JP3061335U - ブラジャ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 脇を絞るように胸部にぴったり装着してもワ
イヤの先端によって苦痛を感じることのないようにした
ブラジャを提供することである。 【解決手段】 ワイヤ６を、カップ本体の略下半部以下
の長さに短く形成し、その先端１０に丸味１１を設けた
のである。そして、ワイヤ６の脇下部先端１０に続いて
厚手のクッション用脇下布３を設けたのである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、バストを保護しその形を美しく整えるブラジャに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、図３に示すように、左右対のカップ２１、２１と、これらをつなぐ中央 下布２２と、カップの脇側に位置する対の脇下布２３と、脇下布２３から延び着 用者の胸部を一周し背面で係止する対の連結帯２４等から縫製され、カップ２１ の下縁には、バストアップ機能を発揮させる太く強固なＵ字形状ワイヤ２５を取 り付けたブラジャが普及している。

【０００３】 ところが、このブラジャでは、ワイヤ２５の脇側先端２６が脇下布２３の上端 にまで達しており、装着時バストを脇から絞り前方へ寄せながら下から持ち上げ るようにワイヤをバスト周縁に圧接すると、この先端２６が脇下部に突き当たり 、例えば腕を動かすような際、非常に苦痛を感じることがあり、圧接を緩めると 、バストアップ効果やバストラインをすっきり整える整形効果が全く得られない 等の問題点がある。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

そこで、この考案の課題は、脇を絞るように胸部にぴったり装着してもワイヤ の先端によって苦痛を感じることのないようにしたブラジャを提供することであ る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を解決するために、この考案においては、前記ワイヤを、カップ本 体の略下半部以下の長さに短く形成し、その先端に丸味を形成したのである。ま た、前記ワイヤの脇下部先端にほぼ連続して厚手のクッション用脇下布を配置し ておくのがよい。

【０００６】

【作用】

この考案に係るブラジャは、ワイヤが短く即ち丈が低くかつ先端が丸くなって いるので脇下に圧接することがなく、例え当接しても痛みを感じることが少ない 。またワイヤの先端に続いて厚手のクッション用脇下布が介在しているため、ワ イヤ先端の脇下への当接を緩和することができ、同時にバストの整形性も向上さ せることができる。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下、この考案の実施形態を図１及び図２に基づいて説明する。

【０００８】 図１に示すように、この考案のブラジャは、左右対のカップ１、１と、この両 カップ１、１をつなぐ中央下布２と、カップの脇側に位置しカップ脇側上縁を包 囲して肩紐に連なる左右対の厚手の非伸縮性脇下布３、３と、脇下布３から横に 延び着用者の胸部を一周し背面において鉤ホックで係止される左右対の伸縮性連 続帯４、４と、アジャスタ付きの対の肩紐５、５と、両カップ１、１の弯曲線状 下縁に取り付けられた金属又はプラスチック製のＵ字形状ワイヤ６、６等から縫 製されたものである。

【０００９】 前記ワイヤ６は、カップ１の頂部を通る水平仮想線７よりやや下方に至る、即 ちカップ下半部以下の領域に至る長さに形成され、特に脇下部分が短く、細長い 布袋８に収納し２条のミシン目９を介してカップに縫着されている。

【００１０】 図２に示すように、ワイヤ６の脇下部先端１０には、丸味１１が設けられてお り、この丸味１１部分に樹脂コーティングが施されている。勿論、先端の丸いキ ャップを被せてもよい。また、ワイヤの収納布袋８は、肌に接触する裏地１２に 厚手の起毛地が用いられ好ましい感触が得られる。

【００１１】 なお、前記ワイヤ６は、カップの形式等用途に対応して、カップ下半部以下の 領域において、Ｕ字形状の曲率や長さを適宜選択することができる。

【００１２】 前記脇下布３は、レースの飾り表地１３、中わたの芯地１４、トリコットの裏 地１５からなる非伸縮性の厚手のものであり、ワイヤの存在しない短縮部分を埋 めるように、カップ脇側上縁を包囲して肩紐５に連なる略Ｋ字形状の細長い形に 形成されている。

【００１３】 さらに、脇下布３は、ワイヤの先端１０から上方に３０〜６０ｍｍの幅を有し カップ１とワイヤ６の脇側全域をしっかり支持するようになる。

【００１４】 また、ワイヤを収納した布袋８の端は、脇下布３に千鳥縫いミシン目１６によ ってしっかりと縫い止めされており、着用中にワイヤがずれ動くようなことがな く、外観上も体裁が良い。

【００１５】 この考案に係るブラジャは、対の連結帯４、４を左右に引張って脇を絞るよう にワイヤをバスト周縁に圧接させても、ワイヤ６が短くかつ先端１０に丸味１１ が設けてあるため、ワイヤの先端が肌に突き当って痛みを感じるようなことが少 ない。

【００１６】 さらに、ワイヤの脇下部先端に続いて厚手のクッション用脇下布が介在してい るため、従来品のように、ワイヤによる苦痛が起きにくい利点を有する。

【００１７】 なお、前記脇下布３は、上述のように、ワイヤの脇側全域を厚手にするほか、 ワイヤの脇側先端部の上方のみの要部を厚手のものとすることもできる。

【００１８】 また、この考案に係るブラジャは、フルカップブラ、３／４カップブラ、肩紐 なしのストラップレスブラ等各種の形式のものにも適用できる。

【００１９】

【考案の効果】 この考案によれば、以上のように、Ｕ字形状ワイヤの寸法が従来品よりかなり 短く低い位置に設けられ、かつ先端が丸いため、脇を絞るように胸部にぴったり 装着してもワイヤの先端が脇に突き当って苦痛を感じるようなことはなく、さら に、ワイヤの脇下部先端に続いてクッション用脇下布を介在させることにより、 圧痛を緩和することができ、かつバストの整形性も向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案のブラジャの実施形態を示す正面図

【図２】同上のイ−イ線に沿った拡大断面図

【図３】従来例を示す要部正面図

【符号の説明】

１、２１ カップ ２、２２ 中央下布 ３、２３ 脇下布 ４、２４ 連結帯 ５ 肩紐 ６、２５ ワイヤ ７ 水平仮想線 ８ 布袋 ９、１６ ミシン目 １０、２６ 先端 １１ 丸味 １２、１５ 裏地 １３ 飾り表地 １４ 芯地

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 左右対のカップの下縁にＵ字形状ワイヤ
   を取り付けたブラジャにおいて、前記ワイヤを、カップ
   本体の略下半部以下の長さに短く形成し、その脇下部先
   端に丸味を形成したことを特徴とするブラジャ。
2. 【請求項２】 前記ワイヤの脚下部先端にほぼ連続し
   て、厚手のクッション用脇下布を設けた請求項１に記載
   のブラジャ。