JP3060264B2 - 排プラスチック中の塩ビ検出装置 - Google Patents

排プラスチック中の塩ビ検出装置

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JP3060264B2
JP3060264B2 JP4161253A JP16125392A JP3060264B2 JP 3060264 B2 JP3060264 B2 JP 3060264B2 JP 4161253 A JP4161253 A JP 4161253A JP 16125392 A JP16125392 A JP 16125392A JP 3060264 B2 JP3060264 B2 JP 3060264B2
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hcl
plastic
waste
waste plastic
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正生 木下
喜一 松岡
健一 長井
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Hitachi Zosen Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、都市ごみや産業廃棄
物として廃棄される排プラスチックの処理に関し、より
詳細には、排プラスチック中のポリ塩化ビニルの存否を
調べる塩ビ検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、都市ごみや産業廃棄物の処理で
は、ポリ塩化ビニル製の廃棄物は他の種類のプラスチッ
ク製廃棄物と一括して処理されており、プラスチック廃
棄物を検査して、ポリ塩化ビニル製廃棄物だけを分別
し、処理する装置はなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ポリ塩化ビニ
ル製廃棄物を他の種類のプラスチック廃棄物と一括して
処理すると、回収プラスチックをリサイクルする場合、
多種類のプラスチックが混在するため、リサイクルプラ
スチックの質が低下し、また、回収プラスチックプラス
チックを焼却処理する場合は、混在するポリ塩化ビニル
の焼却に伴って塩化水素ガスが発生し、これが焼却炉を
損傷し、さらには公害の発生原因にもなる。
【0004】プラスチックの熱分解によりHClガスの
発生の有無を調べることにより、該プラスチックがポリ
塩化ビニル製のものであるか否かを判断できることは知
られているが、熱分解用の適当な熱源がなかった。
【0005】この発明は、上記の実情に鑑みてなされた
ものであって、その目的はポリ塩化ビニル製廃棄物を他
の種類のプラスチック廃棄物から分別して処理できるよ
うに、排プラスチック中のポリ塩化ビニルの存否を確実
に調べることができる塩ビ検出装置を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明による排プラス
チック中の塩ビ検出装置は、上記課題を解決すべく工夫
されたものであって、排プラスチックを熱分解させるレ
ーザー光線を発生するレーザー発振器と、排プラスチッ
クの熱分解ガスを含む空気を収集する吸引装置と、該空
気中のHClを検出するHCl検出器とを具備するとと
もに、レーザ光線を排プラスチックに導くファイバース
コープが設けられ、吸引装置が、垂直円筒状の囲い壁
と、囲い壁からHCl検出器へ配設された吸引パイプ
と、HCl検出器内に設置された吸引ポンプとから構成
され、ファイバースコープの垂下状挿入部の下端が、囲
い壁の下端縁より若干上に位置してなるものである
【0007】い壁は高さ調節自在になされている。囲
い壁の高さ調節によって広い範囲での検出操作が可能で
ある。
【0008】また、ファイバースコープも高さ調節自在
になされていてもよい。
【0009】
【作用】この発明の排プラスチック中の塩ビ検出装置に
よると、レーザー発振器から出たレーザー光線は、ファ
イバースコープによって排プラスチックの上面集光部に
局部的に導かれ、排プラスチックの一部がレーザー光エ
ネルギーを吸収し熱分解される。排プラスチックの熱分
解ガスを含む囲い壁内の空気は、吸引装置によってHC
l検出器へ送られ、該検出器によって空気中のHClの
有無が調べられる。
【0010】
【実施例】つぎに、この発明を具体的に説明するため
に、この発明の実施例を示す。
【0011】添付図面において、レーザー光線を発生す
るレーザー発振器(1) は、後述するHCl検出器(4) に
接続されている。レーザー発振器(1) には、ここから出
るレーザー光線を垂直円筒状の囲い壁(6) 内へ導くファ
イバースコープ(2) が設けられている。ファイバースコ
ープ(2) は囲い壁(6) の上端コーン部(6a)のガイド(5)
を経て囲い壁(6) 内に挿入され、その垂下状挿入部の下
端は、囲い壁(6) の下端縁より若干上に位置する。
【0012】囲い壁(6) の上端コーン部(6a)からHCl
検出器(4) へ吸引パイプ(7) が配設され、HCl検出器
(4) に吸引ポンプ(8) が内臓されている。こうして、囲
い壁(6) と吸引パイプ(7) と吸引ポンプ(8) から吸引装
置(3) が構成されている。そして、囲い壁(6) は、図示
省略の支柱に高さ調節自在に取り付けられている。
【0013】HCl検出器(4) は、排プラスチック(P)
の熱分解ガスを含む空気中にHClが存在するか否かを
調べる働きをする。
【0014】排プラスチック(P) は、停止状態のコンベ
ヤ(9) または試験用の皿の上に載置されている。
【0015】上記構成の塩ビ検出装置において、HCl
検出器(4) のスイッチをオンにすると、吸引ポンプ(8)
が作動し、囲い壁(6) 内の空気が吸引される。これと同
時にレーザー発振器(1) に指令が送られ、レーザー光線
が発せられる。レーザー発振器(1) から出たレーザー光
線は、ファイバースコープ(2) によって排プラスチック
(P) の上端面上の一点に導かれる。その結果、排プラス
チックのレーザー光照射部がレーザー光エネルギーを吸
収し熱分解される。生じた熱分解ガスを含む空気は、吸
引装置(3) によってHCl検出器(4) へ送られる。そし
て、HCl検出器(4) によって該空気中のHClの存否
が調べられる。HClが検出されれば、排プラスチック
(P) 中にポリ塩化ビニルが含まれていることになり、H
Clが検出されなければ、排プラスチック(P) 中にポリ
塩化ビニルが存在しないことになる。
【0016】なお、排プラスチック(P) に紙レーベルが
貼付されていても、上記レーザー光エネルギーによって
排プラスチック(P) の熱分解と同時に紙レーベルを焼き
焦がすことができるので、紙レーベルの除去のための前
処理は必要でない。
【0017】吸引装置(3) を構成する囲い壁(6) の下端
にスイッチを取付け、このスイッチがオンの時だけレー
ザー発振器(1) が作動しレーザー光線が照射されるよう
にすることもできる。この場合、装置の安全性が高めら
れる。
【0018】
【発明の効果】この発明の塩ビ検出装置によると、レー
ザ発振器(1) から出たレーザー光線のレーザー光エネル
ギーによって排プラスチック(P) のレーザー光照射部を
局部的に熱分解させ、生じた熱分解ガスを含む囲い壁
(6) 内の空気を、吸引装置(3) によってHCl検出器
(4) へ送り、該検出器(4) によって空気中のHClの有
無を調べることによって、排プラスチック(P) 中にポリ
塩化ビニルが含まれているか否かを確実に調べることが
できる。したがって、この発明による塩ビ検出装置は、
ポリ塩化ビニル製廃棄物を他の種類のプラスチック廃棄
物から分別して処理するのに特に有用である。
【0019】また、レーザー光線を用いることによりプ
ラスチック(P) の熱分解を速やかになし得るので、検査
時間の短縮を達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す装置の概略図である。
【符号の説明】 (1) …レーザー発振器 (2) …ファイバースコープ (3) …吸引装置 (4) …HCl検出器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−115761(JP,A) 特開 平4−315955(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 31/12 G01N 33/44

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排プラスチックを熱分解させるレーザー
    光線を発生するレーザー発振器と、排プラスチックの熱
    分解ガスを含む空気を収集する吸引装置と、該空気中の
    HClを検出するHCl検出器とを具備するとともに、
    レーザ光線を排プラスチックに導くファイバースコープ
    が設けられ、吸引装置が、垂直円筒状の囲い壁と、囲い
    壁からHCl検出器へ配設された吸引パイプと、HCl
    検出器内に設置された吸引ポンプとから構成され、ファ
    イバースコープの垂下状挿入部の下端が、囲い壁の下端
    縁より若干上に位置してなる排プラスチック中の塩ビ検
    出装置。
JP4161253A 1992-06-19 1992-06-19 排プラスチック中の塩ビ検出装置 Expired - Lifetime JP3060264B2 (ja)

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JPH063349A JPH063349A (ja) 1994-01-11
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JP3252682B2 (ja) * 1995-11-13 2002-02-04 株式会社豊田中央研究所 赤外分光分析法による樹脂の高速同定方法およびそのシステム
CN107838172B (zh) * 2017-10-30 2020-11-06 玉环市星光眼镜厂 一种激光裂解燃烧生活垃圾发电的方法

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