JP3056211U - コンクリート供試体用型枠 - Google Patents
コンクリート供試体用型枠Info
- Publication number
- JP3056211U JP3056211U JP1998005586U JP558698U JP3056211U JP 3056211 U JP3056211 U JP 3056211U JP 1998005586 U JP1998005586 U JP 1998005586U JP 558698 U JP558698 U JP 558698U JP 3056211 U JP3056211 U JP 3056211U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hole
- compressed air
- bottom wall
- air supply
- wall
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 場所を限定されず専用の機器を必要としない
でコンクリート供試体を脱型できる型枠が望まれてい
た。 【解決手段】 底壁1の周縁に周壁2が立設され、底壁
1のほぼ中央に貫通孔3が設けられる型枠本体Aと、底
壁1の内壁面に当接する底板Bとにより構成されるコン
クリート供試体用型枠において、貫通孔3は圧空供給口
であり、底壁1に、貫通孔3に連通し底壁1の内壁面に
開口する圧空供給溝4を設けた。圧空供給溝4は、貫通
孔3に連通する複数の放射状溝5と、貫通孔3の周囲に
配列されて放射状溝5と交差する複数の環状溝6とによ
り構成することができる。
でコンクリート供試体を脱型できる型枠が望まれてい
た。 【解決手段】 底壁1の周縁に周壁2が立設され、底壁
1のほぼ中央に貫通孔3が設けられる型枠本体Aと、底
壁1の内壁面に当接する底板Bとにより構成されるコン
クリート供試体用型枠において、貫通孔3は圧空供給口
であり、底壁1に、貫通孔3に連通し底壁1の内壁面に
開口する圧空供給溝4を設けた。圧空供給溝4は、貫通
孔3に連通する複数の放射状溝5と、貫通孔3の周囲に
配列されて放射状溝5と交差する複数の環状溝6とによ
り構成することができる。
Description
【0001】
本考案は、生コン工場或いは二次製品工場でコンクリート打設工事と並行して 打設工事に使用されるコンクリートから供試体を製造する型枠に関するものであ る。
【0002】
コンクリート供試体用型枠は、型枠本体を縦方向の切断面で2分割した半割形 状の型枠本体に、切断面より外方に突出するフランジを設け、フランジに挿通し たボルトに螺合するナットにより、半割形状の型枠本体を組み立ててコンクリー トを注入し、コンクリートが凝固した後に型枠本体を分解してコンクリート供試 体を取り出す方式が採用されていたが、分解作業,組立作業および清掃作業に手 間がかかるため非能率であった。
【0003】 コンクリート供試体の直径には規定された製作公差があるので、この製作公差 の範囲内でコンクリート供試体の外周面に抜き勾配を設けることが可能であるこ とに着目し、貫通孔を有する底壁と内周面に抜き勾配を有する周壁とにより一体 型の型枠本体を構成し、型枠本体に挿入した底板で底壁を被覆した状態でコンク リートを注入し、コンクリートの凝固により出来上がったコンクリート供試体を 、底板と共に押動して効率よく脱型する装置を開発した。 この装置は、更に、脱型後の型枠の清掃と塗油作業をその場所で一貫して行う ことができる(特開平4−9643号公報参照)。
【0004】 この装置による脱型方法は、コンクリート供試体の入っている型枠をテーブル に載置して係止し、テーブルの下側に設けた油圧シリンダのピストン棒の先端に 押動部材を設け、この押動部材をテーブルに設けた孔と型枠の貫通孔を経由して 底板を押動する。 型枠の周壁の内面に抜き勾配が設けられているので、押動部材に押動された底 板と共にコンクリート供試体が脱型される。
【0005】
この装置は、油圧シリンダの作動だけで、コンクリート供試体を極めて短時間 に、安全,確実に脱型することができるので極めて便利であるが、型枠脱型装置 の購入費用や型枠脱型装置の設置スペースがない場合には、この便利な型枠脱型 装置を使用できない。 このような理由から、場所を限定されず、脱型だけをもっと安価な費用で行う ことができる簡易型脱型設備が望まれる。 本考案はかかる課題を解決することを目的としたものである。
【0006】
本考案のコンクリート供試体用型枠はかかる課題を解決することを目的とした ものであり、 底壁に周縁に周壁が立設され、上記底壁のほぼ中央に貫通孔が設けられる型枠 本体と、上記底壁の内壁面に当接する底板とにより構成され、内部に注入され凝 固したコンクリート供試体を、上記貫通孔を介して上記底板に押圧力を加えて脱 型するコンクリート供試体用型枠において、 上記貫通孔は圧空供給口であり、上記底壁に、上記貫通孔に連通し上記底壁の 内壁面に開口する圧空供給溝を設けたことを特徴とするものである。
【0007】 上記圧空供給溝の開口は、上記底壁の内壁面の全面にわたって配設するとよい 。 この構成により、圧空源につながるホースの先端を貫通孔に差し込むと、圧空 は貫通孔から圧空供給溝に供給され、底板の全面に圧空が加わり、大きな脱型力 を受けた底板がコンクリート供試体を押し出す。 圧空は底板の全面に加わるので、底板は偏荷重を受けることなく円滑に作動す る。
【0008】 底板を強力に且つ迅速に押圧するために、上記圧空供給溝を、貫通孔の周囲に 配列される複数の環状溝と、上記貫通孔から放射状に配列され上記複数の環状溝 と交差する複数の放射状溝とにより構成するとよい。 この場合、貫通孔に供給された圧空は、複数の放射状溝を経由して各環状溝に 供給され、それぞれの放射状溝および環状溝の開口から噴出して、底壁と底板と の隙間に迅速に浸透して、底板の全面を押圧するので、大きな脱型力を生じる。
【0009】
以下、考案の実施の形態の具体例を図面を参照して説明する。 図1は本考案に係るコンクリート供試体用型枠の平面図、図2は図1の縦断面 図、図3は図2の要部拡大図である。 型枠は型枠本体Aと底板Bとにより構成され、型枠本体Aは、円形の底壁1と 、底壁1の周縁に立設される周壁2とにより構成される。 周壁2の内壁面には、コンクリート供試体の直径の寸法公差の範囲内で、周壁 2の上方の開口に向かって広くなる抜き勾配が形成される。
【0010】 底壁1のほぼ中央に貫通孔3が設けられ、底壁1の内面に圧空供給溝4が設け られる(図1参照)。 圧空供給溝4は、貫通孔3に連通し、貫通孔3からほぼ均等な交差角度で放射 線状に伸びる複数(本実施例では3本)の放射状溝5と、放射状溝5に交差する 円弧状の環状溝6とにより構成される。
【0011】 円弧状の環状溝6は、貫通孔3に対してほぼ等間隔の位置に配列される同心の 複数(本実施例では5個)の円周上に配列され、円周方向に沿って3分割され、 その中央部分が放射状溝5に連通している。 本実施例では、環状溝6を円弧状に形成したが円周状であってもよい。 また、放射状溝5および環状溝6に供給された圧空は底板Bと底壁1との隙間 に浸透して底板Bの全面を押動するので、各環状溝6の配列は必ずしも同心状で なくてもかまわない。 放射状溝5と環状溝6とを同一深さにして、その交差部分を流れる圧空を流れ 易くしている。
【0012】 底壁1の内面には、周壁2の内周面に沿って摺動可能な底板Bが挿入される( 図2の鎖線位置参照)。 放射状溝5と円弧状の環状溝6より成る圧空供給溝4は、底板Bを圧空によっ て押動するものであり、貫通孔3に供給された圧空が放射状溝5を経由して環状 溝6に充填され、放射状溝5および環状溝6の開口から噴出し、底板Bと底壁1 の隙間に浸透して、底板Bの全面を押圧するので、大きな押動力になる。
【0013】 以上のように構成された型枠によりコンクリート供試体を脱型する方法を説明 する。 型枠本体Aの底壁1に底板Bが載置された状態でコンクリートが流し込まれ、 コンクリートが凝固した後に、型枠本体Aの開口を下に向けて、圧空源につなが るホースの先端を貫通孔3に差し込むと、圧空は貫通孔3から圧空供給溝4に供 給され、圧空は底板Bの全面に加わり、大きな脱型力を受け、更に、底板Bおよ びコンクリート供試体の自重が脱型方向に作用するので、コンクリート供試体が 底板Bと共に押し出される。
【0014】
本考案の型枠は以上述べたように構成されているので、エアコンプレッサ等の 圧空源につながるホースの届く場所であれば、その場所で、他の設備や道具を使 用しなくてもコンクリート供試体を脱型することができる。 コンクリートを型枠に流し込むときには、底板が圧空供給溝を被覆しているの で、圧空供給溝にコンクリートが付着する恐れは少なく、従って、圧空供給溝は 脱型後の清掃処理の妨げにならない。
【図1】本考案に係るコンクリート供試体用型枠の平面
図である。
図である。
【図2】図1の縦断面図である。
【図3】図2の要部拡大図である。
A 型枠本体 B 底板 1 底壁 2 周壁 3 貫通孔 4 圧空供給溝 5 放射状溝 6 環状溝
Claims (3)
- 【請求項1】 底壁に周縁に周壁が立設され、上記底壁
のほぼ中央に貫通孔が設けられる型枠本体と、上記底壁
の内壁面に当接する底板とにより構成され、内部に注入
され凝固したコンクリート供試体を、上記貫通孔を介し
て上記底板に押圧力を加えて脱型するコンクリート供試
体用型枠において、 上記貫通孔は圧空供給口であり、上記底壁に、上記貫通
孔に連通し上記底壁の内壁面に開口する圧空供給溝を設
けたことを特徴とするコンクリート供試体用型枠。 - 【請求項2】 上記圧空供給溝の開口は、上記底壁の内
壁面の全面にわたって配設されることを特徴とする請求
項1記載のコンクリート供試体用型枠。 - 【請求項3】 上記圧空供給溝は、上記貫通孔の周囲に
配列される複数の環状溝と、上記貫通孔から放射状に配
列され上記複数の環状溝と交差する複数の放射状溝とに
より構成されることを特徴とする請求項1又は2記載の
コンクリート供試体用型枠。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1998005586U JP3056211U (ja) | 1998-07-27 | 1998-07-27 | コンクリート供試体用型枠 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1998005586U JP3056211U (ja) | 1998-07-27 | 1998-07-27 | コンクリート供試体用型枠 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3056211U true JP3056211U (ja) | 1999-02-12 |
Family
ID=43190192
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1998005586U Expired - Lifetime JP3056211U (ja) | 1998-07-27 | 1998-07-27 | コンクリート供試体用型枠 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3056211U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012173019A (ja) * | 2011-02-18 | 2012-09-10 | Kashikura Setsubi Kogyo Co Ltd | コンクリート供試体成型型枠とこれを用いたコンクリート供試体 |
CN113899585A (zh) * | 2021-11-23 | 2022-01-07 | 首钢水城钢铁(集团)赛德建设有限公司 | 基于钢铁工业固体废渣的混凝土的取样设备及取样方法 |
-
1998
- 1998-07-27 JP JP1998005586U patent/JP3056211U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012173019A (ja) * | 2011-02-18 | 2012-09-10 | Kashikura Setsubi Kogyo Co Ltd | コンクリート供試体成型型枠とこれを用いたコンクリート供試体 |
CN113899585A (zh) * | 2021-11-23 | 2022-01-07 | 首钢水城钢铁(集团)赛德建设有限公司 | 基于钢铁工业固体废渣的混凝土的取样设备及取样方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |