JP3058161U - 浮上泡を含有するクーラントの処理用タンク装置 - Google Patents

浮上泡を含有するクーラントの処理用タンク装置

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峰男 石川
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株式会社シイエヌケイ
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】再循環使用クーラントの吐出ポンプの浮上泡の
吸い込みによる機能不良を防止し,加工母機の稼働中の
故障を低減させ,又浮上泡がクーラント液面を覆うこと
による酸素遮断を防止して腐敗し易いクーラントの長寿
命化に寄与し,更に浮上泡がクーラントタンク装置より
溢流して床を汚損することを防止する。 【解決手段】循環使用クーラントの貯留用メインタンク
に付属した浮上泡処理タンク1は,クーラント中の浮上
泡10をアンダフロー4,及びオーバフロー5を組合せ
た堰で堰止め浮上泡を液面7に累積させ,これを液面上
に設けた傾斜天井板11との間に充満させ,傾斜天井板
の噴出口12から噴き出た浮上泡を傾斜天井板上を流下
させ,排出口15に誘導して排出し,或いは消泡装置等
で液化させメインタンク内に混入させ,貯留クーラント
と共に再循環使用させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案の浮上泡処理タンク(以下処理タンクと言う)は,ダーティクーラント 中に発生した浮上泡を捕集排出し,消泡を行う方法として従来のクーラントタン ク装置に,該浮上泡を累積させる堰,充満した該浮上泡の噴き出る噴出穴を持つ 傾斜天井板,及び該傾斜天井板に連なる排出溝に該浮上泡を誘導し排出する該処 理タンクに,小型の消泡装置を付加した簡単で安価な構造のため,切削,研削用 クーラント,洗浄液,焼き入れ液等の広い範囲の該クーラント中の該浮上泡が容 易に処理出来て,該クーラントの再循環使用に有効に利用できる装置である。
【0002】
【従来の技術】
クーラント中の泡の発生は,該クーラントの液濃度,腐敗,ポンプによる攪拌 ,吐水,液落下衝撃などによるもので,従来の該タンク装置はその一例を図4に 示すように,加工母機(図示なし)からのリターンダーティクーラントを先ず沈 澱槽51に流入させて含有スラッジの一次除去処理を行い,次に磁気分離器5 2を通して残留微細スラッジの二次除去処理を行って沈澱槽51に貯留させる のであるが,該クーラントの種類,使用状態によっては前記処理中に沈澱槽51 ,51の液面に発生した該浮上泡53が累積し,遂にはタンク54より溢流 して環境を汚損し,又は吐出ポンプ55が該クーラント内の残留泡の吸い込みに よる機能不良,その他酸素遮断によるタンク54内のクーラントの腐敗等の不具 合を起こしており,この浮上泡の抑制に通常は消泡剤の投入,或いは吸泡,破泡 装置などを付属させて対処していた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上述のように浮上泡の処理として一般的に使用されている消泡剤の投入は,該 消泡剤が高価であり,投入の工数も無視できず,更に該消泡剤の投入が例えば研 削盤の場合,研削性能を低下させるなどの欠点があり,出来れば該消泡剤の使用 は避けたい状況であり,又吸泡,破泡装置などを該処理の主体とした場合は該装 置が大型となり,該タンク上の限られたスペース内に設置が困難な場合が多く, 又これの保全も同様であり,更にコスト高になる。従って該消泡剤を使わず,大 型の吸泡,破泡装置などの使用を避けた,該浮上泡を効率良く捕集し排出処理の できる処理タンク機構が求められていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は,上述した問題を解決するために成されたもので,該ダーティクーラ ントを再循環使用のため清浄化処理を行うクーラントタンク装置を,該クーラン トの貯留用メインタンクに浮上泡処理タンクを付属して成る,浮上泡を含有する クーラントの処理用タンク装置であることを特徴としている。
【0005】 又,本考案に係るクーラント中の浮上泡の処理手段は,該浮上泡を単数,又は 複数のアンダフロー,及びオーバフローの組み合わせに成る堰で,該浮上泡を堰 止め液面に累積させ,該液面上に設けた傾斜天井板との間に充満させ,該浮上泡 が該傾斜天井板上に噴き出る噴出穴を該傾斜天井板の適宜複数箇所に設けた,該 クーラントの処理用タンク装置であることを特徴としている。
【0006】 又,本考案に係るクーラント中の浮上泡の処理手段は,該傾斜天井板上に噴き 出た浮上泡を該傾斜天井板に連なる排出溝に誘導し,該浮上泡の捕集排出機構を 備えた,該クーラントの処理用タンク装置であることを特徴としている。
【0007】 又,本考案に係るクーラント中の浮上泡の処理手段は,該浮上泡の排出溝の排 出口に消泡装置を付属させた,該クーラントの処理用タンク装置であることを特 徴としている。
【0008】
【作 用】
本考案の浮上泡を含有するクーラントの処理用タンク装置は,上述の様に母機 の稼働に使用したダーティクーラント中の含有分散気泡の処理を,貯留用メイン タンクに流入前に該浮上泡処理タンクに流入させ,該クーラントがアンダフロー ,及びオーバフロー堰の組み合わせに成る分離槽に入り,該分散気泡が浮上して 泡沫,即ち浮上泡となって液面上に累積し,該液面上に設けた傾斜天井板と該液 面間に充満し,この浮上泡が該傾斜天井板の適宜複数箇所に設けた半煙突状の噴 出口から噴き上がり,該傾斜天井板上を流下して該傾斜天井板に連なる排出溝に 入り,該排出溝の傾斜に従ってこれの排出口に誘導され,直下の消泡装置で液化 されてメインタンクに流入され,一方該分離槽で処理され浄化された該クーラン トは,該メインタンクに流入され貯留される。尚該アンダフロー,及びオーバフ ロー堰の組み合わせに成る分離槽は,複数に設けて前記同様の機構による処理を 行えば,より一層の浄化度を向上さすことが出来,クリーンクーラントとしてメ インタンクに貯留され吐出ポンプで再循環使用させる。又他方,該処理タンクの 各分離槽に沈澱し堆積したスラッジは,該処理タンク底付近に設けた各掻き出し 口から適宜な方法で掻き出し排出する。
【0009】
【実施例】
本考案の浮上泡を含有するクーラントの処理用タンク装置の実施例を,図1, 図2,及び図3に基づいて説明する。 処理タンク1には,流入口2,流出口3と内部に複数のアンダフロー堰41, 2,3 (41,2,3,の略で以下同類符号も同様とする)及びオーバフロ ー堰51,2,3の組み合わせに成る分離槽61,2,3,4が有り,この分離 槽61,2,3,4の液面7上に累積した浮上泡10を充満させる部屋81,2 ,3,4 が処理タンク1内の全液面7上を覆う位置に設けられた傾斜天井板11 で作られ,この傾斜天井板11の分離槽61,2,3,4に見合う適宜な位置に ,複数個の累積した浮上泡10の噴出用半煙突状の噴出口12が設けられ,傾斜 天井板11の傾斜下降端13で,更に傾斜の付いた排出溝14に連なり,該先端 の排出口15直下に浮上泡10の液化用消泡装置16が置かれ,これで液化され た浮上泡10がメインタンク17に流入され,又分離槽6を通過し浄化された クーラントは流出口3からメインタンク17に流入され,加工母機18へ再循環 使用に圧送する吐出ポンプ19がメインタンク17上に設置されており,又処理 タンク1の分離槽61,2,3,4,の各底付近に設けられた掻き出し口20は ,適宜な方法による堆積スラッジの掻き出し用である。
【0010】 このような構造のクーラントタンク装置21において,加工母機18の稼働に 使用したダーティクーラントを処理タンク1の流入口2から流入させると,先ず アンダフロー堰4に仕切られて処理タンク1内を流下し,オーバフロー堰5 との組み合わせに成る分離槽6に入り,該クーラント中の該分散気泡が浮上し て浮上泡10となって液面7上に累積し,傾斜天井板11との間に出来た浮上泡 10の部屋8に充満し,傾斜天井板11に設けた分離槽61,2に見合う適宜 箇所の複数個の半煙突状の噴出口12から噴き上がり,傾斜天井板11上を排出 溝14に向かって流下し,更に排出溝14の傾斜に従って流下し,排出口15の 直下に設けた消泡装置16,例えば遠心分離器,エアブロウ等に落下させて液化 し,メインタンク17へ流入させる。一方分離槽6のオーバフロー堰5を乗 り越えた該クーラントは次の分離槽6に移り,尚残留する微細な分散気泡が浮 上し累積して浮上泡10を作るので,上述の前段と同様の過程で該浮上泡10を 捕集排出し,この処理過程を重ねる毎に該クーラントの浄化度が向上されて流出 口3よりメインタンク17に流入し貯留され,吐出ポンプ19で加工母機18へ 再循環使用として圧送される。又各分離槽61,2,3,4には該クーラントに 含有して来たスラッジ22が堆積するので掻き出し口20から適宜に手動,又は 自動装置(図示なし)で排出し,或いは受け箱23等に投棄する。又消泡装置1 6は捕集された該浮上泡10だけを処理のため,例えば該ダーティクーラントを 本考案の処理タンク1無しで処理対象とした場合に比べ小型化されると共に,上 述した遠心分離器,エアブロウ,及びスプレイ装置等の積極的な消泡装置が望ま しいが,これに限らず容量を考慮した単なる箱でも良い。尚上述は分離槽61, 2,3,4 が4個の実施例であるが,これは処理対象となるダーティクーラント の内容次第で単数,又は複数の何れにも限定するものでない。
【0010】
【考案の効果】
本考案によれば,該クーラントの再循環使用のための処理タンク1内で,該ク ーラント中に発生した浮上泡が捕集排出できるので,これの消泡装置16が上述 の様に小型化され,又浮上泡10の吸い込みによる吐出ポンプ19の機能不良を 防止し,引いては加工母機18の稼働中の故障を低減させることが出来,又浮上 泡10が該クーラントの液面7を覆うことによる酸素遮断を防止して,腐敗し易 い該クーラントの長寿命化に寄与し,更にクーラントタンク装置21より溢流し て床を汚損し生産環境の悪化を無くせる等の多大な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の浮上泡の捕集排出用処理タンクの一部
断面を含む斜視図
【図2】本考案の浮上泡の捕集排出用処理タンク図1中
のA−A断面矢視図
【図3】本考案の浮上泡を含有するクーラントの処理用
タンク装置の説明図
【図4】従来の磁気分離器付きクーラントタンク装置の
一例を示す一部断面を含む斜視図
【符号の説明】
1・・・浮上泡処理タンク(処理タンク) 2・・・流入口 15・・・
排出口 3・・・流出口 16・・・
消泡装置 41,2,(41,2,3) 17・・・
メインタンク ・・・アンダフロー堰 18・・・加工母機 51,2,(51,2,3) ・・・オーバフロー堰 19・・
・吐出ポンプ 61,2,3,(61,2,3,4)・・・分
離槽 20・・・掻き出し口 21・・・クーラントタンク装置 7・・・液面 22・・・スラッジ 81,2,3,(81,2,3,4) ・・・部屋 23・・
・受け箱 10・・・浮上泡 511,
51・・沈澱槽 11・・・傾斜天井板 52・・
・磁気分離器 12・・・噴出口 53・・
・浮上泡 13・・・下降端 54・・
・タンク 14・・・排出溝 55・・
・吐出ポンプ

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般の金属加工機械で加工に使用したダー
    ティクーラントを,再循環使用のため清浄化処理を行う
    クーラントタンク装置に於いて,該クーラントの貯留用
    メインタンクに,浮上泡処理タンクを付属して成る浮上
    泡を含有するクーラントの処理用タンク装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の浮上泡処理タンクは,該浮
    上泡を単数,又は複数のアンダフロー,及びオーバフロ
    ーの組み合わせに成る堰で該浮上泡を堰止め液面に累積
    させ,該液面上に設けた傾斜天井板との間に充満させ,
    該浮上泡が該傾斜天井板上に噴き出る噴出穴を該傾斜天
    井板の適宜複数箇所に設けた,浮上泡を含有するクーラ
    ントの処理用タンク装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の浮上泡処理タンクは,該傾
    斜天井板上に噴き出た浮上泡を該傾斜天井板に連なる排
    出溝に誘導し,該浮上泡の捕集排出機構を備えた,浮上
    泡を含有するクーラントの処理用タンク装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の浮上泡処理タンクに於い
    て,該浮上泡の排出溝の排出口に消泡装置を付属させ
    た,浮上泡を含有するクーラントの処理用タンク装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2015186337A1 (ja) * 2014-06-05 2015-12-10 新日鐵住金株式会社 焼入れ装置及び金属材の製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2015186337A1 (ja) * 2014-06-05 2015-12-10 新日鐵住金株式会社 焼入れ装置及び金属材の製造方法
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