JP3058102U - 掻痒手袋 - Google Patents
掻痒手袋Info
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- JP3058102U JP3058102U JP1998008090U JP809098U JP3058102U JP 3058102 U JP3058102 U JP 3058102U JP 1998008090 U JP1998008090 U JP 1998008090U JP 809098 U JP809098 U JP 809098U JP 3058102 U JP3058102 U JP 3058102U
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 掻痒時における皮膚の損傷を確実に防止し、
痒みの不快感を非強制的な手段によって和らげる。 【解決手段】 人差し指、中指、薬指、小指を一括して
包む第一のグローブ部と、当該第一のグローブ部から独
立させた、親指を包むための第二のグローブ部分とを備
え、当該手袋は、柔軟な肉薄の布地材で成形し、手の平
および手の甲を包む布地部分のうち、少なくとも一方
に、通気性を確保するための開口を形成する。また前記
開口は、手の平または手の甲の面積の少なくとも40%
以上の開口面積を備える。
痒みの不快感を非強制的な手段によって和らげる。 【解決手段】 人差し指、中指、薬指、小指を一括して
包む第一のグローブ部と、当該第一のグローブ部から独
立させた、親指を包むための第二のグローブ部分とを備
え、当該手袋は、柔軟な肉薄の布地材で成形し、手の平
および手の甲を包む布地部分のうち、少なくとも一方
に、通気性を確保するための開口を形成する。また前記
開口は、手の平または手の甲の面積の少なくとも40%
以上の開口面積を備える。
Description
【0001】
本考案は、特に老人の介護等において使用する手袋に係り、掻痒時における皮 膚の損傷を防止するための手袋に関する。
【0002】
一般に、人間は加齢とともに皮膚の各所にかゆみを感じやすくなる傾向がある 。その一方で人間の皮膚は加齢とともに弱まり、とくに老人は掻痒時に適当な力 の加減をしないと皮膚を痛め傷つける場合が少なくない。
【0003】 高齢者でなくとも肉体の疲労時や精神的な不安定等の理由により例えば就寝時 に耐え難い痒みを感じる場合があるが、皮膚年齢が若い年齢層にあっては、たと え指先で強く掻痒しても、数日のあいだ掻いた跡が残る程度で後日に影響を与え なることはない。しかし細胞表皮が弱くなった高齢者の場合は、時によっては深 く皮膚を傷つけることがあり、それが本人はもとより、家族や専門介護スタッフ の肉体的精神的心労につながるケースがある。身体のどこかに痒みを感じた場合 は本人がその痒い箇所を掻くのが自然であるから専門知識のある介護施設等のス タッフを除外すれば、まずは本人が痒みの度合いに応じて皮膚を掻く。家族も同 じであるが痒みの度合いに応じて力まかせに皮膚を掻くと、表皮が破れて出血が 起こる場合もあり、深刻な場合は露出した筋肉繊維を切断する場合すらある。こ のような事態は高齢者に限らず、掻痒時の力の制御が利かなくなったひと、例え ば入院を必要とするアルコール中毒患者、麻薬患者、極度のノイローゼ患者、或 いは入院を必要とせずに一般の社会生活の中で生活する軽度の精神薄弱児童にお いてもみられる。
【0004】
従来、このような問題は、いわゆる本人の責任か、家族やケア介護に携わる人 間の責任に転化され、とくに具体的・技術的な対応はみられなかった。
【0005】 しかし医療の進歩による高年齢化は、掻痒時に無意識のうちに自分を傷つける 高齢者を増加させ、また社会環境の変化に伴う介護体制の劣化等により、人間に とって最も単純な行為である掻痒ですら本人や周囲の人間に肉体的/精神的なダ メージを与える事態が増えつつある。
【0006】 そこで本考案は、掻痒時における皮膚の損傷を確実に防止することを目的とす る。
【0007】
前記目的を達成するため、本考案に係る掻痒手袋は、人差し指、中指、薬指、 小指を一括して包む第一のグローブ部と、当該第一のグローブ部から独立させた 、親指を包むための第二のグローブ部分とを備え、当該手袋は、柔軟な肉薄の布 地材で成形し、手の平および手の甲を包む布地部分のうち、少なくとも一方に、 通気性を確保するための開口を形成する。また前記開口は、手の平または手の甲 の面積の少なくとも40%以上の開口面積を備える場合がある。
【0008】
本考案に係る掻痒手袋は、人差し指、中指、薬指、小指を一括して包む第一の グローブ部と、当該第一のグローブ部から独立させた、親指を包むための第二の グローブ部分とを備える。親指の動きだけを独立させ、他の指の動きを第一のグ ローブ部によって一括して拘束するので、人差し指、中指、薬指、小指はそれぞ れ自由な動きがある程度規制され、この結果、指先に力を加えて過剰に肌を掻き 痛める無意識の事故を確実に防止することが可能となる。とくに手袋は柔軟な肉 薄の布地材で成形されているので、やや乱暴に肌を掻く場合があっても、皮膚は 傷つかない。
【0009】 本考案に係る手袋は、高齢者が例えば就寝時に自身で着用する場合もあり、ま た専門施設の介護員が連続的に着用する場合があるなど、着用の継続時間が長い 場合が少なくない。このため本考案に係る手袋には、可能な限り大きな開口を設 け自然の通気性を確保することが望ましい。本考案に係る手袋は、特に皮膚呼吸 が顕著である手の平の部分に開口を設け、長時間着用時の違和感を最大限に減少 させる。手袋は、右手または左手のどちらか一方の利き手に着用することが想定 されるので、例えば右手用の手袋の手の平部分に開口を設けると、左手に着用し た場合は手の甲に開口が存在することになり、いずれにおいても十分な皮膚呼吸 を確保することが可能となる。勿論、手の平および手の甲の両方に通気用の開口 を設けても良い。好ましくは、通気を確保するための開口は、手の平または手の 甲の面積の40%以上とすることが望ましい。開口の形状は問わない。円形や矩 形が成形容易であるが、デザイン上の問題に属するからである。但し開口面積が 80%を越えると、洗濯等、繰り返し使用する手袋の耐用性に支障をきたすので 開口面積は最大約60%に抑えることが望ましい。
【0010】
図1は、本考案に係る掻痒手袋である。この手袋10は、破線で示す人差し指 B、中指C、薬指D、小指Eを一括して包む第一のグローブ部11と、この第一 のグローブ部11から独立させた、破線で示す親指Aを包むための第二のグロー ブ部12とを備えるとともに、破線で示す手の平(手の甲)Gを包む第三のグロ ーブ部15を備え、その略中央部に、通気性を確保するための開口17を配して なる。
【0011】 手袋10は、通気性が高く柔軟な素材、例えば綿、絹、麻などの素材を使用す ることが望ましい。また開口17は、就寝時の着用を考慮して可能な限り大きく 、例えば手の平の面積の40%〜60%の大きさに成形する。手袋10の着用時 には開口17の周縁にも一定の隙間が生じるので、40〜60%程度の開口率が あれば手の平や手の甲の呼吸性は十分に確保される。
【0012】 従って、係る手袋10によれば、就寝時等における長時間着用によっても違和 感がなく、掻痒時には、指先の布地先端部(符号Fで示す)が皮膚に当たるので 無意識のうちに強く皮膚を掻いても、表皮の損傷はほぼ確実に防止することが可 能となる。指先の布地部分Fには、特にスポンジ等の部材を特に必要としない。 余計な部材があると、敏感な指先には就寝時と雖も奇妙な違和感を覚えることが あり、無意識のうちに手袋を脱いでしまう可能性があり、却って皮膚を痛める虞 れがあるからである。
【0013】 尚、本考案に係る手袋は、指先の柔軟性を確保すると同時に、手袋着用時にお ける手の全体の通気性を確保することが大切であるから、例えば図2に示すよう に、第一第二のグローブ部11,12、および第三のグローブ部15に、小さな 通気開口20を適宜設けることも可能である。このような小径の通気開口20の 存在により、手全体の皮膚呼吸はさらに自由になり、入院患者のように薬物投与 によって皮膚感触が過剰に敏感鋭利になっている高齢者にも、無理なく着用を勧 めることが出来る。
【0014】
以上説明したように本考案に係る手袋によれば、掻痒時における皮膚の損傷を 確実に防止することが可能となり、痒みの不快感を非強制的な手段によって和ら げることが出来る。
【図1】本考案に係る手袋の一例を示す図である。
【図2】本考案に係る手袋の他の実施例を示す図であ
る。
る。
10 手袋 11 第一のグローブ部 12 第二のグローブ部 15 第三のグローブ部 17 開口 20 小径の通気用開口 F 指先の布地部分
Claims (2)
- 【請求項1】掻痒時に着用する手袋であって、 人差し指、中指、薬指、小指を一括して包む第一のグロ
ーブ部と、 当該第一のグローブ部から独立させた、親指を包むため
の第二のグローブ部分とを備え、 当該手袋は、柔軟な肉薄の布地材で成形し、 手の平および手の甲を包む布地部分のうち、少なくとも
一方に、通気性を確保するための開口を形成することを
特徴とする掻痒手袋。 - 【請求項2】前記開口は、手の平または手の甲の面積の
少なくとも40%以上の開口面積を備えることを特徴と
する前記請求項1記載の掻痒手袋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1998008090U JP3058102U (ja) | 1998-09-29 | 1998-09-29 | 掻痒手袋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1998008090U JP3058102U (ja) | 1998-09-29 | 1998-09-29 | 掻痒手袋 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3058102U true JP3058102U (ja) | 1999-06-08 |
Family
ID=43192022
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1998008090U Expired - Fee Related JP3058102U (ja) | 1998-09-29 | 1998-09-29 | 掻痒手袋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3058102U (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6327686B1 (ja) * | 2017-08-08 | 2018-05-23 | 斉藤 幹雄 | 5指機能改善用手袋 |
JP6327687B1 (ja) * | 2017-08-08 | 2018-05-23 | 斉藤 幹雄 | 5指機能改善用ミトン手袋 |
JP6327688B1 (ja) * | 2017-08-08 | 2018-05-23 | 斉藤 幹雄 | 5指機能改善用手袋 |
JP6327689B1 (ja) * | 2017-08-08 | 2018-05-23 | 斉藤 幹雄 | 5指機能改善用ミトン手袋 |
-
1998
- 1998-09-29 JP JP1998008090U patent/JP3058102U/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6327686B1 (ja) * | 2017-08-08 | 2018-05-23 | 斉藤 幹雄 | 5指機能改善用手袋 |
JP6327687B1 (ja) * | 2017-08-08 | 2018-05-23 | 斉藤 幹雄 | 5指機能改善用ミトン手袋 |
JP6327688B1 (ja) * | 2017-08-08 | 2018-05-23 | 斉藤 幹雄 | 5指機能改善用手袋 |
JP6327689B1 (ja) * | 2017-08-08 | 2018-05-23 | 斉藤 幹雄 | 5指機能改善用ミトン手袋 |
JP2019031758A (ja) * | 2017-08-08 | 2019-02-28 | 斉藤 幹雄 | 5指機能改善用手袋 |
JP2019031761A (ja) * | 2017-08-08 | 2019-02-28 | 斉藤 幹雄 | 5指機能改善用手袋 |
JP2019031762A (ja) * | 2017-08-08 | 2019-02-28 | 斉藤 幹雄 | 5指機能改善用ミトン手袋 |
JP2019031759A (ja) * | 2017-08-08 | 2019-02-28 | 斉藤 幹雄 | 5指機能改善用ミトン手袋 |
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EXPY | Cancellation because of completion of term |