JP3061900U - 木酢液回収装置付炭化機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 この考案は、果樹園や公園等で剪定した木や
枝、細く薄い枝や葉、その他、ヒョウタンや果物、貝や
魚など種々なものが原形のまま炭化できる炭化機と、そ
の炭化機において、木酢液を抽出し回収する木酢液回収
装置付炭化機に関するものである。 【解決手段】 開閉蓋１を設けた炉体２を形成し、内部
に保温セラミック３を内張りする。炉体１の下は炉底４
とし、その下に熱風入口５と排出口６を設けたＵ形状の
放熱パイプ７を設置する。排出口６は排気塔８に接続す
る。炉内９より排気パイプ１０を設け木酢液回収装置１
１下方で接続る。木酢回収装置１１において、排煙用パ
イプ１２を数本上下で固定し、煙は下から上へ抜け出る
ようにした水冷式の冷却部１３を設ける。次に、ポンプ
１４と水タンク１５を配管１６で接続し、冷却部１３の
下と上を配管１６でつなぐ。冷却部１３の下に漏斗１７
を設ける。上方は配気筒１８を設け配気塔８に接続す
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、果樹園等で剪定した木や枝、細く薄い枝や葉や、果物のヒョウタ ン、へちま、かぼちやなど、又は、貝や魚などを原形のまま炭化できる炭化機と 、その炭化機において、木酢液を抽出し回収する木酢液回収装置付炭化機に関す るものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、木材などの炭化方法は、昔ながらの炭焼釜といって土で盛り上げた釜の 中に木材を入れて、炭となる対象物に直接炎を当て蒸して炭化させるものであっ た。又、従来より種々な炭化機が作られているが、どれも炭釜の原理を応用した もので、炭となる対象物に直接炎を当てるものであった。 そのため、小枝や割箸のような小さな物は炭化しても粉になったり、灰になっ てしまう欠点があった。又、煙と共に発生する煤が炭化する対象物に付いて汚れ る欠点もあった。 又、実用新案登録願、平成１０−７０６７（生ゴミ等の炭化機）においては、 炭化物に直接バーナーの熱風を送り当て攪拌して粒状か粉状の炭化物を製造する 炭化機であるため、原形のまま炭化はできなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本案は、その欠点を除いて、果樹の剪定等から出る多量の木材や、細く薄く小 さな小枝や、ひようたん、へちま、かぼちや等、何でも原形をそのまま炭化し、 その炭化物に煤が付着しないように炭化させて土壌改良剤や食品の鮮度保持剤、 インテリア商品などに応用できる炭を開発することと、炭化中に発生する煙ガス から木酢液を回収することを目的とした目酢液回収装置付炭化機を開発するもの である。

【０００４】

【課題を解決するための手段】 いま、その解決手段を説明すると、 （イ）開閉蓋１を設けた円筒形、あるいは角筒形等の炉体２を形成し、内側にセ ラミック３を内張りする。 （ロ）炉体１の下は炉底４とし、その下に熱風入目５と排出口６を設けたＵ形状 の放熱パイプ７を設置する。排出口６は排気塔８に接続する。 （ハ）炉内９より排気パイプ１０を設け木酢液回収装置１１の下方で接続する。 （ニ）次に、木酢液回収装置１１において、排煙用パイプ１２を数本上下で溶接 等で固定し、排煙は下から上へ抜出るようにし、水冷式の冷却部１３を設け る。 （ホ）次に、ポンプ１４と水量調整と補給するための水タンク１５を配管１６で 接続し、冷却部１３の下と上を配管１６でつなぐ。 （ヘ）冷却部１３の下に漏斗１７を設ける。上方は排気筒１８を設け排気塔８に 接続する。 以上のように構成する。

【０００５】

【考案の実施の形態】

次に本考案の実施の形態を述べると、冷却部１３内に水１９を給水しポンプ１ ４で循環し排煙用パイプ１２を水冷する。

【０００６】 炉内９に炭化する対象物を入れて開閉蓋１を閉じて、熱風入口５より灯油等を 燃料としたバーナーにより熱風を送る。炉内９は５５０℃の高温になり対象物を 蒸す。

【０００７】 対象物が蒸されて煙が発生し、排気パイプ１０より木酢液回収装置１１の下で 排気し、排煙用パイプ１２内を通過し排気管１８より排気塔８に排気する。その 排煙は木酢回収装置１１を通過することにより９５℃から１００℃前後に冷され 液状化し、木酢液は排煙用パイプ１２より下へ落ち漏斗１７で受けて回収れる。

【０００８】 したがって、炉内９には直接炎を当てないので、炭化させる対象物にも炎が当 らないので細く薄い木や割箸でも灰にならず原形のまま炭化できる。また、煤が つかないので汚れも少ないためヒョウタンなどはインテリア商品としても炭化で きる。

【０００９】 本考案において、例えば、炉体２の直径が１ｍ２００ｃｍ、奥行きが１ｍ８０ ０ｃｍで、５５０℃で蒸し炭化した場合、梨の小枝１４０キロで３０キロの炭が できる。煙を冷却して木酢液が５０リットル抽出できる。燃料は１回に付き灯油 ２５〜３０リットル使用する。炭化に６時間かかり、冷却を含めると２４時間と 短時間である。

【００１０】 又、本考案の木酢液回収装置は従来の炭焼に設置し木酢液を回収することがで きる。

【００１１】

【考案の効果】

したがって、炭化する対象物、例えば、果樹園や公園などで剪定した大量の木 や枝、細く薄い枝、葉、あるいは使用済の割箸やヒョウタン、貝や魚などあらゆ るものが灰にならず、原形のまま炭化できる、煤が付かないのでインテリア商品 として活用できる。又、炭は住宅や自動車内の除湿や脱臭などに応用できる。 その他、水の浄化や田畑の肥料としても使用てきる。又木酢液は土壌改良剤や 食品の鮮度保持剤など種々な用途がある活性薫液で一石二鳥の効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の全体正面図である。

【図２】本考案の全体側面図である。

【図３】本考案の一部分の拡大図である。そして一部断
面図で示す。

【図４】本考案の図１中Ａ−Ａ線の断面図である。

【図５】本考案の図３中のＢ−Ｂ線の断面図である。

【符号の説明】

１ 開閉蓋 ２ 炉体 ３ 保温セラミック ４ 炉底 ５ 熱風入口 ６ 排出口 ７ 放熱パイプ ８ 排気塔 ９ 炉内 １０ 排気パイプ １１ 木酢液回収装置 １２ 排煙用パイプ １３ 冷却部 １４ ポンプ １５ 水タンク １６ 配管 １７ 漏斗 １８ 排気筒 １９ 水

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】（イ）開閉蓋１を設けた炉体２形成し、内
   側に保温セラミック３を内張りする。 （ロ）炉体１の下は炉底４とし、その下に熱風入口５と
   排出口６を設けたＵ形状の放熱パイプ７を設置する。排
   出口６は排気塔８に接続する。 （ハ）炉内９より排気パイプ１０を設け木酢液回収装置
   １１の下方で接続する。 （ニ）次に、木酢液回収装置１１において、排煙用パイ
   プ１２を数本上下で溶接等で固定し、煙は下から上へ抜
   出るようにした水冷式の冷却部１３を設ける。 （ホ）次に、ポンプ１４と水タンク１５を配管１６で接
   続し、冷却部１３の下と上を配管１６でつなぐ。 （ヘ）冷却部１３の下に漏斗１７を設ける。上方は排気
   筒１８を設け排気塔８に接続する。 以上の構成から成る木酢液回収装置付炭化機。