JP3056553B2 - 無機質化粧板の製造方法 - Google Patents

無機質化粧板の製造方法

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JP3056553B2
JP3056553B2 JP3236479A JP23647991A JP3056553B2 JP 3056553 B2 JP3056553 B2 JP 3056553B2 JP 3236479 A JP3236479 A JP 3236479A JP 23647991 A JP23647991 A JP 23647991A JP 3056553 B2 JP3056553 B2 JP 3056553B2
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泉 森田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築用の壁材や床材、
テーブルトップ及びカウンタトップ等に用いられる無機
質化粧板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】無機質化粧板の製造方法としては、無機
質材料を押出して円弧状又は円環状の断面を有すると共
に所定の長さを有する未硬化状態の化粧板用素材を成形
し、該化粧板用素材を平板状に展開して未硬化状態の板
状体を形成し、その後、該板状体を硬化させて無機質化
粧板を得る方法が知られている。
【0003】この場合、無機質化粧板に模様を付けるた
めには次のような方法が採用されている。すなわち、ま
ず、未硬化状態の化粧板用素材をその表面に亀裂が生じ
ないように圧締又は圧延して平滑な平面を有する未硬化
状態の板状体を形成した後、該板状体を養生する。次
に、板状体の表面に塗装を施した後、該板状体を乾燥さ
せたり、或いは板状体の表面に施釉した後、該板状体を
焼成したりして板状体を硬化させて無機質化粧板を得て
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記のよう
に塗装或いは施釉により板状体の表面に模様を付する
と、得られる無機質化粧板の表面の模様が平面的で且つ
人工的にならざるを得なかった。
【0005】上記に鑑み、本発明は、無機質化粧板の表
面に、深みがあり且つ自然な感じのする模様を形成する
ことができる無機質化粧板の製造方法を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1の発明は、円弧状又は円環状の断面を有す
る未硬化状態の化粧板用素材を平板状に展開することに
よりその表面に多数の亀裂を発生せしめ、該多数の亀裂
に装飾用の粒状体又は粉状体を充填するものである。
【0007】具体的に請求項1の発明が講じた解決手段
は、無機質化粧板の製造方法を、無機質材料を押出して
円弧状又は円環状の断面を有すると共に所定の長さを有
する未硬化状態の化粧板用素材を成形し、該化粧板用素
材を平板状に展開して表面に多数の亀裂を有する未硬化
状態の板状体を形成し、該板状体の多数の亀裂に装飾用
の粒状体又は粉状体を充填し、しかる後、上記板状体を
硬化させて無機質化粧板を得る構成とするものである。
【0008】また、請求項2の発明は、板状体の表面の
亀裂を拡張したり閉塞したりすることにより、より自然
な感じの模様を発生させるために、請求項1における上
記板状体を硬化させて無機質化粧板を得る工程を、上記
板状体を圧延した後に硬化させて無機質化粧板を得る工
程とするものである。
【0009】
【作用】請求項1の構成により、円弧状又は円環状の断
面を有する未硬化状態の化粧板用素材を平板状に展開す
ると、化粧板用素材の表面の面積が拡大し、これに伴っ
て板状体の表面に多数の不規則な亀裂が自然な感じで発
生する。この亀裂に装飾用の粒状体又は粉状体を充填す
ると、無機質化粧板の表面に深みがあり且つ自然な感じ
のする模様が形成される。
【0010】請求項2の構成により、未硬化状態の板状
体を圧延すると、表面の亀裂が複雑に拡大したり或いは
閉塞したりするので、板状体の表面の亀裂がより自然な
感じになる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0012】まず、適当な割合に調整された無機質材料
を円弧状或いは円環状の口金を有する押出成形装置のホ
ッパーに投入して、円弧状又は円環状の断面を有する無
機質成形体を押出し成形する。この場合の無機質材料と
しては、例えば、カオリナイト、ワラストナイト及びス
ラグ粉砕物を30〜50:10〜20:40〜50の割
合で混合したものや、セメント:100重量部、木材の
細片:40〜60重量部、水:25〜40重量部、硬化
促進剤としてのMgCl2 :0.05〜0.2重量部、
メチルセルロース:0.1〜0.2重量部を混練したも
のなどを用いることができる。
【0013】次に、押出成形装置から押出された無機質
成形体を所定の長さに切断して、図1〜図3に示すよう
な湾曲板状、半円筒状又は円筒状の未硬化状態の化粧板
用素材10A,10B,10Cを成形する。この場合、
湾曲板状或いは半円筒状の無機質成形体を押出したとき
には、ピアノ線、金属プレート或いは回転円盤等の切断
刃等を無機質成形体の押出方向と直交する方向へ走行さ
せて所定長さの湾曲状又は半円筒状の化粧板用素材10
A,10Bを形成し、円筒状の無機質成形体を押出した
ときには、上記切断刃を無機質成形体の押出方向及び押
出方向と直交する方向へ走行させたり或いは押出されて
くる無機質成形体を切断できるよう固定して、所定長さ
を有し且つ押出方向へ延びる切れ目(図3において一点
鎖線で示す)を有する化粧板用素材10Cを成形する。
【0014】次に、化粧板用素材10A,10B,10
Cを平板状に展開して、図4に示すような表面に多数の
亀裂12を有する未硬化状態の板状体14を形成する。
この場合、板状体14の表面に多数の亀裂12を自然に
発生させるには、化粧板用素材10A,10B,10C
の厚さと曲率半径とが関係する。化粧板用素材10A,
10B,10Cの厚さは、薄すぎると発生する亀裂12
の数が少なくなる一方、厚すぎると発生する亀裂12の
数が多くなるので、4mm〜50mmの範囲が好ましい。ま
た、円筒状の化粧板用素材10Cを形成する場合には、
外径が300mm〜800mm程度であることが好ましい。
また、外径Aと内径Bとの関係については、円周比率B
/Aが0.75未満であると亀裂12が大きくなり過ぎ
るので、円周比率B/Aは0.75以上であることが好
ましい。
【0015】また、亀裂12を板状体14の全面に亘っ
て略均等に分散させるには化粧板用素材10A,10
B,10Cの曲面形状を真円状にすることが好ましく、
亀裂12を板状体14の端部側に多く中央部側に少なく
分散させるには化粧板用素材10A,10B,10Cの
曲面形状を長径が図1〜図3における水平方向になるよ
うな楕円状がすることが好ましく、亀裂12を板状体1
4の端部側に少なく中央部側に多く分散させるには化粧
板用素材10A,10B,10Cの曲面形状は長径が図
1〜図3における垂直方向になるような楕円状が好まし
い。
【0016】次に、未硬化状態の板状体14の表面に形
成された多数の亀裂12に装飾用の粒状体又は粉状体を
充填する。装飾用の粒状体或いは粉状体としては、カラ
ーサンド、ドライグレーズ、シラスバルーン、ベンガ
ラ、鉱石粉、鉱滓粉、雲母粉、釉薬の粉砕物、アルミナ
粉末、シリカ粉末等を単独で又は適当に混合して用いる
ことができる。
【0017】次に、装飾用の粒状体又は粉状体が充填さ
れた板状体14の表面をロールプレスにより圧締する。
本発明においては、圧締することは必須ではないが、板
状体14の表面を圧締すると、粒状体又は粉状体が未硬
化状態の板状体14の内部に押し込まれて表面が平滑に
なるので好ましい。板状体14に対する圧締はロールプ
レスによらずに平板プレスで行なってもよい。
【0018】尚、板状体14に対する圧締圧を大きくす
ることにより板状体14を圧延してもよい。このように
すると、亀裂12が板状体14の表面で複雑に拡張した
り或いは閉塞したりするので、板状体14の表面の自然
感が一層増大する。この場合、圧延後の板状体14の厚
さが圧延前の板状体14の厚さの約1/2〜1/5程度
になるように圧延することが好ましい。具体的には、圧
延前の厚さが30mmの場合には8mm程度の厚さになるよ
うに圧延し、圧延前の厚さが50mmの場合には10mm程
度の厚さになるように圧延することが好ましい。
【0019】このようにして得られた板状体14は、押
出成形装置に投入する前に調整された無機質材料の配合
組成に応じ、養生後乾燥したり或いは乾燥後焼成したり
することにより硬化させる。配合組成が前述のカオリナ
イト、ワラストナイト及びスラグ粉砕物を主体とする場
合には最終的に焼成で硬化させ、またセメント、木材の
細片、水を主体とする場合には養生後、乾燥して硬化さ
せる。
【0020】尚、上記前者の焼成で硬化させる場合に
は、焼成前に板状体14の表面に例えばリチウムシリケ
ート100重量部、けい石粉30重量部、MgO、Fe
2 3 が各々若干部からなる塗布材を塗布して板状体1
4と同時に焼成し、さらに深みのある模様を板状体14
の表面に形成することもできる。
【0021】次に、板状体14を養生した後、該板状体
14の表面に、リチウムシリケート:100重量部、け
い石粉:30重量部、MgO,Fe2 3 :若干部から
なる塗料を塗布し、その後板状体14を乾燥したり或い
は焼成したりすることにより硬化させる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
係る無機質化粧板の製造方法によると、円弧状又は円環
状の断面を有する未硬化状態の化粧板用素材を平板状に
展開することによって未硬化状態の板状体の表面に自然
な感じのする多数の亀裂が形成され、該自然な感じの亀
裂に装飾用の粒状体又は粉状体を充填するため、無機質
化粧板の表面に深みがあり且つ自然な感じの模様が形成
される。
【0023】請求項2の発明に係る無機質化粧板の製造
方法によると、未硬化状態の板状体を圧延することによ
って板状体表面の亀裂を複雑に拡大或いは閉塞するの
で、板状体の表面の模様が一層自然な感じになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る無機質化粧板の製造方
法において得られる湾曲板状の化粧板用素材の斜視図で
ある。
【図2】上記無機質化粧板の製造方法において得られる
半円筒状の化粧板用素材の斜視図である。
【図3】上記無機質化粧板の製造方法において得られる
円筒状の化粧板用素材の斜視図である。
【図4】上記無機質化粧板の製造方法において得られる
多数の亀裂を有する板状体の斜視図である。
【符号の説明】
10A,10B,10C…化粧板用素材 12…亀裂 14…板状体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B28B 3/20 B28B 11/16

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無機質材料を押出して円弧状又は円環状
    の断面を有すると共に所定の長さを有する未硬化状態の
    化粧板用素材を成形し、該化粧板用素材を平板状に展開
    して表面に多数の亀裂を有する未硬化状態の板状体を形
    成し、該板状体の多数の亀裂に装飾用の粒状体又は粉状
    体を充填し、しかる後、上記板状体を硬化させて無機質
    化粧板を得ることを特徴とする無機質化粧板の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1における上記板状体を硬化させ
    て無機質化粧板を得る工程は、上記板状体を圧延した後
    に硬化させて無機質化粧板を得る工程であることを特徴
    とする無機質化粧板の製造方法。
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