 中心軸線が第一シリンダーと直交する第二の油圧シリンダーを第一シリンダー の側面に一体的に連結し、第一シリンダーの油室と第二シリンダーの油室を直結 させ、この第二シリンダーに油圧ポンプとの連結部を設けたことを特徴とする。
【0008】 この考案によれば、中心軸線が第一シリンダーと直交する第二の油圧シリンダ ーを第一シリンダーの側面に一体的に連結し、この第二シリンダーに油圧ポンプ との連結部を設けているので、油圧ポンプの胴体は第一シリンダーの中心軸線上 には無い。従って、油圧ポンプの胴体の大きさに制約されることなく、パンチン グすることができる。しかも第一シリンダーの油室と第二シリンダーの油室とが ヒンジ等を介することなく直結しているので、油が両油室間を速やかに移動する 。このため、第二シリンダーを介して油圧ポンプの駆動力が第一シリンダーに速 やかに伝達されることとなり、作業効率が向上する。
【0009】 同じく上記目的を達成する本件第二考案のアングルパンチャーヘッドは、第一 考案のヘッドにおいて、第二シリンダーの油室の内径を第一シリンダーのそれと 同じとしたものである。この第二考案によれば、第一シリンダーのラムの進行速 度及び出力が、第二シリンダーを介することなく油圧ポンプを第一シリンダーに 直結した従来構造と全く同じになるので、違和感がない。
【0010】
【考案の実施の形態】
本件考案の実施形態を図面と共に説明する。図1は実施形態のパンチャーヘッ ドと、それに連結された油圧ポンプとからなるアングルパンチャーを示す一部破 断断面図である。
【0011】 アングルパンチャー100は、パンチャーヘッド1及び油圧ポンプ50からな る。パンチャーヘッド1は、C型フレーム2、第一シリンダー3、第二シリンダ ー4、ダイス5及びポンチ6を備える。第一シリンダー3は、C型フレーム2の 上顎部分に固定され若しくは一体的に形成されている。そして、そのラム31の 先端の凹部にポンチ6を嵌合し、径方向より止めねじ61を当てて固定している 。
【0012】 第二シリンダー4は、第一シリンダー3の後部側面より第一シリンダー3の軸 線と直交する方向に延長して設けられている。即ち、第一シリンダー3と第二シ リンダー4とは断面視L字型をなしており、第一シリンダー3のラム31後方の 油室32と第二シリンダー4のラム41の前方の油室42とは直結しており、し かも両油室の内径は同じである。但し、第二シリンダー4の第一シリンダー3と の接続部分43の内径は、リターンスプリング44の配置のために少し小さくさ れている。第二シリンダー4の後端面には油圧ポンプ50との連結のためのジョ イント45が形成され、これを油圧ポンプ50のジョイント51と合わせて双方 のジョイントにピン52を挿入することによって、第二シリンダー4と油圧ポン プ50とが連結される。連結状態では、ラム41の後端面の凹部に油圧ポンプ5 0の出力ラム53の先端が嵌合している。
【0013】 従って、ポンプ50を第二シリンダー4と連結してポンプ50内の図略のバッ テリーの電力によりポンプ内のモーターを駆動させると、オイルタンク54中の 油がポンプ内部のシリンダー(図示省略)に供給されて圧力が上昇する。それに 伴って、ラム53がラム41を押す。ラム41の前進とともに第二シリンダー4 の油室42内の油圧が高まり、その圧力が油室32に伝達され、ラム31が前進 する。
【0014】 一方、ダイス5は、ポンチ6と同心状にC型フレーム2の下顎部分に固定され ている。C型フレーム2の上顎部分にはポンチ6の両側(ポンチを中心として図 面の前後)にポンチ6と平行に延びる押さえボルト(図示省略)が配置され、そ のネジ運動に伴ってポンチの移動方向に変位し、その先端面を被加工物であるア ングルWに当てることによってアングルWを固定する。アングルWは、C型フレ ームの両側面に設けられたストッパー23によって幅方向の位置が規制される。 ストッパー23は、ポンチ6と直交する方向(図の左右方向)に変位可能で、調 節ネジ24で固定される。
【0015】 このパンチャーヘッド1によれば、アングルWを上記押さえボルトとストッパ ー23とで位置決めし、上記のようにラム31の前進に伴ってポンチ6をダイス 5に向かって移動させることにより、アングルWに孔を開けることができる。ポ ンチ6は、ポンプ50の出力を解除したとき、スプリング33及びスプリング4 4の復元力によってラム31及びラム41の復帰とともに復帰する。このとき、 アングルWとフレーム2とが押さえボルトで固定されているので、アングルWが ポンチ6に引きずられることはない。
【0016】 穴あけ加工すべきアングルWが図示の壁Vや他のアングルなどの構造物に固定 された状態でヘッド1を使用するときも、また穴あけ加工すべきアングルWの上 方に他のアングルZが存在する状態でヘッド1を使用するときも第一シリンダー 3の軸線上に油圧ポンプ50が無いので、油圧ポンプ50が当該構造物に当たる ことはない。従って、第一シリンダー3の外半径Rぎりぎりまで十分に当該構造 物に接近した位置にも穴をあけることができる。また、油室42と油室32とが 同一の内径を有するので、油圧ポンプ50の出力がそのままの大きさで速やかに ラム31に伝わる。従って、作業効率も優れる。
【0017】 更にまた、ヘッド1がポンプ50に対して着脱自在であるから、ポンプ50を 他のヘッド、例えば切断用ヘッドや折り曲げ用ヘッドに使用することができるし 、持ち運びするにも軽量且つ小型で便利である。 なお、フレーム2を蝶ねじ22でスタンド21に固定することにより、パンチ ャー100を地上で使用することもできる。
【0018】
【考案の効果】
以上のように、本考案のパンチャーヘッドによれば、構造物に既設のアングル にも容易に穴をあけることができ、しかも作業効率もよくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態のパンチャーヘッドを油圧ポンプに
連結した状態を示す一部破断断面図である。
【符号の説明】
1 パンチャーヘッド 2 フレーム 3 第一シリンダー 31 ラム 32 油室 4 第二シリンダー 41 ラム 42 油室 5 ダイス 6 ポンチ 50 油圧ポンプ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】着脱自在に取り付けられる油圧ポンプを駆
    動源、ポンチ及びダイスの一方を固定型、他方を可動型
    とし、片口フレームの下顎に固定型が固定され、上顎に
    第一の油圧シリンダーが設けられるとともに、第一シリ
    ンダーのラムの先端に可動型が取り付けられて、油圧ポ
    ンプによって駆動させられるシリンダーの作動に伴って
    可動型が固定型に対して往復移動することにより、固定
    型と可動型との間に置かれたアングルに穴をあけるパン
    チャーのヘッドにおいて、 中心軸線が第一シリンダーと直交する第二の油圧シリン
    ダーを第一シリンダーの側面に一体的に連結し、第一シ
    リンダーの油室と第二シリンダーの油室を直結させ、こ
    の第二シリンダーに油圧ポンプとの連結部を設けたこと
    を特徴とするアングルパンチャーヘッド。
  2. 【請求項2】第二シリンダーの油室の内径が第一シリン
    ダーのそれと同じである請求項1に記載のアングルパン
    チャー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021529665A (ja) * 2018-07-10 2021-11-04 ロ,ヨン スク ケーブルトレイ用充電式油圧パンチング機

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021529665A (ja) * 2018-07-10 2021-11-04 ロ,ヨン スク ケーブルトレイ用充電式油圧パンチング機
JP7189226B2 (ja) 2018-07-10 2022-12-13 ロ,ヨン スク ケーブルトレイ用充電式油圧パンチング機

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