JP3061211U - セルフタンニング用品 - Google Patents

セルフタンニング用品

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 手のひらの変色やシミがなく、均一な日焼け
状態にすることができ、セルフタンニング剤の無駄もな
く、かつ、肌の表面の古い細胞の角質を拭き取りながら
セルフタンニング成分を上塗りすることができ、その分
セルフタンニング効果を長持ちさせることができるセル
フタンニング用品を得る。 【解決手段】 ティッシュにセルフタンニング合成物が
含浸させられ、セルフタンニングティッシュとして成り
立っている。セルフタンニング合成物として一定量のジ
ヒドロキシアセトンまたはジブチルヒドロキシトルエン
がある。肌の汚れを落とす効果も同時に得るために、一
定量のパルプがティッシュに含まれているとよい。1回
分の使用量のセルフタンニング用品1を液体漏れ防止効
果のあるパッケージ2に封入するとよい。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、太陽光線その他の光線に当たらなくても、日焼けをしたような効果 を得ることができるにセルフタンニング用品に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、外に出て日焼けしている人というのは健康体であると考えられてき た。しかし、近年発表された学説はこれを覆している。すなわち、太陽光線が発 する紫外線、特にUVA,UVBの波長は健康を害する有害な紫外線であること が判明している。これらの有害な紫外線は、人間の細胞に対して悪影響を与え、 シミ、そばかす、あるいは皮膚ガンの原因となることがわかってきた。
【0003】 このような背景があるために、近年、太陽光線その他の光線に当たらなくても 、セルフタンニング剤を用い、これを肌に塗ることによって、あたかも日焼けを したかのような効果を得ることができるセルフタンニングが注目を集めるように なってきた。初期の頃のセルフタンニングは肌の色がオレンジ色に近い色に変色 するため、一般の人々には受け入れられ難かった。しかし、技術の進歩に伴い、 現在のセルフタンニングは、あたかも自然な日焼けをしたかのような効果を得る ことができる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
現在のセルフタンニング剤は液体やクリームの状態で販売されており、これを 購入した使用者はそれを手のひらで延ばして肌に塗ることによって皮膚表面のタ ンパク質に変色効果をもたらし、あたかも日焼けをしたような外観を得ることが できる。しかし、これらのセルフタンニング剤は、手のひらに多量のセルフタン ニング剤が付着するために、結果として使用者の手のひらをオレンジ色にしたり 、茶色のシミとして残してしまうという難点がある。また、セルフタンニング剤 の塗り方によって、まばらな日焼け状態になるケースが多い。さらに、セルフタ ンニング剤を手のひらに付け、そのあと日焼け効果を得たい身体の部分に塗ると いうのは、手のひらに多量のセルフタンニング剤が付着するために、セルフタン ニング剤が無駄に消耗されてしまう結果にもなる。
【0005】 本考案は、かかる従来技術の問題点を解消するためになされたもので、使用者 がセルフタンニング剤を手のひらで延ばさなくても肌に塗ることができるように して、使用者の手のひらを変色させたりシミを残したりすることがなく、かつ、 均一な日焼け状態にすることができ、セルフタンニング剤の無駄も省くことがで きるセルフタンニング用品を提供することを目的とする。 加えて、本考案は、肌の表面に存在する古い細胞の角質を拭き取りながらセル フタンニング成分を上塗りすることができ、その分セルフタンニング効果を長持 ちさせることができるセルフタンニング用品を提供することを他の目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この考案は、請求項1に記載されているように、ティッシュにセルフタンニン グ合成物が含浸させられることにより、セルフタンニングティッシュとして成り 立っている。 請求項2記載の考案のように、上記セルフタンニング合成物は、少なくともそ の一部としてジヒドロキシアセトンを用ることができる。 上記セルフタンニング合成物中のジヒドロキシアセトンの割合は、請求項3記 載の考案のように0.5〜50重量%あればよく、より好ましくは、請求項4記 載の考案のように2〜8重量%あればよい。
【0007】 請求項5記載の考案のように、セルフタンニング効果に加えて、肌の汚れを落 とす効果も同時に得るために、一定量のパルプがティッシュに含まれているとよ い。 上記ティッシュ中のパルプの割合は、請求項6記載の考案のように30〜70 重量%とすればよい。
【0008】 請求項7記載の考案は、ウエットティッシュにセルフタンニング合成物が含浸 させられてなるセルフタンニング用品であって、1回分の使用量のセルフタンニ ング用品が液体漏れ防止効果のあるパッケージに封入されていることを特徴とす る。 上記パッケージは、請求項8記載の考案のようにアルミ蒸着フイルムで形成す ることができる。
【0009】 本考案において「ティッシュ」とは、一般にティッシュと呼ばれるもののほか 、紙、布地、不織布あるいはこれらに類似のものを指している。本考案では、こ のティッシュをベース材としてこれにセルフタンニング合成物を含浸させたもの である。本考案はさらに、ティッシュに含浸させたセルフタンニング合成物が外 部に漏れるのを防止するために、医療品等にも用いられているアルミ蒸着フイル ム等からなるパッケージに上記ティッシュを封入したものも含む。
【0010】 本考案においては、ティッシュにセルフタンニング合成物が含浸されていれば よく、セルフタンニング合成物に加えて、スキンコンディショナーや皮膚の軟化 剤あるいは軟化薬、香料等がティッシュに含浸されているものも含む。従って、 日焼け効果に加えて、皮膚の調整効果、柔軟効果等が得られるものも含む。セル フタンニング合成物は透明の液体で、これが手のひらに付着しても手のひらにシ ミが残ることはない。
【0011】 上記「ティッシュ」は、ある程度のウッドパルプ繊維(以下「パルプ」という )を含むものであることが望ましい。パルプを含むことにより、ティッシュでセ ルフタンニング合成物を肌に塗り付ける際に、毛穴の汚れや皮膚の表面に残留し ている古い角質細胞を取り除いてくれる効果をもたらす。従って、日焼け効果と 共にクレンジング効果も得ることができる。
【0012】 ウエットティッシュにセルフタンニング合成物が含浸させられてなるセルフタ ンニング用品を、1回分の使用量だけ液体漏れ防止効果のあるパッケージに封入 しておけば、セルフタンニング用品をコンパクトでハンディな小包状にまとめる ことができ、使用者は簡単に自家用自動車のコンパートメントや、財布、スポー ツバッグ、引き出し等に入れることができる。その使用方法は至って簡単で、使 用者はパッケージを開封し、その中に入っているティッシュを取り出し、日焼け 効果を得たい身体の部分をそのティッシュで拭くだけでよい。ティッシュで拭か れた身体の部分にはセルフタンニング合成物が付着し、1時間から3時間後には その付着部分が自然に日焼けしたような色に変わる。更なる日焼け効果を得るに は、もう一度上塗りすればよい。
【0013】 従来は、セルフタンニング剤としてセルフタンニングローションが大きなボト ルに入れて販売されており、値段は高価である。しかも、既に述べたように、使 用時にセルフタンニング剤を手のひらで延ばして必要な身体の部分に塗り付けて いたため、手のひらに付着したセルフタンニング剤が無駄になっていたが、本考 案によれば、手のひらに付着して無駄になるセルフタンニング剤の量が少なくな り、セルフタンニング剤を無駄なく有効に使用することができる。また、従来は 大きなセルフタンニングローションのボトルを開封した後数カ月置き去りの状態 にするのが普通であるが、セルフタンニング用品を1回分の使用量だけ液体漏れ 防止効果のあるパッケージに封入した本考案によれば、必要な量だけパッケージ を開封すればよいので、セルフタンニング剤が無駄になることはないし、開封さ れたまま多量のセルフタンニング剤が放置されて多量のセルフタンニング剤が無 駄になることもない。
【0014】 しっかりと充分な日焼け効果を得るためには本考案にかかるセルフタンニング 用品を数個使用して数回上塗りすることを勧める。数回使用しても手に付着して 手を汚すセルフタンニング合成物の量は少ない。 また、アウトドアスポーツをしている人や身体の一部分だけの肌を焼きたい人 などにも本考案にかかるセルフタンニング用品を愛用してもらえる。例えば、ス キーをした後に、サングラスをかけていたことによって顔の一部に生じる白い部 分をカバーしたり、水着を着ていたために肌の一部に生じる白い部分をカバーし たりすることができる。さらに、ビジネスマンが普段露出している顔や手の甲の 部分などに本考案にかかるセルフタンニング用品を塗ることによって日焼け効果 を出せば、ビジネスの相手に好印象を与えることもできる。海に行く前の肌の下 地づくりとしても利用することができ、その場合に、本考案にかかる製品ととも にUVプロテクションが含まれた日焼け止め製品を併用することを勧める。 これらの効果を得ることができるセルフタンニング用品を1回分の使用量だけ 液体漏れ防止効果のあるパッケージに封入したことも本考案の特徴である。
【0015】
【考案の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本考案にかかるセルフタンニング用品の実施の形態 について説明する。 セルフタンニング合成物自体は考案として目新しいものではない。セルフタン ニング効果を得ることができる成分としてとしてジヒドロキシアセトンがある。 従って、セルフタンニング合成物として一定量のジヒドロキシアセトンを使用す るとよい。セルフタンニング合成物に含まれるジヒドロキシアセトン以外の成分 は次の通りである。 精製水 キューカンバーエキス エデト酸四ナトリウム トリエタノールアミン ピロ亜硫酸ナトリウム プロピレングリコール パラオキシ安息香酸メチル ブチレングリコール モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20.E.O) アスコルビン酸 ジエチレングリコール エチルエーテル 酢酸 黄色4、5号 パラオキシン安息香酸プロピル セルフタンニング合成物中のジヒドロキシアセトンの割合は、0.5〜50重 量%あればよい。より好ましくは、2〜8重量%とするのがよい。
【0016】 この考案で述べるティッシュは、前述のように紙、布地、不織布等、ベース部 材として使用できるものであればよいが、ここでは、拭き取り用の布として知ら れている合成または自然の繊維、例えば、ポリエチレンを用いている。しかしな がら、最も理想的な繊維素材は、通常の繊維の中に30〜70重量%、好ましく は50〜60重量%の割合でパルプを合成したものである。これらの素材の組み 合わせが、皮膚の表面の毛穴の汚れや古い角質層をきれいに拭き取ってくれる役 割を果たす。従って、一般の布にウッドパルプファイバーを合成させたタオルを ベース材として使用するのがこの考案には最も好ましい。
【0017】 本考案にかかるセルフタンニング用品の例を図1〜図3に示す。図1において 、セルフタンニング用品1は液体漏れ防止効果のあるパッケージ2に封入されて いる。セルフタンニング用品1はティッシュにセルフタンニング合成物が含浸さ せらたもので、何回か折り畳まれた状態でパッケージ2に封入されている。ティ ッシュの素材、材質、セルフタンニング合成物の成分は上述の通りである。 パッケージ2の素材としては密封性の高いもの、例えばアルミ蒸着フイルム、 メタルフイルム等が用いられる。このアルミ蒸着フイルム等が重ねられて周囲が 封止され、小袋状に形成されている。1個のパッケージ2の中には1回分の使用 量のセルフタンニング用品1が封入されている。図1において符号3は、パッケ ージ2の周囲の封止部分を示している。符号4は、パッケージ2からセルフタン ニング用品1を取り出すときパッケージ2を開封しやすいようにパッケージ2に ミシン目状に設けられた目印を示している。
【0018】 セルフタンニング用品1を使用するときは、上記目印4に沿ってパッケージ2 を引き裂き、図2に示すようにパッケージ2を開封する。セルフタンニング用品 1の一部がパッケージ2から露出するので、これを摘んでパッケージ2から取り 出す。図3は取り出されたセルフタンニング用品1の例を示しており、折り畳ま れていたものを開いた状態を示している。符号5は折り畳み線を示している。セ ルフタンニング用品1を使用するときは、使用するときの条件、すなわち、身体 のどの部分にセルフタンニング合成物を塗るのか、塗る範囲は広いのかどうか等 によって折り畳んだまま使用してもよいし、図3に示すように広げて使用しても よい。セルフタンニング合成物を濃く塗りたい場合は折り畳んだまま使用すれば よい。一つのセルフタンニング用品1は1回分の使用量に見合う大きさで、1回 分の使用量に見合う量のセルフタンニング合成物が含浸させられている。従って 、より広い範囲にセルフタンニング合成物を塗りたい場合、あるいはより多くの 日焼け効果を得たい場合は複数のパッケージ2を開封して複数のセルフタンニン グ用品1を使用すればよい。
【0019】
【考案の効果】
請求項1〜4記載の考案によれば、手のひらに付着して無駄になるセルフタン ニング剤の量が少なくなり、セルフタンニング剤を無駄なく有効に使用すること ができる。また、使用者の手のひらを変色させたりシミを残したりすることがな く、かつ、均一な日焼け状態にすることができる。
【0020】 請求項5および6記載の考案によれば、一定量のパルプがティッシュに含まれ ているため、ティッシュでセルフタンニング合成物を肌に塗る際に、セルフタン ニング効果に加えて、毛穴の汚れや皮膚の表面に残留している古い角質細胞を取 り除いてくれる効果も同時に得ることができる。
【0021】 請求項7および8記載の考案によれば、1回分の使用量のセルフタンニング用 品が液体漏れ防止効果のあるパッケージに封入されているため、必要な量だけパ ッケージを開封すればよいので、セルフタンニング剤が無駄になることはないし 、開封されたまま多量のセルフタンニング剤が放置されて多量のセルフタンニン グ剤が無駄になることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかるセルフタンニング用品の実施の
形態を示す正面図である。
【図2】同上実施の形態のパッケージを開封した状態を
示す正面図である。
【図3】同上実施の形態におけるティッシュの展開図で
ある。
【符号の説明】
1 セルフタンニング用品 2 パッケージ

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ティッシュにセルフタンニング合成物が
    含浸させられてなるセルフタンニング用品。
  2. 【請求項2】 セルフタンニング合成物は、少なくとも
    一部がジヒドロキシアセトンである請求項1記載のセル
    フタンニング用品。
  3. 【請求項3】 セルフタンニング合成物中のジヒドロキ
    シアセトンの割合は、0.5〜50重量%である請求項
    2記載のセルフタンニング用品。
  4. 【請求項4】 セルフタンニング合成物中のジヒドロキ
    シアセトンの割合は、2〜8重量%である請求項2記載
    のセルフタンニング用品。
  5. 【請求項5】 セルフタンニング効果に加えて、肌の汚
    れを落とす効果も同時に得るために、一定量のパルプが
    ティッシュに含まれている請求項1記載のセルフタンニ
    ング用品。
  6. 【請求項6】 ティッシュ中のパルプの割合は、30〜
    70重量%である請求項5記載のセルフタンニング用
    品。
  7. 【請求項7】 ウエットティッシュにセルフタンニング
    合成物が含浸させられてなるセルフタンニング用品であ
    って、1回分の使用量のセルフタンニング用品が液体漏
    れ防止効果のあるパッケージに封入されていることを特
    徴とするセルフタンニング用品。
  8. 【請求項8】 パッケージはアルミ蒸着フイルムからな
    る請求項7記載のセルフタンニング用品。
JP1999000440U 1998-09-03 1999-02-02 セルフタンニング用品 Expired - Lifetime JP3061211U (ja)

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US09/146794 1998-09-03
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GB (1) GB2344763B (ja)
WO (1) WO2000013655A1 (ja)

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