JP3058265U - 手巻寿司陳列装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器の内部に比較的大きな手巻寿司を入れる
際に、容器内に手巻寿司を入れる作業性を良好にするば
かりでなく、スーパーマーケット等の店頭で販売する際
に、手巻寿司をライトアップによって新鮮に見させて、
客の購買意欲を著しくそそり、売上アップを図る。 【解決手段】 適宜高さの陳列板１に適数個の支持孔２
が適宜間隔に配設された陳列台３を形成し、この陳列台
３の各支持孔２に、容器本体４に別体の蓋５が開閉自在
に嵌合される透明な容器６に入れられた比較的大きな手
巻寿司を立設状態に夫々支持して陳列する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、主として比較的大きな手巻寿司を透明な容器に入れ、これらを陳列 台に適宜間隔に立てて陳列して、店頭で販売するのに好適な手巻寿司陳列装置に 関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の容器は、容器本体に蓋を観音開き状に開閉自在に一体に連設す るように形成されており、そして、容器の内部に比較的大きな手巻寿司を入れる 際に、容器の蓋を開いて多数並べておいて、容器の容器本体内に手巻寿司を入れ て蓋を閉じてから容器本体に蓋の開放側縁部を粘着テープにて止めていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、従来の容器は、容器本体に蓋を観音開き状に開閉自在に一体に 連設するように形成されていたため、容器の内部に比較的大きな手巻寿司を入れ る際に、容器の蓋を開いて多数並べておく時に容器本体が傾いたり、或いは閉蓋 後に容器本体に蓋の開放側縁部を粘着テープにて止めたりしなければならず、容 器内に手巻寿司を入れる作業性が悪いばかりでなく、スーパーマーケット等の店 頭で販売する際に、容器に入れた手巻寿司を単なるショーケース内に並べて販売 していたため、手巻寿司をライトアップによって新鮮に見せたり、客の購買意欲 をそそったりすることができず、売上をアップさせることができなかった。

【０００４】 そこで、本考案の課題は、上述のような観点に鑑みて案出されたもので、容器 の内部に比較的大きな手巻寿司を入れる際に、容器本体を多数並べておいて、こ の容器本体内に手巻寿司を入れて別体の蓋を嵌合するのみにして、容器内に手巻 寿司を入れる作業性を良好にするばかりでなく、スーパーマーケット等の店頭で 販売する際に、手巻寿司を陳列台に立てて販売できるようにして、手巻寿司をラ イトアップによって新鮮に見させて、客の購買意欲を著しくそそり、売上アップ を図れるような手巻寿司陳列装置を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案の手巻寿司陳列装置は、上述のような課題を解決するために、適宜高さ の陳列板に適数個の支持孔が適宜間隔に配設された陳列台を形成し、この陳列台 の各支持孔に、容器本体に別体の蓋が開閉自在に嵌合される透明な容器に入れら れた比較的大きな手巻寿司を立設状態に夫々支持して陳列したものである。

【０００６】 また、前記陳列台は、各支持孔の大きさを、手巻寿司を入れる容器の大きさに 整合させて、前後左右側のどちらからでも手巻寿司を陳列できるようにし、且つ この各支持孔の前後左右側部に、手巻寿司の並べ方及び角度を一定にする支持部 を凹設するように形成したものである。

【０００７】 それに、前記容器は、容器本体の内面の適宜位置に、手巻寿司がずれないよう に保持する保持片を設け、且つ蓋の外面の適宜位置には、陳列台の支持孔の周縁 部に一定の高さに係止する係止片を設け、更に、蓋の上部には、容器本体内の手 巻寿司を見やすくする前側下方へ傾斜状のカット面を設けるように形成したもの である。

【０００８】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施の形態として、比較的大きな手巻寿司を透明な容器に入れ 、これらを陳列台に適宜間隔に立てて陳列して、店頭で販売する状態を図面に基 づいて説明する。

【０００９】 本考案の手巻寿司陳列装置は、図１乃至図６に示すように、適宜高さの陳列板 １に適数個の支持孔２が適宜間隔に配設された陳列台３を形成し、この陳列台３ の各支持孔２に、容器本体４に別体の蓋５が開閉自在に嵌合される透明な容器６ に入れられた比較的大きな手巻寿司Ａを立設状態に夫々支持して陳列したもので ある。

【００１０】 即ち、前記陳列台３は、図１乃至図３に示すように、四隅部下面に脚１１を夫 々取付けて適宜高さに設定されたアクリル板製の四角形状の陳列板１に円形状の 12個の支持孔２を適宜等間隔に配設し、この各支持孔２の大きさは、手巻寿司Ａ を入れる容器６の大きさに整合させて、前後左右側のどちらからでも手巻寿司Ａ を陳列できるようにし、且つこの各支持孔２の前後左右側部に、手巻寿司Ａの並 べ方及び角度を一定にする略半円形状の支持部７を凹設するように形成されてい る。

【００１１】 この場合、陳列板１は、アクリル板で成形されていて、スーパーマーケット等 の店頭で販売する際にライトアップによって手巻寿司Ａを新鮮に見させることが できるため、好ましいが、その他のプラスチックや、木材、金属、厚紙等で成形 することも可能であるばかりでなく、透明又は不透明、着色又は不着色等のいず れでも良い。

【００１２】 また、支持孔２は、陳列板１に12個適宜間隔に配設するように説明及び図示さ れているが、個数には何等限定されないのは勿論であり、それに、前後左右側の どちらからでも手巻寿司Ａを陳列できるようにするためには、相対向する左右方 向や前後方向が同じ長さでなければならないため、図示例のように円形状やその 他正方形状が好ましいが、楕円形、長方形、三角形状等でも可能である。

【００１３】 一方、前記容器６は、図４乃至図６に示すように、透明なプラスチック製の容 器本体４に、同じく透明なプラスチックで別体に成形された蓋５を開閉自在に嵌 合するように形成されており、容器本体４の下部近傍の左右側面には、手巻寿司 Ａが下にずれないように保持する保持片８を内向きに夫々突設し、且つ容器本体 ４の開口側周縁にはフランジ１２を外向きに突設し、容器本体４の周側面や底面 には補強用のリブ１３を適宜間隔に配設し、また、蓋５の下部近傍の左右側面に は、陳列台３の各支持孔２の周縁部に一定の高さに係止する係止片９を外向きに 夫々突設し、且つ蓋５の上部には、容器本体４内の手巻寿司Ａを見やすくする前 側下方へ傾斜状のカット面１０を設け、蓋５の開口側周縁には、前記容器本体４ の開口側周縁のフランジ１２に嵌合する嵌合片１４を外向きに突設し、蓋５の上 下端側の嵌合片１４先部には蓋止片１５を内向きに突設し、更に、蓋５の左右側 面には補強用のリブ１６を適宜間隔に配設するように形成されている。

【００１４】 この容器６は、互いに透明なプラスチック製の容器本体４に別体の蓋５を開閉 自在に嵌合させるように形成し、この容器６内に手巻寿司Ａを入れるように構成 されているが、これに限らず、手巻寿司Ａを薄い透明なプラスチックフィルムで 包装するようにしても良い。

【００１５】 そして、図１乃至図３に示すように、前述の陳列台３の各支持孔２に、前述の 容器６に入れられた比較的大きな手巻寿司Ａを立設状態に夫々支持して陳列する ようにしたものである。

【００１６】 尚、本考案の手巻寿司陳列装置の一実施例によれば、容器本体４の開口側周縁 にフランジ１２を外向きに突設し、且つ容器本体４の周側面や底面に補強用のリ ブ１３を適宜間隔に配設し、一方、蓋５の開口側周縁に、前記容器本体４の開口 側周縁のフランジ１２に嵌合する嵌合片１４を外向きに突設し、且つ蓋５の左右 側面に補強用のリブ１６を適宜間隔に配設したから、容器６全体の強度をアップ させることができるのは勿論である。

【００１７】

【考案の効果】

本考案の手巻寿司陳列装置は、上述のように、適宜高さの陳列板１に適数個の 支持孔２が適宜間隔に配設された陳列台３を形成し、この陳列台３の各支持孔２ に、容器本体４に別体の蓋５が開閉自在に嵌合される透明な容器６に入れられた 比較的大きな手巻寿司Ａを立設状態に夫々支持して陳列するようにしたから、容 器６の内部に比較的大きな手巻寿司Ａを入れる際に、容器本体４を多数並べてお いて、これらの容器本体４内に手巻寿司Ａを順次入れてから別体の蓋５を嵌合す るのみで良いため、従来のように容器の蓋を開いて多数並べておく時に容器本体 が傾いたり、或いは閉蓋後に容器本体に蓋の開放側縁部を粘着テープにて止めた りすることなく、容器６内に手巻寿司Ａを入れる作業性が良好であるばかりでな く、スーパーマーケット等の店頭で販売する際に、手巻寿司Ａを陳列台３に立て て販売することができるため、手巻寿司Ａがライトアップによって新鮮に見え、 客の購買意欲を著しくそそることができ、売上アップを図ることができる。

【００１８】 また、前記陳列台３は、各支持孔２の大きさを、手巻寿司Ａを入れる容器６の 大きさに整合させて、前後左右側のどちらからでも手巻寿司Ａを陳列できるよう にし、且つこの各支持孔２の前後左右側部に、手巻寿司Ａの並べ方及び角度を一 定にする支持部７を凹設するように形成したから、手巻寿司Ａを陳列台３に陳列 する際に、陳列台３の前後左右側のどちらからでも手巻寿司Ａを陳列することが できるため、陳列スペースを有効に利用できるばかりでなく、陳列台３の各支持 孔２の相対向する支持部７に各容器６の容器本体４と蓋５との左右嵌合部分を夫 々支持することができるため、手巻寿司Ａの並べ方及び角度を一定にすることが できる。従って、手巻寿司Ａがライトアップによって一層新鮮に見えるため、客 の購買意欲を一層そそることができ、売上アップを一層図ることができる。

【００１９】 それに、前記容器６は、容器本体４の内面の適宜位置に、手巻寿司Ａが下にず れないように保持する保持片８を設け、且つ蓋５の外面の適宜位置には、陳列台 ３の各支持孔２の周縁部に一定の高さに係止する係止片９を設け、更に、蓋５の 上部には、容器本体４内の手巻寿司Ａを見やすくする前側下方へ傾斜状のカット 面１０を設けるように形成したから、手巻寿司Ａを容器６内に入れて陳列台３に 陳列した際に、手巻寿司Ａが容器本体４内の保持片８に保持されるため、手巻寿 司Ａが下にずれるのを防止できることと、容器６の蓋５外面の係止片９が陳列台 ３の各支持孔２の周縁部に一定の高さに係止されるため、容器６を一定の高さに 保持でき、且つ商品ラベルを容器６の蓋５外面の下部や容器本体４外面の上部等 の一定の位置に貼ることができることと、蓋５上部のカット面１０から容器本体 ４内の手巻寿司Ａが見やすいこととが相俟って、手巻寿司Ａがライトアップによ って一層新鮮に見えるため、客の購買意欲を一層そそることができ、売上アップ を一層図ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の手巻寿司陳列装置の平面図である。

【図２】同じく要部縦断正面図である。

【図３】同じく要部縦断側面図である。

【図４】陳列前の容器の拡大縦断側面図である。

【図５】図４のＸ−Ｘ矢視線断面図である。

【図６】陳列時の容器の蓋を外した容器本体のみの正面
図である。

【符号の説明】

１ 陳列板 ２ 支持孔 ３ 陳列台 ４ 容器本体 ５ 蓋 ６ 容器 ７ 支持部 ８ 保持片 ９ 係止片 １０ カット面 １１ 脚 １２ フランジ １３ リブ １４ 嵌合片 １５ 蓋止片 １６ リブ Ａ 手巻寿司

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 適宜高さの陳列板に適数個の支持孔が適
   宜間隔に配設された陳列台を形成し、この陳列台の各支
   持孔に、容器本体に別体の蓋が開閉自在に嵌合される透
   明な容器に入れられた比較的大きな手巻寿司を立設状態
   に夫々支持して陳列したことを特徴とする手巻寿司陳列
   装置。
2. 【請求項２】 陳列台は、各支持孔の大きさを、手巻寿
   司を入れる容器の大きさに整合させて、前後左右側のど
   ちらからでも手巻寿司を陳列できるようにし、且つこの
   各支持孔の前後左右側部に、手巻寿司の並べ方及び角度
   を一定にする支持部を凹設するように形成した請求項１
   記載の手巻寿司陳列装置。
3. 【請求項３】 容器は、容器本体の内面の適宜位置に、
   手巻寿司が下にずれないように保持する保持片を設け、
   且つ蓋の外面の適宜位置には、陳列台の支持孔の周縁部
   に一定の高さに係止する係止片を設け、更に、蓋の上部
   には、容器本体内の手巻寿司を見やすくする前側下方へ
   傾斜状のカット面を設けるように形成した請求項１又は
   ２記載の手巻寿司陳列装置。