JP3061148U - 暖房靴 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 この考案は暖房を施した靴に関するものであ
る。この考案は、ＰＴＣ特性を有する面状発熱体を、靴
内の暖房用として用いることにより、安全で効率的、経
済的な暖房靴を得ることを目的とする。 【解決手段】 ＰＴＣ特性を持つ面状発熱体を、靴内に
装着したことを特徴とする暖房靴、および電源部分を靴
の内または外に装着したことを特徴とする暖房靴。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】 この考案は暖房を施した靴に関するものである

【０００２】

【従来の技術】 従来において、寒い時節、あるいは寒い地方において、外 出時などに寒さを避けるために、靴内に保温用として、化学発熱的な保温具を挿 入する試みがあるが、それは長時間の使用により、消耗して冷えたり、逆に一時 的に温度が高過ぎて、低温火傷を起こしたりして、使用上において快適なもので はなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】 ＰＴＣ面状発熱体［ＰＴＣヒーターと呼 ばれるもので、絶縁フィルム上にＰＴＣ特性（正温度係数Ｐｏｓｉｔｉｖｅ Ｔ ｅｍｐｅｒｔｕｒｅ Ｃｏｅｆｆｉｃｉｅｎｔ）を持つ発熱体（合成樹脂材など にカーボン粉末を介在させたもの）を、形成した自己温度制御機能を有するヒー ター］は、比較的低温度で自己温度制御され易いことが特徴である。したがって 直接、身体の近くで使用しても安全であり、足もとに使用するのに適している。 さらにこれは内部に含むカーボンの加熱により、遠赤外線が放射され、快適な暖 房状態を作り得る。また前記のＰＴＣ特性を有するので、所望の設定温度に近ず くほど電流が減り、消費電力が下がる。この状態を安定的に連続させることによ って、省エネルギーに叶うものである。この考案は、このようなＰＴＣ特性を有 する面状発熱体を、靴内の暖房用として用いることにより、安全で効率的、経済 的な暖房靴を得ることを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】 ＰＴＣ特性を持つ面状発熱体を、靴内に装 着したことを特徴とする暖房靴、電源部分を靴の内または外に装着したことを特 徴とする前記記載の暖房靴の構成とする。

【０００５】

【考案の実施の形態】 この考案の実施の形態を、実施例に基づき図面を参 照して説明する。図１に示すのは靴（Ａ）において、靴底（１）の全体または一 部に、フイルム状で薄いヒーター（２）を装着した構成である。そしてこのヒー ター（２）に結線した細いリード線（３）二本を介して、たとえば腰の周りに取 り付けるとかとか、あるいはポケットなどに保持する電源部品（小さな蓄電池な ど、充電式とするとよい）よりの電流（低電圧１２Ｖ程度）を供給する。リード 線（３）は足首部の上部付近でコネクター（４）により、着脱自在に接続されて いる。このようにすることにより靴を履くとき、あるいは脱ぐときに容易となる 。なお適宜、スイッチ、コントローラーなどを手許などに設けて、その供給電流 の強弱を調節し、温度を加減することもできる。なお電池部分を直接靴内（たと えば爪先部分、踵部分）に埋め込んで使用することでもよい。

【０００６】

【考案の効果】 この考案の暖房靴は、適宜に温度を加減できることにより 、その使用にあたり、安全であり、また各人の好みの温度にすることが容易であ る。この考案の暖房靴は、寒冷時あるいは寒冷地の各種作業現場用、釣り、登山 などのレジャー用、警備、保安用の用途などに適し、低温火傷などの虞がなく、 また足熱的な面から健康保持にも有効である。

【図面の簡単な説明】

【図１】 この考案の暖房靴を説明する図。

【符号の説明】

（Ａ）靴 （１）靴底 （２）ヒーター （３）リード線

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ＰＴＣ特性を持つ面状発熱体を、靴内に
   装着したことを特徴とする暖房靴。
2. 【請求項２】 電源部分を靴の内または外に装着したこ
   とを特徴とする暖房靴。