JP3056091B2 - ディジタル振幅変調増幅器 - Google Patents

ディジタル振幅変調増幅器

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JP3056091B2
JP3056091B2 JP8257666A JP25766696A JP3056091B2 JP 3056091 B2 JP3056091 B2 JP 3056091B2 JP 8257666 A JP8257666 A JP 8257666A JP 25766696 A JP25766696 A JP 25766696A JP 3056091 B2 JP3056091 B2 JP 3056091B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はディジタル振幅変調
増幅器に係り、特に変調信号をディジタル信号に変換し
てこのディジタル信号に応じて送信キャリアを電力増幅
して被振幅変調波を出力するディジタル振幅変調増幅器
に関する。
【0002】
【従来の技術】図11は従来の振幅変調増幅器の一例の
ブロック図を示す。同図において、キャリア発生器11
から出力されたキャリアと変調信号発生器12から出力
された変調信号とが振幅変調器41に供給され、変調信
号でキャリアの振幅が変調された被振幅変調波が生成さ
れる。この被振幅変調波はA級又はAB級動作をするリ
ニア電力増幅器42に供給されて電力増幅される。これ
により、リニア電力増幅器42からは変調信号に応じて
振幅が変調されたキャリア(被振幅変調波)が出力され
る。
【0003】図12は従来のディジタル振幅変調増幅器
の一例の構成図を示す。この従来のディジタル振幅変調
増幅器は、変調信号であるディジタル信号により出力レ
ベルを制御できる、米国特許第4804931号明細書
に開示されたディジタル振幅変調増幅器である。
【0004】図12において、変調信号発生器12によ
り発生されたアナログ変調信号は、A/D変換器13に
供給されてディジタル変調信号に変換された後、オン/
オフ制御器14に供給されて4個のスイッチSW1〜S
W4をオン/オフスイッチングするための制御信号に変
換される。ここでは、スイッチがSW1〜SW4の4個
あるので、前記A/D変換器13の出力ディジタル信号
の量子化ビット数は4ビットとされ、上記の制御信号は
各ビット対応にスイッチSW1〜SW4をオン/オフス
イッチングする。
【0005】スイッチSW1〜SW4はキャリア発生器
11により発生されたキャリアをそれぞれ入力信号とし
て受け、オンに制御されている期間対応して設けられて
いる電力増幅器PA1〜PA4へ入力キャリアを供給す
る。電力増幅器PA1〜PA4はリニア特性は要求され
ないため、電力利用効率の良いC級動作するようにされ
ている。また、電力増幅器PA1〜PA4は4ビットの
ディジタル信号の各ビット対応にそれぞれ重み付けられ
た増幅度を有しており、例えば電力増幅器PA1が4ビ
ットディジタル信号の最上位ビット(MSB)に対応す
る2に比例した増幅度を有し、同様に、電力増幅器P
A2、PA3及びPA4はそれぞれ2、2及び2
に比例した増幅度を有する。
【0006】電力増幅器PA1〜PA4の各出力信号
は、対応して設けられている3dB結合器CO1〜CO
4の一方の入力端子として入力され、他方の入力端子の
入力信号と結合される。ここで、3dB結合器CO1、
CO2及びCO3の他方の入力端子には、前段ビット
(下位ビット)の結合器CO2、CO3及びCO4の出
力信号が入力される。また、最下位ビット(LSB)の
3dB結合器CO4の他方の入力端子には、初期信号増
幅器19により増幅されたキャリア発生器11からのキ
ャリアが入力される。なお、3dB結合器CO1〜CO
4のダミー出力にはダミー抵抗R1〜R4が接続されて
いる。
【0007】3dB結合器CO1〜CO4はそれぞれ同
一構成であり、図13に代表して結合器CO1の構成を
示す。図13において、下位ビットの結合器CO2の出
力信号を入力とする入力端子51と、自ビットの電力増
幅器PA1の出力信号を入力とする入力端子52と、結
合出力信号を出力する出力端子53と、ダミー出力端子
54とを有している。
【0008】下位ビットの結合器CO2の出力信号は、
3dB結合器CO4、CO3及びCO2の結合出力信号
(すなわち、スイッチSW4、SW3及びSW2のオン
/オフに応じた電力増幅器PA4、PA3及びPA2の
各出力信号の合成信号)であるから、図13の構成から
わかるように3dB結合器CO1からは電力増幅器PA
1〜PA4の出力信号のうちスイッチSW1〜SW4の
オン/オフ状態に応じて合成された出力信号が出力端子
53より出力される。すなわち、この場合の3dB結合
器CO1の出力信号は、スイッチSW1〜SW4のオン
/オフ状態に応じて変化し、変調信号に応じて振幅変調
された被振幅変調波である。図14はこの被振幅変調波
の合成概念図であり、pa1〜pa4は出力被振幅変調
波における電力増幅器PA1〜PA4の出力信号成分を
示す。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、図11に示
した従来の振幅変調増幅器では、振幅変調された信号を
A級又はAB級動作をするリニア電力増幅器42により
電力増幅しているため、電力利用効率が低いという問題
がある。このことについて、図15と共に説明する。被
振幅変調波は、図15(B)に示すように信号のピーク
レベルと平均レベルとの差が大きい。このような性質の
被振幅変調波を歪み少なく増幅するには、A級又はAB
級動作をするリニア電力増幅器を用いるが、このような
電力増幅器の効率は、図15(A)に示すように、出力
レベルの低下に応じて低下する。このため、平均出力レ
ベルでの効率は、ピーク効率よりも低い値となる。
【0010】また、図12に示した従来のディジタル振
幅変調増幅器では、3dB結合器CO1〜CO4を用い
ているため、以下の如き問題点がある。すなわち、図1
3において、入力端子51に入力される電圧E1と入力
端子52に入力される電圧E2をそれぞれ位相が0°、
90°となるような関係とすると、出力端子53の出力
電圧EOUTとダミー端子54のダミー電圧EDUM
はそれぞれ次式で表される関係となる。
【0011】
【数1】 上式により、E1=E2の場合には、ダミー端子54へ
の出力電圧EDUMは0となり、入力電圧はすべて出力
端子53へ導出される。しかしながら、入力端子51の
入力電圧E1は下位ビットの電力増幅器PA2〜PA4
の合成出力信号であり、これら電力増幅器PA2〜PA
4の入力側のスイッチSW2〜SW4のオン/オフ状態
(すなわち、ディジタル信号の2〜4ビットの値)によ
り変化する。また、入力端子52の入力電圧E2も自身
の対応ビットの状態によりその有無が変化する。
【0012】従って、各電力増幅器PA1〜PA4の入
力側のスイッチSW1〜SW4のオン/オフ状態(すな
わち、ディジタル信号の各ビットの値)により、結合器
CO1に入力される信号電力のすべてが出力端子53へ
導出されるわけではなく、一部の信号電力はダミー端子
54からダミー抵抗R1へ吸収されてしまい、電力利用
効率が低下する。また、出力端子53からの出力信号の
変調度も入力変調度の振幅を忠実に再現したものではな
い。
【0013】本発明は以上の点に鑑みなされたもので、
効率良く振幅変調された信号を作り出すことが可能なデ
ィジタル振幅変調増幅器を提供することを目的とする。
【0014】また、本発明の他の目的は、入力変調度の
振幅をより忠実に再現した被振幅変調波を出力し得るデ
ィジタル振幅変調増幅器を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、アナログ変調信号を所定量子化ビット数の
ディジタル信号に変換するA/D変換器と、ディジタル
信号の量子化ビット数に対応して複数設けられ、各ビッ
トに対応して増幅度が重み付けられた電力増幅器と、デ
ィジタル信号の各ビットの値に対応して、キャリアを複
数の電力増幅器に選択入力する選択入力手段と、複数の
電力増幅器のうち下位ビットに割り当てられた電力増幅
器の出力信号とその上位ビットに割り当てられた電力増
幅器の出力信号とを、外部入力位相制御信号に基づき互
いの位相を制御して電力合成し、その電力合成信号を更
に次の上位ビットに割り当てられた電力増幅器の出力信
号と外部入力位相制御信号に基づき互いの位相を制御し
て電力合成することをすべてのビットについて行って最
終段より被振幅変調波を出力する結合手段と、ディジタ
ル信号を入力信号として受け、外部入力位相制御信号を
発生して結合手段に供給する位相制御手段とを有する構
成としたものである。
【0016】この発明では、結合手段が複数の電力増幅
器のうち下位ビットに割り当てられた電力増幅器の出力
信号とその上位ビットに割り当てられた電力増幅器の出
力信号とを、外部入力位相制御信号に基づき互いの位相
を制御して電力合成するようにしたため、結合手段に入
力される複数の電力増幅器のうちの一の電力増幅器の出
力信号とその下位ビット側の一の電力増幅器の出力信号
又は二つの電力増幅器の出力信号の電力合成信号とを、
効率良く合成して出力でき、結合手段のダミー負荷に吸
収される電力損失を実質的に無くすことができる。
【0017】また、本発明は予め定めた下位ビットと上
位ビットに分割されたディジタル信号のうち下位ビット
のディジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換
器と、D/A変換器の出力アナログ信号でキャリアを振
幅変調する振幅変調器と、複数の電力増幅器のうち前記
下位ビットに割り当てられた一又は二以上のC級電力増
幅器に代えて設けられた単一のA級又はAB級電力増幅
器とを有し、A級又はAB級電力増幅器の出力信号を結
合手段に入力すると共に、上位ビットのディジタル信号
を前記選択入力手段に入力するように構成したものであ
る。
【0018】この発明では、ディジタル信号の上位ビッ
トについてはそれぞれ対応して設けられたC級動作する
電力増幅器を用い、ディジタル信号の下位ビット数に対
しては1個のA級又はAB級電力増幅器を共用すること
ができる。
【0019】また、本発明は入力キャリアを所望の情報
信号で位相変調されているようにすることができるた
め、振幅情報と位相情報の両方を含む被変調波を出力す
ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。
【0021】図1は本発明になるディジタル振幅変調増
幅器の一実施の形態の構成図を示す。同図中、図12と
同一構成部分には同一符号を付してある。すなわち、図
1に示すディジタル振幅変調増幅器は、、キャリア発生
器11、変調信号発生器12、A/D変換器13及びオ
ン/オフ制御器14を備えており、オン/オフ制御器1
4が、4個のスイッチSW1〜SW4をオン/オフスイ
ッチングするための制御信号を出力する点は、図12に
示した従来のディジタル振幅変調増幅器と同様である。
【0022】また、スイッチSW1〜SW4に対応し
て、4ビットのディジタル信号の各ビット対応にそれぞ
れ重み付けられた増幅度を有している電力増幅器PA1
〜PA4が設けられ、電力増幅器PA1〜PA4はリニ
ア特性は要求されないため、電力利用効率の良いC級動
作するようにされている。
【0023】一方、この実施の形態は、従来とは異な
り、A/D変換器13の出力ディジタル変調信号が入力
される移相量制御器15と、キャリア発生器11の出力
キャリアが入力される移相器φ1〜φ4が設けられ、ま
た、電力増幅器PA1、PA2及びPA3に対応して設
けられた結合器CU1、CU2及びCU3の構成が従来
の結合器CO1〜CO4と異なる。移相量制御器15は
上記ディジタル信号をアドレスとして入力されるメモリ
で、その入力アドレスに対応して予め定められた移相量
を示す位相制御信号を発生して結合器CU1〜CU3に
供給する。
【0024】結合器CU1、CU2及びCU3のそれぞ
れは、対応する電力増幅器PA1、PA2及びPA3の
出力増幅キャリアが入力される第1の入力端子と、前段
ビット(下位ビット)の結合器CU2、CU3又は電力
増幅器PA4の出力信号が入力される第2の入力端子と
を有し、それらの入力信号を結合する第1の3dB結合
器M1、M3、M5と、第1の3dB結合器M1、M
3、M5の2出力信号の一方がそれぞれ入力される第1
の可変移相器PH11、PH21及びPH31と、他方
の出力信号がそれぞれ入力される第2の可変移相器PH
12、PH22及びPH32と、第1の可変移相器PH
11、PH21及びPH31の出力信号を−90°移相
する−90°移相器SH1、SH2及びSH3と、第2
の可変移相器PH12、PH22及びPH32と−90
°移相器SH1、SH2及びSH3の各出力信号が入力
されてこれらを結合する第2の3dB結合器M2、M4
及びM6とから構成されている。図2は図1の結合器C
U1の具体例を示す図であり、他の結合器CU2及びC
U3も同一構成である。
【0025】そして、最上位ビット(MSB)対応の結
合器CU1内の第2の3dB結合器M2の結合出力信号
が回路出力電圧EOUT(出力電力POUT)として出力され
る。なお、第1の可変移相器PH11、PH21及びP
H31と、第2の可変移相器PH12、PH22及びP
H32の各移相量は移相量制御器15の出力制御信号に
より制御される。
【0026】図3(A)は各結合器CU1〜CU3にお
ける第1及び第2の可変移相器PH11〜PH32の一
例の回路図を示す。同図(A)に示すように、可変移相
器PH11〜PH32は信号線に直列挿入された伝送線
路31と、伝送線路31の両端において信号線と基準電
圧(アース)との間にそれぞれ複数対並列に接続された
インピーダンス素子Z1〜Z6とスイッチ素子S1〜S
6による直列回路からなるπ型構造である。スイッチ素
子S1〜S6は図1に示した移相量制御器15の出力制
御信号により選択的にオン又はオフとされる。
【0027】ところで、図3(B)に示すように、例え
ばインピーダンス素子としてキャパシタンス素子である
コンデンサC1、C2を線路に挿入すると、反射波が発
生するが、入力端から見た各コンデンサC1、C2から
の反射波が、相対的に180°の関係となるように直列
挿入された伝送線路31の長さを選ぶことにより、反射
波が打ち消されて、反射(VSWR)を抑圧することが
できる。この場合、コンデンサを用いると位相遅れとな
り、インダクタンス素子であるコイルを用いると位相進
みとなる。図2における可変移相器PH11及びPH1
2は上記の図3(B)の構成を用い、この2つの可変移
相器PH11及びPH12の移相量の制御によりそれぞ
れ両出力信号が同相となるようにされる。
【0028】次に、図1に示した実施の形態の動作につ
いて、図1乃至図3と共に説明する。図1において、キ
ャリア発生器11により発生された所定周波数のキャリ
アは移相器φ1、φ2、φ3及びφ4によりそれぞれ予
め定められた−270°、−135°、0°及び0°ず
つ移相された後電力増幅器PA1、PA2、PA3及び
PA4に供給されて電力増幅される。移相器φ1、φ
2、φ3及びφ4は、後述するように結合器CU1〜C
U3がその2入力信号をすべて結合した状態の出力信号
を出力するための条件として、その2入力信号が同相で
あることが必要であり、その条件を満たすために設けら
れている。なお、移相器φ3、φ4は移相量が0°であ
るから設けなくてもよい。
【0029】電力増幅器PA1、PA2及びPA3の各
出力信号f、d及びbは対応して設けられた結合器CU
1、CU2及びCU3内の第1の3dB結合器M1、M
3、M5に供給され、ここで前段ビット(下位ビット)
の結合器CU2、CU3の出力信号e、cと最下位ビッ
ト(LSB)の電力増幅器PA4の出力信号aと結合さ
れる。
【0030】結合器CU1、CU2及びCU3はそれぞ
れ同一構成であるから、結合器CU1について代表して
図2と共に説明する。図2において、2つの入力端子か
ら電圧E1(信号e)と電圧E2(信号f)とがそれぞ
れ同相(0°)で入力した場合、第1の3dB結合器M
1の両出力端子には、ベクトルg及びhで示される等振
幅の電圧が出力される。その出力電圧の位相は電圧E1
とE2の振幅比により次式に示すように変化する。
【0031】
【数2】 上記のベクトルh及びgで示される出力電圧は、それぞ
れ位相が同相となるように、移相器PH11、PH12
により−{(y°−x°)/2}、+{(y°−x°)
/2}だけ位相が制御されることにより、それぞれ次式
で表されるように、−45°とされる。
【0032】
【数3】 上記の移相器PH11から出力された、図2にjで示す
ベクトルの位相−45°の信号は、更に移相器SH1に
より−90°移相されて、ベクトルkで示す如く位相が
ー135°の信号とされる。
【0033】第2の3dB結合器M2は2つの入力端子
に、移相器PH12から出力された、図2にベクトルi
で示す位相が−45°の信号と、移相器SH1から出力
された、図2にベクトルkで示す位相が−135°の信
号は、すなわち、等振幅で位相差90°の2入力信号が
入力され、これらを結合して2つの出力端子へ次式で表
され、かつ、図2にベクトルを示す出力電圧EOUT
ダミー出力EDUMを出力する。
【0034】
【数4】 上式からわかるように、入力電圧E1及びE2はすべて
出力電圧EOUTとして導出され、ダミー出力端子へ出
力されるダミー電圧EDUMはゼロとなる(信号が導出
されない)。
【0035】このように、図2では、第1の3dB結合
器M1へ同相で2入力信号を印加し、この第1の3dB
結合器M1の2出力信号を互いに同相となるように移相
器PH11及びPH12で制御し、更に移相器SH1で
第2の3dB結合器M2に入力される2入力信号が互い
に90°位相差があるように制御して第2の3dB結合
器M2に入力することにより、ダミー出力電圧EDUM
はゼロとなり、入力された2信号はすべて出力電圧E
OUTとして導出されることになる。なお、このときの
出力電圧EOUTの位相は入力信号E1及びE2のそれ
に対し−135°となり、入力電圧E1、E2のレベル
によらず一定である。
【0036】ここで、2入力信号e及びfの振幅が異な
るとき、第1の3dB結合器M1から出力される2信号
(図2にベクトルg、hで示す)の振幅は等しいが、位
相が互いに異なるものとなる。これらの信号を可変移相
器PH11、PH12で同相となるように制御される。
この可変移相器PH11、PH12には上述した図3の
構成の回路を用いるが、この可変移相器PH11、PH
12により同相信号を得る方法について次に説明する。
【0037】この場合、可変移相器PH11、PH12
の移相量の制御を簡単にするために、可変移相器PH1
1、PH12の入力信号の位相差を90°±18°の許
容差をもたせ、各位相をステップ的に制御するものとす
る。なお、±18°の位相誤差に起因する損失は最大
2.3%であり無視できるものである。
【0038】かかる条件に合うように、入力信号e、f
の電力E、Fの電力比と、第1の3dB結合器M1から
出力される2信号(図2にベクトルg、hで示す)の位
相差、移相制御器15による可変移相器PH11、PH
12の移相制御量、第2の3dB結合器M2に入力され
る2信号(図2にベクトルi、kで示す)の位相差の関
係は、例えば図4のテーブルに示される。図4では第1
の3dB結合器M1から出力される2信号(図2にベク
トルg、hで示す)の位相差が18°ずつの範囲で分類
しているのは、位相制御を簡単にするためである(ただ
し、2,3%の誤差は許容している。)。また、図4で
は電圧比を2乗することで電力換算している。
【0039】図4からわかるように、2つの入力信号の
状態はいくつかの組み合わせに限られるため、360°
すべての移相量制御は必要ではなく、可変移相器PH1
1については+36°、0°、−9°、−18°、−2
7°、−36°の移相量を得るステップ移相器を用い、
可変移相器PH12については−36°、0°、+9
°、+18°、+27°、+36°の移相量を得るステ
ップ移相器を用いればよい。なお、図4において基本と
なる移相量は前記の−{(y°−x°)/2}、+
{(y°−x°)/2}なる式で表されたものである。
【0040】上記の移相量を実現する可変移相器PH1
1は図5(A)に、可変移相器PH12は図5(B)に
示される。すなわち、可変移相器PH11及びPH12
は信号線に直列挿入された伝送線路31と、伝送線路3
1の両端において信号線と基準電圧(アース)との間に
それぞれ挿入されたコンデンサ又はコイルからなるπ型
構造であり、図1に示した移相量制御器15の出力制御
信号により選択的にオン又はオフとされるスイッチ素子
S11〜S20、S21〜S30が対応するコンデンサ
又はコイルと基準電圧(アース)との間に直列接続され
ている。
【0041】位相遅れを得るときはコンデンサを信号線
路31の入力端と出力端に接続するようにスイッチ素子
がオンに制御され、位相進みを得るときはコイルを信号
線路31の入力端と出力端に接続するようにスイッチ素
子がオンに制御される。図5(A)、(B)中、数字は
得ようとする移相量を示し、矢印はその移相量を得ると
きにオンとされるスイッチ素子を示している。なお、移
相量0°を得る場合には、すべてのスイッチ素子S11
〜S20、S21〜S30をオープン(オフ)とする。
これにより、信号は伝送線路31を通過するのみであ
り、移相器はスルー状態になり、移相量0°が得られ
る。
【0042】このようにして、結合器CU3により電力
増幅器PA4及びPA3の出力増幅信号がそれぞれ信号
a、bとして第1の3dB結合器M5に同相で入力され
て結合され、その2出力信号が可変移相器PH31及び
PH32により互いに同相となるように移相制御され、
更に可変移相器PH31の出力信号は移相器SH3で−
90°移相されることにより、互いに90°位相差があ
るように制御されて第2の3dB結合器M6に入力され
る。これにより、入力された2信号a及びbはすべて出
力電圧として導出されて結合器CU2の第1の3dB結
合器M5に信号cとして入力される。
【0043】ここで、結合器CU2内の第1の3dB結
合器M3の一方の入力端子に入力される結合器CU3の
出力電圧cは入力信号a及びbに対して−135°ずれ
るため、スイッチSW2及び電力増幅器PA2を通して
第1の3dB結合器M3の他方の入力端子に入力される
信号dが信号cと同相となるように、移相器φ2により
予め−135°移相されて入力される。これにより、上
記の2入力信号c及びdは第1の3dB結合器M3によ
り結合され、その2出力信号が可変移相器PH21及び
PH22により互いに同相となるように移相制御され、
更に可変移相器PH21の出力信号は移相器SH2で−
90°移相されることにより、互いに90°位相差があ
るように制御されて第2の3dB結合器M4に入力さ
れ、ここで結合されて、すべて出力電圧として導出され
て結合器CU1の第1の3dB結合器M1に信号eとし
て入力される。
【0044】結合器CU1内の第1の3dB結合器M1
の一方の入力端子に入力される結合器CU2の出力電圧
eは入力信号c及びdに対して−135°(信号a及び
bに対して−270°)ずれるため、スイッチSW1及
び電力増幅器PA1を通して第1の3dB結合器M1の
他方の入力端子に入力される信号fが信号eと同相とな
るように、移相器φ1により予め−270°移相されて
入力される。この入力信号e及びfは結合器CU1によ
り前記したように、ダミー出力電圧EDUMはゼロとな
り、入力された2信号e及びfはすべて出力電圧E
OUTとして導出される。
【0045】図1に示したディジタル振幅変調増幅器の
スイッチSW1〜SW4は変調信号レベルに応じて全部
で16(=2)種類のオン/オフの組み合わせがあ
り、すべてオフの場合を除いた15種類のオン/オフの
組み合わせの場合の、各結合器CU1〜CU3の入力信
号電力及びその電力比と第1の可変移相器PH11〜P
H31と第2の可変移相器PH12〜PH32の移相量
をまとめると、図6のテーブルに示される。図6におい
て、A、B、C、D、E及びFは入力信号a、b、c、
d、e及びfの電力を示し、またPA1〜PA4が
「1」のときはその電力増幅器PA1〜PA4に対応し
て設けられたスイッチSW1〜SW4がオンであり、電
力増幅器PA1〜PA4の入出力があることを示す。
【0046】図7は上記のスイッチSW1〜SW4の1
5種類のオン/オフの組み合わせの場合における、図1
に示したディジタル振幅変調増幅器の入力変調信号レベ
ルと、入力電力PIN、出力電力POUT及び損失LO
SSの関係を示すテーブルである。ここで、入力変調信
号レベルはINPUTとして示し、入力電力PINは入
力信号a,b,d及びfの合計電力である。また、出力
電力POUTは結合器CU1の出力端子の出力電力を示
す。
【0047】図7から明らかな如く、結合器CU1〜C
U3のダミー抵抗R1〜R3に吸収される損失となる電
力(LOSS)は、0.2dB以下と従来に比べて大幅
に少なくなっている。この損失電力は可変移相器PH1
1〜PH32の各移相量の可変ステップ幅を大きくする
ことにより、更に低減させることが可能である。
【0048】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。図8は本発明になるディジタル振幅変調増幅
器の第2の実施の形態の構成図を示す。同図中、図1と
同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。図8に示す実施の形態は、A/D変換器13の出力
ディジタル信号の下位ビット数に一つの振幅変調器17
とA級又はAB級電力増幅器18を設けた点に特徴があ
る。
【0049】図8において、A/D変換器13の出力デ
ィジタル信号は予め定めた上位ビットと下位ビットに分
割され、上位ビットのみオン/オフ制御器14に供給さ
れ、下位ビットはD/A変換器16に供給されてアナロ
グ信号に変換される。ここで、上位ビットと下位ビット
は任意に定める。ここでは、簡単のため上記ディジタル
信号は4ビットで、下位ビットが1ビット、上位ビット
が3ビットの例を示している。
【0050】このD/A変換器16の出力アナログ信号
は、振幅変調器17に供給され、移相器φ4を通して入
力されたキャリア発生器11よりのキャリアをアナログ
式の振幅変調する。この振幅変調器17により得られた
下位ビットに対応する被振幅変調波は、A級又はAB級
のリニア電力増幅器18により電力増幅された後、結合
器CU1に入力され、ここで電力増幅器PA1の上位ビ
ットに対応する出力信号と結合(電力増幅)される。
【0051】従って、この実施の形態では、下位ビット
分を1つの電力増幅器18で置き換えられる。図8では
簡単のため下位ビットが1ビットとしたが、例えばディ
ジタル信号が8ビットで、下位ビットが3ビット、上位
ビットが5ビットであるものとすると、電力増幅器PA
と結合器はそれぞれ5個、A級又はAB級のリニア電力
増幅器18は1個で構成できることとなる。
【0052】このため、ディジタル信号のビット数と同
じ数の電力増幅器を用意する必要がある第1の実施の形
態では、ビット数が多くなると電力増幅器の数も多くな
るが、この実施の形態はディジタル信号のビット数が多
くなっても第1の実施の形態に比べて少ない数の電力増
幅器で構成することができるという特長がある。
【0053】図9は図8に示した第2の実施の形態の出
力被振幅変調波の合成概念図を示す。同図に示すよう
に、pa1〜pa3は出力被振幅変調波における上位ビ
ットに対応する電力増幅器PA1〜PA3の出力信号成
分を示し、また、斜線部分pa0は下位ビットに対応す
るアナログ被振幅変調波成分を示す。
【0054】A級又はAB級電力増幅器18を使用する
と、電力利用効率が低下するが、下位ビットに対応する
信号レベルは図9から分かるように上位ビットに比べ非
常に小さいため、下位ビットでの効率低下は、増幅器全
体の効率への影響は少ない。また、被振幅変調波の包絡
線が滑らかになり、高調波の発生も低減することができ
る。
【0055】次に、本発明の第3の実施の形態について
説明する。図10(A)は本発明になるディジタル振幅
変調増幅器の第3の実施の形態のブロック図を示す。同
図に示すように、このディジタル振幅変調増幅器は、位
相変調されたキャリア発生器21と、変調信号発生器2
2と、ディジタル振幅変調増幅部23とから構成されて
いる。ディジタル振幅変調増幅部23は、図1及び図8
に示した本発明の第1及び第2の実施の形態のうちの一
方の実施の形態のキャリア発生器11及び変調信号発生
器12を除いた回路部分である。
【0056】換言すると、この第3の実施の形態は、第
1又は第2の実施の形態のキャリア発生器11に代え
て、各ビット対応の電力増幅器の入力信号として、変調
信号発生器22の変調信号とは別の情報信号で位相変調
されたキャリアを入力する位相変調されたキャリア発生
器21を設けたものであり、これにより振幅と位相の両
方が変調された被変調波を得ることができる。
【0057】この第3の実施の形態によれば、位相変調
されたキャリアを振幅変調できるため、図10(B)に
示すように位相情報θで位相変調されたキャリアを、振
幅情報rを有するV・cosωtで表される変調信
号で振幅変調することにより単側波帯(SSB)信号を
得ることができる。また、図10(C)に示すように、
位相情報θで位相変調されたキャリアを、振幅情報rを
有する変調信号Vm1・cosωm1t、Vm2・co
sωm2tで振幅変調することにより、楕円状の軌跡を
描くベクトルで表される残留側波帯(VSB)信号を得
ることができる。
【0058】なお、本発明は以上の実施の形態に限定さ
れるものではなく、例えば図1では結合器CU1〜CU
3は3個、電力増幅器の数はPA1〜PA4の4個とし
て説明したが、結合器の数はディジタル信号の量子化ビ
ット数に対応した任意の数N個とし、C級電力増幅器は
(N+1)個であればよく、また、図8の実施の形態で
は下位ビット数をmとすると、C級電力増幅器PAは
(N+1−m)個、A級又はAB級電力増幅器18を1
個で構成できる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電力利用効率の良い複数のC級電力増幅器を用い、電力
増幅器の出力信号を結合器により合成するに際し、結合
器でのダミー負荷に吸収される電力損失を実質的に無く
すことができるため、従来に比べて電源利用効率が良
く、しかも入力変調信号の振幅を忠実に再現するディジ
タル振幅変調増幅器を実現することができる。
【0060】また、本発明によれば、ディジタル信号の
上位ビットについてはそれぞれ対応して設けられたC級
動作する電力増幅器を用い、ディジタル信号の下位ビッ
ト数に対しては1個のA級又はAB級電力増幅器を共用
するようにしたため、ディジタル信号のビット数が多い
ときでも簡単な構成とすることができる。
【0061】更に、本発明によれば、入力キャリアを所
望の情報信号で位相変調されているようにすることで、
振幅情報と位相情報の両方を含む被変調波を出力するこ
とができるため、より汎用性のあるディジタル振幅変調
増幅器を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の構成図である。
【図2】図1における結合器の一例の詳細説明図であ
る。
【図3】図2における移相器の一例の構成図である。
【図4】図2の結合器における入力電力比と各部の信号
の位相差と制御移相量を示す図である。
【図5】図1の結合器内の移相器の各例を示す構成図で
ある。
【図6】図1におけるディジタル信号と各移相器の移相
量との関係等を示すテーブルを示す図である。
【図7】図1におけるディジタル信号と入出力電力及び
損失との関係を示すテーブルを示す図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態の構成図である。
【図9】図8の出力被変調波の合成概念図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態の構成図と適用被
変調波の説明図である。
【図11】従来の振幅変調増幅器の一例のブロック図で
ある。
【図12】従来のディジタル振幅変調増幅器の一例の構
成図である。
【図13】図12の3dB結合器の構成図である。
【図14】図12の出力被振幅変調波の合成概念図であ
る。
【図15】図11の課題説明用特性図及び被振幅変調波
形図である。
【符号の説明】
11 キャリア発生器 12 変調信号発生器 13 A/D変換器 14 オン/オフ制御器 15 移相量制御器 16 D/A変換器 17 振幅変調器 18 A級又はAB級電力増幅器 21 位相変調されたキャリア発生器 22 変調信号発生器 23 ディジタル振幅変調増幅部 31 伝送線路 PA1〜PA4 電力増幅器 CU1〜CU3、CO1〜CO4 結合器 SW1〜SW4 スイッチ φ1〜φ4 移相器 M1、M3、M5 第1の3dB結合器 M2、M4、M6 第2の3dB結合器 PH11、PH21、PH31 第1の可変移相器 PH12、PH22 、PH32 第2の可変移相器 SH1、SH2、SH3 −90°移相器 R1〜R3 ダミー抵抗 Z1〜Z6 インピーダンス素子 S1〜S6 スイッチ素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤谷 育司 東京都渋谷区神南2丁目2番1号 日本 放送協会内 (72)発明者 塩田 拓哉 東京都渋谷区神南2丁目2番1号 日本 放送協会内 (72)発明者 吉見 智文 東京都渋谷区神南2丁目2番1号 日本 放送協会内 (72)発明者 杉本 智彦 東京都渋谷区神南2丁目2番1号 日本 放送協会内 (72)発明者 生岩 量久 東京都渋谷区神南2丁目2番1号 日本 放送協会内 (56)参考文献 特開 平8−204456(JP,A) 特開 平7−226635(JP,A) 登録実用新案3028486(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03C 1/00 - 1/62

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アナログ変調信号を所定量子化ビット数
    のディジタル信号に変換するA/D変換器と、 前記ディジタル信号の量子化ビット数に対応して複数設
    けられ、各ビットに対応して増幅度が重み付けられたC
    級動作する電力増幅器と、 前記ディジタル信号の各ビットの値に対応して、キャリ
    アを前記複数の電力増幅器に選択入力する選択入力手段
    と、 前記複数の電力増幅器のうち下位ビットに割り当てられ
    た電力増幅器の出力信号とその上位ビットに割り当てら
    れた電力増幅器の出力信号とを、外部入力位相制御信号
    に基づき互いの位相を制御して電力合成し、その電力合
    成信号を更に次の上位ビットに割り当てられた電力増幅
    器の出力信号と前記外部入力位相制御信号に基づき互い
    の位相を制御して電力合成することをすべてのビットに
    ついて行って最終段より被振幅変調波を出力する結合手
    段と、 前記ディジタル信号を入力信号として受け、前記外部入
    力位相制御信号を発生して前記結合手段に供給する位相
    制御手段とを有することを特徴とするディジタル振幅変
    調増幅器。
  2. 【請求項2】 前記複数の電力増幅器のうちの一の電力
    増幅器の出力信号とその下位ビット側の一の電力増幅器
    の出力信号又は二つの電力増幅器の出力信号の電力合成
    信号とを、互いに同相として前記結合手段に入力する同
    相入力手段を有することを特徴とする請求項1記載のデ
    ィジタル振幅変調増幅器。
  3. 【請求項3】 前記結合手段は、 第1の入力端子に入力された信号と第2の入力端子に入
    力された前記複数の電力増幅器のうち一の電力増幅器の
    出力信号とを電力合成して第1及び第2の信号を出力す
    る第1の3dB結合器と、 前記第1及び第2の信号の位相差を前記外部入力制御信
    号に基づいて所定値に制御する移相手段と、 一のダミー端子と一の出力端子を有し、前記移相手段に
    より互いの位相差が前記所定値に制御された前記第1及
    び第2の信号を入力信号として受け、これら入力信号を
    電力合成して該一の出力端子から出力する第2の3dB
    結合器とからなる結合器が複数からなり、前記第1の3
    dB結合器の前記第1の入力端子には前記複数の電力増
    幅器のうち最下位ビットの電力増幅器の出力信号又は前
    段のビットの結合器内の前記第2の3dB結合器の一の
    出力端子からの出力信号が入力され、最上位ビットの電
    力増幅器の出力信号が前記第2の入力端子に入力される
    結合器内の前記第2の3dB結合器の一の出力端子から
    前記被振幅変調波を出力することを特徴とする請求項1
    記載のディジタル振幅変調増幅器。
  4. 【請求項4】 前記移相手段は、前記第1の3dB結合
    器から出力された前記第1及び第2の信号をそれぞれ別
    々に前記外部入力制御信号に基づいた移相量移相して、
    互いに同相の信号として出力する第1及び第2の可変移
    相器と、前記第1の可変移相器から出力された第1の信
    号を−90°移相する移相器とからなり、前記第2の可
    変移相器から出力された第2の信号と前記移相器から出
    力された第1の信号を前記第2の3dB結合器に入力す
    ることを特徴とする請求項3記載のディジタル振幅変調
    増幅器。
  5. 【請求項5】 前記選択入力手段は、前記複数の電力増
    幅器の入力側にそれぞれ1対1に対応して設けられ、入
    力キャリアをオンの期間のみ対応する電力増幅器へ出力
    する複数のスイッチと、前記ディジタル信号の各ビット
    の値に対応して前記複数のスイッチを互いに独立してオ
    ン又はオフに制御する制御信号を出力する制御器とから
    なることを特徴とする請求項1記載のディジタル振幅変
    調増幅器。
  6. 【請求項6】 前記位相制御手段は、前記ディジタル信
    号をアドレスとして入力され、その入力アドレスに対応
    して予め定められた移相量を示す前記外部入力位相制御
    信号を発生して前記結合手段に供給することを特徴とす
    る請求項1記載のディジタル振幅変調増幅器。
  7. 【請求項7】 予め定めた下位ビットと上位ビットに分
    割された前記ディジタル信号のうち該下位ビットのディ
    ジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換器と、
    該D/A変換器の出力アナログ信号でキャリアを振幅変
    調する振幅変調器と、前記複数の電力増幅器のうち前記
    下位ビットに割り当てられた一又は二以上のC級電力増
    幅器に代えて設けられた単一のA級又はAB級電力増幅
    器とを有し、前記A級又はAB級電力増幅器の出力信号
    を前記結合手段に入力すると共に、前記上位ビットのデ
    ィジタル信号を前記選択入力手段に入力することを特徴
    とする請求項1記載のディジタル振幅変調増幅器。
  8. 【請求項8】 前記キャリアは所望の情報信号で位相変
    調されていることを特徴とする請求項1乃至7のうちい
    ずれか一項記載のディジタル振幅変調増幅器。
  9. 【請求項9】 前記第1及び第2の可変移相器は、信号
    線に直列挿入された、所定長さの伝送線路と、該伝送線
    路の両端において信号線と基準電圧との間にそれぞれ複
    数対並列に接続されたインピーダンス素子とスイッチ素
    子による直列回路とからなるπ型構造であり、前記複数
    のスイッチ素子は前記外部入力位相制御信号により互い
    に独立して選択的にオン又はオフとされることを特徴と
    する請求項4記載のディジタル振幅変調増幅器。
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