JP3059931B2 - ロックウール - Google Patents

ロックウール

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JP3059931B2
JP3059931B2 JP8086004A JP8600496A JP3059931B2 JP 3059931 B2 JP3059931 B2 JP 3059931B2 JP 8086004 A JP8086004 A JP 8086004A JP 8600496 A JP8600496 A JP 8600496A JP 3059931 B2 JP3059931 B2 JP 3059931B2
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rock wool
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soluble
heated
fiber
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純一 小川
晴子 濱中
正章 中山
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Nichias Corp
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Nichias Corp
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C25/00Surface treatment of fibres or filaments made from glass, minerals or slags
    • C03C25/10Coating
    • C03C25/42Coatings containing inorganic materials
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B20/00Use of materials as fillers for mortars, concrete or artificial stone according to more than one of groups C04B14/00 - C04B18/00 and characterised by shape or grain distribution; Treatment of materials according to more than one of the groups C04B14/00 - C04B18/00 specially adapted to enhance their filling properties in mortars, concrete or artificial stone; Expanding or defibrillating materials
    • C04B20/10Coating or impregnating
    • C04B20/1055Coating or impregnating with inorganic materials

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐熱性の良いロックウ
ールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ロックウールをフェルト、ブランケット
などに成形してなる断熱材は比較的安価な断熱材として
広く利用されている。しかしながら、その使用可能温度
は約600℃以下であって、約800℃になると軟化
し、大きな収縮と変形を起こす。したがって、それ以上
の高温領域ではアルミノシリケート質繊維等のセラミッ
ク繊維からなる断熱材が使われる。
【0003】しかしながら、セラミック繊維はその製造
に当たり高純度の原料を使用する必要があることや、原
料を溶融させるのにロックウールの場合よりも高温度を
必要とすることから、ロックウールと比べるとはるかに
高価なものとなる。
【0004】このため、ロックウールの耐熱性を向上さ
せる方法が従来から検討されており、たとえば特公昭5
4−8532号、特開平2−51443号等の発明では
原料融液の組成を変える方法が採用されている。しかし
ながら、融液組成の変更は融液の繊維形成性に変化をも
たらし、特殊な繊維化条件の採用を必要にするという問
題点がある。また、特開昭54−82491号では、ロ
ックウールの表面をリン化合物で被覆することによる高
耐熱性ロックウールの製造法が提案されており、この製
造法によるロックウールは、通常のロックウールが大き
な収縮を示す800℃以上の高温でも顕著な収縮を起こ
さない。しかしながら、高温に加熱されたあとの繊維の
脆化が著しく、耐久性の点で問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、一般
的なロックウールを原料にして製造可能であり800℃
以上の温度に加熱されても顕著な収縮を起こさず脆化も
少ない、高度の耐熱性を備えた改質ロックウールを提供
しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明により提供された
耐熱性ロックウールは、ロックウール自体は従来からあ
る一般的なロックウールと同様の組成のものであるが、
空気中で加熱されたときB23を生成する水溶性ホウ素
化合物および空気中で加熱されたときP25を生成する
水溶性リン化合物が繊維表面に固定されており、800
℃に加熱されたとき軟化することなく結晶化することを
特徴とするものである。
【0007】上記本発明の耐熱性ロックウールは、好適
には水溶性ホウ素化合物の固定量がB換算量で
0.1〜2.0重量%、Pに換算した水溶性リン
化合物との合計量で3〜10重量%、ただしB
(B+P)モル比が0.1〜0.である
ものである。
【0008】本発明による耐熱性ロックウールは、80
0℃以上の温度に加熱されても顕著な収縮を起こさない
が、これは、加熱された繊維が軟化する前に、繊維表面
のホウ素化合物およびリン化合物がそれぞれB23およ
びP25に変化し、それらの影響によってロックウール
表面の結晶化が促進され、繊維表面で始まった結晶化が
引き続き繊維内部へ急速に進行していくことによるもの
と考えられる。
【0009】このロックウールは高温加熱後の脆化も少
なく、たとえばこのロックウールからなるフェルト状断
熱材は加熱後も十分取り扱い可能な形状安定性を保つ。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明による耐熱性ロックウール
は、SiO2が約30〜60重量%、Al23が約1〜2
0重量%、CaOが約10〜60重量%、MgOが約1〜
15重量%の、従来からある一般的なロックウールの表
面に特定の水溶性ホウ素化合物および水溶性リン化合物
を固定するだけで得られるものである。
【0011】ロックウールの表面に固着させるホウ素化
合物は、水溶性であり且つ空気中で加熱されたとき約4
00℃までの温度でB23を生成するものでなければな
らない。これは、水溶性化合物でないと繊維表面に均一
に付着させることが困難だからであり、また、加熱され
たときロックウールが軟化し溶融する前に繊維表面でB
23に変換されなければならないからである。昇華性ホ
ウ素化合物は、B23を繊維表面に固定することができ
ないので使用できない。好ましいホウ素化合物の具体例
は、ホウ酸、四ホウ酸アンモニウム、酸化ホウ素等であ
る。
【0012】空気中で加熱されたときP25を生成する
水溶性リン化合物を用いるのも、ホウ素化合物の場合と
同様の理由からである。好ましいリン化合物の具体例
は、リン酸三アンモニウム、リン酸水素二アンモニウ
ム、リン酸二水素アンモニウム、リン酸グアニジン等で
ある。
【0013】水溶性ホウ素化合物と水溶性リン化合物を
ロックウールの表面に付着させるには、両化合物を適当
な濃度の水溶液とし、該水溶液をロックウールに噴霧ま
たは塗布して乾燥する。なお、ホウ素化合物とリン化合
物を溶かす水には、乾燥促進のため、低沸点の親水性有
機溶媒(たとえばメタノール)を加えてもよい。ロック
ウールに対する噴霧は、対象繊維が製繊装置で形成され
た直後に、油剤噴霧と同時に行なってもよい。被処理繊
維をブランケット、フェルト等に加工したのちそれを上
記処理剤溶液に浸漬し、適当な脱水率まで脱水して乾燥
してもよい。
【0014】このとき、ロックウールに対して水溶性ホ
ウ素化合物の固定量がB23換算量で0.1〜2.0重量
%、P25に換算した水溶性リン化合物との合計量で3
〜10重量%になるように、処理液のホウ素化合物濃度
およびリン化合物濃度ならびに繊維表面への付着量を選
ぶ。B23およびP25の合計固着量が3重量%未満で
は意味あるほどの耐熱性向上は達成されない。反対に、
合計量が10重量%をこえると、それらにより繊維同士
が接着する傾向が生じるなど、使用上の不都合を招く。
【0015】B23はまた、全体の中の一定割合を占め
る必要がある。B23/(B23+P25)モル比が
0.1未満では高温における繊維の脆化や収縮を抑制す
る効果がほとんどなく、一方、上記モル比があまり大き
くなっても、高温での繊維の収縮を少なくする効果が不
十分になる。上記モル比の好適値はロックウールの繊維
組成によっても異なるので実験により確認することが望
ましいが、通常は約0.3を上記モル比の上限とし、望
ましくは約0.2とする。
【0016】
【実施例】
実施例1 表1に示すような2種類のロックウールからなるフェル
トを300mm角に切り出し、ホウ酸とリン酸二水素アン
モニウムとの混合水溶液を含浸し、余分な溶液を除去し
たのち乾燥した。
【0017】フェルトに対するホウ酸およびリン酸二水
素アンモニウムの付着量(B23およびP25に換算し
た量)、および、各フェルトの加熱による長手方向の収
縮率と加熱後のフェルトの性状を、表2に示す。
【0018】
【表1】 原料ロックウールの化学組成(重量%)
【0019】
【表2】 実施例1 実施例2 比較例1 実施例3 比較例2 原料ロックウール A A A B A B23付着量(重量%) 0.5 0.6 0.6 0.5 0 P25付着量(重量%) 3.6 5.3 2.6 2.3 4.5 B2O3/(B2O3+P2O5) 0.2 0.2 0.3 0.3 0 加熱による収縮率(%) 800℃・3時間加熱後 0.2 0 0.4 0.7 0.1 1000℃・3時間加熱後 0.4 −0.4 9.8 1.8 0.1 加熱後のフェルト性状※ 800℃・3時間加熱後 ○ ○ ○ ○ △ 1000℃・3時間加熱後 △ △ △ △ ×
【0020】※ ○:圧縮復元力は低下するが繊維は柔
軟性を維持している。 △:繊維の柔軟性が失われ、やや脆くなる。 ×:繊維は非常に脆く、粉末化しやすい。
【0021】さらに、上記実施例2のロックウールフェ
ルトについて、1000℃・3時間加熱後のものと加熱
前のものの熱伝導率を測定した。その結果は表3のとお
りであって、1000℃もの高温で加熱した後も初期断
熱性能を維持していることがわかる。
【0022】
【表3】 熱伝導率(kcal/m・hr・℃) 測定温度100℃ 測定温度500℃ 加熱前フェルト 0.04 0.14 1000℃・3時間加熱後フェルト 0.04 0.15
【0023】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば800℃
以上の高温でも使用可能なロックウールが提供される。
ロックウール繊維の基本組成を変更するわけではないの
で、繊維製造が容易で安価であり物性面では柔軟性に富
むというロックウールの特長が損なわれないのも、本発
明の有利な点である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C03C 25/42 C03B 37/10

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気中で加熱されたときB23を生成す
    る水溶性ホウ素化合物および空気中で加熱されたときP
    25を生成する水溶性リン化合物が繊維表面に固定され
    ていることを特徴とするロックウール。
  2. 【請求項2】 空気中で加熱されたときB23を生成す
    る水溶性ホウ素化合物および空気中で加熱されたときP
    25を生成する水溶性リン化合物が繊維表面に固定され
    ており、800℃に加熱されたとき繊維が軟化すること
    なく結晶化することを特徴とするロックウール。
  3. 【請求項3】 水溶性ホウ素化合物の固定量がB23
    算量で0.1〜2.0重量%、P25に換算した水溶性リ
    ン化合物との合計量で3〜10重量%、ただしB23
    (B23+P25)モル比が0.1〜0.3である請求項
    1または請求項2に記載のロックウール。
  4. 【請求項4】 水溶性ホウ素化合物がホウ酸、四ホウ酸
    アンモニウムまたは酸化ホウ素等であり、水溶性リン化
    合物がリン酸三アンモニウム、リン酸水素二アンモニウ
    ム、リン酸二水素アンモニウムまたはリン酸グアニジン
    である請求項1〜3のいずれかに記載のロックウール。
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