JP3055741U - ビーズ玉苗床 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 生長の促進：ビーズ玉苗床の使用をする事に
より、植物の毛細根の損傷をなくすため、生長の促進を
早める事ができる。 公害の絶無：従来の化学製品ウレタン苗床は、使用済み
になり廃棄処分にする場合の焼却により公害の発生を起
こす。 繰り返して利用する経済性：ビーズ玉苗床は、水洗いに
よって繰り返し再利用できるために経済性が高い。 【解決の手段】 固定容器の内部にガラス製ビーズ玉を
適当量入れて、この中に必要に応じて水分・肥料を供給
し、 播種・発芽・植物の生育を図るビーズ玉苗床。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

植物生育に伴う発芽・発根の際、特に発根を円滑に促進し毛細根の損傷をなくす ことが、将来の生長を早める事になる。 そのためにビーズ玉苗床を利用することが最良である。

【０００２】

【従来の技術】

植物の播種・発芽・苗の生育に関して、土壌に依る方法、 化学製品ウレタン等に依る方法、砂礫に依る方法、 水耕栽培に依る方法がある。主に、ウレタン苗床に種子を直播して発芽 生育を図り、植物の伸長に依り果実の収穫を得る方法を用いていたが、これらの 代替品としてガラス製ビーズ玉苗床を使用した例はない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

水耕栽培における従来の方法は、ウレタン苗床において、 ある程度生長した植物の苗を植え替えすると、この苗を引き抜いて植え替えを行 うが、その際、植物の毛細根を損傷するために、植え替え分の植物の生長にダメ ージを与える。 又、使用済みのウレタンは再利用ができないので、焼却処分にするが、水分を充 分に含んでいる為に乾燥せねばならず、 乾燥後焼却による処分には有毒ガスが発生、又、悪臭を伴い、公害により付近 の人家に迷惑を及ぼす。 ビーズ玉苗床は、固定容器に入れて使用する。ある程度の植物の生長により植え 替えを行う時、固定容器をはずすとガラス製ビーズ玉はバラバラになり、容易に 生長した植物を取り出す事ができる。 使用したビーズ玉は、水洗いを行って、幾度も使用する事ができる。

【０００４】

【課題を解決するための手段】 ビーズ玉苗床の使用は、植物の種類・生育の速度によって固定容器の大きさを変 えれば、ビーズ玉苗床の有効性はさらに発揮できる。水耕栽培において、ウレタ ン苗床を使用する事によって起こる、使用済みのウレタンの処分が、水気を含み 、直ちに焼却処分ができず、乾燥して焼却すれば、焼却によるダイオキシンをは じめ、人体を害する有毒ガスが発生し、又、悪臭により付近人家に多大な公害を 飛散せしめる事になる。ビーズ玉苗床の使用によって、それらの問題は解決でき る。 水槽内の水草の生育に使用する砂利は、時間の経過と共によごれが起こり、魚の えさが沈殿して腐敗を起こすので、取り替えを行うが、再度利用ができない。ビ ーズ玉苗床はその点再利用ができる。

【０００５】

【考案の実施の形態】

ガラス製ビーズ玉苗床を固定容器に敷き詰めて、水分および 肥料を供給し、ビーズ玉苗床をつくり、その中央に植物の種子を 播種して、植物の発芽・生育を図り、植え替え可能に生長した苗を 採集して本床に植え替えする。

【０００６】

【実施例】

以下、この考案の実施例を、図１を参考に説明する。 は固定容器で、その内部へガラス製ビーズ玉を充填し、そのビーズ玉の中 へ、必要に応じて水や肥料を注入し、植物を植える。あるいは種子を播くもの である。

【０００７】

【考案の効果】

ビーズ玉苗床によって植物の播種・発芽・生育を図り、植え替え可能な成長苗の 固定容器を分解して、その中の ビーズ玉の散乱により、成長した苗を容易に取 り出す事ができる。 そのために、成育苗の毛細根を損傷する事無く取り出すことが可能で爾後生長を 高める事ができる。化学製品であるウレタン苗床を使用した場合、ウレタンの微 細な隙間に伸長した植物の毛細根はウレタン苗床より苗を引き抜く時、毛細根を 損傷するために、爾後の成長を阻害する。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案のビーズ玉苗床の斜視図

【符号の説明】

１，固定容器 ２，ビーズ玉苗床 ３，発芽した植物

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 固定容器の内部にガラス製ビーズ玉を適
   当量入れて、この中に必要に応じて水分・肥料を供給
   し、播種・発芽・植物の生育を図るビーズ玉苗床。