JP3055513U - 木製風呂桶 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種形状に形成可能で耐久性のある木製風呂
桶の提供。 【解決手段】 桶壁１０とされて複数の接合片１１で組
成され、該接合片１１の相互に隣接する接合面１２に複
数の穿孔１３が縦に配列するよう設けられ、該穿孔１３
にワイヤー１４が通されて各接合片１１が串接されて一
つの桶状体が形成され、ワイヤー１４の両端の結び目が
桶壁１０外面に凹設された接合空間１６内に内蔵されて
いる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種の木製風呂桶に関し、桶壁内に設けられた穿孔にワイヤーが通さ れて各種形状の木製風呂桶とされ得て、並びに優れた外観を有するものに関する 。

【０００２】

【従来の技術】

伝統的な木製風呂桶はいずれも円形或いは楕円形の桶壁を有し、その内壁の底 部に桶底が結合されている。その固定の方式は桶壁外に複数の固定環を嵌めて固 定するものであった。

【０００３】 従来より、その結合固定の方式に制限されるために、木製風呂桶の形状は極め て限られ、形状に変化性がなかった。また固定環の材質はいずれも竹皮或いは鉄 線とされ、ある期間使用すると、抜け落ちたり腐食したりし、そのために桶壁が 崩壊することがあり、使用上の不便であった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、独自の結合方式により不対称な外形を達成し、造形の変化性と創作 性を提供可能である、一種の木製風呂桶を提供することを課題としている。

【０００５】 本考案は次に、接合部分が強固で外観が良い一種の木製風呂桶を提供すること を課題としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、桶壁１０とされて、複数の接合片１１で組成され、該接合 片１１の相互に隣接する接合面１２に複数の穿孔１３が縦に配列するよう設けら れ、該穿孔１３にワイヤー１４が通されて各接合片１１が串接されて一つの桶状 体が形成され、該桶壁１０の対向する両側の上端に凹所１５が設けられ、該凹所 １５の中央部分の桶壁１０の外側壁面に接合空間１６が凹設され、該ワイヤー１ ４の両端が接合空間１６中で捩じり合わされた後に少なくとも一つの固定円筒１ ４１で固定され、該桶壁１０の内周下端に環状に桶底２０のはめ込みに利用され る一つの凹溝１９が設けられた、上記桶壁１０、 桶底２０とされ、複数の接合板２１で組成され、該接合板２１の相互に隣接す る接合面２２に凸縁２３とそれに組み合わせ可能な凹溝２４が設けられ、該凸縁 ２３と凹溝２４により該接合板２１が相互に組み合わせられた、上記桶底２０、 以上を包括して構成された木製風呂桶としている。

【０００７】 請求項２の考案は、前記凹所１５に曲線外形を有するハンドル１８が設けられ たことを特徴とする、請求項１に記載の木製風呂桶としている。

【０００８】 請求項３の考案は、前記ハンドル１８に少なくとも一つの穿孔が設けられて該 穿孔と木ネジを利用してハンドル１８が接合片１１上に固定されていることを特 徴とする、請求項２に記載の木製風呂桶としている。

【０００９】 請求項４の考案は、前記接合空間１６の外端両側に、それぞれ保護板１７が設 けられ、該保護板１７の対向する両側面に対称に案内溝が設けられ、該案内溝内 に複数の当て板が設けられて結合空間が遮蔽されていることを特徴とする、請求 項１に記載の木製風呂桶としている。

【００１０】 請求項５の考案は、前記桶底２０の接合板２１上に一つの排水孔が設けられて いることを特徴とする、請求項１に記載の木製風呂桶としている。

【００１１】 請求項６の考案は、前記桶壁１０の下端に複数の対称な支持座が設けられてい ることを特徴とする、請求項１に記載の木製風呂桶としている。

【００１２】

【考案の実施の形態】

図１、２は本考案の斜視図及び分解斜視図である。本考案は桶壁１０と桶底２ ０で組成される。

【００１３】 該桶壁１０は複数の接合片１１で組成され、該接合片１１の内側と外側は円弧 形を呈して上が広く下が狭く、隣接する接合面１２に別に複数の穿孔１３が設け られ、図３に示されるように、各一つの穿孔１３にワイヤー１４が通されて各接 合片１１が串接されて一つの桶状体が形成されている。また、該桶壁１０の対向 する両側の上端に凹所１５が設けられ、該凹所１５の中央部分に対応する桶壁１ ０の外側壁面に上が広く下が狭い接合空間１６が凹設されている。図４は本考案 の接合空間１６の平面断面図であり、該ワイヤー１４の両端が接合空間１６中で 結合された後、少なくとも一つの固定円筒１４１で固定され、該接合空間１６の 外端両側にそれぞれ一つの保護板１７が設けられ、該保護板１７の対向する両側 面に対称に案内溝１７１が設けられ、案内溝１７１内に別に複数の当て板１７２ が設置されて結合空間を遮蔽しており、該凹所１５内に別に曲線外形を有するハ ンドル１８が設けられ、該ハンドル１８上に少なくとも一つの穿孔１８１が設け られて並びに一つの木ねじ１８２で接合片１１上に固定され、こうして内蔵式の 結合方式により各種形状の接合に適用可能とされるのみならず、美観が増進され ている。

【００１４】 図５は図１のＡ−Ａ断面図であり、該桶壁１０の内側下端に環状に一つの凹溝 １９が設けられて、桶底２０の嵌め込みに利用され、該桶底２０は複数の接合板 ２１で組成され、該接合板２１の隣り合う接合面２２にはそれぞれ台形の凸縁２ ３とそれに組み合わせ可能な凹溝２４が設けられ相互に嵌合固定され、該接合板 ２１上に別に排水孔２５が設けられて積水を排水できるようにしてあり、また、 桶壁１０の下端に別に複数の対称な支持座３０が設けられて桶体と地面の積水と を隔離する作用を提供する。

【００１５】

【考案の効果】

本考案の木製風呂桶は、桶壁内に設けられた穿孔にワイヤーが通された内蔵式 の結合方式により、各種形状の木製風呂桶とされ得て、並びに優れた外観を有す る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の斜視図である。

【図２】本考案の分解斜視図である。

【図３】本考案の桶壁の接合片の斜視図である。

【図４】本考案の接合空間の平面断面図である。

【図５】図１のＡ−Ａ断面図である。

【符号の説明】

１０ 桶壁 １１ 接合片 １２ 接合面 １３ 穿孔 １４ ワイヤー １４１ 固定円筒 １５ 凹所 １６ 接合空間 １７ 保護板 １７１ 案内溝 １７２ 当て板 １８ ハンドル １８１ 穿孔 １８２ 木ネジ １９ 凹溝 ２０ 桶底 ２１ 接合板 ２２ 接合面 ２３ 凸縁 ２４ 凹溝 ２５ 排水孔 ３０ 支持座

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 桶壁１０とされて、複数の接合片１１で
   組成され、該接合片１１の相互に隣接する接合面１２に
   複数の穿孔１３が縦に配列するよう設けられ、該穿孔１
   ３にワイヤー１４が通されて各接合片１１が串接されて
   一つの桶状体が形成され、該桶壁１０の対向する両側の
   上端に凹所１５が設けられ、該凹所１５の中央部分の桶
   壁１０の外側壁面に接合空間１６が凹設され、該ワイヤ
   ー１４の両端が接合空間１６中で捩じり合わされた後に
   少なくとも一つの固定円筒１４１で固定され、該桶壁１
   ０の内周下端に環状に桶底２０のはめ込みに利用される
   一つの凹溝１９が設けられた、上記桶壁１０、 桶底２０とされ、複数の接合板２１で組成され、該接合
   板２１の相互に隣接する接合面２２に凸縁２３とそれに
   組み合わせ可能な凹溝２４が設けられ、該凸縁２３と凹
   溝２４により該接合板２１が相互に組み合わせられた、
   上記桶底２０、以上を包括して構成された木製風呂桶。
2. 【請求項２】 前記凹所１５に曲線外形を有するハンド
   ル１８が設けられたことを特徴とする、請求項１に記載
   の木製風呂桶。
3. 【請求項３】 前記ハンドル１８に少なくとも一つの穿
   孔が設けられて該穿孔と木ネジを利用してハンドル１８
   が接合片１１上に固定されていることを特徴とする、請
   求項２に記載の木製風呂桶。
4. 【請求項４】 前記接合空間１６の外端両側に、それぞ
   れ保護板１７が設けられ、該保護板１７の対向する両側
   面に対称に案内溝が設けられ、該案内溝内に複数の当て
   板が設けられて結合空間が遮蔽されていることを特徴と
   する、請求項１に記載の木製風呂桶。
5. 【請求項５】 前記桶底２０の接合板２１上に一つの排
   水孔が設けられていることを特徴とする、請求項１に記
   載の木製風呂桶。
6. 【請求項６】 前記桶壁１０の下端に複数の対称な支持
   座が設けられていることを特徴とする、請求項１に記載
   の木製風呂桶。