JP3060128U - 多機能モップ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多機能モップの提供。 【解決手段】 柄にスライド自在に設けられた活動円筒
を操作することで、モップ中座の両側に設けられた左右
の折畳翼を動作させて、スポンジの水分を押し出した
り、スポンジを挟み合わせて地面のゴミをつかみ取るこ
とができるようにしてあり、スポンジのほか、撥水片、
ブラシ或いは静電擦拭布を組み合わせられて多種の掃除
形態を提供できるようにしてある。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は多機能モップの構造に係り、特に、左右の折畳翼を具え、並びに該左 右の折畳翼の底面に必要に応じてスポンジ、ブラシ或いは静電擦拭布を組み合わ せることができ、ハンドルバーに設けられた活動ハンドルで連接棒枠を操作して 該左右の折畳翼の挟み合わせ状態を制御することで、スポンジの水を押し出した りゴミをつかみ取ることができるものに関する。

【０００２】

【従来の技術】

伝統的なモップはほぼ２種類に分けられ、その一つは布条式のモップで、使用 時には使用者が布条に含ませた水を絞る必要があるため、現在では次第に採用さ れなくなっている。もう一つはスポンジ式モップで、スポンジに含んだ水を押し 出せる設計となっているため、広く消費者に受け入れられている。ただしスポン ジ式モップのスポンジはほとんどが円柱体とされ、使用時の接触面に非常に制限 があり、掃除の効果が上がらなかった。またゴミをつかみとることができなかっ た。このように従来のモップはいずれの形態のものも使用時に問題を有していた 。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は一種の多機能モップを提供することを課題とし、それは、大型の平板 状のスポンジを具えて地面との接触面積が増大されて掃除の効果を高めたものと する。

【０００４】 本考案は次に一種の多機能モップを提供することを課題とし、それは、左右の 折畳翼の設計により、スポンジの水分を押し出すことができ、また挟み合わせて 地面のゴミをつかみ取ることができるものとする。

【０００５】 本考案はさらに一種の多機能モップを提供することを課題とし、それは、地面 の積水を掃き取ることができるほか、地面の汚れも掃き取ることができるものと する。

【０００６】 本考案はまた一種の多機能モップを提供することを課題とし、それは、分解組 立てでき、スポンジのほか、ブラシ或いは静電擦拭布を組み合わせられて多用途 を有するものとする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、モップ中座１、折畳翼４、撥水片座５、撥水片５２、柄３ 、伸縮棒３２、活動円筒３１、連接棒３１１及び連接棒フレーム２を具え、 該モップ中座１の両側に、複数の連接部１２を具えた軸座１１が対称に設けら れ、一組の左右の折畳翼４の対向する内側縁に複数の凹所を具えた連接部４１が 設けられて、該連接部４１がモップ中座１の軸座１１と枢接され、モップ中座１ の上面後方にネジ孔１３が設けられて、モップ中座１と４５度角を呈するように 柄３が螺接され、該柄３の上段に伸縮棒３２が設けられ、柄３の下段にスライド 可能な活動円筒３１が套設され、該活動円筒３１の底部に連接棒３１１が枢接さ れ、該連接棒３１１のもう一端に二つのＵ形フレーム２１、２２が対向するよう に連接されてなる連接棒フレーム２の一端が連接され、該連接棒フレーム２のも う一端がモップ中座１に設けられた穿孔１４を貫通して該連接棒フレーム２が該 穿孔１４を軸心として適当に揺動自在とされ、左右の折畳翼４の底面に、底面に 菱形紋路のあるスポンジ６が組み合わせられ、該スポンジ６の上面には折り曲げ 可能な撓性を有する連接片６１が設けられ、該連接片６１の前端に複数のフック ６２が設けられ、該連接片６１の後端に複数の止め孔６３が設けられ、該フック ６２がまず左右の折畳翼４の前端の止め孔４２に係止された後に、さらに左右の 折畳翼４の後側に設けられたフック４３が連接片６１の止め孔６３に係止され、 こうしてスポンジ６が迅速に左右の折畳翼４の下方に取り付けられ、柄３の活動 円筒３１が下向きに押されて移動することで、連接棒フレーム２が下向きに揺動 し、一つのＵ形フレーム２２の両側の棒が左右の折畳翼４を下向きに押し、並び に左右の折畳翼４の後端に上に突出するよう設けられた案内端４５に沿ってスラ イドすることで、左右の折畳翼４を下向きに挟み合わせ、スポンジ６の水分を押 し出したり、スポンジ６に地面のゴミ７をつかみ取らせ、左右の折畳翼４の内側 にそれぞれフック体４４が設けられて連接棒フレーム２に係止されており、活動 円筒３１が引き上げられる時に左右の折畳翼４が引き戻されるようにしてあり、 モップ中座１の前端に、押しボタン１６１を備えた連接孔１５があり、該押しボ タン１６１が一つの孔１６に取付けられ、該連接孔１５部分に中段に弾性フック ５１を具えた撥水片座５が設けられ、該撥水片座５に撥水片５２が取り付けられ 、該撥水片座５の弾性フック５１がモップ中座１前端の連接孔１５に挿入された 後、その中の係止部１５１と係合して位置決めされ、押しボタン１６１が押され ることで弾性フック５１が係止部１５１を離脱して撥水片座５がモップ中座１よ り取り外されるようにしてあり、以上の構成からなる多機能モップとしている。

【０００８】 請求項２の考案は、前記連接片６１の下方にスポンジ６と同じ組合せ方式を以 てスポンジ６に代えてブラシ８或いは静電擦拭布９を取り付けることができるよ うにしてあることを特徴とする、請求項１に記載の多機能モップとしている。

【０００９】

【考案の実施の形態】

図１、２及び図３を参照されたい。本考案はモップ中座１の両側に対称に、複 数の連接部１２を具えた軸座１１が設けられ、並びに一組の、左右の折畳翼４の 対向する内側縁に複数の凹所を具えた連接部４１が設けられて、該折畳翼４の連 接部４１がモップ中座１の軸座１１と枢接され、モップ中座１の後方にネジ孔１ ３が設けられて、モップ中座１と４５度角を呈する柄３が螺接され、該柄３の上 段に伸縮棒３２が設けられ、柄３の下段にスライド可能な活動円筒３１が套設さ れ、該活動円筒３１の底部に連接棒３１１が枢接され、該連接棒３１１のもう一 端に二つのＵ形フレーム２１、２２が対向するように連接されてなる連接棒フレ ーム２の一端が連接され、該連接棒フレーム２のもう一端がモップ中座１に設け られた穿孔１４を貫通して該連接棒フレーム２が該穿孔１４を軸心として適当に 揺動自在とされている。左右の折畳翼４の底面には、底面に菱形紋路のあるスポ ンジ６が組み合わせられ、該スポンジ６の上面には折り曲げ可能な撓性を有する 連接片６１が設けられ、該連接片６１の前端に複数のフック６２が設けられ、該 フック６２がまず左右の折畳翼４の前端の止め孔４２に係止された後に、さらに 左右の折畳翼４の後側に設けられたフック４３が連接片６１の止め孔６３に係止 され、こうしてスポンジ６が迅速に左右の折畳翼４の下方に取り付けられ、掃除 に用いられる。また柄３の活動円筒３１が下向きに押されて移動することで、連 接棒フレーム２が下向きに揺動し、並びにそのうちの一つのＵ形フレーム２２の 両側の棒が左右の折畳翼４を下向きに押し、並びに左右の折畳翼４の後端に上に 突出するよう設けられた案内端４５に沿ってスライドすることで、左右の折畳翼 ４を下向きに挟み合わせ、スポンジ６の水分を押し出したり、地面のゴミ７をつ かみ取る効果を達成する（図４及び図５参照）。左右の折畳翼４の内側にはそれ ぞれフック体４４が設けられて連接棒フレーム２に係止されており、活動円筒３ １が引き上げられる時に左右の折畳翼４が引き戻されるようにしてある。

【００１０】 さらに図１、図６、及び図７に示されるように、本考案のモップ中座１の前端 には、押しボタン１６１を備えた連接孔１５があり、該押しボタン１６１は一つ の孔１６に取付けられ、該連接孔１５部分に中段に弾性フック５１を具えた撥水 片座５が設けられ、該撥水片座５に撥水片５２が取り付けられ、該撥水片座５の 弾性フック５１はモップ中座１前端の連接孔１５に挿入された後、その中の係止 部１５１と係合して位置決めを達成し、押しボタン１６１が押されることで弾性 フック５１が係止部１５１を離脱して撥水片座５がモップ中座１より取り外され るようにしてある。このほか、本考案は該連接片６１の下方にスポンジ６と同じ 組合せ方式を以てブラシ８或いは静電擦拭布９を取り付けることができ、多種の 掃除用途に用いられうる（図８及び図９参照）。

【００１１】

【考案の効果】

本考案は、スポンジ、撥水片、ブラシ或いは静電擦拭布を取り付けての各種の 掃除形態を提供でき、またその左右の折畳翼によりスポンジの水を押し出したり ゴミをつかみとるのに便利で、実用性、新規性を有し、産業上の利用価値を有す る考案であるといえよう。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の分解斜視図である。

【図２】本考案の斜視図である。

【図３】本考案にスポンジを組み合わせた状態表示図で
ある。

【図４】本考案の活動ハンドルを押して連接棒フレーム
により左右の折畳翼を挟み合わせる動作表示図である。

【図５】本考案の活動ハンドルを押して連接棒フレーム
により左右の折畳翼を挟み合わせてゴミをつかみ取る動
作表示図である。

【図６】本考案の撥水片座とモップ中座組合せ時の断面
図である。

【図７】本考案の撥水片座の弾性係止部の詳図である。

【図８】本考案にブラシを組み合わせた時の断面図であ
る。

【図９】本考案に静電擦拭布を組み合わせた時の断面図
である。

【符号の説明】

１ モップ中座 １１ 軸座 １２ 連接部 １３ ネジ孔 １４ 穿孔 １５ 連接孔 １５１ 係止部 １６ 孔 １６１ 押しボタン ２ 連接棒フレーム ２１、２２ Ｕ形フレーム ３ 柄 ３１ 活動円筒 ３１１ 連接棒 ３２ 伸縮棒 ４ 折畳翼 ４１ 連接部 ４２、６３ 止め孔 ４３、６２ フック ４４ フック体 ４５ 案内縁 ５ 撥水片座 ５１ 弾性フック ５２ 撥水片 ６ スポンジ ６１ 連接片 ７ ゴミ ８ ブラシ ９ 静電擦拭布

【手続補正書】

【提出日】平成１０年１２月２４日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】請求項２

【補正方法】変更

【補正内容】

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 モップ中座１、折畳翼４、撥水片座５、
   撥水片５２、柄３、伸縮棒３２、活動円筒３１、連接棒
   ３１１及び連接棒フレーム２を具え、 該モップ中座１の両側に、複数の連接部１２を具えた軸
   座１１が対称に設けられ、一組の左右の折畳翼４の対向
   する内側縁に複数の凹所を具えた連接部４１が設けられ
   て、該折畳翼４の連接部４１がモップ中座１の軸座１１
   と枢接され、モップ中座１の上面後方にネジ孔１３が設
   けられて、モップ中座１と４５度角を呈するように柄３
   が螺接され、該柄３の上段に伸縮棒３２が設けられ、柄
   ３の下段にスライド可能な活動円筒３１が套設され、該
   活動円筒３１の底部に連接棒３１１が枢接され、該連接
   棒３１１のもう一端に二つのＵ形フレーム２１、２２が
   対向するように連接されてなる連接棒フレーム２の一端
   が連接され、該連接棒フレーム２のもう一端がモップ中
   座１に設けられた穿孔１４を貫通して該連接棒フレーム
   ２が該穿孔１４を軸心として適当に揺動自在とされ、左
   右の折畳翼４の底面に、底面に菱形紋路のあるスポンジ
   ６が組み合わせられ、該スポンジ６の上面には折り曲げ
   可能な撓性を有する連接片６１が設けられ、該連接片６
   １の前端に複数のフック６２が設けられ、該連接片６１
   の後端に複数の止め孔６３が設けられ、該フック６２が
   まず左右の折畳翼４の前端の止め孔４２に係止された後
   に、さらに左右の折畳翼４の後側に設けられたフック４
   ３が連接片６１の止め孔６３に係止され、こうしてスポ
   ンジ６が迅速に左右の折畳翼４の下方に取り付けられ、
   柄３の活動円筒３１が下向きに押されて移動すること
   で、連接棒フレーム２が下向きに揺動し、一つのＵ形フ
   レーム２２の両側の棒が左右の折畳翼４を下向きに押
   し、並びに左右の折畳翼４の後端に上に突出するよう設
   けられた案内端４５に沿ってスライドすることで、左右
   の折畳翼４を下向きに挟み合わせ、スポンジ６の水分を
   押し出したり、スポンジ６に地面のゴミ７をつかみ取ら
   せ、左右の折畳翼４の内側にそれぞれフック体４４が設
   けられて連接棒フレーム２に係止されており、活動円筒
   ３１が引き上げられる時に左右の折畳翼４が引き戻され
   るようにしてあり、モップ中座１の前端に、押しボタン
   １６１を備えた連接孔１５があり、該押しボタン１６１
   が一つの孔１６に取付けられ、該連接孔１５部分に中段
   に弾性フック５１を具えた撥水片座５が設けられ、該撥
   水片座５に撥水片５２が取り付けられ、該撥水片座５の
   弾性フック５１がモップ中座１前端の連接孔１５に挿入
   された後、その中の係止部１５１と係合して位置決めさ
   れ、押しボタン１６１が押されることで弾性フック５１
   が係止部１５１を離脱して撥水片座５がモップ中座１よ
   り取り外されるようにしてあり、以上の構成からなる多
   機能モップ。
2. 【請求項２】 前記連接片６１の下方にスポンジ６と同
   じ組合せ方式を以てスポンジ６に代えてブラシ８或いは
   静電擦拭布９を取り付けることができるようにしてある
   ことを特徴とする、請求項１に記載の多機能モップ。