JP3054416U - 眼鏡の副フレーム磁性連結装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 副フレームが脱落しにくい眼鏡の副フレーム
磁性連結装置の提供。 【解決手段】 眼鏡のフレーム１の、両側のレンズの周
囲のリムと、つるとを連接する連接架１１の内側の、リ
ムに近い部分に、背面を開口とする碗形座１２が設けら
れ、眼鏡の副フレーム２の両側に、外向きさらに後方に
向けて折れるように延伸された延伸アーム２１の延伸端
の下にも、正面を開口とする碗形座２２が設けられ、副
フレーム２の碗形座２２は平面視でフック状を呈し、体
積が小さい方形の磁石３が眼鏡のフレーム１の連接架１
１の内側の碗形座１２内と副フレーム２の両側の延伸ア
ーム２１外端の碗形座２２内とにそれぞれ設置され、副
フレーム２がその延伸アーム２１が連接架１１を跨ぐよ
うに眼鏡のフレーム１の正面に置かれて眼鏡のフレーム
１の碗形座１２と副フレーム２の碗形座２２が磁石の吸
着力により相互に結合して、磁石２の吸着面と副フレー
ム２の取付け方向とが直交するようにしてある。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種の眼鏡の副フレーム磁性連結装置に関し、さらに詳しくは、眼鏡 のフレームと副フレーム結合後の美観を保つことができ、且つ簡素化された設計 を有し、また眼鏡のフレームと副フレームの結合強度を高め、着用者が運動する 時に副フレームを脱落させにくい眼鏡の副フレーム磁性連結装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

眼鏡の副フレームは、眼鏡に直接組み合わせて使用され、着用者に別種のレン ズの機能を提供するものであり、例えば近視用レンズに組み合わされるサングラ スの副フレームがある。しかし、主フレーム（もともと着用されている眼鏡のフ レーム）と副フレームの組合せ設計は、使用者が弾性的に使用可能であることを 考慮する必要があり、このため、ほとんどの副フレームに着脱自在の構造が採用 されている。例えば、台湾実用新案公告第３０８３０８号では、磁石を利用し、 副フレームと眼鏡のフレームの間を着脱自在として、使用者が機能を選択できる ようにしている。それは、眼鏡のフレームの両側に突桿を設け、並びに該突桿の 両側にそれぞれ円柱形の第１磁石を設け、副フレームの両側にもそれぞれ延伸ア ームを設けて前述の眼鏡のフレームの突桿の上端を架設し、且つ該延伸アーム上 にそれぞれ前述の第１磁石と対称な第２磁石を設けて、両者が相互に吸着するよ うにし、こうして眼鏡のフレームと副フレームとを組み合わせてなる。

【０００３】 その中、上述の円柱形の第１磁石と第２磁石の吸着面は、延伸アームと突桿の 接合方向と平行状態を呈し、即ち副フレームの延伸アームが眼鏡のフレームの突 桿上に重なる方式で組み合わされ、その結合の支持力は磁石の提供する吸着力に 依っている。しかし、水平に密着する磁石は横方向の力を受けたり、また縦方向 に引っ張られると二つの磁石の間に相対移動を発生し、そのために眼鏡のフレー ムから副フレームが脱落する現象が発生しやすかった。そして該案の設計では副 フレームの延伸アームにより眼鏡のフレームの上端両側を挟持してその結合強度 を増進しているとはいえ、上述の技術内容から分かるように、主要な結合力が磁 石の吸着力に依っているために、水平に密着する磁石が力を受けてスライドする 時ん意、両者の結合の安定性を確保することができず、このため、着用者が副フ レームを掛けて跳躍或いは歩行などの動態行為をなす時、該案が副フレーム脱落 を発生しないだけの十分な結合強度を有しているかどうかは疑わしい。

【０００４】 次に、上述の周知の該案は磁石が外部に露出する設計とされており、即ち円柱 形の第１磁石と第２磁石が未結合の時、眼鏡のフレーム或いは副フレームの特定 の上下の位置に磁石が設置されていることが外部から分かり、外観が悪くなった 。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、眼鏡のフレームと副フレームの結合強度を増し、且つその結合後の 美観を保つことができる一種の眼鏡の副フレーム磁性連結装置を提供することを 課題とし、それは、体積が小さい（２ｍｍ×２ｍｍ×２ｍｍ）の方形磁石が眼鏡 のフレームの、リムとつるとを連接する連接架の内側に設けられた背面に開口を 有する碗形座内と副フレームの両側の延伸アームの延伸端の下に設けられた正面 に開口を有する碗形座内とにそれぞれ設置され、その中、副フレームの両側の延 伸アームは水平に延伸されて延伸端の下に設けられた碗形座がフック状とされ、 延伸アームの端部の碗形座が眼鏡のフレームの碗形座に結合する時に、比較的長 い延伸アームが平らに眼鏡のフレームの連接架の内側に進入させられ並びに延伸 アームの正面に開口を有する碗形座内の磁石と眼鏡のフレームの連接架の背面に 開口を有する碗形座内の磁石とが相互に吸着するようにしてあり、これにより磁 石の吸着面と副フレームの取付け方向が直交し、こうして眼鏡のフレームと副フ レームが組み合わされる時に、両者が磁石の吸着力で固定されるだけでなく、フ ック形の延伸アームが直接連接架の内側に進入して両者の碗形座を一般の係合の 如き関係で結合させることで、副フレームが緊密に眼鏡のフレームに結合し、両 者の組合せがさらに強固とされて、こうして経常的な受力方向の施力により両者 が滑って分離するという状況を発生せず、歩行或いは走行など動態行為にあって も、その具備する結合強度が周知のものと比較にならないほど強いものとする。

【０００６】 本考案は次に、外表面の美観を有しつつ実質上の機能性を有する設計とされて 、比較的小さい磁石を使用し、それに特殊設計の碗形座と延伸アームなどの優美 な線条を有する構造が組み合わされて、眼鏡のフレームに副フレームを組み合わ せて使用するか否かに係わらず、付属の構造が完全には外部に露出せず、露出す る部分も美観を有する設計とされて、眼鏡の外観上の美観性と完全性を確保でき る一種の眼鏡の副フレーム磁性連結装置を提供することを課題としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、眼鏡のフレーム１の、両側のレンズの周囲のリムと、つる とを連接する連接架１１の内側の、リムに近い部分に、背面を開口とする碗形座 １２が設けられ、眼鏡の副フレーム２の両側に、外向きさらに後方に向けて折れ るように延伸された延伸アーム２１の延伸端の下にも、正面を開口とする碗形座 ２２が設けられ、副フレーム２の碗形座２２は平面視でフック状を呈し、体積が 小さい方形の磁石３が眼鏡のフレーム１の連接架１１の内側の碗形座１２内と副 フレーム２の両側の延伸アーム２１外端の碗形座２２内とにそれぞれ設置され、 副フレーム２がその延伸アーム２１が連接架１１を跨ぐように眼鏡のフレーム１ の正面に置かれて眼鏡のフレーム１の碗形座１２と副フレーム２の碗形座２２が 磁石の吸着力により相互に結合して、磁石２の吸着面と副フレーム２の取付け方 向とが直交するようにしてあり、以上の構成からなる眼鏡の副フレーム磁性連結 装置としている。

【０００８】 請求項２の考案は、前記磁石３の寸法が２ｍｍ×２ｍｍ×２ｍｍとされたこと を特徴とする、請求項１に記載の眼鏡の副フレーム磁性連結装置としている。

【０００９】

【考案の実施の形態】

図１から図３に示されるように、本考案の提供する眼鏡の副フレーム磁性連結 装置は、眼鏡のフレームと副フレームに設けられた特殊設計の組合せ構造により 眼鏡の副フレーム２と眼鏡のフレーム１を組合せ後の結合力を強化し、同時に外 観上の、整った且つ優美な構造性設計により、眼鏡のフレームが副フレームを組 み合わせるか否かに係わらず優美な外観を有すると共に、外部への突出物が無い ものとするもので、眼鏡のフレームと副フレームの組合せ構造の実質的な機能を 増進できるものとされる。

【００１０】 図１から図６に示されるように、本考案は、眼鏡のフレーム１の、両側のレン ズの周囲のリムと、つるとを連接する連接架１１の内側のリムに近い部分に碗形 座１２が設けられ、副フレーム２の両側に延伸された延伸アーム２１の外端部に も碗形座２２が設けられ、副フレーム２の碗形座２２は延伸アーム２１に対して フック状形態を形成している。体積が小さい（２ｍｍ×２ｍｍ×２ｍｍ）の方形 磁石３が眼鏡のフレーム１の連接架１１の内側の碗形座１２内と副フレーム２の 両側の延伸アーム２１外端の碗形座２２内とにそれぞれ設置され、また、その中 、副フレーム２の両側の延伸アーム２１は水平に延伸され延伸端がフック状を呈 し、即ち、延伸アーム２１の外端の碗形座２２が眼鏡のフレーム１の碗形座１２ に結合する時に、比較的長い延伸アーム２１が水平に眼鏡のフレーム１の連接架 １１の内側に進入させられて眼鏡のフレーム１を跨ぎ、並びに延伸アーム２１の 外端の下に連接するフック状を呈する碗形座２２と眼鏡のフレーム１の連接架１ １に垂直に設けられた碗形座１２中の磁石３が相互に吸着して結合するようにし てあり（図５、６参照）、これにより磁石３の吸着面と副フレーム２の取付け方 向が直交し、こうして眼鏡のフレーム１と副フレーム２が組み合わされる時に、 両者が磁石の吸着力で固定されるだけでなく、フック形の延伸アーム２１が直接 連接架１１の内側に進入させられ両者の碗形座１２、２２を一般の係合の如き関 係で結合させることで、副フレーム２が緊密に眼鏡のフレーム１に結合し、両者 の組合せがさらに強固とされて、こうして経常的な受力方向の施力により両者が 滑って分離するという状況を発生しない。このほか、本考案の延伸アーム２１と 、磁石３を収容する碗形座１２、２２の設計は、いずれも極めて優美な線条から なる造形を有しており、このため眼鏡のフレーム１と副フレーム２を相互に組み 合わせる時、美観を呈し、さらに本考案では碗形座１２、２２の設計が内蔵型の 設計とされ、このため眼鏡のフレーム１が副フレーム２の組合せの有無に係わら ず、美観を呈するものとされている。

【００１１】

【考案の効果】

本考案は、眼鏡のフレームに副フレームを組み合わせた時に、衝突や運動によ り副フレームが脱落するのを防止する効果が高く、また両者の結合に利用される 磁石が外部に露出せず、外観を保つことができ、特に、碗形座と延伸アームの特 殊な設計と、延伸アームを眼鏡のフレームに跨設させる組合せ方式により、眼鏡 のフレームと副フレームを有効且つ確実に結合させられ、その実用性は極めて高 い。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案を運用した眼鏡のフレームの正面図であ
る。

【図２】本考案を運用した副フレームの正面図である。

【図３】本考案を運用した眼鏡のフレームと副フレーム
の構造分解平面図である。

【図４】本考案を運用した眼鏡のフレームと副フレーム
の組合せ正面図である。

【図５】本考案を運用した眼鏡のフレームと副フレーム
の組合せ平面図である。

【図６】本考案の部分構造断面図である。

【符号の説明】

１ 眼鏡のフレーム １１ 連接架 １２ 碗形座 ２ 副フレーム ２１ 延伸アーム ２２ 碗形座 ３ 磁石

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 眼鏡のフレーム１の、両側のレンズの周
   囲のリムと、つるとを連接する連接架１１の内側の、リ
   ムに近い部分に、背面を開口とする碗形座１２が設けら
   れ、眼鏡の副フレーム２の両側に、外向きさらに後方に
   向けて折れるように延伸された延伸アーム２１の延伸端
   の下にも、正面を開口とする碗形座２２が設けられ、副
   フレーム２の碗形座２２は平面視でフック状を呈し、体
   積が小さい方形の磁石３が眼鏡のフレーム１の連接架１
   １の内側の碗形座１２内と副フレーム２の両側の延伸ア
   ーム２１外端の碗形座２２内とにそれぞれ設置され、副
   フレーム２がその延伸アーム２１が連接架１１を跨ぐよ
   うに眼鏡のフレーム１の正面に置かれて眼鏡のフレーム
   １の碗形座１２と副フレーム２の碗形座２２が磁石の吸
   着力により相互に結合して、磁石２の吸着面と副フレー
   ム２の取付け方向とが直交するようにしてあり、以上の
   構成からなる眼鏡の副フレーム磁性連結装置。
2. 【請求項２】 前記磁石３の寸法が２ｍｍ×２ｍｍ×２
   ｍｍとされたことを特徴とする、請求項１に記載の眼鏡
   の副フレーム磁性連結装置。