JP3061549U - 型枠支持アンカ― - Google Patents

型枠支持アンカ―

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JP3061549U
JP3061549U JP1999000780U JP78099U JP3061549U JP 3061549 U JP3061549 U JP 3061549U JP 1999000780 U JP1999000780 U JP 1999000780U JP 78099 U JP78099 U JP 78099U JP 3061549 U JP3061549 U JP 3061549U
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健 大内田
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株式会社佐村工務店
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空洞を生じることなく確実に床面コンクリー
トを打設することができると共に、容易にかつきれいに
床面コンクリートから突出した部分を除去することがで
き、さらには、床面コンクリート打設用型枠と壁面コン
クリート打設用型枠との間の距離の微調整が行え、汎用
的に使用が可能な型枠支持アンカーを提供することを目
的とする。 【解決手段】 本考案の(型枠支持)アンカー1は、床
面(コンクリート打設用)型枠Aを貫通して設けられる
取付脚部2と、この取付脚部2の一部に回動自在に枢支
され、中実の円柱状とされると共にその周面に軸方向と
直交する溝3bが多数形成された切断部3と、この切断
部3の取付脚部2に枢支された側とは反対の端部に設け
られ、取付具又は連結具と嵌合連結可能な連結管部4と
で構成したものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、床面コンクリートに対して所定の角度をなして起立する壁面コンク リートを打設する際に、各々のコンクリート打設用型枠を所定の角度に保つため に、床面コンクリート打設用型枠に取り付ける型枠支持アンカーに関するもので ある。
【0002】
【従来の技術】
例えば床面コンクリートから垂直に起立した壁面コンクリートを、該床面コン クリートと一体的に打設するには、図7及び図8に示すように、床面コンクリー ト打設用型枠Aから壁面コンクリート打設用型枠Bへと支持金具51を架設して 行っている。
【0003】 図7及び図8に示す従来の支持金具51は、床面コンクリート打設用型枠Aに 取り付けられると共に一部を残して床面コンクリートA1に埋設される型枠支持 アンカー52と、壁面コンクリート打設用型枠B,Bを互いの間隔を保つように 保持した保持部材Baに取り付けられた取付金具53と、型枠支持アンカー52 と取付金具53とを連結する連結金具54とを有している。
【0004】 型枠支持アンカー52は、床面コンクリート打設用型枠Aを貫通して取り付け られる取付脚52aと、この取付脚52aの上部で角度可変可能に枢支され、連 結金具54と連結される連結管52bとで構成されている。一方、取付金具53 は、壁面コンクリート打設用型枠B,Bの保持部材Baに取り付けられる取付部 材53aと、この取付部材53aに対して角度可変可能に枢支され、連結金具5 4と連結される連結部材53bとで構成されている。連結金具54は、その両端 部に連結孔54a,54aが形成されている。
【0005】 支持金具51は、床面コンクリート打設用型枠A及び壁面コンクリート打設用 型枠Bとを配置した状態で、まず、型枠支持アンカー52の取付脚52aを床面 コンクリート打設用型枠Aに、取付金具53の取付部材53aをコンクリート打 設用型枠B,Bの保持部材Baに、各々取り付ける。そして、型枠支持アンカー 52の連結管52bに連結金具54を外嵌させ、かつ、取付金具53の連結部材 53bに連結金具54を外嵌させる。
【0006】 続いて、上記した連結管52bの取付脚52aに対する角度、及び連結部材5 3bの取付部材53aに対する角度を、壁面コンクリート打設用型枠B,Bが床 面コンクリート打設用型枠Aに対して、例えば垂直に保持されるように調整する 。この後、連結管52bにおける取付脚52aの反対の端部に形成された止め孔 52cと、連結金具54の連結孔54aとをピンなどを挿通して連結し、かつ、 連結部材53bにおける取付部材53aの反対の端部に複数形成された止め孔5 3cと、連結金具54の連結孔54aとをピンなどを挿通して連結し、コンクリ ートを打設する。
【0007】 コンクリートを打設し、硬化した後には、床面コンクリート打設用型枠A、壁 面コンクリート打設用型枠B,Bを除去すると共に、取付金具53及び連結金具 54を除去する。一方、型枠支持アンカー52は、取付脚52a及び連結管52 bの一部が床面コンクリートA1に埋設されているので、コンクリート打設後に 、床面コンクリートA1から突出した部分を除去する。
【0008】 こうした支持金具51において、型枠支持アンカー52は、従来から、床面コ ンクリートA1に埋設され、コンクリート打設後に突出部を除去するので、以下 のような考慮がなされていた。
【0009】 すなわち、打設後の床面コンクリートA1に空洞が生じて強度が不均一となら ないように、型枠支持アンカー52は、埋設部分である連結管52bに、例えば 複数のコンクリート流入孔52d(図7及び図8参照)や、例えば断面C字形状 やコ字形状となる溝を形成していた。また、打設後の床面コンクリートA1から 突出した連結管52bにおいて、容易に除去できるように、型枠支持アンカー5 2の連結管52bは、例えば薄肉の金属管を使用していた。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の型枠支持アンカーは、上記のように各種の考慮がなされ ているにも拘わらず、次のような問題が生じていた。すなわち、型枠支持アンカ ーの連結管に複数のコンクリート流入孔や溝を形成しても、コンクリートを組成 する粗骨材の粒径が大きい場合や、コンクリートの流動性が小さい場合は、コン クリート流入孔にコンクリートが浸入しなかったり、浸入しにくいといった問題 があった。
【0011】 埋設部分である連結管におけるコンクリートの流入を多くするため、多くのコ ンクリート流入孔を設けることが考えられるが、この場合は、単位面積あたりに おけるコンクリート流入孔の径を小さくすることになり、やはり上記問題の発生 要因となる。また、コンクリート流入孔の径を大きくすれば、使用時に支持金具 全体における型枠支持アンカーにかかる張力に耐えられないといった問題が生じ る。
【0012】 一方、従来の型枠支持アンカーにおいて、打設後の床面コンクリートから突出 した連結管を容易に除去できるように、薄肉の金属管を使用した場合は、上記し たように使用時に支持金具全体における型枠支持アンカーにかかる張力に耐えら れないといった問題が生じていた。
【0013】 また、除去部分である連結管がそもそも管状であるために、上記した考慮がな されていても、作業者の手によって折曲除去しにくく、さらに、その除去後にバ リが残ったりしてきれいに除去できなかった。
【0014】 さらに、従来の型枠支持アンカーにおける上記した問題の他に、型枠支持アン カーにおいて、床面コンクリート打設用型枠と壁面コンクリート打設用型枠との 間の距離を調整するには、取付金具の複数の止め孔に対して連結金具の止め孔を 合わせて調整するようにしていたが、取付金具の複数の止め孔の互いの間隔が一 定である場合には、その間隔内での微調整ができなかったりする不具合があり、 従来の型枠支持アンカーは、汎用的に使用することができるものではなかった。
【0015】 本考案は上記した問題点に鑑みてなされたものであり、コンクリートの性状を 問わず、空洞を生じることなく確実に床面コンクリートを打設することができる と共に、容易にかつきれいに床面コンクリートから突出した部分を除去すること ができ、さらには、床面コンクリート打設用型枠と壁面コンクリート打設用型枠 との間の距離の微調整が行え、汎用的に使用が可能な型枠支持アンカーを提供す ることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本考案は、床面コンクリート打設用型枠に設け られる取付脚部の一部に枢支された切断部を、中実の円柱状とし、さらに、その 周面に軸方向と直交する溝を多数形成し、また、この切断部の取付脚部に枢支さ れた側とは反対の端部に、取付具又は連結具と嵌合連結可能な連結管部を設けた ものである。
【0017】 このように、本考案は、切断部によって、空洞を生じることなく確実に床面コ ンクリートを打設することができ、また、容易に床面コンクリートから突出した 部分を除去することが可能となり、さらに、必要に応じて、連結管部を管状とし てその周面に連結用のピンが挿通される孔を複数形成することで、床面コンクリ ート打設用型枠と壁面コンクリート打設用型枠との間の距離の微調整が行え、汎 用的に使用が可能となる。
【0018】
【考案の実施の形態】
本考案は、床面コンクリートに対して所定の角度をなして起立する壁面コンク リートを打設する際に、壁面コンクリート打設用型枠に取り付けた取付具に連結 具を介して、又は直接に連結されると共に、床面コンクリート打設用型枠に設け られる型枠支持アンカーにおいて、該床面コンクリート打設用型枠を貫通して設 けられる取付脚部と、この取付脚部の一部に回動自在に枢支され、中実の円柱状 とされると共にその周面に軸方向と直交する溝が多数形成された切断部と、この 切断部の取付脚部に枢支された側とは反対の端部に設けられ、取付具又は連結具 と嵌合連結可能な連結管部とで構成したものである。
【0019】 また、本考案は、上記構成において、必要に応じて、連結管部を管状としてそ の周面に連結用のピンが挿通される孔を複数形成した構成としてもよい。
【0020】 上記構成において、本考案の型枠支持アンカーを用いて、床面コンクリートと 、該床面コンクリートに対して所定の角度をなして起立する壁面コンクリートと を一体的に打設する際には、以下の手順で行われる。
【0021】 まず、床面コンクリート打設用型枠と、壁面コンクリート打設用型枠とをそれ ぞれ配置する。この状態で、型枠支持アンカーの取付脚部を床面コンクリート打 設用型枠に取り付け、一方、壁面コンクリート打設用型枠には、取付具を取り付 ける。
【0022】 取付具の取付位置から、型枠支持アンカーまでの距離が長い場合は、これらの 間に連結具を介在させる。いま、例えば連結具を介在させた状態で説明すると、 壁面コンクリート打設用型枠に取り付けた取付具と連結具の一端とを連結し、こ の連結具の他端と型枠支持アンカーの連結管部とを連結し、床面コンクリート打 設用型枠に対して、例えば壁面コンクリート打設用型枠が垂直に起立するように 角度を調整して一体とする。取付具と連結部との連結は例えば次のように行われ る。取付具にはその軸方向と直交する孔が複数形成され、また連結部にはその軸 方向と直交する孔が形成され、これらの孔を合わせてピンを挿通して連結する。
【0023】 ところで、型枠支持アンカーの連結管部と連結具とにおいても、上記同様に連 結するのであるが、本考案の型枠支持アンカーは、必要に応じて、連結管部を管 状とすると共に、その周面に連結用のピンが挿通される孔を複数形成すれば、型 枠支持アンカー側でも取付具からの距離を調整して連結することができる。これ によって、長さの微調整が行え、床面コンクリート打設用型枠に対して取付脚部 を取り付けし直したりする必要がなく、広い範囲で使用することができる。
【0024】 そして、これらを連結し終えると、壁面コンクリート打設用型枠に対する取付 具の取付角度、床面コンクリート打設用型枠に対する型枠支持アンカーの切断部 及び連結管部の勾配が決定される。その後、コンクリートを打設し、硬化すると 、床面コンクリート打設用型枠、及び壁面コンクリート打設用型枠によって床面 と壁面とが形成されることとなる。
【0025】 上記の後、取付具を壁面コンクリート打設用型枠から外すと共に、連結具を取 付具及び型枠支持アンカーの連結管部から外し、床面コンクリート打設用型枠及 び壁面コンクリート打設用型枠を外す。
【0026】 いま、この状態では、型枠支持用アンカーのみが、床面コンクリートに埋設さ れたままで、切断部の一部と連結管部が床面コンクリートから突出しているので 、切断部を作業者によって手で折り曲げると、切断部は、該切断部の軸方向と直 交する方向に形成された溝によって切断され、床面コンクリートから突出した部 分が除去される。こうしてコンクリート打設作業が完了する。
【0027】 このように、本考案の型枠支持アンカーは、切断部を中実の円柱状とし、軸方 向と直交する方向に溝を形成しているので、床面コンクリートの打設面にバリの ような突出部が残ることなく、きれいに除去することができる。なお、本考案の 型枠支持アンカーにおいて、中実で円柱状の切断部は、外径を7〜11mmとする ことが望ましく、その理由は以下の通りである。
【0028】 すなわち、切断部の外径を7mmより小さくすると、コンクリートを打設したと きに、打設直後の壁面コンクリートから受ける張力に耐えられない可能性があり 、また、切断部に軸方向と直交する溝を形成することから、これより外径を小さ くすることは好ましくなく、また、切断部の外径を11mmより大きくすると、例 え溝を深く形成したとしても切断が困難であると共に、嵩張り、また、重くなる といったことから好ましくないからである。
【0029】 さらに、切断部における溝は、中実円柱状の外径に対し10〜20%の深さと することが好ましい。この理由は、10%より浅い溝とすると、切断が困難とな るためであり、一方、20%より深い溝とすると、打設直後の壁面コンクリート から受ける張力に耐えられない可能性があるためである。
【0030】 従って切断部の外径を7〜11mmとし、溝を外径に対して10〜20%の深さ とすれば、壁面コンクリートから受ける張力にも耐えられ、嵩張らないと共に軽 量化が図れ、また、手できれいに切断することができる。また、本考案の型枠支 持アンカーの切断部は、中実の円柱状としているので、床面コンクリート内では 、打設した直後のコンクリートは切断部及び取付脚部などの周りに充填されて、 空洞が生じることがなく、従って硬化したコンクリートの強度の不均一化を防ぐ ことができる。
【0031】
【実施例】
以下に、本考案の実施例について図1〜図6を参照して説明する。 図1及び図2は、本考案の型枠支持アンカーを示す。図3及び図4は、本考案 の型枠支持アンカーの使用状態を示す。図5は、本考案の型枠支持アンカーにお いて、切断部によって床面コンクリート打設面から突出した部分を除去した状態 を示す。図6は、切断部の他の構成例を示す。
【0032】 本考案の型枠支持アンカー1(以下、アンカー1と記す)は、床面コンクリー トA1に対して所定の角度をなして起立する壁面コンクリートB1を打設する際 に、壁面コンクリート打設用型枠B(以下、壁面型枠Bと記す)に取り付けた取 付具10に連結具15を介して、又は直接に連結されると共に、床面コンクリー ト打設用型枠A(以下、床面型枠Aと記す)に設けられるものであり、以下のよ うに構成されている。
【0033】 主として図1及び図2に示すように、2は、床面型枠Aを貫通して設けられる 取付脚部であり、この取付脚部2は、本実施例では、中実円柱状で二股形状とさ れている。取付脚部2は、二股形状とされた両端部に、床面型枠Aを貫通する貫 通部2aが形成されている。この貫通部2aの先端部には、雄ねじ部2bが形成 されており、この雄ねじ部2bの上部終端には、後述する傘状部材2dの抜け落 ちを防止するために、中実円柱状の外径から延出されたストッパー部2cが形成 されている。
【0034】 さらに、取付脚部2は、ストッパー部2cの形成された位置の上部に、上記し た傘状部材2dが挿通されている。この傘状部材2dは、床面型枠Aを貫通した 雄ねじ部2bに、該床面型枠Aの下面側から例えばナット2eを螺合したときに 、床面型枠Aと取付脚部2とを確実に固定するためのものである。
【0035】 また、取付脚部2は、その二股形状とされた中実円柱状のストッパー部2cの さらに上部で、かつ傘状部材2dの上方位置に、フランジ部2fが形成されてお り、このフランジ部2fとストッパー部2cとによって、この範囲内に傘状部材 2dを移動可能に位置させている。
【0036】 さらに、取付脚部2は、二股形状の集合部位に、ボルト2g及びナット2hで 後述する切断部3の一端を枢支するための、取付部2iが形成されている。なお 、取付部2iは、本実施例では、ボルト2g及びナット2hで切断部3の一端を 枢支する構成を示したが、切断部3の角度を変更し得るように該切断部3を枢支 する取付状態であればこれに限らない。
【0037】 3は、取付脚部2の取付部2iに回動自在にその一端が枢支された切断部であ り、この切断部3は、一端が扁平状にされ、ここに上記したボルト2gが挿通さ れる挿通孔3aが形成されている。また、切断部3は、本実施例では両端を除く 中間部分が、例えば外径が8mmの中実の円柱状とされると共にその周面に軸方向 と直交し、外径に対し、例えば15%の深さとされた溝3bが多数形成されてい る。
【0038】 さらに、切断部3は、その他端、すなわち、取付部2iに枢支された側とは反 対の端部も扁平状にされ、ここに後述する連結管部4の連結孔4bをボルトとナ ット等により取り付けるための二つの連結孔3c,3cが形成されている。もち ろん、切断部3の他端は、連結管部4の連結孔4bをボルトとナットで取り付け る他に、例えば溶着する構成や、螺合する構成であってもよい。
【0039】 4は、切断部3における取付部2iに枢支された側とは反対の端部に設けられ た連結管部であり、この連結管部4は、取付具10又は連結具15と嵌合連結可 能な管状とされている。さらに、連結管部4は、管状の周面に連結用のピンPを 挿通可能な挿通孔4aを、本実施例では、例えば所定間隔を存して二つ形成して いる。また、連結管部4は、上記したように、切断部3の他端に形成された連結 孔3c,3cと連通すべく、連結孔4b,4bが形成されている。
【0040】 一方、本考案のアンカー1と連結される取付具10は、図3及び図4に示すよ うに、例えば以下のように構成されている。壁面型枠B,Bには、これら壁面型 枠B,Bを平行に保つべく支持部材Baが設けられている。この支持部材Baの 一つに取付具10の取付部10aが設けられている。この取付部10aは、支持 部材Baを上下(又は前後)両側から包囲するコ字状腕部10bが形成されると 共に、このコ字状腕部10bの対向面10c,10cに、該コ字状腕部10bの 一部にチェーンを介して設けられた固定ピン10dを挿通する挿通孔10eが各 々形成されている。
【0041】 コ字状腕部10bの対向面10c,10cに挟まれた中間面10fには、後述 の連結杆10hの一端が、この連結杆10hと取付部10aとの角度を調整する ための角度調整具10gを介して設けられている。この角度調整具10gの中間 面10fとの連結側とは反対端部に、上記の連結杆10hの一端が枢支されてい る。連結杆10hの他端は、後述する連結管10iの一端に溶着されている。
【0042】 連結管10iは、一端が上記したように連結杆10hの他端に溶着され、他端 が、後述の連結具15、又はアンカー1の連結管部4に、内嵌連結可能な管状と されていると共に、軸方向に複数の孔10jが列をなして形成されている。
【0043】 一方、連結具15は、所定長さの管状とされ、上記したように、一端が連結管 10iの他端に、他端がアンカー1の連結管部4に、外嵌連結される。そして、 連結具15は、両端にそれぞれ1つの孔15aが設けられると共に、この孔15 aに挿通する連結用のピンPがチェーンを介して設けられている。
【0044】 以上説明した、本考案のアンカー1、取付具10、及び連結具15を用いて床 面コンクリートA1と、該床面コンクリートA1に対して例えば垂直に起立した 壁面コンクリートB1を打設するには、以下のようにして行われる。
【0045】 本実施例の場合、まず、床面型枠Aを配置し、この床面型枠Aと垂直に壁面型 枠B,Bを配置する。この状態で、アンカー1の取付脚部2を床面型枠Aに取り 付ける。つまり、取付脚部2を床面型枠Aに取り付けるには、床面型枠Aに所定 の孔を穿孔し、その孔に雄ねじ部2bを、傘状部材2dの下部が床面型枠Aの上 面に当接し、かつ傘状部材2dの上部がフランジ部2fに当接するまで挿通する 。そして、床面型枠Aの下面において、挿通された雄ねじ部2bにナット2eを 螺合することで取付が完了する。
【0046】 一方、壁面型枠Bには、支持部材Baを取付具10のコ字状腕部10bで把持 し、固定ピン10dを挿通孔10eに挿通して取付部10aを取り付ける。そし て、連結具15の一端を、取付具10の連結管10iに外嵌し、連結具15の孔 15aと連結管10iの孔10jを合わせてピンPで固定する。また、連結具1 5の他端を、アンカー1の連結管部4に外嵌し、連結具15の孔15aと連結管 部4の挿通孔4aを合わせてピンPで固定する。
【0047】 いま、この状態で、アンカー1が床面型枠Aに取り付けられ、取付具10が壁 面型枠Bに取り付けられ、アンカー1と取付具10とが連結具15によって連結 された状態となり、このときに、床面型枠Aに対して壁面型枠B,Bが垂直にな るように、アンカー1と取付具10との距離を調整し、また、アンカー1におけ る取付部2iの角度、及び取付具10における角度調整具10gの角度を調整す る。
【0048】 ところで、上記したアンカー1、取付具10、及び連結具15とによる床面型 枠A、及び壁面型枠Bの支持固定において、本考案のアンカー1であれば、連結 管部4に、取付具10又は連結具15と嵌合連結可能な管状とすると共にその周 面に連結用のピンPが挿通される挿通孔4aを複数(2個)形成したので、アン カー1側でも取付具10からの距離を調整することができる。
【0049】 つまり、取付具10側で連結具15との長さ調整が行えるが、取付具10にお ける連結管10iの孔10jでは、孔10jの間隔が一定のため、孔10jの間 隔内における微調整が行えないが、本考案のアンカー1であれば、アンカー1側 での微調整が行えるので、床面型枠Aに対して取付脚部2を取り付けし直したり する必要がなく、汎用的に使用することができる。
【0050】 そして、壁面型枠Bに対する取付具10の取付角度、床面型枠Aに対するアン カー1の切断部3及び連結管部4の勾配が決定された後、コンクリートを打設し て、硬化すれば、床面型枠A、及び壁面型枠Bによって床面と壁面とが形成され る。
【0051】 上記の後、取付具10を壁面型枠Bから外すと共に、連結具15を取付具10 及びアンカー1の連結管部4から外し、床面型枠A及び壁面型枠Bを外す。この 状態では、アンカー1のみが、床面コンクリートA1に埋設されており、切断部 3の一部と連結管部4が床面コンクリートA1から突出している。
【0052】 この後、切断部3を作業者によって手で折り曲げると、図5に示すように、該 切断部3の溝3bによって切断され、床面コンクリートA1から突出した部分が きれいに除去される。こうしてコンクリート打設作業が完了する。
【0053】 いま、この状態でアンカー1は、中実の円柱状とされた切断部3に、軸方向と 直交する方向に溝3bを形成しているので、床面コンクリートA1の打設面にバ リのような突出部が残ることなく、きれいに除去することができ、また、打設し た直後のコンクリートが切断部3の周りに充填されるので、空洞が生じることが なく、従って硬化したコンクリートの強度の不均一化が防がれる。
【0054】 このように、本考案のアンカー1を使用することによって、コンクリートを確 実に充填することができ、打設後の床面コンクリートA1から突出した部分をき れいにかつ手作業にて切断することができる。また、本考案のアンカー1は、各 種の取付具10及び連結具15にて長さ調整を行ったうえで、さらに微調整が必 要な場合、アンカー1側において微調整を行うことができる。従って、従来の型 枠支持アンカーを用いたときに較べ、作業全体の高効率化が図れると共に、コン クリートを確実に打設することができる。
【0055】 なお、本考案のアンカー1は、上記実施例に限らず、例えば、切断部3の外径 は、7〜11mmの範囲で変更してもよく、さらに、溝3bは、外径に対し、10 〜20%の範囲で変更してもよい。さらに、切断部3の溝3bの形状は、上記の 範囲において、例えば図6(a),(b),(c)に示すような形状としてもよ い。
【0056】 また、本考案のアンカー1は、上記実施例では、連結管部4における連通孔4 aを2個形成していたが、これに限らず、複数形成してさらに微調整を行えるよ うにすれば、より汎用性が高くなり、取付具10や連結具15を1式のセットと しなくとも、例えば取付具10や連結具15の製造メーカーが異なっていても作 業を行うことが可能となる。
【0057】 さらに、本考案のアンカー1は、上記実施例では、アンカー1の連結管部4に 対して連結具15を外嵌連結するようにしていたが、これに限らず、例えば取付 具10の連結管10iを長尺として直接、アンカー1の連結管部4に外嵌するよ うにしてもよい。
【0058】 また、アンカー1の取付部2iにおける取付脚部2と切断部3との取付は、上 記実施例では、ボルト2g及びナット2hで行うようにしていたが、これに限ら ず、例えば取付部2i側をかしめて切断部3を取り付けるようにしてもよい、ま た、同様に切断部3と連結管部4との取付構造も上記実施例に限らず、かしめて 取り付けるようにしてもよい。
【0059】 上記の実施例におけるアンカー1は、本考案の請求項1及び請求項2を採用し た請求項3に対応する態様について示しているが、例えば請求項1のみに対応し た態様、請求項1を採用した請求項2に対応した態様、請求項1を採用した請求 項3に対応する態様としてもよく、その場合においても、上記と同等の作用効果 を得ることができる。
【0060】
【考案の効果】
以上のように、本考案の型枠支持アンカーは、切断部を中実の円柱状とすると 共にその周面に軸方向と直交する溝を多数形成することで、コンクリートを確実 に充填することができると共に、打設後の床面コンクリートから突出した部分を きれいにかつ手作業にて切断することができる。
【0061】 また、本考案の型枠支持アンカーは、連結管部を、取付具又は連結具と嵌合連 結可能な管状とすると共にその周面に連結用のピンが挿通される孔を複数形成し たので、型枠支持アンカー側においても長さ調整が行え、型枠支持アンカーを床 面コンクリート打設用型枠に取り付けし直しなどする必要がなくなり、汎用的に 使用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の型枠支持アンカーを示す図である。
【図2】本考案の型枠支持アンカーを示す分解斜視図で
ある。
【図3】本考案の型枠支持アンカーの使用状況を説明す
るための分解図である。
【図4】本考案の型枠支持アンカーの使用状況を示す図
である。
【図5】本考案の型枠支持アンカーにおける切断部によ
って、床面コンクリート打設面から突出した部分を除去
した状態を示す図である。
【図6】(a)(b)(c)は、本考案の型枠支持アン
カーの切断部における変形例を各々示す図である。
【図7】従来の型枠支持アンカーの使用状況を説明する
ための図である。
【図8】従来の型枠支持アンカーを示す図である。
【符号の説明】
1 (型枠支持)アンカー 2 取付脚部 3 切断部 3b 溝 4 連結管部 4a 挿通孔 10 取付具 15 連結具 A 床面(コンクリート打設用)型枠 A1 床面コンクリート B 壁面(コンクリート打設用)型枠 B1 壁面コンクリート

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床面コンクリートに対して所定の角度を
    なして起立する壁面コンクリートを打設する際に、壁面
    コンクリート打設用型枠に取り付けた取付具に連結具を
    介して、又は直接に連結されると共に、床面コンクリー
    ト打設用型枠に設けられる型枠支持アンカーにおいて、
    該床面コンクリート打設用型枠を貫通して設けられる取
    付脚部と、この取付脚部の一部に回動自在に枢支され、
    中実の円柱状とされると共にその周面に軸方向と直交す
    る溝が多数形成された切断部と、この切断部の前記取付
    脚部に枢支された側とは反対の端部に設けられ、前記取
    付具又は連結具と嵌合連結可能な連結管部とで構成した
    ことを特徴とする型枠支持アンカー。
  2. 【請求項2】 切断部は、外径を7〜11mmとし、外径
    に対し10〜20%の深さで溝を形成したことを特徴と
    する請求項1に記載の型枠支持アンカー。
  3. 【請求項3】 連結管部は、管状とされると共にその周
    面に連結用のピンが挿通される孔を複数形成したことを
    特徴とする請求項1又は2に記載の型枠支持アンカー。
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