JP3055897U - 苗ポットトレー用表示板 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 苗ポットを入れて並べ置くようにした苗ポッ
トトレーに着脱自在に装着して、紛らわすことなく整然
とした表示のできるシンプルで安価な苗ポットトレー用
表示板を得る。 【解決手段】 苗ポットに植え付けられた花や観葉植物
等の諸事項を表示した表示板１の下方部に、前記苗ポッ
トを入れて並べ置くようにした苗ポットトレーの穴と穴
の仕切板の付け根部に係合するようにした切抜穴１ａを
設け、該切抜穴の下辺部より下方端へ縦に切離して、切
離先を面取り切除して開先口１ｂを設け、前記苗ポット
トレーの苗を入れて並べ置く穴と穴の仕切板を跨ぐよう
にして着脱自在に装着してなる苗ポットトレー用表示
板。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、苗ポットを並べ置くトレーに着脱自在に装着して、苗ポットに植え 付けられた植物に関する事項を表示できるようにした苗ポットトレー用表示板に 関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

苗ポットに植え付けられた花や観葉植物等の苗は、一般に苗ポットトレーに入 れて数多く並べ置き、店頭で販売されている。 そして、前記苗ポットトレーに入れて並べ置いた苗ポットに植え付けられた花 や観葉植物等の生育や販売広告に関する諸事項を印刷するなどして表示するに当 たり、従来より、前記事項を表示した表示板を苗ポットトレーの近くに無造作に 置いたり、或いは前記表示板の下方部を針金で支持して、該針金の下方端にクリ ップを付け、該クリップで苗ポットトレーの縁部を挟んだりして、苗ポットトレ ーに前記表示板を装着するやり方がなされている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、前記表示板を苗ポットトレーの近くに無造作に置いたりして表 示する従来のやり方は、表示板が風で吹き飛ばされたり、苗ポットの持ち運び時 に紛らわしたりして、顧客に対する満足な表示ができない。

【０００４】 又、表示板の下方部を針金で支持して、該針金の下方端にクリップを付けて、 苗ポットトレーの縁部に装着するやり方は、シンプルにできなく、表示板に針金 を付けたり、針金にクリップを付けたりするのに手間がかかり、製作費が安価に できない。 などの課題がある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】 本考案は上記課題を解決するためになされたもので、苗ポットを入れて並べ置 くようにした苗ポットトレーに着脱自在に装着できるようにしたシンプルにして 安価に製作できる苗ポットトレー用表示板を提供しようとするものである。 すなわち、その解決手段は以下に示すとおりである。

【０００６】 （１）苗ポットに植え付けられた植物の苗に関する事項を表示した表示板の下 方部に、前記苗ポットを入れて並べ置くようにした苗ポットトレーの穴と穴の仕 切板の付け根部に係合するようにした切抜穴を設け、該切抜穴の下辺部より下方 端へ縦に切離してなり、前記苗ポットトレーの穴と穴の仕切穴を跨ぐようにして 着脱自在に装着してなることを特徴とする苗ポットトレー用表示板であって、該 表示板の下方端の切離部を広げて、苗ポットトレーの穴と穴の仕切板を跨ぐよう にして着脱自在に装着できるようにすると共に、表示板に設けられた仕切穴を苗 ポットトレーの穴と穴の仕切板の付け根部に係合させて、表示板を苗ポットトレ ーに離脱しないように装着したものである。

【０００７】 （２）苗ポットトレーの穴と穴の仕切板の付け根部に係合するようにした切抜 穴を、前記苗ポットトレーの穴と穴の仕切板の間隔に合わせて横に複数箇所設け 、該複数箇所に設けられた切抜穴の下辺部より縦に切離してなることを特徴とす る前項（１）記載の苗ポットトレー用表示板であって、該表示板の下方端の切離 部を広げて、苗ポットトレーの穴と穴の複数箇所の仕切板に跨がらせて着脱自在 に装着できるようにすると共に、表示板に設けられた複数の切抜穴を苗ポットト レーの穴と穴の仕切板の付け根部にそれぞれ係合させて、表示板を苗ポットトレ ーに離脱しないように装着したものである。

【０００８】 （３）苗ポットトレーの穴と穴の仕切板の付け根部に係合するようにした切抜 穴の下辺部より縦に切離した切離先を面取りして、開先口を設けてなることを特 徴とする前項（１）又は（２）記載の苗ポットトレー用表示板であって、該表示 板を苗ポットトレーの穴と穴の仕切板を跨ぐようにして装着するとき、前記表示 板に設けられた開先口でガイドして切離部を広げ、挿入しやすくして迅速に装着 できるようにしたものである。

【０００９】 （４）苗ポットトレーの穴と穴の仕切板を跨ぐようにして挿入された表示板を 、苗ポットのボディー側面で押え付けてなることを特徴とする前項（１）乃至（ ３）のいずれかに記載の苗ポットトレー用表示板であって、苗ポットトレーに挿 入された表示板を苗ポットトレーの穴に入れて並べ置いた苗ポットのボディー側 面で押し付けることにより、表示板を正立させ、動かないように安定させて装着 できるようにしたものである。

【００１０】

【考案の実施の形態】

本考案の実施の形態を実施例を示す図面に基づいて説明すると、本考案は図１ に示すように、表示板１の下方部に切抜穴１ａを設け、該切抜穴の下辺部より下 方端へ縦にスリット加工して切離し、切離先を面取りして開先口１ｂを設けてな り、図２に示すように、苗ポットトレー２の苗ポットを入れて並べ置く穴と穴の 仕切板２ａを跨ぐようにして挿入し、該仕切板２ａの付け根部２ｂに前記表示板 １に設けられた切抜穴１ａを係合させて、図３に示すように、苗ポット３のボデ ィ側面で押え付けて、苗ポットトレー２に装着される。

【００１１】 前記表示板１は、苗ポット３に植え付けられた花や観葉植物等の植え付けや育 成及び販売広告等に関する諸事項を表示したもので、薄いプラスチック板や厚紙 に文字や絵等を印刷するなどして防滴処理する。 或いは、薄紙に印刷するなどして表示したものを透明な薄いプラスチック板で サンドイッチ状に挟んで熱圧着しても良い。

【００１２】 前記表示板１の下方部に設けられた切抜穴１ａは、苗ポットトレー２の苗ポッ トを入れて並べ置く穴と穴の仕切板２ａの付け根部２ｂに係合するように切抜き 、該切抜穴１ａの下辺部より下方端へ縦にスリット加工して切離し、前記苗ポッ トトレー２の苗ポットを入れて並べ置く穴と穴の仕切板２ａを跨いで苗ポットを 並べ置く穴に挿入できるようにし、切離端を面取りして開先口１ｂを設けること により挿入しやすくする。本実施例では切抜穴１ａの下辺部中心より下方端へ縦 に切離してなるが、これに限定されるものではなく、切抜穴１ａの下辺部の左右 端部からでも下方端へ縦に切離して良い。

【００１３】 又、前記切抜穴１ａは、苗ポットトレー２の苗ポットを入れて並べ置く穴と穴 の仕切板２ａの間隔に合わせて横に複数箇所（本実施例では３箇所）設け、それ ぞれの切抜穴１ａの下辺部中心より下方端へ縦にスリット加工して切離した間隔 Ｂを前記苗ポットトレー２の苗ポットを入れて並べ置く穴と穴の仕切板２ａの間 隔に一致させる。

【００１４】 前記表示板１の横寸法Ａは、装着しようとする苗ポットトレー２の１辺の長さ より短くし、概ね、前記苗ポットトレー２の１辺の長さより、該苗ポットトレー の苗ポットを入れて並べ置く穴の大きさ（直径）を差引いた寸法とするのが好ま しく、表示板１に設けられた切抜穴１ａは、苗ポットトレー２の苗ポットを入れ て並べ置く穴と穴の仕切板２ａの箇所に応じた数の箇所とする。例えば図２に示 す本実施例のように、表示板１を装着する苗ポットトレー２の苗ポットを入れて 並べ置く１辺の穴の数は４箇所であり、穴と穴の仕切板２ａは３箇所であるから 、表示板１に設けられた切抜穴１ａは３箇所にして、前記仕切板２ａの３箇所に 跨がらせて装着する。 又、表示板１の横寸法Ａが前記仕切板２ａの３箇所に跨がらせる程の寸法でな い場合は、前記仕切板２ａの２箇所に跨がらせたり、或いは前記仕切板２ａの１ 箇所に跨がらせて装着することもできる。

【００１５】 以上のようにして、表示板１を苗ポットトレー２に着脱する場合について述べ ると、表示板１の下方端切離部の開先口１ｂを、苗ポットトレー２の苗ポットを 入れて並べ置く穴と穴の仕切板２ａに嵌めて押し込むと、前記表示板１の下方端 切離部が、前記仕切板２ａにより前後に押し広げられて、表示板１の下方端部が 苗ポットトレー２の苗ポットを並べ置く穴内に挿入される。

【００１６】 前記表示板１の下方端切離部が、苗ポットトレー２の苗ポットを入れて並べ置 く穴と穴の仕切板２ａからはずれ、該仕切板２ａが表示板１の切抜穴１ａに入る と、押し広げられた表示板１の下方端切離部は閉じるので、閉じた状態で表示板 １を前記仕切板２ａの付け根部２ｂへ寄せ、苗ポットを入れて並べ置くと、表示 板１の切抜穴１ａは前記仕切板２ａの付け根部２ｂに係合し、同時に表示板１は 苗ポットのボディ側面で押え付けられて、表示板１は正立し、引き抜いても苗ポ ットトレー２から離脱することなく装着される。

【００１７】 前記表示板１を苗ポットトレー２から取りはずす時は、苗ポットを苗ポットト レー２から取り出して、表示板１を苗ポットを入れて並べ置いた穴の中心部へ移 動させて表示板１の切抜穴１ａの係合を、苗ポットトレー２の苗ポットを入れて 並べ置く穴と穴の仕切板２ａの付け根部２ｂからはずし、表示板１の下方端切離 部を前後に押し広げて、苗ポットトレー２の苗ポットを入れて並べ置く穴と穴の 仕切板２ａから抜き取る。

【００１８】

【考案の効果】

本考案に係る苗ポットトレー用表示板は、苗ポットトレーの苗ポットを入れて 並べ置く穴と穴の仕切板の付け根部に係合させ、苗ポットのボディ側面で押え付 けて装着し、苗ポットに植え付けられた花や観葉植物等の苗に関する事項を表示 できるようにしたものであるから、表示板が風で吹き飛ばされたり、苗ポットト レーから離脱したりして紛らわすことなく、苗ポットトレーに整然として装着す ることができる。

【００１９】 又、表示板の下方端部を切離して、苗ポットトレーの苗を入れて並べ置く穴と 穴の仕切板を跨ぐように挿入して装着するため、容易且つ迅速で、着脱自在に装 着できる。

【００２０】 更に、表示板の下方部に切抜穴を加工し、該切抜穴の下辺部よりスリット加工 して切離すのみの加工で、他に部品を取付けたりしないため、シンプルで安価に 製作できる。 などの諸効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る苗ポットトレー用表示板の実施例
を示す斜視図である。

【図２】本考案に係る苗ポットトレー用表示板を苗ポッ
トトレーに挿入し、苗ポットを入れて並べ置く穴と穴の
仕切板の付け根部に係合させた斜視図である。

【図３】本考案に係る苗ポットトレー用表示板を苗ポッ
トのボディ側面で押え付けて、苗ポットトレーに装着し
た要部断面図である。

【符号の説明】

１ 表示板 １ａ 切抜穴 １ｂ 開先口 ２ 苗ポットトレー ２ａ 仕切板 ２ｂ 付け根部 ３ 苗ポット

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 苗ポットに植え付けられた植物に関する
   事項を表示した表示板の下方部に、前記苗ポットを入れ
   て並べ置くようにした苗ポットトレーの穴と穴の仕切板
   の付け根部に係合するようにした切抜穴を設け、該切抜
   穴の下辺部より下方端へ縦に切離してなり、前記苗ポッ
   トトレーの苗ポットを入れて並べ置く穴と穴の仕切板を
   跨ぐようにして着脱自在に装着してなることを特徴とす
   る苗ポットトレー用表示板。
2. 【請求項２】 苗ポットトレーの穴と穴の仕切板の付け
   根部に係合するようにした切抜穴を、前記苗ポットトレ
   ーの穴と穴の仕切板の間隔に合わせて横に複数箇所設
   け、該複数箇所に設けられた切抜穴の下辺部より切離し
   てなることを特徴とする請求項１記載の苗ポットトレー
   用表示板。
3. 【請求項３】 苗ポットトレーの穴と穴の仕切板の付け
   根部に係合するようにした切抜穴の下辺部より縦に切離
   した切離先を面取り切除して、開先口を設けてなること
   を特徴とする請求項１又は請求項２記載の苗ポットトレ
   ー用表示板。
4. 【請求項４】 苗ポットトレーの穴と穴の仕切板を跨ぐ
   ようにして挿入された表示板を、苗ポットボディーの側
   面で押え付けてなることを特徴とする請求項１乃至請求
   項３のいずれかに記載の苗ポットトレー用表示板。