JP3058701B2 - ポーリング方式データ転送型タブレット - Google Patents

ポーリング方式データ転送型タブレット

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JP3058701B2
JP3058701B2 JP2297891A JP2297891A JP3058701B2 JP 3058701 B2 JP3058701 B2 JP 3058701B2 JP 2297891 A JP2297891 A JP 2297891A JP 2297891 A JP2297891 A JP 2297891A JP 3058701 B2 JP3058701 B2 JP 3058701B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスタイラスペン等の筆記
具を用いて2次元座標入力を行なうタブレットに関し、
特にポーリング方式に基く双方向並列バスを介して座標
データをホストコンピュータに転送する事ができるタブ
レットに関する。
【0002】
【従来の技術】図7は一般的なタブレットの説明図であ
る。タブレット1は2次元座標面を規定するフラットセ
ンサ2を有している。適当な入力器具例えばスタイラス
ペン3を用いてフラットセンサ2の表面に存在する所望
の位置を手動で指定してやると、フラットセンサ2は指
定された位置に応じた検出信号を発生する。タブレット
1はさらにCPUを内蔵しており、検出信号に基いて指
定された位置の2次元座標値等を表わす座標データを算
出する。座標データは信号ケーブル4を介してホストコ
ンピュータ5に転送され、データ処理が行なわれる。ホ
ストコンピュータ5はタブレット、プリンタ、モデムあ
るいはキーボード等の周辺入出力端末装置とデータ接続
する為に、通常複数のインタフェースを内蔵しており、
入出力端末装置の種類によって使い分けられる。市販さ
れているホストコンピュータにはインタフェースとして
RS423等のシリアルポートに加えてポーリング方式
に従ってデータ転送の可能な双方向並列バスポートを具
備しているものが多い。
【0003】図8は一般的なタブレットから送信される
出力信号の波形を示す。タブレットのCPUで作成され
る座標データは例えば8ビットからなるパラレルデータ
として表わされる。8ビットパラレルデータはNRZI
変換され図示する様に8ビットのシリアルデータ信号
(以下NRZI信号と言う)として出力される。かかる
NRZI信号の高速転送を行なう為に、タブレットはホ
ストコンピュータのシリアルポートに接続する事が好ま
しい。しかしながら、ホストコンピュータに内蔵される
シリアルポートは極めて汎用性が高く種々の周辺端末装
置の接続に用いられるが接続台数に限りがある。通常、
シリアルポートはプリンタあるいはモデムによって専有
される事が多い。従って、実際にはポーリング方式によ
りデータ転送を行なう双方向並列バス(以下Bidir
ectional Parallel Busの頭文字
をとってBPBと称する)を介して座標データの転送を
行なう必要に迫られる事が多い。しかしながら、一般
に、タブレットを直接ホストコンピュータのBPBイン
タフェースに接続する事はできない。シリアル通信とB
PB通信ではプロトコルが異なっており、且つNRZI
信号等のシリアル信号とBPB信号ではその形式が異な
っているからである。
【0004】図9はホストコンピュータが具備するBP
Bのハードウェア構成を示す。BPBはシリアル通信方
式の一種であって、複数の周辺端末機器が複数のポート
6(図では2個示してある)を介して1本のBPB信号
線に並列接続される。各ポート6は共通のBPB信号線
につながるBPB端子7と、電源ライン(例えば+5
V)につながる電源端子8と、接地ラインにつながるG
ND端子9と、電源投入信号ラインにつながるスイッチ
端子10とを有している。一方、各ポート6を介してデ
ータの送受信を行なう周辺機器はトランジスタのオープ
ンコレクタによりBPBに接続される。従って、送受信
される信号のマークは接地レベル即ち0Vであり、スペ
ースは電源電圧例えば+5Vとなる。オープンコレクタ
を介して接続されている為複数の周辺端末機器がBPB
信号線を何時でもマーク(0V)にする事が可能である
が、送受信されるデータの競合を防止する為、特定の通
信プロトコルが定められている。
【0005】前述した様に、各ポート6はBPB信号
線、電源ライン、接地ライン及び電源投入信号ラインに
接続されている。電源投入信号ラインを接地ラインに短
絡させる事により、ホストコンピュータの電源が立ち上
がる様になっている。電源ラインを介して周辺端末機器
に電源電圧を供給する事ができる。
【0006】ホストコンピュータの内部では、BPB信
号を送受信する為にフィルタ11を介してBPBトラン
シーバ12が装備されている。このBPBトランシーバ
12はホストコンピュータのCPU13によって制御さ
れ種々のアプリケーションプログラムに従って周辺端末
機器に対してデータの送受信を行なう。
【0007】BPBはポーリング方式に従って随時処理
単位を周辺端末機器との間でやりとりする事によりデー
タの転送を行なう。図10に処理単位の例を示す。図か
ら明らかな様に、1個の処理単位には細かくタイミング
が規定されている。先頭のアテンションとシンクコード
あるいはスタートコード若しくはストップコードにより
送受信のタイミングをとる同期式の通信処理を行なう。
一般に、通信信号としては前述したNRZIやNRZや
マンチェスタ等の種々のフォーマットがあるが、BPB
においてはデューティ比により2値化されたパルス列で
通信信号を形成している。例えば、ビットパルスが3分
の1のデューティ比を有している場合にはデータ0を表
わし、3分の2のデューティ比を有している場合にはデ
ータ1を表わす様に取り決められている。
【0008】1処理単位は所定の長さを有するデューテ
ィ比2値化パルス列で構成される。先頭の8ビット即ち
1バイトはアテンションとシンクコードに割り当てら
れ、各周辺端末機器を一斉にアクセスする為に用いられ
る。続いてコマンド部が配置されている。このコマンド
部又はコマンドパケットはアドレス指定を行なう4ビッ
トデータを含む。この4ビットデータにより16通りの
アドレス指定が行なわれ周辺端末機器が個々に選択され
る。続いて送信/受信指定を行なう2ビットデータが設
けられており、選択された周辺端末機器に対して送信処
理を行なうかあるいは受信処理を行なうかを指定する。
さらに2ビットデータからなるレジスタ指定コードが続
き選択された周辺端末機器に内蔵される4個のレジスタ
のうちの何れか1つを指定する。指定されたレジスタに
対してデータの送信又は受信が行なわれる。続いてスト
ップビットを介して所定の長さを有するポーズ部が設け
られている。このポーズ部の後にデータ部あるいはデー
タパケットが配置されている。このデータパケットはス
タートビット及びストップビットによってその両端が規
定されており2ないし8バイト分のデータを収納する事
ができる。
【0009】次にBPBを介してホストコンピュータが
各周辺端末機器あるいはデバイスからデータを得る為の
プロトコルについて説明する。ホストコンピュータは電
源立ち上げ後に特定のデバイスを指定するコマンドパケ
ットを発行する。コマンドパケットは前述した様に4ビ
ットのデバイスアドレス指定コード、2ビットの送信/
受信指定コード、2ビットのレジスタ指定コードを有す
る。指定又は選択されたデバイスに送信すべきデータが
あり且つ送信/受信指定コードに送信が指示されている
場合には、選択されたデバイスはレジスタ指定コードで
示されたレジスタの内容を送出する。この様にBPBの
プロトコルはホストコンピュータからデバイスに対する
ポーリング処理が基本となる。逆に、送信/受信指定コ
ードが受信を示している時には、コマンドパケットに続
くデータパケットに収められたバイトデータを指定され
たレジスタに書き込む。ホストコンピュータとあるデバ
イスがデータの授受を行っている場合、ホストコンピュ
ータはコマンドパケット内のデバイスアドレスを変更し
ない。従って、例えばホストコンピュータがキーボード
に対してデータの授受を行なっている時には、他のデバ
イス例えばタブレットに対してはアクセスしない。もし
オペレータによりタブレットが操作された場合には、タ
ブレットは送信すべき座標データを有する為、ホストコ
ンピュータに対して座標データの送信を要求する。これ
がサービスリクエストである。サービスリクエストはコ
マンドパケットに続くポーズ期間中にBPB信号線をハ
イレベルからローレベルに切り換える事により行なわれ
る。この切り換えにより、ホストコンピュータは他のデ
バイスからサービスリクエストがある事を知る。ホスト
コンピュータはサービスリクエストがあるとデバイスア
ドレスを変更してサービスリクエストを発行したデバイ
スをサーチする。サービスリクエストを発行したデバイ
スはホストコンピュータからポーリングされればサービ
スリクエストを停止する。ホストコンピュータのBPB
に対しては複数のデバイスが並列接続可能であるが、各
々のデバイスが同時に活性状態あるいはアクティブ状態
になりサービスリクエストを発行した時には通信処理が
極端に遅延する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前述した様に、市場に
おいてはBPBを介してタブレットからホストコンピュ
ータに座標データの転送を行ないたいとする要求が強
い。しかしながら、市販されているタブレットにはBP
Bに直接接続可能なインタフェースを具備するものがな
い。その為、従来タブレットは外部インタフェースを介
して間接的にBPBに接続されていた。この外部インタ
フェースは一般にワンチップCPUから構成されてい
る。一方、タブレット内部には検出信号の処理及び座標
データの送信を行なう為のワンチップCPUがもともと
内蔵されている。従来、BPB通信を行なう為に余分の
ワンチップCPUが必要であった。仮に、2個のワンチ
ップCPUをタブレットに組み込むと、製造コストが増
すとともにタブレットの薄型化を阻害するという問題点
がある。
【0011】上述した従来の技術の問題点に鑑み、本発
明はタブレット処理とBPB処理を単一のCPUで行な
い且つ全ての部品をフラットパッケージ及びチップ部品
で構成した薄型且つ安価なタブレットを提供することを
目的とする。併せて、従来問題となっていたBPB通信
の低速性を改善する事を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明にかかるタブレッ
トは、双方向並列バスを介してホストコンピュータに何
ら外部インタフェースを介する事なく直接接続可能であ
り、アテンションとコマンドとデータパケットとを含む
処理単位を随時ポーリング方式に従って交換又は授受す
る事により、デューティ比で2値化されたパルス列で表
わされる座標データをホストコンピュータに直接転送す
る事ができる。本タブレットは、手動座標入力に応じて
検出信号を出力するフラットセンサと、検出信号を処理
し座標データを生成するワンチップCPUとからなる平
板構造を有する。該ワンチップCPUは、ホストコンピ
ュータの双方向並列バス即ちBPBに直接接続可能な同
期型シリアルポートと、該シリアルポートの同期信号又
はクロック信号の周期を設定する為のカウンタ手段と、
並列バスを介した処理単位の来着に応じてシリアルポー
トを活性化して送受信を可能とする為のタイミング手段
とを有している。さらに、別のタイミング手段を具備し
ており該カウンタ手段を割り込み制御している。この結
果、該カウンタ手段は、来着した処理単位に含まれるア
テンション及びコマンドの受信に必要な長周期同期信号
を設定するとともに、受信されたコマンドに従って座標
データをデータパケットとしてデューティ比2値化パル
ス列の型で送信するのに必要な短周期同期信号を切り換
え設定する。
【0013】好ましくは該ワンチップCPUは1回の送
信処理につき複数ポイント分の座標データを1データパ
ケットとして送信可能な様に設計されており通信の高速
化を図っている。加えて、各タイミング手段はCPUが
本来具備しているワンショットタイマーにより構成する
事ができ、該カウンタ手段もタイマーカウンタで構成す
る事が可能である。
【0014】
【作用】前述した様に、BPBにおいては通信すべきデ
ィジタルデータはデューティ比により2値化されたパル
ス列信号の型で送受信される。従って、本発明において
は、タイマーカウンタやワンショットタイマー等を利用
してワンチップCPUの同期型シリアルポートのクロッ
ク信号を制御しかかる信号の送受信を可能としている。
即ち、アテンション検出後コマンドを読み取る為に、同
期型シリアルポートのクロック信号はデューティ比2値
化パルス列の周期に対応して設定されクロック信号の立
ち上がり又は立ち下がりエッジに同期してデューティ比
2値化パルス列の信号レベルを判定しビットデータを読
み取っている。
【0015】この様にして読み取られたビットデータで
表わされるコマンドを解読して送信に移る際には、クロ
ック信号を読み取り時に比べて所定倍だけ高速にする。
この高速送信クロック信号を用いて例えばNRZI方式
により表わされた座標データをデューティ比2値化パル
ス列に変換してデータパケットとしてホストコンピュー
タに送信する。これらの同期式シリアルポート、タイマ
ーカウンタ及びワンショットタイマーはタブレットのワ
ンチップCPUに本来内蔵されているので、タブレット
は直接BPBを介してホストコンピュータに接続可能で
ある。
【0016】さらに、1回の転送処理に対して、複数ポ
イント分の座標データを1データパケットとして送信す
る事により、データ転送レートを改善する事が可能であ
る。
【0017】
【実施例】以下図面を参照して、本発明の好適な実施例
を詳細に説明する。図1は本発明にかかるポーリング方
式データ転送型タブレットのハードウェア構成を示す模
式的な回路ブロック図である。図示する様に、タブレッ
トは手動座標入力に応じて検出信号を出力するフラット
センサ2と、検出信号を処理し座標データを生成するワ
ンチップCPU14とからなる平板構造を有する。即
ち、ワンチップCPU14は実際にはフラットセンサ2
の周辺部に収納されている。かかるタブレットは信号ケ
ーブル4を介してホストコンピュータ5に接続されてい
る。タブレットとホストコンピュータ5は双方向並列バ
スを介してアテンションとコマンドとデータパケットと
を含む処理単位を随時ポーリング方式に従って交換する
事により、デューティ比2値化パルス列で表わされた座
標データの転送を行なう。
【0018】ワンチップCPU14はタブレット処理部
15を有しており、フラットセンサ2から得られた検出
信号を処理し座標データを生成する。得られた座標デー
タは、複数のレジスタのうちの特定レジスタ例えば0番
レジスタに逐次保持される。
【0019】ワンチップCPU14はさらに、座標デー
タの転送を行なうBPB処理部を有している。このBP
B処理部は同期型シリアルポート16と、タイマーカウ
ンタT1と、一対のワンショットタイマーT2及びT3
とを具備している。同期型シリアルポート16はBPB
信号に含まれるアテンションあるいはコマンドを受信す
る為の受信端子RXDと、座標データを送信する為の送
信端子TXDと、内部クロック信号を発生する為のクロ
ックCLKとを備えている。送信端子TXDは反転回路
17及びディジタルトランジスタ18を介して信号ケー
ブル4に接続されている。ディジタルトランジスタ18
は例えばオープンコレクタ構造を有しており、BPB信
号線を直接アクセスする事ができる。ディジタルトラン
ジスタ18には反転信号を供給する必要がある為、送信
端子TXDから出力された信号は一旦反転回路17によ
り反転される。
【0020】タイマーカウンタT1の出力端子T1Oは
内部クロックCLKに接続されており、クロック信号の
周期を設定する。
【0021】一方のワンショットタイマーT3の入力端
子T3Iは信号ケーブル4に接続されているとともに、
その出力端子T3Oは他方のワンショットタイマーT2
の入力端子T2Iに接続されている。このワンショット
タイマーT3は信号ケーブル4を介した処理単位の来着
に応じてワンチップCPU14のBPB処理部を活性化
する為のものである。
【0022】他方のワンショットタイマーT2の出力端
子T2OはタイマーカウンタT1の入力端子T1Iに接
続されている。このワンショットタイマーT2は割り込
み制御によりタイマーカウンタT1を制御する。この結
果、タイマーカウンタT1は来着した処理単位に含まれ
るアテンション及びコマンドの受信に必要な長周期のク
ロック信号を設定するとともに、受信されたコマンドに
従って座標データをデータパケットとしてデューティ比
2値化パルス列の型で送信するのに必要な短周期のクロ
ック信号を設定する。
【0023】次に図2を参照して、図1に示すタブレッ
トの送受信動作を説明する。ステップ101においてB
PB通信が開始し処理単位が来着するとワンショットタ
イマーT3により同期型シリアルポート16が活性化し
ステップ102において最初の1バイトデータを受信す
る。次にステップ103において、受信した1バイトデ
ータがアテンションを意味しているかどうかを判断す
る。アテンションでない場合には信号入力を無視して次
の処理単位の来着の為に準備する。一方、アテンション
である場合には、続くステップ104において1バイト
データからなるコマンドを受信する。ステップ105に
おいてコマンドの解読を行ない受信か、送信か、あるい
は無応答にするかを判断する。無応答とは、コマンドの
アドレス指定コードがタブレットを指定していない場合
である。ステップ105において受信と判断された場合
には、ステップ106において受信準備を行なった後、
ステップ107においてデータパケットに含まれる1バ
イトデータを受信する。続いて、ステップ108におい
てデータパケット内に含まれる全てのバイトデータが順
次受信されたかどうかを判断し、受信が終了した場合に
は次の処理単位の受け入れ準備に移る。一方、ステップ
105においてコマンドに送信コードが含まれていた場
合には、ステップ109に移行し送信準備を行なう。即
ち、ワンショットタイマーT2によりタイマーカウンタ
T1が制御され送信に必要なクロック信号の周期が設定
される。続いてステップ110に移り、デューティ比2
値化パルス列の型で座標データのうち1バイト分を送信
する。1バイトデータ毎の送信を繰り返した後、ステッ
プ111において全てのバイトデータが送信されたと判
断された時には、ステップ112に移り次の処理単位の
受信準備を行なう。
【0024】図3のタイミングチャートを参照して、図
1に示すタブレットの送信動作を特に詳細に説明する。
図示する様に、BPB信号ラインは通常ハイレベルにあ
り、処理単位の発行に同期して、タイミングP1におい
てローレベルに切り換わる。この後、1バイトデータ分
の長さを有するアテンションとシンクが続く。さらに、
タイミングP2とタイミングP3との間で1バイトから
なるコマンドパケットが続き、所定の長さのポーズを経
た後、データパケットが続く。
【0025】送受信を行なっていない状態即ち不活性状
態においては、タブレットのワンチップCPUのBPB
処理部は待機状態に設定される。即ち、ワンショットタ
イマーT3の出力端子T3Oはローアクティブのワンシ
ョット待機状態に保持され、タイマーT2の出力端子T
2Oはハイアクティブのワンショット待機状態に保持さ
れ、シリアルポート16は同期クロック待機状態に保持
される。
【0026】BPB信号ラインを介して処理単位が来着
するとタイミングP1でBPB信号のレベルはハイレベ
ルからローレベルに切り換わる。この結果、タイマーT
3の出力端子がハイレベルになり、タイマーT2を許可
する。即ち、タイマーT2の出力端子がハイレベルにな
り、タイマーカウンタT1が所定の定周期例えば100
マイクロセカンド毎のカウントを開始する。この結果、
シリアルポートに内蔵されたクロックCLKは100マ
イクロセカンドの周期を有する同期クロック信号を発生
する。このクロック信号の周期は来着した処理単位に含
まれるビットデータの配列周期に対応している。シリア
ルポートはこの一定周期クロック信号に同期してアテン
ションとシンクを読み取る。即ち、入力したデータが実
際にアテンションとシンクを意味している時にはデータ
00Hが読み取られる。
【0027】この場合には、タイミングP2でシリアル
割り込みが発生し、後続のコマンドパケットの受信の為
に、シリアルポートは一旦前述した待機状態に戻され
る。続いて、コマンドパケットの立ち下がりに同期し
て、BPB信号ラインがローレベルになる為、シリアル
ポートが再び活性化しコマンドパケットの受信を行な
う。この時も、受信に必要なクロック信号の周期は例え
ば100マイクロセカンドに設定されている。1バイト
分のデータからなるコマンドの入力が終了した段階即ち
タイミングP3で割り込み処理が発生し、受信したコマ
ンドの解読を行なう。
【0028】コマンドの解読の結果、ホストコンピュー
タから座標データの送信を指示された場合には、シリア
ルポートは送信状態に移行する。即ち、タイミングP4
においてワンショットタイマーT2に対するワンショッ
ト割り込みが発生する。この割り込みにより、送信開始
タイミングが作られる。同時に、タイマーカウンタの計
数周期が長周期100マイクロセカンドの3分の1に相
当する33マイクロセカンドに切り換わり、座標データ
の送信に必要な短周期内部クロック信号が発生する。こ
の短周期クロック信号に同期して座標データの送信が開
始される。この時、同時にワンショットタイマーT2の
ワンショットをリセットしておく。これは送信動作の終
了を知る為である。
【0029】最終の1バイト分が出力され送信が完了す
ると、タイミングP5においてワンショットタイマーT
2のワンショット割り込みが発生しシリアルポートは次
の処理単位の受け入れの為待機状態にリセットされる。
前述した様に、送信すべき座標データはワンチップCP
Uに内蔵されるタブレット処理部によりメインルーチン
で予め作成されている。
【0030】次に、図4を参照して、タブレットのシリ
アルポートにおけるアテンションあるいはコマンドデー
タの受信動作について詳細に説明する。図示する様に、
BPB信号はデューティ比2値化パルス列で表わされ
る。即ち、1バイトからなるコマンドデータの各ビット
は対応するパルスのデューティ比により表わされる。例
えば、1ビットパルスは100マイクロセカンドの周期
を有しており、そのデューティ比が3分の2である場合
にはビットデータが1である事を表わし、逆にデューテ
ィ比が3分の1である場合にはビットデータが0である
事を表わしている。コマンドデータが受信されると、ワ
ンショットタイマーT2の出力端子はハイレベルに切り
換えられ、タイマーカウンタT1を介してシリアルポー
トの内部クロックCLKは周期100マイクロセカンド
のクロック信号を発生する。このクロック信号に同期し
てワンチップCPUの同期式シリアルポートは各ビット
パルスの中央をサンプリングする事によりビットデータ
が0又は1である事を判断する。即ち、1ビットデータ
の各周期において50マイクロセカンドのタイミング即
ちクロック信号の立ち上がりに同期してデューティ比2
値化パルスで表わされたビットデータの読み取りを行な
う事ができる。このシリアルポートの受信同期クロック
信号はコマンドパケットの先頭に位置するスタートビッ
トの立ち下がりに同期して開始される。
【0031】続いて、図5を参照してワンチップCPU
のシリアルポートにおける座標データの送信動作を詳細
に説明する。図示する様に、送信すべき座標データは元
々NRZI変換により符号化されている。即ち、元々の
座標データ信号SDはビットデータに対応してその信号
レベルがハイとローの間で切り換えられる。ビットデー
タが1の場合にはハイレベルとなりビットデータが0の
場合にはローレベルとなる。この様なNRZI信号はB
PBに用いられるデューティ比2値化パルス列からなる
信号と事なるのでそのまま送信する事はできない。その
為、送信時においては、ワンショットタイマーT2の割
り込み処理を行ない、送信に必要なクロック信号の周期
を受信クロック信号の3分の1に相当する33マイクロ
セカンドに設定する。この短周期送信クロック信号に同
期してNRZI信号SDをBPB信号に変換する。例え
ば、ビットデータ1を送信したい場合には、ビットパル
ス幅を3分割し、第1分割分を0に設定し第2及び第3
分割分を1に設定する。逆に、ビットデータ0を送信す
る場合には、ビットパルス幅を3分割し第1及び第2分
割分を0レベルにするとともに第3分割分を1レベルに
する。この様にして、NRZI信号はデューティ比2値
化パルス列からなるBPB信号に自動的に変換される。
【0032】最後に図6を参照して、送信動作時ワンチ
ップCPUのBPB処理部において行なわれる割り込み
処理のシークエンスを説明する。送信時に実行される割
り込み処理はフェーズ1ないしフェーズ5で示され各々
図3のタイミングチャートに示すタイミングP1ないし
P5において実行される。割り込み処理の要求が入る
と、ステップ201において指定されたフェーズが選択
されそこへジャンプする。通常、先ずフェーズ1に対す
るジャンプが行なわれ、ステップ202においてアテン
ションか否かが判断される。実際にアテンションが入力
された場合には、ステップ203においてフェーズ2に
ジャンプする。
【0033】フェーズ2においては、ステップ204に
おいて先ず受信されたコマンドの解析が行なわれる。解
析の結果、ステップ205において送信動作が指示され
ている場合にはステップ206において送信準備を行な
った後ステップ207においてフェーズ3にジャンプす
る。一方、ステップ205において受信が指示されてい
た場合には、ステップ208において受信準備が行なわ
れステップ209においてフェーズ4にジャンプする。
【0034】フェーズ3においては、コマンドの指示に
従いステップ210において1バイト分の座標データの
送信が行なわれる。このデータ送信は1バイト毎に順次
行なわれステップ211において全てのバイトデータの
送信が終了したと判断された場合にはステップ212に
おいてフェーズ5にジャンプする。通常、1処理単位に
含まれるデータパケットには2ないし8バイト分のデー
タを一括して与える事ができる。座標データは一般に1
ポイント当たり2ないし4バイト分のデータにより表わ
される。従って、1データパケット当たり少なくとも2
ポイント分の座標データを一括して送信する事が可能で
あり、転送レートの向上が図られる。
【0035】フェーズ4においては、コマンドの受信指
示に従い、ステップ213において1バイト毎のデータ
受信が行なわれる。通常第1バイトはアテンションであ
り、第2バイトはコマンドパケットである。バイト毎の
データ受信を繰り返した後、ステップ214において受
信終了と判断された場合には、ステップ215において
フェーズ5にジャンプする。
【0036】フェーズ5においては送信動作あるいは受
信動作が終了した後であるので、ステップ216におい
て次の処理単位に含まれるコマンドの受信準備が行なわ
れる。そして、次のアテンションが入力されると、ステ
ップ217においてフェーズ1にジャンプする。
【0037】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、タ
ブレット処理に用いられるワンチップCPUに元々内蔵
されている同期式シリアルポート、タイマーカウンタ及
びワンショットタイマー等を利用する事によりBPBイ
ンタフェースを構成しているので、直接BPBを介して
ホストコンピュータに接続する事が可能である。従っ
て、従来の様にインタフェースの為に付加的なワンチッ
プCPUを要する事がないので、タブレットの製造コス
トが低減できるとともに、タブレットの薄型化が可能に
なるという効果がある。加えて、BPBの1回の処理単
位に含まれるデータパケットに対して複数のポイントを
表わす座標データを一括して送信する事ができるので、
データ転送レートを向上する事ができる。さらには、タ
ブレットはホストコンピュータのBPBポートに直接接
続できる為電源の供給を受ける事も可能でありタブレッ
ト自体に電源を装着する必要がないという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるポーリング方式データ転送型タ
ブレットのハードウェア構成を示す模式的回路ブロック
図である。
【図2】図1に示すタブレットの座標データ送受信動作
を説明する為のフローチャートである。
【図3】図1に示すタブレットの座標データ送信動作を
説明する為のタイミングチャートである。
【図4】図1に示すタブレットのコマンドデータ受信動
作あるいは読み取り動作を説明する為のタイミングチャ
ートである。
【図5】図1に示すタブレットの座標データ送信時にお
ける信号変換動作を説明する為のタイミングチャートで
ある。
【図6】図1に示すタブレットが座標データの送信動作
を行なう際内蔵ワンチップCPU内において実行される
割り込み処理を示すフローチャートである。
【図7】ホストコンピュータに接続されるタブレットの
一般的な構成を示す模式図である。
【図8】従来のタブレットから送信される座標データ信
号の波形図である。
【図9】双方向並列バスを介して随時ポーリング方式に
従ってデータの送受信を行なうホストコンピュータのハ
ードウェア構成を示す模式的ブロック図である。
【図10】ホストコンピュータによって授受される処理
単位の構成を示す模式的ダイアグラムである。
【符号の説明】
1 タブレット 2 フラットセンサ 4 信号ケーブル 5 ホストコンピュータ 14 ワンチップCPU 15 タブレット処理部 16 同期型シリアルポート 18 ディジタルトランジスタ T1 タイマーカウンタ T2 ワンショットタイマー T3 ワンショットタイマー

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 双方向並列バスを介してホストコンピュ
    ータに接続可能であり、アテンションとコマンドとデー
    タパケットとを含む処理単位を随時ポーリング方式に従
    って交換する事により、デューティ比2値化パルス列で
    表わされた座標データの転送を行なうタブレットにおい
    て、手動座標入力に応じて検出信号を出力するフラット
    センサと検出信号を処理し座標データを生成するワンチ
    ップCPUとからなる平板構造を有するとともに、該ワ
    ンチップCPUはホストコンピュータの双方向並列バス
    に直接接続可能な同期型シリアルポートと、該シリアル
    ポートの同期信号の周期を設定する為のカウンタ手段
    と、並列バスを介した処理単位の来着に応じてシリアル
    ポートを活性化して送受信を可能とする為のタイミング
    手段と、来着した処理単位に含まれるアテンション及び
    コマンドの受信に必要な長周期同期信号を生成する為及
    び受信されたコマンドに従って座標データをデータパケ
    ットとしてデューティ比2値化パルス列の型で送信する
    のに必要な短周期同期信号を生成する為に該カウンタ手
    段を割り込み制御するタイミング手段とを内蔵している
    事を特徴とするタブレット。
  2. 【請求項2】 該ワンチップCPUは1回の送信処理に
    つき複数ポイント分の座標データを1データパケットと
    して送信可能である事を特徴とする請求項1に記載のタ
    ブレット。
  3. 【請求項3】 各タイミング手段はワンショットタイマ
    ーにより構成されている事を特徴とする請求項1に記載
    のタブレット。
JP2297891A 1991-01-22 1991-01-22 ポーリング方式データ転送型タブレット Expired - Lifetime JP3058701B2 (ja)

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