JP3057694U - ステッキ用ヘッド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステッキとヘッドとの結合がよりよい強度を
得ることができ、結合の部分が折れ易いという問題を解
消でき、ステッキとヘッドをより強度に結合できるステ
ッキ用ヘッドを提供する。 【解決手段】 シャフトの一端に設けられた内孔に金
属棒の一端が差し込まれる。シャフトに径違いリングが
設けられ、ヘッドに手で持つための柄が設けられる。ヘ
ッドに設けられた内孔に金属棒の一端が差し込まれる。
ヘッドのネックの外径に径違いリングが設けられる。金
属棒の直径はシャフトの内孔とヘッドの内孔の直径より
大きく形成されると共に、金属棒の両端はそれぞれシャ
フトの内孔とヘッドの内孔に差し込んで結合される。金
属棒の長さはシャフトの径違いリングとヘッドの径違い
リングとの全長より長くなるように形成される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、主として歩行用の補助として使用するためのステッキ用ヘッドの結 合構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来この種のものにあっては、下記のようなものになっている。

【０００３】 出願人の所有する台湾の公告番号第２３９３０７号の実用新案「ステッキ接合 の改良構造」で開示したものは、主にシャフト、ヘッドおよびリングより構成さ れる。シャフト又はヘッドの何れかに柱が設けられ、柱の外径には梯子のように 中径環と小径環が設けられる。他方のヘッド又はシャフトには環座が設けられ、 環座に内孔が設けられる。内孔は柱の小径環が緊密に差し込むのに用いられ、環 座の外径と柱の中径環は環が嵌め込むのに用いられる。環には比較的小さい直径 の貫通孔を有し、また、柱の内径に金属棒を差し込むことができると共に、金属 棒の長さは柱の中径環と小径環との全長より長くなるように構成されていた。

【０００４】 このような従来のステッキの構造については、以下のような問題を指摘するこ とができる。

【０００５】 上述した従来のステッキの構造については、その柱の外径には梯子のように中 径環と小径環が設けられることにより、ステッキ全体は柱の外径から折れ易いと いう問題が生じ、また、金属棒と柱の内径との接合にも脱落し易いという問題が 生じてくる。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みなされたものであり、 その目的とするところは、次のようなことを達成できるステッキ用ヘッドの結合 構造を提供しようとするものである。

【０００７】 本考案の目的は、ステッキとヘッドとの結合がよりよい強度を得ることができ るため、結合の部分が折れ易いという問題を解消することができ、更に金属棒は ステッキとヘッドの内部により強度に結合されることができるステッキ用ヘッド を提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

上記課題を達成するために、本考案によるステッキ用ヘッドの結合構造は下記 のように構成されている。

【０００９】 すなわち、本考案のステッキ用ヘッドは、シャフト、ヘッド、金属棒およびリ ングより構成される。シャフトの一端には内孔が設けられており、内孔に金属棒 の一端を差し込むことができる。シャフトの内孔に近い外径にリングを嵌め込む ための径違いリングが設けられ、ヘッドに手に持つための柄が設けられると共に ヘッドに内孔が設けられ、内孔に金属棒の一端を差し込むことができる。ヘッド のネックの外径にリングを嵌め込むための径違いリングが設けられ、金属棒の外 径にぎざぎざの面が形成され、金属棒の直径はシャフトの内孔とヘッドの内孔の 直径より大きくなるように形成されると共に、金属棒の両端はそれぞれ緊密結合 方式によりシャフトの内孔とヘッドの内孔に差し込んで結合するように形成され る。金属棒の長さはシャフトの径違いリングとヘッドの径違いリングとの全長よ り長くなるように形成され、リングは金属材質より製造され、シャフトとヘッド の径違いリングに嵌め込むことができる。

【００１０】 また、本考案のステッキ用ヘッドの結合構造は、以下のように構成することも できる。 １． 金属棒の表面に金属棒の縦方向に沿った縦縞模様が設けられると共に、金 属棒の胴体に複数個の環状溝が設けられる。

【００１１】

【考案の実施の形態】

本考案の実施の形態について、以下、図面を参照して説明する。

【００１２】

【実施例１】 図１に示す本考案の実施例１の分解斜視図において、本考案の実施例によるス テッキ用ヘッドは、シャフト１、ヘッド２、金属棒３およびリング４などの主な 部品より構成される。

【００１３】 シャフト１の一端は結合端で、その結合端に内孔１１が設けられ、内孔１１は 金属棒３が差し込むのに用いられ、両者は外径の大きさの差異により緊密に差し 込んで結合することができる。また、シャフト１の結合端の外径には少し直径の 小さい径違いリング１２が形成され、径違いリング１２はリング４の一端が嵌め 込むのに用いることができる。

【００１４】 ヘッド２に手で持つための柄が設けられ、ヘッド２のネックに内孔２１が設け られる。内孔２１は金属棒３の一端が差し込むのに用いられ、両者は外径の大き さの差異により緊密に差し込んで結合することができる。また、ヘッド２のネッ クの外径には少し直径の小さい径違いリング２２が形成され、径違いリング２２ はリング４の一端が嵌め込むのに用いられることができる。

【００１５】 金属棒３は比較的硬度の高い金属材質より製造されると共に、金属棒３の表面 にぎざぎざの模様が形成される。金属棒３の直径はシャフト１とヘッド２の内孔 １１，２１の直径より大きくなるように形成されており、それにより、金属棒３ を緊密配合の方式により内孔１１，２１に差し込んで緊密に結合することができ る。また、必要があれば鉄を接着するための接着剤を金属棒３の表面に塗布して から、内孔１１，２１に差し込んで緊密に結合することもできる。金属棒３の長 さはシャフト１とヘッド２の径違いリング１２，２２の全長より長くなるように 形成される。

【００１６】 リング４は金属材質より製造されてシャフト１とヘッド２の径違いリング１２ ，２２の位置に嵌め込むことができるため、より一層の結合効果を獲得すること ができる。

【００１７】 図２に示す本考案の実施例１の組立てた状態の断面図において、金属棒３はシ ャフト１とヘッド２の内孔１１，２１に差し込まれると共に、金属棒３の両端は それぞれシャフト１とヘッドの径違いリング１２，２２の部分より長く内孔１１ ，２１に差し込まれており、また、二個の径違いリング１２，２２にリング４が 嵌められているため、シャフト１とヘッド２の内、外部はそれぞれ最良な構造に より保護される。

【００１８】

【実施例２】 図３に示す本考案の実施例２の分解斜視図において、金属棒３の表面には金属 棒３の縦方向に沿った縦縞模様が設けられると共に、金属棒３の胴体に複数個の 凹んでいる環状溝３１が設けられるため、金属棒３が結合された時にはより一層 の結合効果を得ることができる。

【００１９】

【考案の効果】

本考案は、上述の通り構成されているので次に記載する効果を奏する。

【００２０】 本考案のステッキ用ヘッドによると、シャフトとヘッドとの結合がより強度に なるため、折れ易いという問題は解消されると共に、金属棒もシャフトとヘッド の内孔にしっかり結合されることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例１によるステッキ用ヘッドの分
解斜視図である。

【図２】本考案の実施例１によるステッキ用ヘッドの組
立てた状態の断面図である。

【図３】本考案の実施例２によるステッキ用ヘッドの分
解斜視図である。

【図４】本考案の実施例２によるステッキ用ヘッドの組
立てた状態の断面図である。

【符号の説明】

１ シャフト ２ ヘッド ３ 金属棒 ４ リング １１ 内孔 １２ 径違いリン
グ ２１ 内孔 ２２ 径違いリン
グ ３１ 環状溝

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 シャフト（１）、ヘッド（２）、金属棒
   （３）およびリング（４）より構成され、シャフト
   （１）の一端に内孔（１１）が設けられ、内孔（１１）
   に金属棒（３）の一端を差し込むことができ、シャフト
   （１）の内孔（１１）に近い外径にリング（４）を嵌め
   込むための径違いリング（１２）が設けられ、ヘッド
   （２）を手で持つための柄が設けられると共に、ヘッド
   （２）に内孔（２１）が設けられ、内孔（２１）に金属
   棒（３）の一端を差し込むことができ、ヘッド（２）の
   ネックの外径にリング（４）を嵌め込むための径違いリ
   ング（２２）が設けられ、金属棒（３）の外径にぎざぎ
   ざの面が形成され、金属棒（３）の直径はシャフト
   （１）の内孔（１１）とヘッド（２）の内孔（２１）の
   直径より大きくなるように形成されると共に、金属棒
   （３）の両端はそれぞれ緊密結合方式によりシャフト
   （１）の内孔（１１）とヘッド（２）の内孔（２１）に
   差し込んで結合するように形成され、金属棒（３）の長
   さはシャフト（１）の径違いリング（１２）とヘッド
   （２）の径違いリング（２２）との全長より長くなるよ
   うに形成され、リング（４）は金属材質より製造され、
   シャフト（１）とヘッド（２）の径違いリング（１２，
   ２２）に嵌め込むことができるように構成されているこ
   とを特徴とするステッキ用ヘッド。
2. 【請求項２】 金属棒（３）の表面には金属棒（３）の
   縦方向に沿った縦縞模様が設けられると共に、金属棒
   （３）の胴体に複数個の環状溝（３１）が設けられるよ
   うに構成されている請求項１記載のステッキ用ヘッド。