JP3057043U - スローアウェイチップ用敷金 - Google Patents

スローアウェイチップ用敷金

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JP3057043U
JP3057043U JP1998006604U JP660498U JP3057043U JP 3057043 U JP3057043 U JP 3057043U JP 1998006604 U JP1998006604 U JP 1998006604U JP 660498 U JP660498 U JP 660498U JP 3057043 U JP3057043 U JP 3057043U
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JP1998006604U
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▲やす▼裕 杉村
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有限会社ナカモト
▲やす▼裕 杉村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 刃物台からバイトを取り外さず、NC上で補
正を行うだけでバイトの刃先高さの微調整を行うことを
可能とする新規なスローアウェイチップ用敷金の提供。 【解決手段】 バイトホルダ3にチップ4を取り付けて
なるスローアウェイバイト2に適用され、前記チップ4
と略同一形状の薄い板材からなり、前記チップ4の下面
に敷かれて使用される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、NC旋盤等に使用されるスローアウェイバイトのチップの下面に 敷かれて、バイトの刃先高さを微調整するための新規な構成のスローアウェイチ ップ用敷金に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、タレット等の刃物台にバイトを取り付けるには、バイトの下面に、敷金 や敷板と呼ばれる鋼板を敷いて、バイトの刃先の高さを工作物中心に一致させる か若干高めに設定することが行われている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、実際の切削作業時には、切削抵抗やそれに伴うタレットの変位 等により、バイトの刃先高さが工作物中心よりも下がってしまい、工作物の中心 部に削り残しを生じたり、ビビリや刃持ちがよくないといった不都合を生じさせ ることがあった。 このような場合、前記従来の方法のように、刃物台からバイトを取り外して再 び高さを調整することは、NC座標が大きく変わるため、好ましくない。 このような事情に鑑みて、本考案は、刃物台からバイトを取り外さず、つまり 座標を大きく変えることなく、NC上で補正を行うだけでバイトの刃先高さの微 調整を行うことを可能とする敷金を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この考案のスローアウェイチップ用敷金は、バイトホルダにチップを取り付け てなるスローアウェイバイトに適用され、前記チップと略同一形状の薄い板材か らなり、前記チップの下面に敷かれて使用されることを特徴とする。 又は、この考案のスローアウェイチップ用敷金は、バイトホルダにチップを取 り付けてなるスローアウェイバイトに適用され、前記チップと略同一形状で、チ ップの刃先部分に対応した位置が切り欠かれた薄い板材からなり、前記チップの 下面に敷かれて使用されることを特徴とする。 そして好ましくは、上記構成に加えて、前記チップは、複数箇所に切刃を備え てなり、これら各切刃に対応して切欠きが複数形成されてなることを特徴とする スローアウェイチップ用敷金である。 さらに好ましくは、上記各構成に加えて、板厚が約0.1〜0.6mmである ことを特徴とするスローアウェイチップ用敷金である。 なお、板厚が同一又は板厚が異なる前記敷板を複数枚用意して、前記チップの 下面に1又は複数枚敷いて使用できるようにすれば一層好適である。
【0005】
【考案の実施の形態】
以下、この考案のスローアウェイチップ用敷金1について、さらに詳細に説明 する。 図1は、この考案のスローアウェイチップ用敷金1の一実施例と、その敷金1 が適用されるスローアウェイバイト2の一例を示す斜視分解図であり、バイト2 の先端部を示している。また、図2は、本実施例の敷金1を介してチップ4を取 り付けた状態のバイト先端部の縦断面図である。 図示されたスローアウェイバイト2は、バイトホルダ3の先端部にチップ4を 取り付けて使用される一般的な外径削り用のスローアウェイバイトである。
【0006】 バイトホルダ3は、矩形断面のシャンク30の先端部に、チップ取付部31が 連設されてなる。このチップ取付部31の構造は、特に問わないが、図示例では いわゆる二面拘束タイプのピンロック式が採用されている。すなわち、図1や図 2に示すように、バイトホルダ3の先端側の角部に、隣接する2面に開口してチ ップ4と略同形状のチップ嵌合溝32が形成されており、このチップ嵌合溝32 の一部はさらに深く掘り下げられ、そこには略L字形状のレバーピン33が配設 されている。レバーピン33は、丸棒状の一片33aを略垂直に配置される一方 、他片33bを略水平に配置されて設けられており、この他片33bの先端部は 、チップ嵌合溝32に隣接して設けられた締付ボルト34の下端部の凹溝34a に突入されて係合されている。締付ボルト34は、上下方向に進退可能に螺合さ れており、その螺進退に応じてレバーピン33の一片33aを揺動させることが できる構成である。
【0007】 よって、チップ4の中央部に形成された穴41にレバーピン33の一片33a を通して、チップ嵌合溝32にチップ4を配置した状態で、締付ボルト34を締 め付けると、レバーピン33の一片33aの移動により、チップ4の基端側の2 つの側壁43,43がチップ嵌合溝32の側壁32a,32aに押し付けられて 、バイトホルダ3にチップ4が確実に固定される構成である。なお、チップ嵌合 溝32の底部には、チップ4と略同一形状のプレート5が、略半円筒状のプレー ト止め6により固定されている。 一方、図示例のチップ4は、菱形に形成され、中心部にレバーピン33の一片 33aが差し込まれる穴41が形成されており、この穴41を通る長手方向対角 線の両端部には、それぞれ切刃42,42が形成されている。なお、このチップ 4はブレーカ付きであり、且つ上下両面が同様の形状に形成されてなるものであ る。
【0008】 そして、本考案のチップ用敷金1は、前記プレート5とチップ4との間に挟み 込まれて取り付けられて使用される。 敷金1は、薄い板材からなり、例えば真鍮板やステンレス板等を用いることが できる。敷金1の板厚は、特に問わないが、例えば約0.1〜0.6mm程度の ものが好適に使用される。具体的には、例えば、0.1mm、0.2mm及び0 .3mmの3種類の板厚のものを用意するとよい。なお、その場合、敷金1の表 面に「0.1」等の刻印を付して、板厚を明示するのが好適である。
【0009】 敷金1の大きさは、チップ4と同一か若しくはやや小さめとされており、チッ プ4の切刃42,42に対応した部分を切り欠き形成しておくのが好適である。 図示例では、チップ4と同一形状の板材が、その長手方向対角線の両端部11, 11を切り欠かれて形成されてなる。すなわち、菱形の長手方向対角線上に対向 する2つの角部11,11が、長手方向対角線と垂直方向に切り欠かれてなり、 チップ4の切刃先端部を除いてチップ4と同一形状に形成されている。
【0010】 よって、バイト2先端部のプレート5上に敷金1を重ね合わせた後、その敷金 1の上にチップ4を重ね合わせて締付ボルト34を締めることで、ホルダ3に敷 金1を介してチップ4を取り付けることができる。しかも、この際、チップ4の みならず敷金1の隣接した2面12,12も、チップ嵌合溝32の側壁32a, 32aに押さえ付けられるので、ホルダ3へのチップ4や敷金1の固定は確実に 行われる。よって、チップ用敷金1を敷かない通常の使用状態と同様に、バイト 2を使用することができる。その上、敷金1を介してチップ4を取り付けたとし ても、敷金1は、チップ4の切刃部分に対応した位置11,11が切り欠かれて いるので、バイト2を用いた切削加工時に敷金1が邪魔になるおそれはない。
【0011】 なお、敷金1はチップ4と略同一形状に形成され、中心部の穴13を中心にし て対称形状に形成されているので、前後方向を逆にして、すなわち敷金1の長手 方向対角線上の両端部11,11のいずれをホルダ3の先端側に位置させても使 用できる他、上下を裏返しにしても使用できるので便利である。例えば、図示の 例では、チップ4の切刃42,42に対応して長手方向対角線上に対向して切欠 き11,11を2か所に形成して対称形状に形成しているので、側壁32a,3 2a側の切欠き11をバイト2の先端側に向けても使用できる他、上下を裏返し にしても使用できるのである。
【0012】 ところで、図示の例では、敷金1を1枚だけ介在させた例を示しているが、2 枚或いはそれ以上の枚数の敷金1を、チップ4の下に敷いてもよい。その場合、 各種の板厚のものを用意しておけば好適である。例えば、上述したように、0. 1mm、0.2mm及び0.3mmの3種類の板厚のものを用意しておくと、そ の組み合わせにより各種の厚さを作り出すことができて便利である。
【0013】 この考案のスローアウェイチップ用敷金1によれば、刃物台からバイト2を取 り外すことなく、バイト1の刃先高さの微調整が可能である。このため、従来、 刃物台からバイト2を一旦取り外して敷板を変えることによりバイトの高さを変 更していたのを、バイト自体は刃物台から取り外さずに刃先高さの微調整を可能 とした。よって、座標を大きく変えることないので、NC上で補正を行うだけで 済み、作業効率を著しく向上させることができる。また、チップ用敷金1を用い て、バイト2の刃先高さを容易に適正位置に配置することができるので、工作物 の削り残しを起こしたり、またビビリにより刃持ちが悪くなるのを防止すること もできる。
【0014】 なお、本考案のスローアウェイチップ用敷金1は、上記構成に限らず、適宜変 更可能である。 特に、バイトホルダ3やチップ4の形状、及びホルダ3へのチップ4や敷金1 の取付構造については、上記実施例の構造に限定されるものではない。すなわち 、上記実施例では、外径削り用のバイトに適用した例を示したが、本考案のチッ プ用敷金1は、外径バイトに限らず、内径バイトやその他のスローアウェイ工具 にも適用可能なことは言うまでもない。また、スローアウェイチップ4の形状も 前記実施例のような菱形に限らず、三角形や四角形の他、平行四辺形、正多角形 、円形等の各種の形状のチップに適用可能であり、そのチップの形状に応じて、 本考案のチップ用敷金1の形状も変更されることになる。さらに、ホルダ3への チップ4の取付構造も、前記実施例のピンロック式に限らず、クランプオン式や スクリューオン式等にも適用可能である。
【0015】 例えば、図3及び図4は、この考案のスローアウェイチップ用敷金1の他の実 施例と、その敷金1が適用されるスローアウェイバイト2の一例を示す斜視分解 図及び組立状態の縦断面図であり、バイト2の先端部を示している。 この実施例のスローアウェイバイト2は、内径削り用のスローアウェイバイト であり、且つ三角形状のチップ4を取り付けて使用されるものである。バイトホ ルダ3先端部に形成されたチップ取付部31の構造は、いわゆるスクリューオン 式が採用されている。すなわち、バイトホルダ3の先端側の角部に形成されたチ ップ嵌合溝32にチップ4を嵌合した状態で、チップ4の中央の穴41を介して 皿ネジ39をホルダ3にねじ込むことにより、チップ4をホルダ3に固定する構 成とされている。なお、チップ4は、三角形状であり、その各角部に切刃42, 42,42が形成されている。
【0016】 この実施例のチップ用敷金1も、板厚が約0.1〜0.6mm程度の薄い金属 製の板材からなり、その大きさは、チップ4と略同一形状とされている。つまり 、チップ4と同一形状の三角形状とされ、その各角部11,11,11が切り欠 かれた形状に形成されてなる。また、敷金1の中央部には、チップ嵌合溝32に チップ4を固定するための皿ネジ39が挿通されるための穴13が形成されてい る。 この実施例の敷金1は、バイトホルダ3のチップ嵌合溝32の上面と、チップ 嵌合溝32に取り付けられるチップ4の下面との間に挟み込まれて取り付けられ て使用される。つまり、ホルダ3のチップ嵌合溝32に、チップ用敷金1を介し てチップ4をねじ止めすることにより固定される。 なお、この実施例の敷金1の場合も、敷金1の各角部11,11,11をチッ プ4のどの角部に対応させても使用することができ、また、敷金1を上下裏返し にしても使用することができる点は、前記実施例の場合と同様である。
【0017】
【考案の効果】
以上詳述したように、この考案のスローアウェイチップ用敷金によれば、刃物 台からバイトを取り外すことなく、バイトの高さの微調整が可能であるから、座 標を大きく変えることなく、NC上で補正を行うだけで済み、作業効率を著しく 向上させることができる。 また、チップ用敷金を用いて、バイトの刃先高さを容易に適正位置に配置する ことができるので、工作物の削り残しやビビリを防止し、刃持ちもよくすること ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案のスローアウェイチップ用敷金の一実
施例と、その敷金が適用されるスローアウェイバイトの
一例を示す斜視分解図である。
【図2】図1の組立状態を示す縦断面図である。
【図3】この考案のスローアウェイチップ用敷金の他の
実施例と、その敷金が適用されるスローアウェイバイト
の一例を示す斜視分解図である。
【図4】図3の組立状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 スローアウェイチップ用敷金 2 スローアウェイバイト 3 バイトホルダ 4 チップ 11 切欠き 42 切刃

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バイトホルダにチップを取り付けてなる
    スローアウェイバイトに適用され、 前記チップと略同一形状の薄い板材からなり、 前記チップの下面に敷かれて使用されることを特徴とす
    るスローアウェイチップ用敷金。
  2. 【請求項2】 バイトホルダにチップを取り付けてなる
    スローアウェイバイトに適用され、 前記チップと略同一形状で、チップの刃先部分に対応し
    た位置が切り欠かれた薄い板材からなり、 前記チップの下面に敷かれて使用されることを特徴とす
    るスローアウェイチップ用敷金。
  3. 【請求項3】 前記チップは、複数箇所に切刃を備えて
    なり、 これら各切刃に対応して切欠きが複数形成されてなるこ
    とを特徴とする請求項2に記載のスローアウェイチップ
    用敷金。
  4. 【請求項4】 板厚が約0.1〜0.6mmであること
    を特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか一つ
    に記載のスローアウェイチップ用敷金。
  5. 【請求項5】 板厚が同一又は板厚が異なる複数枚の前
    記敷板を、前記チップの下面に敷いて使用されることを
    特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか一つに
    記載のスローアウェイチップ用敷金。
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