JP3060834U - 立体交差式多片組合せ玩具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い結合力を以て組立られうる立体交差式多
片組合せ玩具の構造の提供。 【解決手段】 本考案は、複数の板片を具えて各板片の
端縁に内向きに切り込まれた溝が設けられて、該溝を相
互に嵌挿することで各種形態に組成される組合せ玩具に
おいて、二つの相互に対向配置される板片の対向位置に
それぞれ嵌め孔が設けられて、別に一つの連接体の両端
に該嵌め孔に挿入される挿入部が延伸されて、該挿入部
が該嵌め孔に挿入されることで、該連接端の両側端が対
応する板片の内壁に当接して二つの対向配置される板片
の組合せの強度と安定性及び玩具全体の結合性が高めら
れて、組合せ操作時及び静態展示時の外力を受けての分
解を防止できるようにして構成されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種の立体交差式多片組合せ玩具に関し、組合せ玩具の構造が安定し ており結合力が強い構造を有するものに関する。

【０００２】

【従来の技術】

組合せ式玩具は子供に人気のある玩具の一つであり、複数の板片を子供が自分 の手で組み合わせて完成され、子供の思考力を刺激し、且つ自分の手で創造する 楽しみを提供し、子供が完成した物を他人に鑑賞させることにより子供に成就感 を与えることができる。このため、親にとっても子供にとってもこのような組合 せ玩具は好ましく、広く流行している。

【０００３】 上述の組合せ玩具は、図１、２に示されるように、複数の板片１０で組成され 、各板片１０の端縁に内向きに少なくとも一つの溝１０１が設けられ、各板片１ ０の溝１０１を相互に挿嵌させることで所定の形態の玩具を完成するようにして ある（図１、２に示されるものではライオンの形態が完成される）。ただし、板 片１０の端縁の溝１０１を相互に交差するように挿嵌して組み合わせる玩具は、 板片１０の端縁においてのみ結合力が発生するため、構造が非常に脆弱で、安定 度が不足し、結合部がゆるみやすく、そのためにせっかく組み立てた玩具がばら ばらになることがあった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は上述の従来の組合せ玩具の欠点を解決するためになされたものであり 、本考案は、組合せ玩具において、その連結手段として、一つの連接体の両端に 設けた挿入部と、二つの対応する板片に該挿入部に対応すべく設けられた嵌孔の 挿嵌を利用することで、組合せ玩具全体の構造を強固となすようにすることを課 題としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、複数の板片が、その端縁に内向きに設けられた溝の相互挿 嵌により組み合わせられて各種形態を組成するようにしてある多片組合せ玩具に おいて、二つの相互に対向する位置に配設される板片に、少なくとも一つの、相 互に対応し同じ形状を有する嵌め孔が設けられ、別に設けられた連接体の両端に 延設された挿入部が該嵌め孔に挿入されると共に、該連接端の両側端の当接面が この二つの相互に対向する位置に配設される板片の内側壁面に当接させられるこ とで、該二つの相互に対向する位置に配設される板片が該連接体により連結され るようにして構成された、立体交差式多片組合せ玩具としている。

【０００６】 請求項２の考案は、前記挿入部の外径が前記嵌め孔の内径よりやや大きく設け られたことを特徴とする、請求項１に記載の立体交差式多片組合せ玩具としてい る。

【０００７】 請求項３の考案は、前記連接体が任意の形状とされうることを特徴とする、請 求項１に記載の立体交差式多片組合せ玩具としている。

【０００８】

【考案の実施の形態】

本考案は、複数の板片を具えて各板片の端縁に内向きに切り込まれた溝が設け られて、該溝を相互に嵌挿することで各種形態に組成される組合せ玩具において 、二つの相互に対向配置される板片の対向位置にそれぞれ嵌め孔が設けられて、 別に一つの連接体の両端に該嵌め孔に挿入される挿入部が延伸されて、該挿入部 が該嵌め孔に挿入されることで、該連接端の両側端が対応する板片の内壁に当接 して二つの対向配置される板片の組合せの強度と安定性及び玩具全体の結合性が 高められて、組合せ操作時及び静態展示時の外力を受けての分解を防止できるよ うにして構成されている。

【０００９】

【実施例】

図３、４に示されるように、本考案の全体的な構造は図１、２に示される従来 のものと同じであり、複数の板片１で組成され、各板片１の端縁に内向きに少な くとも一つの溝１１が切り込まれ、板片１を該溝１１の相互挿嵌、交差により組 み合わせて所定の形態を組成するようにしてなる（図４に示される実施例はライ オンの形態、図５は鹿の形態、図６は自動車の形態とされている）。こうして完 成する組合せ式玩具は、手作りの成就感と新鮮さを提供でき、広く消費者に受け 入れられている。

【００１０】 本考案の特徴について以下に述べる。本考案によると、組合せられる板片中、 二つの平行に配置される板片の対向位置に、同じ形状の嵌め孔１２が設けられ、 連接体２の両端に延伸された細く短い挿入部１２が、対応する嵌め孔１２に挿入 され、且つ連接体２の両側の当接面２２が相互に対向する平行な二つの板片１の 内側壁面に当接させられている（図５参照）。該挿入部２１の外径はわずかに嵌 め孔１２の内径より大きく、挿入部２１が嵌め孔１２に挿入されることで連接体 ２が板片１に安定して連接され脱落防止され、こうして二つの相互に対向する板 片が連接体２に連接支持され、組合せ玩具全体の構造強度が増進され、結合力が 強化されている。

【００１１】 連接体２は各種の任意の形状に設けられ、且つ挿入部２１及び嵌め孔１２も相 互に挿嵌可能な任意の形状に設けられ、それにより本考案の組合せ後の玩具が多 彩な形態とされうる。

【００１２】

【考案の効果】

本考案の組合せ玩具は従来のものに較べてその実施組合せ時に以下のような機 能が増進されている。

【００１３】 組合せ後の玩具は、その二つの平行な板片１間が連接体２で連接されており、 全体の構造強度が増されているほか、結合力が強化されて安定した構造を有する ものとされており、組合せ後に倒れたり或いは不注意から衝突されたり、或いは 他の子供が触って遊んだりして外力を受けても、ばらばらに分解されることがな く、せっかく組み合わせた苦労が無駄になることがない。

【００１４】 このように、本考案は予期された使用目的及び機能を達成しており、従来のも のに較べて、実用性を有しており、且つその出願前に同じ特徴を有する同類の物 品はなく、ゆえに、新規性を有する考案であるといえる。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来の組合せ玩具の分解斜視図である。

【図２】従来の組合せ玩具の組合せ後の斜視図である。

【図３】本考案の組合せ玩具の分解斜視図である。

【図４】本考案の実施例の組合せ後の斜視図である。

【図５】本考案の別の実施例の組合せ後の斜視図であ
る。

【図６】本考案のさらに別の実施例の組合せ後の斜視図
である。

【符号の説明】

１０ 板片 １０１ 溝 １ 板片 １１ 溝 １２ 嵌め孔 ２ 連接体 ２１ 挿入部 ２２ 当接面

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の板片が、その端縁に内向きに設け
   られた溝の相互挿嵌により組み合わせられて各種形態を
   組成するようにしてある多片組合せ玩具において、二つ
   の相互に対向する位置に配設される板片に、少なくとも
   一つの、相互に対応し同じ形状を有する嵌め孔が設けら
   れ、別に設けられた連接体の両端に延設された挿入部が
   該嵌め孔に挿入されると共に、該連接端の両側端の当接
   面がこの二つの相互に対向する位置に配設される板片の
   内側壁面に当接させられることで、該二つの相互に対向
   する位置に配設される板片が該連接体により連結される
   ようにして構成された、立体交差式多片組合せ玩具。
2. 【請求項２】 前記挿入部の外径が前記嵌め孔の内径よ
   りやや大きく設けられたことを特徴とする、請求項１に
   記載の立体交差式多片組合せ玩具。
3. 【請求項３】 前記連接体が任意の形状とされうること
   を特徴とする、請求項１に記載の立体交差式多片組合せ
   玩具。