JP3054383U - 自動車用集塵、脱臭フィルター - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車の空気吹出口、吸入口並びに外気取入
口の外面に装着され、脱着が容易で安価であり、汚れ具
合が外部から容易に確認できる集塵、脱臭フィルターを
提供する。 【解決手段】 自動車室内の空気吹出口や吸入口並びに
外気取入口の外面に装着される集塵、脱臭フィルターで
あって、この集塵、脱臭フィルターの本体２、２′は前
記室内の空気吹出口や吸入口並びに外気取入口の外側に
設けられたテープ状の雄ホック１、１′に直接係合し固
定される素材にて形成されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、自動車室内の空気吹出口や吸入口並びに室外の外気取入口の外面に 装着される自動車用集塵、脱臭フィルターに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、自動車用の空気調整装置には、車内の空気中に含まれる汚れ成分（廃ガ ス、粉塵、タバコの煙等）を集塵、脱臭するために、吸着用の各種フィルターが 内装されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、これらフィルターは、粉塵等で目詰りを起こすために、一定期間毎 に新品と交換しなければならない。しかし、従来のフィルターは、上記のとおり 装置の奥部に内装されているため、交換が煩雑であり、作業時間が長くかかると いう問題がある。

【０００４】 また、フィルターの汚れ具合を外部から確認することが難しいため、交換の時 期が判らず、ために、汚れたまゝ長い間使用することが多くなり、フィルターの 機能の低下を招くだけでなく、雑菌の繁殖の原因となる等の問題もある。

【０００５】 本考案は、以上の問題点を解消するもので、脱着、交換が容易で安価であり、 しかも汚れ具合を外部から容易に確認することのできる自動車用集塵、脱臭フィ ルターを提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案に係る自動車用集塵、脱臭フィルターは、 自動車室内の空気吹出口や吸入口並びに外気取入口の外面に装着される集塵、脱 臭フィルターであって、この集塵、脱臭フィルターの本体は前記室内の空気吹出 口や吸入口並びに外気取入口の外側に設けられたテープ状雄ホックに直接係合し 固定される素材にて形成されていることを特徴とする。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施の形態について図面を参照して説明する。 図１は本考案に係わる自動車用集塵、脱臭フィルターの第１実施形態を示す分 解斜視図であり、図２はその取付状態の拡大縦断側面図である。

【０００８】 図１及び図２に示したように、自動車室内ａの前部に設けられた空気吹出口ｂ の外側に、テープ状雄ホック１（商標名、マジックテープの雄テープ側）が貼着 されており、このテープ状雄ホック１に集塵、脱臭フィルター本体２が、前記空 気吹出口ｂを完全に覆うようにして固定されている。

【０００９】 即ち、この集塵、脱臭フィルター本体２としては、上記したテープ状雄ホック １に係合するテープ状雌ホックをわざわざ介在させることなく、雄ホック１へ押 し付けるだけで、フィルター本体２自体が直接係合し固定されるような素材、例 えば発泡ポリウレタン、テトロン製不織布等の通気性及び弾力性を備えた繊維を 使用するものである。

【００１０】 これら繊維に吸着剤を含浸させて集塵、脱臭フィルターとするものであるが、 吸着剤としては活性炭、ゼオライトその他広範囲のものが使用可能である。

【００１１】 図３は、本考案に係わる自動車用集塵、脱臭フィルターの第２実施形態を示す 分解斜視図であり、図４はその取付状態の拡大縦断側面図である。

【００１２】 図３及び図４に示したように、自動車のボンネットｃ内側のフロントガラスｄ 前部に設けられた外気取入口ｅの外側に前記と同じテープ状雄ホック１′に集塵 、脱臭フィルター本体２′が、前記外気取入口ｅを完全に覆うようにして固定さ れている。

【００１３】 この集塵脱臭フィルター本体２′としても、前記と同じくフィルター本体２′ 自体がテープ状雄ホック１′に直接係合し固定できる素材からなる繊維に吸着剤 を含浸させたものを使用する。

【００１４】 尚、通常、前記の空気吹出口ｂ及び外気取入口ｅは自動車の室内、室外の各々 両側に２箇所以上設けられているが、その位置や数は車種により異なっており、 本考案フィルターの用途が図示例に制限されるものでないことは勿論である。例 えば、運転席や助手席の足元の空気吸入口（図示しない）の外面に装着すること もできる。

【００１５】 図５及び図６は、集塵、脱臭フィルター本体２の外縁部を所定の等幅で押しつ ぶすことで、フィルター本体２の四周に補強部３を形成したものである。

【００１６】 この補強部３は、特にフィルター本体２の角部のほつれ等を阻止することがで きると共に、使用による目詰りが無く、殆んど変色しないため、一定期間使用後 、内側の変色具合と比較することで、フィルター本体２の凡その交換時期を判断 することに役立つものである。

【００１７】

【考案の効果】

本考案は、以上のとおり、自動車の空気吹出口や吸入口並びに外気取入口の外 面に装着され、しかもテープ状雄ホックに直接係合させて固定されるものである から、脱着・交換が容易であると共に、安価であり、また、フィルターの汚れ具 合が外部から容易に確認することができるので、交換の時期を失することがない 。さらにまた、格子状の取付枠が不要となる分一層安価となるものであり、交換 に手間と時間のかゝる空気調和装置本体の内部に装着されたフィルターを長持ち させることができるものである。 尚、本発明の集塵、脱臭フィルターは、エアークリーナー用の交換フィルター としても使用できるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る自動車用集塵、脱臭フィルターの
第１実施形態を示す分解斜視図である。

【図２】同上の取付状態を示す拡大縦断側面図である。

【図３】本考案に係る自動車用集塵、脱臭フィルターの
第２実施形態を示す分解斜視図である。

【図４】同上の取付状態を示す拡大縦断側面図である。

【図５】集塵、脱臭フィルターの他例を示す正面図であ
る。

【図６】同上Ａ−Ａ断面図である。

【符号の説明】

ｂ 空気吹出口 ｅ 外気取入口 １、１′ テープ状雄ホック ２、２′ 集塵、脱臭フィルター本体

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 自動車室内の空気吹出口や吸入口並びに
   外気取入口の外面に装着される集塵、脱臭フィルターで
   あって、この集塵、脱臭フィルターの本体は前記室内の
   空気吹出口や吸入口並びに外気取入口の外側に設けられ
   たテープ状の雄ホックに直接係合し固定される素材にて
   形成されていることを特徴とする自動車用集塵、脱臭フ
   ィルター。
2. 【請求項２】 上記集塵、脱臭フィルターの本体の素材
   は、発泡ウレタン、あるいは不織布であることを特徴と
   する請求項１記載の自動車用集塵、脱臭フィルター。