JP3059434U - エンジンユニットキャスター - Google Patents

エンジンユニットキャスター

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JP3059434U
JP3059434U JP1998009408U JP940898U JP3059434U JP 3059434 U JP3059434 U JP 3059434U JP 1998009408 U JP1998009408 U JP 1998009408U JP 940898 U JP940898 U JP 940898U JP 3059434 U JP3059434 U JP 3059434U
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pedestal
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茂雄 植原
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茂雄 植原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 離着陸時にパイロットにエンジンユニットの
重さを感じさせず、また、平坦な長い滑走路を用いずに
一人でも離陸が可能で、更に離着陸時における事故を有
効に防止可能なモーターパラグライダー等に適用される
エンジンユニットキャスターを提供すること 【解決手段】 台座部(2)と、該台座部(2)の下側
に連設した一対の前脚部(3)と、該一対の前脚部
(3)の先端部に連設した軸フレーム(5)と、該軸フ
レーム(5)内に回転自在に支持した回転軸(6)と、
該回転軸(6)の先端部に回転自在に設けた前輪(8)
と、前記台座部(2)の下側に連設した後脚部(4)
と、該後脚部(4)の先端に回転自在に設けた後輪(1
3)とにより構成され、前記一対の前脚部(3)は、下
側にいくにつれて前記台座部(2)に対して前方及び横
方向にそれぞれ広がるように前記台座部(3)に連設さ
れるとともに、前記後脚部(4)は、下側にいくにつれ
て前記台座部(2)に対して後方に広がるように前記台
座部(2)に連設されたことを特徴とするエンジンユニ
ットキャスター。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、モーターパラグライダーやモーターハングライダー等に使用するた めのエンジンユニットキャスターに係り、より詳しくは、パイロットが乗るため ではなく、エンジンユニットを乗せるためのエンジンユニットキャスターに関す る。
【0002】
【従来の技術】
近年、スカイダイビング用のパラシュートの構造を変えたパラグライダーやハ ングライダーが人気であるが、このパラグライダーやハングライダーの中には、 エンジンユニットを背負って滑空を楽しむモーターパラグライダーやモーターハ ングライダー(以下「モーターパラグライダー等」という。)があり、このモー ターパラグライダー等も人気を集めている。
【0003】 しかしながら、このモーターパラグライダー等は、上述したようにエンジンユ ニットを背負って行うスカイスポーツであるために、地上にいる際には、パイロ ットにとってエンジンユニットの重量が負担になるという欠点がある。
【0004】 特に、離陸時には、浮き上がるまでパイロットは走り続ける必要があるが、プ ロペラの回転によってパイロットに後ろからの大きな圧力がかかるため、パイロ ットは必然的に前屈みにならざるを得ず、そのために、エンジンユニットを背負 っているパイロットの負担は相当なものになる。
【0005】 また、着陸時には、エンジンユニットの重さによって膝への負担が大きく、そ のため、バランスを崩した場合に、膝付き転びやしりもち転びを起こし、それに より足の骨折事故を起こした実例もあった。
【0006】 一方、このモーターパラグライダーの場合には騒音による飛行制約が発生して いるために、このモーターパラグライダー等に用いられるエンジンユニットの開 発の方向としては音が静かな静音エンジンの開発へ向かっているが、この静音エ ンジンは対策マフラーや新型機構の搭載のために、エンジンユニット全体が通常 のエンジンユニットと比べて重いものとなっており、これにより今後パイロット への負担がより一層大きくなることが考えられる。
【0007】 このように、モーターパラグライダー等は近年人気を集めている一方、エンジ ンユニットの重さ故にパイロットへの負担が大きいという問題点がある。
【0008】 そのために、特に離陸時におけるパイロットの負担を軽減するという目的の下 で、図11に示すような離陸装置31が提案されている。
【0009】 この離陸装置31は、図に示すように、飛行胴体32の前後に前輪33及び後 輪34を装備した構造をしており、これを用いるときは、図に示すように、パイ ロットがこの離陸装置31に跨るとともに、パイロットの体とエンジンユニット をこの離陸装置31に固定し、その後にエンジンを始動して滑走を始める。そし て、パイロットはこの離陸装置31ととともに上空に舞い上がるというものであ る。
【0010】 このように、この離陸装置31では、パイロット及びエンジンユニットを乗せ る構造としているため、パイロットがエンジンユニットの重さを感じることがな く、パイロットの負担が軽減されるという効果がある。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、この離陸装置は、パイロットが乗る構造としているため、離陸 時にパイロットの脚力を利用することができず、エンジンの推力のみで滑走しな ければならないので、凹凸面のない平坦な長い滑走路を必要とする。
【0012】 また、離陸時は前輪の重みとエンジンの推力によって飛行胴体の前側が下がる ためにパイロットにはパラシュートが開くのが見えず、そのためにパイロットの 他に2人のサポーターが必要である。
【0013】 更に、着陸時にも飛行胴体の前側が下がるので、着陸する地面が限定されてし まうという問題点がある。
【0014】 更にまた、パイロットの体を飛行胴体に固定するので、パイロットが自由に体 を動かすことができず、離陸時にパラシュート等が絡まった場合でも自分でこれ を直すことができない。そのため、離陸時にはパラシュート等の絡まり等を修正 するサポーターをも必要とするため、気軽なスカイスポーツを楽しむことができ ないという問題点がある。
【0015】 更に、パイロット及びエンジンユニットを固定するために飛行胴体そのものを ある程度の大きさにする必要があり、そのために上空でもバランスがとりずらく 、それが着陸時の事故等につながる危険性もある。
【0016】 また、パイロットが乗る構造としているために、車輪及びフレームの構造上全 体の重量が10kg以上にもなってしまい、運搬、保管等に不便となっている。
【0017】 そこで、本考案は、離着陸時にパイロットにエンジンユニットの重さを感じさ せず、また、平坦な長い滑走路を用いずに一人でも離陸が可能で、更に離着陸時 における事故を有効に防止可能な、モーターパラグライダー等に適用されるエン ジンユニットキャスターを提供することを課題としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本考案は、モーターパラグライダー等のエンジンユニットを載せるためのエン ジンユニットキャスターであって、台座部と、該台座部の下側に連設した一対の 前脚部と、該前脚部の先端部に連設した軸フレームと、該軸フレーム内に回転自 在に支持した回転軸と、該回転軸の先端部に連設した360度回転自在の前輪と 、前記台座部の下側に連設した後脚部と、該後脚部の先端に360度回転自在に 接続した後輪とにより構成され、前記一対の前脚部は、下側にいくにつれて台座 部に対して前方及び左右方向にそれぞれ広がるように台座部に連設されるととも に、前記後脚部は、下側にいくにつれて台座部に対して後方に広がるように台座 部に連設されたことを特徴とする。
【0019】 そして、このエンジンユニットキャスターを用いる場合には、まずエンジンユ ニットをこのエンジンユニットキャスターに固定するとともに、ハーネスを用い てエンジンユニットをパイロットに固定し、その後にエンジンを始動するのみで 良い。
【0020】 本考案では、エンジンユニットの重さをエンジンユニットキャスターが支える こととしているため、これを用いることにより、プロペラの回転によってパイロ ットに後ろからの大きな圧力がかかった場合であっても、パイロットはエンジン ユニットの重さを感じることが無く、気軽にモーターパラグライダーを楽しむこ とができる。
【0021】 また、本考案のエンジンユニットキャスターは、パイロットを乗せるものでは なくエンジンユニットを載せるものであるために、従来の離陸装置と異なって、 離陸時にはエンジンの推力とパイロットの脚力を併用することができる。そのた めに、長い滑走路が不要であるとともに、地面に多少の凹凸がある場合でも離陸 が可能であり、更にサポーターの力を借りずに一人で離陸することができる。ま た、エンジンユニットの重量のみを支えるものであるために、従来の離陸装置と 異なり全体の軽量化を図ることができる。
【0022】 更にまた、従来の離陸装置と異なってパイロットの体を固定するものではない ために、パラシュートが絡まったりした場合であってもパイロット自らそれを修 正することができ、そのためのサポーターも不要である。
【0023】
【考案の実施の形態】
本考案のエンジンユニットキャスターでは、台座部の先端部両端から下側に向 けて、一対の前脚部を連設するとともに、台座部の後端部両端から下側に向けて 後脚部を連設している。
【0024】 そして、一対の前脚部の先端部には軸フレームを連設するとともに、この軸フ レーム内には回転軸を回転自在に支持し、この回転軸の先端部には、前輪を36 0度回転可能に接続している。また、前記後脚部の先端部には、後輪を360度 回転可能に接続している。
【0025】 そして、前記一対の前脚部は、下側にいくにつれて前方に広がるようにすると ともに、一対の前脚部のそれぞれが下側にいくにつれて横方向に広がるようにし ており、更に、前記後脚部は、下側にいくにつれて後方に広がるようにしている 。
【0026】 ここで、前記一対の前脚部はそれぞれ、台座部に対して約120度の角度で、 前方及び横方向に広がるようにするとともに、前記後脚部は、台座部に対して約 100度の角度で後方に広がる用にすると良い。
【0027】 また、前記一対の前脚部は、アジャスター部を設けることにより伸縮自在とす ると良く、これによりパイロットの身長差に対応させることができる。
【0028】
【実施例】
本考案のエンジンユニットキャスターの実施例について図面を参照にして説明 すると、図1は、本実施例のエンジンユニットキャスターの斜視を示す図であり 、図2は側面を示す図、図3は正面を示す図、更に図4は平面を示す図である。 そして、図において1が、本実施例のエンジンユニットキャスターである。
【0029】 また、図において2はエンジンユニットを載せるための台座部であり、本実施 例では、4本の3cm角の角パイプを四方形状にして形成している。
【0030】 そして、前記台座部2の先端部の両端からは、下側に向けて一対の前脚部3を 連設しており、また、前記台座部2の後端部の両端からは、下側に向けて一対の 後脚部4を連設している。なお、本実施例では、前脚部3としては25ミリ径の 丸型パイプを使用しており、また後脚部4としては16.5ミリ径の丸型パイプ を使用している。
【0031】 そして、前脚部3は、図2に示すように、下側にいくにつれて前方に広がるよ うにしているとともに、図3に示すように、下側にいくにつれて横方向に広がる ようにしている。本実施例では、前記台座部2と前記前脚部3との角度(図2A 、図3C)は約120度の角度としている。
【0032】 また、前記後脚部4は、図2に示すように、下側にいくにつれて後方に広がる ようにしており、更に、図3に示すように、その先端部がほぼ同一位置にくるよ うに内側に向けて、その先端部分には、ローラー軸14を介して後輪13を回転 自在に軸支している。なお、本実施例では、前記台座部2と前記後脚部4との角 度(図2B)を約100度としている。
【0033】 更に、前記一対の前脚部3の先端部には軸フレーム5が取り付けられるととも に、この軸フレーム5内には、回転軸6が回転自在に支持されている。
【0034】 そして、この回転軸6の先端部には、回転アーム7を介して前輪8が360度 回転自在に連結されている。なお、本実施例においては、前輪8及び後輪13は 、外表面がゴム製の、幼児用三輪車の大小のプラスチック製車輪を用いるととも に、負担の少ない後脚部4を前脚部3よりも細くし、更に後輪13を前輪8より も小さくすことにより、エンジンユニットキャスター全体の軽量化を達成できた 。
【0035】 次に、図5は、軸フレーム5、回転軸6、回転アーム7及び前輪8の関係を示 した図であり、軸フレーム5は、下部が前方にくるように、垂直に対して約5度 傾斜させた状態で前脚部3の先端部分に取り付け、これにより、前輪8が常に定 位置(後方側)に戻るようにしてある。
【0036】 そしてこの軸フレーム5内には、ベアリング10によって回転自在とした回転 軸6が支持されており、この回転軸6の先端部には、約30〜35度前後の角度 で傾斜させた回転アーム7が連結されている。そのために、この回転アーム7は 軸フレーム5に対して360度回転可能となっている。
【0037】 また、回転アーム7の先端部には、ローラー軸9によって前輪8が回転自在に 取り付けられており、これにより、前輪8は、ローラー軸9を中心として回転可 能であるとともに、軸フレーム5に対しても360度回転可能となっており、図 6に示すように、図5の状態から180度回転させることにより前方へ移動させ ることができるようにしている。
【0038】 また、前述したように、前記回転アーム7は垂直に対して約30〜35度前後 傾斜させているために、図6に示すように回転アーム7を前方に向けた場合には 、前輪8を含めた前脚部3の長さを長くすることができる。
【0039】 なお、図において11はスプリングであり、このスプリング11は前記回転軸 6の上端部分及び前記前脚部3の下端近傍を連結している。前述したように、本 実施例においては、前記軸フレーム5の下部が前方にくるように垂直に対して約 5度傾斜させているため前輪8は必ず後方側に戻るが、このままでは後方側に戻 った前輪8がふらつくことを有効に防止することができない。そこで、本実施例 では、回転軸6の上端部分をスプリング11によって前脚部3に連結している。 この状態で前輪8に外圧が加わり前輪8が前方側へ回転すると、それに伴い前記 回転軸6はスプリング11に対抗して回転する。しかし、前輪8への外圧が無く なるとスプリング11の力によって回転軸6が元の位置まで回転し、これによっ て前輪8も定位置(後方側)に戻る。そのため本実施例では、前輪8に外圧が加 わらない場合には前輪8を定位置(後方側)で静止させることが可能となり、前 輪8のふらつきを有効に防止することができる。
【0040】 次に、図1において12は、前脚部3に設けたアジャスター部であり、本実施 例のエンジンユニットキャスター1では、このアジャスター部12を設けること により前脚部3を伸縮自在として長さ調整を可能としている。
【0041】 ここで図7はアジャスター部12の構造を示した部であり、本実施例のエンジ ンユニットキャスター1では、前脚部3は上側前脚部301と下側前脚部302 とにより構成され、この上側前脚部301と下側前脚部302を、それぞれに設 けた調整孔303、304をボルト305によって貫通することにより連結して いる。そして、下側前脚部302の調整孔304を複数設けて、この複数の調整 孔304のうちの任意のもの選択してボルト305で貫通させることによって、 前脚部全体の長さを調整可能としている。そのために本実施例のエンジンユニッ トキャスター1では、パイロットの身長に合わせて使用することが可能である。
【0042】 なお、図1において18は補強用のパイプであり、本実施例では、パイロット の歩行の妨げにならないように、この補強用のパイプを外側にわずかに湾曲させ ながら前脚部3と後脚部4とを連結してこれらを補強している。
【0043】 なお、本実施例のエンジンユニットキャスターは、総重量3.5kgで仕上げ 、静止時の耐重圧を約200kgとし、エンジンユニット30kgの約3倍以上 の衝撃に耐えうるように設計した。
【0044】 このようにして構成される本実施例のエンジンユニットキャスター1を使用す る場合には、図8に示すように、台座部2上に、ボルト16を用いてエンジンユ ニット15を固定し、その後に、図9に示すように、ハーネス17を介してエン ジンユニット15にパイロットの体を固定する。
【0045】 ここで、図9は、パイロットが立ち上がった状態を示す図であり、図に示すよ うに、本実施例のエンジンユニットキャスターでは、パイロットが立ち上がった 状態ではエンジンユニットキャスターが浮き上がるように前脚部3及び後脚部4 の長さを予め設定するとよい。本実施例では、エンジンユニットキャスター1を 地面に置いた状態において台座部2と地面との距離が70cm前後になるように し、一般的な日本人がエンジンユニットキャスターに固定したエンジンユニット を背負った場合に、前輪8と地面との間に約10cm前後の距離ができるように している。
【0046】 次に、図10は、パイロットが膝を曲げて少し前かがみになった状態を示す図 であり、図に示すように、本実施例のエンジンユニットキャスター1では、前脚 部3を台座に対して前方側に広がるようにしているため、エンジンの推力等によ って後方から大きな圧力が加わってパイロットが前かがみになった場合には、ま ず前輪8が着地し、これによってパイロットはエンジンユニット15の重さを感 じることがない。
【0047】 従って、本実施例のエンジンユニットキャスター1を用いた場合には、離陸の 際にパイロットがエンジンユニットの重さを負担する必要が無いとともに、エン ジンの推力とともにパイロットの脚力をも併用することができ、短い滑走で浮き 上がることができ、更に、パイロットの脚力を併用して前方に進むため、地面に 多少の凹凸があっても支障がない。また、着陸の場合にはまず360度回転可能 な前輪8が着地するため、着陸の際にバランスを崩した場合であっても事故を未 然に防止できるとともに、従来から行われている降下着陸の他に、滑走着陸も行 うことができ、パラグライダーの楽しみ方も増えるという効果がある。また、パ イロットの足によって離着陸が可能であるためにパイロットが不安感や恐怖感を 感じることが無い。
【0048】 更に、前述したように着陸の場合にはまず前輪8が着地するため、バランスを 崩して着地した場合であって、許容量を超える圧力がエンジンユニットキャスタ ーに加わった場合にも、前脚部が大きく曲がるため、パイロットの足やプロペラ 等を保護することができる。なお、地上2mからの落下テストを行った結果、パ イロット、プロペラ等には影響は無かったとの結果を得た。
【0049】 更に、前述したように、本実施例のエンジンユニットキャスターを用いるとパ イロットがエンジンユニットの重さを感じることが無くなるために、本実施例の エンジンユニットキャスターは、通常のエンジンよりも重量の大きい静音エンジ ンの開発等、将来のエンジンの開発にも役立つことが期待される。
【0050】 また、エンジン停止の場合には、エンジンを載せる作業台や、エンジンを移動 させる場合の台車としても兼用でき、エンジンユニットの運搬等に利用できると いう利点もある。なお、エンジンを載せて移動させる際には、ストッパー等を用 いて、前輪を前側にした状態(図6参照)で固定させることによって前脚部3を 長くした状態にでき、これによってパイロットの体を少し曲げるのみで前輪3を 着地させることができるため、移動が更に容易になる。
【0051】 更に、前述したように、本実施例のエンジンユニットキャスター1では、前脚 3は下側に向かうに従って横方向に広がるようにしており、また補強用のパイプ 18を外側に湾曲させているために、これらがパイロットの歩行の妨げになるこ とを防止できる。
【0052】 なお、前述した実施例では前脚部、及び後脚部等を固定式としたが、本考案の エンジンユニットキャスターではこの方式には限定されず、例えば前脚部や後脚 部を折り畳み式や収納式にしてもよく、これによって持ち運び、収納保管を容易 にすることができる。また、台座部、前脚後脚部等の材質としては、アルミ合金 、ステンレス等の弾力性のあるもの、あるいは樹脂等を用いてもよく、更に、エ ンジンユニットキャスター全体を一体成形としてもよい。
【0053】
【考案の効果】
本考案のエンジンユニットキャスターは、パイロットが乗るためのものではな く、エンジンユニットを乗せるためのものであり、台座部と、該台座部の下側に 連設した一対の前脚部と、該前脚部の先端部に連設した軸フレームと、該軸フレ ーム内に回転自在に支持した回転軸と、該回転軸の先端部に連設した360度回 転自在の前輪と、前記台座部の下側に連設した後脚部と、該後脚部の先端に36 0度回転自在に接続した後輪とにより構成され、前記一対の前脚部は、台座部に 対して前方及び左右方向にそれぞれ広がるように台座部に連設されるとともに、 前記後脚部は、台座部に対して後方に広がるように台座部に連設されたことを特 徴とする。
【0054】 このように、本考案では、エンジンユニットの重さをエンジンユニットキャス ターが支えることとしているため、本考案のエンジンユニットキャスターを用い ると、プロペラの回転によってパイロットに後ろからの大きな圧力がかかった場 合であっても、パイロットはエンジンユニットの重さを感じることが無く、気軽 にモーターパラグライダーを楽しむことができる。
【0055】 また、パイロットにエンジンユニットの重さを感じさせないため、通常のエン ジンよりも重い静音エンジンの開発等にも役立つものである。
【0056】 更に、本考案のエンジンユニットキャスターは、パイロットを乗せるものでは なくエンジンユニットを載せるものであるために、従来の離陸装置と異なって、 離陸時にはエンジンの推力とパイロットの脚力を併用することができ、そのため に、長い滑走路が不要であるとともに、地面に多少の凹凸がある場合でも離陸が 可能であり、更にサポーターの力を借りずに一人で離陸することができる。
【0057】 更にまた、従来の離陸装置と異なってパイロットの体を固定するものではない ために、パラシュートが絡まったりした場合であってもパイロット自らそれを修 正することができ、そのためのサポーターも不要である。
【0058】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のエンジンユニットキャスターの実施例
の斜視図である。
【図2】本考案のエンジンユニットキャスターの実施例
の側面を示す図である。
【図3】本考案のエンジンユニットキャスターの実施例
の正面を示す図である。
【図4】本考案のエンジンユニットキャスターの実施例
の平面を示す図である。
【図5】軸フレーム、回転軸、回転アーム、及び後輪の
関係を示す図である。
【図6】軸フレーム、回転軸、回転アーム、及び後輪の
関係を示す図である。
【図7】アジャスター部を説明するための図である。
【図8】本考案のエンジンユニットキャスターの実施例
の使用方法を説明するための図である。
【図9】本考案のエンジンユニットキャスターの実施例
の使用方法を説明するための図である。
【図10】本考案のエンジンユニットキャスターの実施
例の使用方法を説明するための図である。
【図11】従来の離陸装置を説明するための図である。
【符号の説明】
1 エンジンユニットキャスター 2 台座部 3 前脚部 4 後脚部 5 軸フレーム 6 回転軸 7 回転アーム 8 前輪 9、14 ローラー軸 10 ベアリング 11 スプリング 12 アジャスター部 13 後輪

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】モーターパラグライダー等のエンジンユニ
    ットを載せるためのエンジンユニットキャスターであっ
    て、台座部(2)と、該台座部(2)の下側に連設した
    一対の前脚部(3)と、該一対の前脚部(3)の先端部
    に連設した軸フレーム(5)と、該軸フレーム(5)内
    に回転自在に支持した回転軸(6)と、該回転軸(6)
    の先端部に回転自在に設けた前輪(8)と、前記台座部
    (2)の下側に連設した後脚部(4)と、該後脚部
    (4)の先端に回転自在に設けた後輪(13)とにより
    構成され、前記一対の前脚部(3)は、下側にいくにつ
    れて前記台座部(2)に対して前方及び横方向にそれぞ
    れ広がるように前記台座部(3)に連設されるととも
    に、前記後脚部(4)は、下側にいくにつれて前記台座
    部(2)に対して後方に広がるように前記台座部(2)
    に連設されたことを特徴とするエンジンユニットキャス
    ター。
  2. 【請求項2】前記一対の前脚部(3)はそれぞれ、台座
    部(2)に対して前方、及び横方向に約120度の角度
    で広がるように前記台座部(2)に連設されるととも
    に、前記後脚部(4)は前記台座部(2)に対して後方
    に約100度の角度で広がるように前記台座部(2)に
    連設されたことを特徴とする請求項1に記載のエンジン
    ユニットキャスター。
  3. 【請求項3】前記一対の前脚部(3)をそれぞれ伸縮自
    在としたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載
    のエンジンユニットキャスター。
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